オレンジカード

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オレンジカードとは、JR各社で利用できるプリペイドカードである。略称でオレカとも呼ばれる。

日本国有鉄道(国鉄)時代の1985年昭和60年)3月25日関東圏の主要で販売が開始された。

東日本旅客鉄道(JR東日本)では、ピーク時の1991年には327億円の売上があったが、首都圏エリアでは同年3月1日イオカードが、そして2001年11月18日Suicaの販売を開始したため、それらの普及に伴い2006年には13億円に減少している。

目次

[編集] 概要

オレンジカード対応の自動券売機乗車券(切符)類の購入に利用できる。また、オレンジカード対応の自動精算機や有人改札カード処理機乗り越し精算にも利用できる[1]。もっとも、イオカード(発売終了)・Jスルーカード(発売終了)・ワイワイカードのように、自動改札機に直接投入して自動精算することはできない。

JRの駅のみどりの窓口やカード発売機のほか、一部のデパート金券ショップで購入することができる。また、JRの一部特急列車でもオレンジカード発売の案内放送があれば、車掌から購入することができる。

新幹線のみが停車する長野新幹線安中榛名東北新幹線二戸いわて沼宮内など、東海道新幹線新富士在来線無人駅およびみどりの窓口未設置駅では、オレンジカード対応の自動券売機が設置されていないため、オレンジカードを使用しての乗車券類の購入はできない。ただし、新幹線のみが停車する軽井沢上毛高原、無人駅が多い鶴見線青梅線の各駅、一部のみどりの窓口未設置駅などでは、オレンジカード対応の自動券売機が設置されている場合がある。

みどりの窓口設置駅でありながら他社管理駅である小諸駅しなの鉄道管理駅)、自動券売機未設置の左沢駅などでは使用することができない。

オレンジカードで購入した乗車券類は、みどりの窓口[2]で乗車変更の取り扱いが可能である。

他の乗車カード類の場合も共通するが、オレンジカードで他のオレンジカードやイオカード(発売終了)・Jスルーカード(発売終了)・ワイワイカード・Suica・ICOCATOICAKitacaSUGOCAなどのカード・非接触型ICカードの購入・チャージ(現金積み増し)はできず、車内精算で使用することもできない。

西日本旅客鉄道(JR西日本)では、新幹線単独駅に設置されている一部の券売機を除いてオレンジカードが使用可能であり、在来線扱いの博多南線博多南駅でも使用できる。ICOCA・Jスルーエリアの小規模の駅で取扱いをやめているが、大規模の駅や、当面ICOCAの導入予定がない北陸地方山口県内や山陰地方では2008年現在でも販売され、記念カードも発行されることがある。一部の駅の出札窓口でも利用することができた時期もある。ただし、一部の無人駅ではオレンジカード対応券売機が設置されていないほか、大阪駅のように金券ショップ店員による大量使用対策のため、オレンジカードの利用が可能な自動券売機を減らしている駅もある。

JR東日本管内ではSuicaの普及が進んできたため、2007年6月より、Suica利用可能エリア内でのオレンジカードの取扱駅を順次縮小している。また、みどりの窓口の未設置駅・廃止駅・「もしもし券売機Kaeruくん」および指定席券売機に置き換えられた駅では発売していない。みどりの窓口が設置されていても、省力化のためになるべく常備券を設置しない方針の下、前述の利用客が多い駅についても発売をしていない駅がいくつかある。しかし、高崎水戸支社管内で各支社オリジナルカードを販売するなど、オリジナルデザインを販売している駅もある[3]。新潟駅・仙台駅はオレンジカードをカード販売機で購入することができる(ビューカード決済可能)。

北海道旅客鉄道(JR北海道)では2003年6月20日から、JR東日本では2005年ごろから、段階的にクレジットカードを決済手段とするオレンジカードの購入が不可能となった。これは、金融業者が、多重債務者にクレジットカードで買い物をさせて、安値で買い取るなどの犯罪的行為に寄与しないため取られた措置とされる。

各社から他のカードが積極的に導入されている地域、あるいはオレンジカードが使えない地域の人にとっては存在が薄れつつあり、存在すら知らない人もいる。このため、オレンジカード対応の自動券売機が更新されないケースや、オレンジカードを発売していない駅も出てきている。しかしながら、2008年現在でもJR北海道[4]四国旅客鉄道(JR四国)[5]では、定期的に新デザインのカードを発売しているほか、記念カードが各社から発売されており、鉄道ファンを中心に親しまれている。

[編集] 額面

2008年現在は500円券(オリジナルオレンジカードのみ)・1,000円券・3,000円券の3種類のカードが発売されている。かつては10,000円券(10,700円分)や5,000円券(5,300円分)の2種類を合わせて合計5種類のカードがあったが、この2種類については偽造カードが横行したため、1997年3月をもって廃止され、翌1998年1月からは使用も不可能とされた。廃止された額面のカードは、一部の駅で1,000円または3,000円額面のカードに交換することが可能である。かつては1,000円券や3,000円券のカードを50枚購入すると1枚のオレンジカードが付くサービスもあったが、2003年11月をもって廃止された。

[編集] オリジナルオレンジカード

絵柄がオリジナルのオレンジカードを作成できる。オリジナルオレンジカードには以下の2種類がある。

  • オーダーメイド:絵柄を完全に自由に決められる。
  • レディーメイド:あらかじめ、ある絵柄のうち好きなものを選択する。自由に写真や文字を入れることができ、文字は書体や大きさを指定できる。

なお、1997年松本駅秋田駅東京駅(八重洲地下)などにプリント倶楽部感覚でオレンジカードを作成できる機械「オレカメイト」が設置された[6]。当初は設置駅の拡大も予定されていたが、1枚1,000円で500円分のオレンジカードと費用の掛かることから、ほとんど広まらずに撤去された。

[編集] 収集対象

オレンジカードもテレホンカードと同様に収集アイテムとなっている。

一時はオレンジカード収集ブームがあった。特に国鉄時代に発行されたオレンジカードで企業もののオーダーメイドのものは、2000年代でも原則としてプレミアムが付いている。そのほか、広告入りオレンジカード、業務用の窓口販売のオレンジカードにもプレミアムの付いているものが存在する。国鉄分割民営化後のオレンジカードでは、企業もの、アイドルもの、コミックものに収集対象となっているものがある。とくにJR東日本でイオカードがその役目をSuicaに移行してからは、同社の磁気の記念プリペイドカードはすべてオレンジカードに統一されたため、収集家にとってはより貴重な存在となった。


[編集] 販売駅が限られているカード

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[編集] 主な標準図柄

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  • 3,000円券
    • JR東日本
      • 盛岡支社…「岩手山とはやて」
      • 高崎支社…「オーストラリアエアーズロック
      • 水戸支社…「フレッシュひたち」大集合
      • 千葉支社…「あさま」(E2系
      • 東京・大宮・八王子・横浜支社…「こまち」
      • 長野支社…「E257系あずさ」・「夜間の車庫で眠る新幹線あさま」
    • JR西日本
    • JR九州
    • JR四国
      • 「プレミアムショット」(四国の主要駅のほか日本橋高島屋や、横浜高島屋、ワープ梅田などでも購入可能)

[編集] オレンジカード対応自動券売機設置駅

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[編集] JR北海道

[編集] JR東日本

[編集] 在来線

[編集] 新幹線

※オレンジカードで新幹線に有効な乗車券および自由席特急券を購入できる駅

[編集] JR東海

[編集] JR西日本

[編集] JR四国

[編集] JR九州

[編集] 簿記上での扱い

簿記上でオレンジカードは交通費に当たる。本来であればカードには消費税は含まれず、乗車券と引き換えた時点で消費税が発生するが、帳簿上は購入時点で乗車券を購入したものとして、消費税込みとしてカード代を計上することができる。ただし、販促品として配布など他人に譲渡する目的で購入するのであれば、商品券などと同じ扱いであり、非課税品として処理する。

[編集] 脚注

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  1. ^ JR常磐線との共用駅である東京地下鉄(東京メトロ)千代田線綾瀬駅北千住駅の自動精算機ではイオカードは使えるが、オレンジカードは使用できない。
  2. ^ 新幹線のみの駅など、オレンジカード対応の自動券売機が設置されていない駅のみどりの窓口も含むが、JRバス駅のみどりの窓口での取り扱いは不明。
  3. ^ 千葉支社では千葉駅のみで販売を行う程度に規模が縮小された。
  4. ^ 旭川支社釧路支社ウェブサイトでは通信販売も受け付けている。
  5. ^ショッピングモール夢四国」ウェブサイトではネットショッピングも受け付けている。
  6. ^ ジェイアール東日本メカトロニクスが開発。
  7. ^ 95年発行の元標準図柄。稲荷駅はみどりの窓口未設置であり、決済手段は現金のみとなる。
  8. ^ ただし東京熱海間はJR東日本の券売機で、京都新大阪ではJR西日本の券売機で東海道新幹線各駅への乗車券・自由席特急券が購入可能。