新八代駅

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新八代駅
東口
東口
しんやつしろ - Shin-Yatsushiro
所在地 熊本県八代市上日置町4774-2
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
電報略号 ヤロ
駅構造 高架駅(新幹線)
地上駅橋上駅)(在来線)
ホーム 2面2線(新幹線)
2面2線(在来線)
乗車人員
-統計年度-
1,755人/日(降車客含まず)
-2011年-
開業年月日 2004年平成16年)3月13日
乗入路線 3 路線
所属路線 九州新幹線鹿児島ルート
キロ程 151.3km(博多起点)
新大阪から773.6km
熊本 (32.9km)
(42.8km) 新水俣
所属路線 鹿児島本線
キロ程 229.5km(門司港起点)
千丁 (1.9km)
(2.8km) 八代
備考 直営駅
みどりの窓口

新八代駅(しんやつしろえき)は、熊本県八代市上日置町にある、九州旅客鉄道(JR九州)のである。

概要[編集]

九州新幹線(鹿児島ルート)と在来線の鹿児島本線の2路線が乗り入れており、在来線と新幹線の併設駅となっている。

八代市内に新幹線駅を作るにあたって、当初は八代駅に新幹線駅を併設する予定だったが、八代駅北側の日本製紙八代工場がルート上のネックとなった[要出典]ため、代わりに鹿児島本線千丁駅 - 八代駅間に新たに設置したのが当駅である。なお、旅客列車についてはともに八代駅を起点とするJR九州肥薩線肥薩おれんじ鉄道線の列車も一部が当駅または当駅以北まで乗り入れている。

九州新幹線(鹿児島ルート)は、部分開業時点では当駅が起点となっており、新幹線ホームでは新幹線「つばめ」と在来線特急「リレーつばめ」の対面接続がわずか3分[1]で行われていたが、2011年3月12日の全線開業に伴い途中駅となったため、対面接続は廃止された。

新幹線は朝・夕方に運行される鹿児島中央駅発着の「つばめ」と「さくら」が毎時1 - 2本停車する。また、「さくら」のうち新大阪駅発着の列車も朝夕を中心に1日に8.5往復停車している。なお、当駅に停車する「さくら」は熊本駅 - 鹿児島中央駅間は各駅停車となる列車のみで、同区間を速達運転する列車は当駅には停車しない。

在来線は快速「スーパーおれんじ」を除く全旅客列車が停車する。なお「スーパーおれんじ」は鹿児島ルートが当駅起点だった頃から通過しており、この時期は「新幹線列車を含むすべての優等列車が停車するが、非優等列車の一部が通過する」という珍しい駅であった。

歴史[編集]

  • 2004年平成16年)3月13日 : 九州新幹線(鹿児島ルート)が当駅と鹿児島中央駅間で暫定開業したことに伴い、九州旅客鉄道が開設する。
  • 2011年(平成23年)3月12日 : 九州新幹線(鹿児島ルート)が博多駅から当駅まで延伸開業(全通)し、途中駅となる。
  • 2012年(平成24年)12月1日 : 交通系ICカード「SUGOCA」の、当駅における供用を開始する(在来線のみ)。

駅構造[編集]

新幹線・在来線ともに同一事業者でありながらそれぞれ別個の駅舎が設置され、近接しているものの両線の乗換改札口は設置されていない。直営駅で、みどりの窓口および自動券売機が設置されている。

在来線は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅橋上駅舎を備える。鹿児島方、博多方ともに渡り線があるほか、博多方には肥薩おれんじ鉄道から乗り入れる車両のための留置線がある。2012年12月1日よりICカード「SUGOCA」の供用を開始しており、ICカード専用簡易改札機を設置している。

新幹線は、相対式ホーム2面2線を有する高架駅である。新幹線改札口には自動改札機が設置されている。

のりば[編集]

ホーム 路線 方向 行先 備考
1 鹿児島本線 下り 八代・(肥薩線人吉・(肥薩おれんじ鉄道線水俣 方面 肥薩おれんじ鉄道線直通列車の一部は2番のりばから発車。
2 鹿児島本線 上り 熊本大牟田久留米博多 方面
特急「九州横断特急 熊本・大分別府 方面
11 ■九州新幹線 上り 熊本・博多・新大阪 方面
12 ■九州新幹線 下り 鹿児島中央 方面

九州新幹線全線開業後の設備改修[編集]

九州新幹線の部分開業当時、新幹線は当駅の南側で上下線が合流し、全ての列車が12番線(全線開業の際もナンバリングは変更されていない)に入線、特急「リレーつばめ」は現在保守線となっている12番線の向かい側の乗り場を使用して前述の対面接続を行っていた。この関係で当時は新水俣駅方に上下線を合流・分岐させるためのY字型分岐器が設置されていた。

2011年3月12日の九州新幹線全線開業により、起点駅だった当駅は九州新幹線の途中駅となるため、新たに上り本線として現在の11番線の使用を開始、全ての列車が発着していた当駅にも通過列車が設定されることとなった。

現在の11番線は全線開業前まで営業列車は使用しておらず、新水俣駅方では線路も繋がっていなかった。このため、新たに11番線へ続く分岐が前述のY字型分岐器に追加される形で設置された。しかし、新幹線と「リレーつばめ」の対面接続は全線開業の前日最終列車まで行われていたため改修工事などは行われず、Y字型分岐器の遺構が残ったまま全線開業を迎えた。これにより、全線開業直後は通過列車においても速度制限が行われ、全線開業前のY字型分岐器を通過する制限速度まで速度を落として当駅を通過していた。

その後、不要となったこれらの分岐は2011年中にすべて撤去され、通過列車の速度制限が解除された。2012年3月17日のダイヤ改正より速度制限解除に伴うダイヤの補正が行われ、通過列車の高速通過を開始した。これによって、当駅を通過する列車の所要時間がおよそ2分短縮された。

新在連絡設備[編集]

熊本方を望む
全線開業前の対面接続の様子
在来線ホームから見たアプローチ線

12番線の博多方右手には、引き上げ線の構造物から分岐する形で鹿児島本線へのアプローチ線が建設されており、12番線の反対のホームに入線できる構造になっている。

これはかつて当駅 - 博多駅間が開業していなかった頃、リレーつばめが前述のアプローチ線を介して入線し、当時の「つばめ」と対面方式で接続を取っていた。この当時、アプローチ線から入線できるホームは11番線とされていた。

構造物そのものは複線規格で建設されているが、上り線部分にはかつて新幹線下り本線から分岐する形で標準軌の線路が、下り線相当部分には鹿児島本線上り線に接続する狭軌の線路が敷設されていた経緯があり(現在は撤去されている)、アプローチ線としては単線である。このアプローチ線は旧11番線に入った先に引上線2線を持っていた。九州新幹線工事誌によると、この設備は保線用に建設したものを、部分開業時に暫定的に営業用として使用していたもので、博多 - 新八代間が開業した後は予定通り保線専用となっている。従って、このアプローチ線も保線基地から先は新幹線特例法の対象となる。

リレーつばめが発着していた旧11番線を下り待避線とし、上り線にも待避線を新設して島式2面4線に改装する計画がある[2]

元を正せば、博多 - 筑後船小屋間が未着工だった当時のスーパー特急計画に基づき、博多から在来線を走行してくるスーパー特急を新八代以南のフル規格の線路へ乗せるために着工されたものと考えられる。これは、九州新幹線のスーパー特急からフル規格への格上げの政府決定が新八代駅建設開始の後でなされていることや、アプローチ線全線が当初から新幹線複線規格で建設されていることからも推し量ることができる。つまり、フル規格格上げの計画変更にあわせ、既に着工してしまった構造物を無駄にすることなく、新幹線と在来線の対面連絡を実現する形で有効利用したものと考えられる。

アプローチ線の地上部分には、新幹線線路と在来線の線路の間で軌間変更を行うフリーゲージトレイン試験用の軌間変換装置が建設されていた。これはあくまでも試験用の施設であるが、九州新幹線の全線開業が決定しなかった場合、あるいは早期にフリーゲージトレイン実用化の目処が立った場合、営業用に使用される可能性もあった。なお、2011年春に九州新幹線の全線開業したことと、フリーゲージトレインの早期の実用化の目処が立たなかったことでこの施設が営業用として使用される予定は無くなり、撤去された。

駅弁[編集]

主な駅弁は下記の通り[3]

  • このしろ寿司
  • 天草大王
  • 鮎屋三代 - 球磨川で獲れた天然のを使った出汁で炊いた御飯に、鮎の甘露煮が乗っている。JR九州の「人気駅弁ランキング」で3年連続1位。
  • 阿蘇赤うし - 牛の時雨煮と焼き肉。
  • 鮎屋の極薦
  • 肥後牛とろ玉しぐれ
  • 天草大王地鶏かしわめし

利用状況[編集]

1日平均乗車人員および乗降人員の推移は下記の通り。

在来線[編集]

年度 1日平均
乗車人員
1日平均
乗降人員
2003年 702 1,123
2004年 628 1,216
2005年 743 1,477
2006年 812 1,619
2007年 884 1,761
2008年 946 1,892
2009年 1,036 2,072
2010年 1,068 2,131
2011年 892 1,788

新幹線[編集]

年度 1日平均
乗車人員
1日平均
乗降人員
2003年 859 1,731
2004年 351 697
2005年 255 498
2006年 244 480
2007年 253 504
2008年 243 492
2009年 228 455
2010年 270 535
2011年 909 1,786

駅周辺[編集]

東口周辺(2012年9月撮影)
駅前風景(東口、2007年10月撮影)
駅前風景(西口、2007年10月撮影)
駅前にあるモニュメント「きらり」

駅周辺はほとんどが田畑であるが、八代駅側は八代市の郊外住宅地であるため住宅がある。また、東へ約2kmの地点には九州自動車道八代インターチェンジがある。

東口
当駅の表玄関の役割を持ち、駐車場があり高速バスはこちらから発着する。また、駅前広場にはくまもとアートポリス参加プロジェクトのモニュメント「きらり」が設置されている。
  • 東横イン新八代駅前 - 正面すぐの場所にある。
  • 熊本県八代総合庁舎 - 約1Km。熊本県八代地域振興局、熊本県八代保健所などが入居する。
  • 松中信彦スポーツミュージアム - 徒歩5分。
  • 八代よかとこ物産館 - 松中信彦スポーツミュージアムに隣接。
南口
新幹線と在来線に繋がる自由通路の連絡口で、駐輪場があるのみである。
西口
在来線に繋がる自由通路の連絡口で、一般路線バスはこちらから発着する。

路線バス[編集]

東口
かつては高速バスの「きりしま号」(鹿児島・熊本行き)や「なんぷう号」(宮崎・熊本行き、ともに1日2便のみ)も停車していたが、2011年3月31日をもって当駅を経由しなくなった。
西口
全て産交バスが運行(コミュニティバスの「みなバス」は同社が八代市から受託運行)。
  • 鏡・宮原経由、種山 行き
  • 鏡・宮原・種山経由、八農分校 行き
  • 出町・産業道路・東塩屋経由、八代市役所前 行き
  • 大村橋・出町・産業道路経由、八代市役所前 行き
  • 労災病院前 行き
  • みなバス 左回り : 労災病院前・イオン八代ゆめタウン経由、八代市役所前 行き
  • みなバス 右回り : 太田郷・八代駅前・出町経由、八代市役所前 行き

隣の駅[編集]

九州旅客鉄道
九州新幹線
熊本駅 - 新八代駅 - 新水俣駅
鹿児島本線
快速「スーパーおれんじ」
通過
快速「くまもとライナー」・普通
千丁駅 - 新八代駅 - 八代駅
肥薩おれんじ鉄道
普通・観光列車「おれんじ食堂」(八代駅まではJR鹿児島本線)
新八代駅 - 八代駅

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 『鉄道ジャーナル』2004年6月号 p.52
  2. ^ 『鉄道ファン』2011年5月号p.33。
  3. ^ 『JR時刻表』2010年8月号(交通新聞社刊)414ページ

外部リンク[編集]