吉都線

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JR logo (white).svg 吉都線
吉都線の路線図
路線総延長 61.6 km
軌間 1067 mm

吉都線(きっとせん)は、鹿児島県姶良郡湧水町吉松駅から宮崎県都城市都城駅に至る九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線地方交通線)である。肥薩線八代駅 - 吉松駅間と合わせて「えびの高原線」の愛称が付けられている。

霧島山の北東側を廻り宮崎県西部のえびの市小林市と南部の都城市、そして県都宮崎市および鹿児島を結んでいる。都城 - 隼人間が開通するまでこちらが日豊本線だった時期がある。また、1974年から1980年まで博多 - 宮崎間の特急「おおよど」、1959年から2000年まで熊本 - 宮崎間に急行「えびの」(当初は準急)が経由し、肥薩線とともに中九州と南九州を結ぶ役割を持っていた。

2008年度分の統計によれば、吉都線の輸送密度は576人/日であり、JR九州の路線のうちで最下位である[1]。この輸送密度は、国鉄改革の際に廃止された特定地方交通線に選定される水準である。

路線データ[編集]

  • 管轄(事業種別):九州旅客鉄道(第一種鉄道事業者
  • 路線距離(営業キロ):61.6km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:17(起終点駅含む)
    • 吉都線所属駅に限定した場合、起終点駅(吉松駅は肥薩線、都城駅は日豊本線の所属[2])が除外され、15駅となる。
  • 複線区間:なし(全線単線)
  • 電化区間:なし(全線非電化
  • 閉塞方式:特殊自動閉塞式(電子符号照査式)

全線が鹿児島支社の管轄である。

運行形態[編集]

時間帯によっては3時間ほど運行されない時間があるが、それ以外はほぼ1時間に1本程度運行されている。優等列車の運転はなくなり、多くはワンマン運転の普通列車となっているが、早朝の一部の列車は車掌が乗務している。 すべての列車が全線を通して運転されており、一部の列車は都城駅から日豊本線に乗り入れて宮崎駅まで、吉松駅から肥薩線に乗り入れ隼人・鹿児島中央駅まで運転される。

車両はほとんどキハ40系が使用されており、キハ125形キハ200系は使用されたことがない。

なお、線路修繕工事のため2012年4月から2015年3月までの毎月第2水曜日(8月を除く)の日中の3往復が運休となっている。それに伴うバスおよびタクシーによる代行輸送は実施されていない[3]

歴史[編集]

当時、鹿児島本線の駅だった吉松駅から分岐して、吉松 - 小林町(現在の小林)間が宮崎線として1912年に開業したのが始まり。翌年、現在の吉都線の区間である都城駅まで開通した。宮崎線はさらに宮崎、重岡方面へ延伸され豊州本線と繋がり日豊本線となったが、都城 - 隼人間が1932年に開通してそちらが日豊本線となり、吉松 - 都城間が吉都線となった。

  • 1912年(大正元年)10月1日 【開業】宮崎線 吉松 - 小林町 【駅新設】京町、加久藤、飯野、小林町
  • 1913年(大正2年)5月11日 【延伸開業】小林町 - 谷頭 【駅新設】高原、高崎新田、谷頭
  • 1913年(大正2年)10月8日 【延伸開業】谷頭 - 都城(現在の吉都線が全通) 【駅新設】都城
  • 1916年(大正5年)10月25日 宮崎線 吉松 - 宮崎間 全通
  • 1917年(大正6年)9月21日 【線名改称】宮崎本線
  • 1923年(大正12年)12月15日 【線名改称】日豊本線(小倉 - 吉松間全通により)
  • 1929年(昭和4年)2月1日 【駅新設】西小林
  • 1932年(昭和7年)12月6日 【路線分離】吉都線 都城 - 吉松(現行の日豊本線ルート開業により)
  • 1947年(昭和22年)3月1日 【駅新設】万ヶ塚、日向前田
  • 1951年(昭和26年)3月1日 【駅名改称】小林町→小林
  • 1952年(昭和27年)4月15日 【駅新設】日向庄内
  • 1957年(昭和32年)7月5日 【駅新設】上江
  • 1958年(昭和33年)2月1日 【駅新設】鶴丸
  • 1959年(昭和34年)5月1日 準急「えびの」(熊本 - 宮崎)運転開始
  • 1961年(昭和36年)10月1日 【駅新設】広原
  • 1962年(昭和37年)2月15日 準急「からくに」(出水 - 宮崎、山野線経由)運転開始
  • 1963年(昭和38年)12月1日 【駅新設】東高崎
  • 1966年(昭和41年)3月5日 準急「えびの」「からくに」急行格上げ
  • 1968年(昭和43年)2月21日 えびの地震により、線路、鉄橋が破壊される。29日復旧。
  • 1974年(昭和49年)4月25日 特急「おおよど」(博多 - 宮崎)運転開始
  • 1980年(昭和55年)10月1日 特急「おおよど」廃止
  • 1987年(昭和62年)4月1日【貨物営業廃止】全線 【承継】九州旅客鉄道
  • 1990年(平成2年)11月1日 【駅名改称】飯野→えびの飯野、上江→えびの上江、加久藤→えびの、京町→京町温泉
  • 1993年(平成5年)10月1日 ワンマン運転開始
  • 2000年(平成12年)3月11日 急行「えびの」廃止
  • 2009年(平成21年)3月7日 第二長江川橋梁切り替え
  • 2011年(平成23年)1月26日-28日2月1日 霧島山新燃岳噴火による被災のため、全線で運転見合わせ

駅一覧[編集]

  • 全列車普通列車(すべての駅に停車)
  • 線路(全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可、|:列車交換不可
駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線 線路 所在地
吉松駅 - 0.0 九州旅客鉄道肥薩線隼人方面へ直通あり) 鹿児島県
姶良郡湧水町
鶴丸駅 2.6 2.6  
京町温泉駅 2.4 5.0   宮崎県 えびの市
えびの駅 4.6 9.6  
えびの上江駅 3.4 13.0  
えびの飯野駅 2.0 15.0  
西小林駅 5.6 20.6   小林市
小林駅 6.2 26.8  
広原駅 4.0 30.8   西諸県郡
高原町
高原駅 4.0 34.8  
日向前田駅 4.6 39.4   都城市
高崎新田駅 4.4 43.8  
東高崎駅 4.3 48.1  
万ヶ塚駅 2.9 51.0  
谷頭駅 3.5 54.5  
日向庄内駅 3.0 57.5  
都城駅 4.1 61.6 九州旅客鉄道:日豊本線

脚注[編集]

  1. ^ 梅原淳「国内鉄道全路線の収支実態」『鉄道完全解明2011』(週刊東洋経済臨時増刊、2011年7月8日)
  2. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  3. ^ 吉都線 工事に伴う列車運休について - 九州旅客鉄道

参考文献[編集]

  • 週刊歴史でめぐる鉄道全路線国鉄・JR02「肥薩線/吉都線/三角線」 朝日新聞出版 2009年

関連項目[編集]