ムーンライト九州
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ムーンライト九州(ムーンライトきゅうしゅう)は、西日本旅客鉄道(JR西日本)が新大阪駅(運行開始当時は京都駅) - 博多駅間を東海道本線・山陽本線・鹿児島本線経由で運行した臨時夜行快速列車。
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運行概況
※2008年-2009年の年末年始を最後に運転が中止され、2009年7月には車両が廃車処分された[1](一部報道によれば、今後の再開予定もないという[2])ため、ここではそれまでの運行概況を記載する。
主に学校の長期休暇の時期にあわせ、春・夏・年末年始に運行される(かつてはゴールデンウィークにも運転されたことがある)。関西 - 九州間を一晩で結ぶ。臨時列車ながら、夜行快速列車としては最長距離を走る。かつては自由席車が連結されていたが、始発駅ホームの自由席乗車位置に発車の何時間も前から長蛇の列ができて一般利用者の障害となる上に、荷物置き場や展望ラウンジを占領して寝る人が多かったので、2003年夏期以降、全車普通車指定席となっている。
運転時期は青春18きっぷの発売時期と重なっており、快速列車であるため同きっぷが使用可能であるが、指定席券の購入が必要。青春18きっぷを使えば関西 - 九州間を高速バスよりも安上がりに移動できることから「ムーンライトながら」並みに人気が高い。なお本列車が0時を過ぎて最初に停車する駅は上り・下りともに岡山駅であり、岡山駅をまたいで乗車する場合は青春18きっぷ2回分(もしくは当該区間に有効な別の乗車券類)が必要である。但し、岡山から九州へ往復する場合は、帰りに厚狭が23時台の最終停車駅となり、翌日の最初の停車駅は4時台ながら、岡山となるため、青春18きっぷ1回分2,300円と指定席料金・往復1,020円の合計3,320円で済むこととなる。なお、岡山から大阪方面への往復利用も同様である。
機関車牽引の客車列車であるが故に速度が上げられず、関西側では新快速のダイヤに少なからず影響を与え、九州側では「ソニック」や「きらめき」などの特急のほか、普通・快速電車を運転停車で待避するダイヤとなっていた。
牽引機関車
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山陽本線区間を牽引するEF65形機関車(新大阪駅)
下関~門司間を牽引するEF81形機関車(小倉駅)
門司~博多間を牽引するED76形機関車(小倉駅)
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- 新大阪~下関間 : EF65形1000番台(PF形)・EF66形 JR西日本下関地域鉄道部下関車両管理室所属
- 下関~門司間 : EF81形400番台 九州旅客鉄道(JR九州)大分鉄道事業部大分車両センター所属
- 門司~博多間 : ED76形 JR九州大分鉄道事業部大分車両センター所属
使用車両
- 14系客車(京都総合運転所・宮原総合運転所所属)を使用。寝台車ではなく、座席車である。全車指定席の8両編成であるが、2~8号車は禁煙車で、1号車のみ喫煙車であった。
- JR西日本がスキー列車「シュプール号」・団体用車両として改修した車両(「シュプール&リゾート」)で、座席のリクライニングはオリジナルの簡易リクライニングシートに比べて大きく倒すことができ、好きな角度で止められる。また、通常はいちばん京都寄りの1両の車端部には展望室が設けられていたが、一部グループ客等による占有や深夜帯での酒盛り等の苦情も多く2006年冬より連結されなくなっている。
- 2010年までの岡山駅改修工事による線路事情のため2005年夏シーズンより運行を中止している「ムーンライト山陽」用の車両(宮原総合運転所所属)が、運行区間が重複しかつ同仕様の車両を用いるという条件を満たすため本列車に連結され、6両編成から8両編成となった。そのため、電源車は2両に増結された。
停車駅
車掌業務担当区
- 新大阪駅~下関駅 : JR西日本下関地域鉄道部下関乗務員センター
- 下関駅~博多駅 : JR九州門司車掌区
沿革
京阪神 - 九州間には戦後長らく座席車両で組成された夜行急行列車が運行されていたが、「雲仙」・「西海」・「阿蘇」・「くにさき」を最後に1980年のダイヤ改正で全廃された。以降寝台列車としての臨時列車はあったが、座席車による夜行列車は長らく設定されていなかった。
しかし、1980年代後半に、高速バスないしは長距離夜行バスの運行が行われるようになったことから、1986年のダイヤ改正において寝台特急「あかつき」に普通座席指定車1両を組み込んだのに続いて、臨時列車としてこの列車が運行を開始することとなった。
1989年12月にJR西日本は京都駅 - 博多駅間に「ふるさとライナー九州」の名で臨時夜行快速列車の運行を開始し、1990年4月に現行の「ムーンライト九州」の名で運行開始された。運行開始当初から暫くは、夏期のみ展望車連結の14系客車「シュプール&リゾート」仕様車で、年末年始・春期は一般の14系または12系座席車を使用していた。
使用車両が異なるため、冬期のみ「ふるさとライナー九州」の名称を使用していた。これは、「シュプール&リゾート」がスキー客輸送用の列車である「シュプール号」での利用を目的として製作されたものの、夏期はスキー客輸送がないため、「シュプール&リゾート」は遊休状態となるからである。そのため、夏期はフリーストップリクライニングシートで、それ以外は簡易リクライニングシートまたはボックスシートであり、サービスに大きな差があったが、現在は「シュプール号」自体が運行されることが少なくなったため、全期とも「シュプール&リゾート」の14系を使用している。2001年夏期から2003年春期までは最繁忙期に限り自由席車を連結していたが、これは本来の「シュプール&リゾート」車両の編成を全車指定席とし、別に2両の一般の座席車を増結するものであった。この増結車両には12系客車が用いられた。
しかし、利用者の減少や車両の老朽化により2009年春期は運行されず、同年7月10日付で使用車両が廃車されたため、そのまま運行終了となった[1]。
年表
- 1989年12月 年末年始より「ふるさとライナー九州」として運行開始。
- 1990年4月 冬期以外の列車を「ムーンライト九州」の名称で運行開始。
- 1991年7月 運転区間が京都駅 - 熊本駅間に延長される。
- 1993年7月 運転区間が京都駅 - 博多駅間に戻る。
- 2000年12月~2001年1月 理由は不明であるが、この年末年始の運行では列車名が「ふるさとライナー九州」に変更。
- 2001年7月 お盆・年末年始の最繁忙期を除き、全車座席指定席に変更。
- 2003年7月 時期にかかわらず、全車座席指定席とする。
- 2005年7月 京都駅発着を新大阪駅発着に変更。
- 2007年 春季青春18きっぷ通用期間内の運転期日は、下りが3月20日から4月2日、上りが3月21日から4月3日、夏季青春18きっぷ通用期間内の運転期日は、下りが7月20日から8月19日、上りが7月21日から8月20日に運転された。
- 2008年 春季青春18きっぷ通用期間内の運転期日は、下りが3月21日から3月30日、上りが3月22日から3月31日まで運転された。
- 2008年から2009年の年末年始を最後に運行終了。
関連項目
出典
- ^ a b ムーンライト九州、事前発表もなく姿消す - 読売新聞 2009年7月12日付
- ^ JR:春のダイヤ改正、ムーンライト廃止 関西発の夜行列車消える - 毎日新聞、2009年4月4日付
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