西小倉駅

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西小倉駅
駅舎(2010年3月)
にしこくら
Nishi-Kokura
地図
所在地 北九州市小倉北区室町三丁目2-50[1]
北緯33度53分18.78秒 東経130度52分26.12秒 / 北緯33.8885500度 東経130.8739222度 / 33.8885500; 130.8739222座標: 北緯33度53分18.78秒 東経130度52分26.12秒 / 北緯33.8885500度 東経130.8739222度 / 33.8885500; 130.8739222
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
電報略号 シコ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 3面5線[1]
乗車人員
-統計年度-
4,697人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1974年昭和49年)12月14日[1]
乗入路線 2 路線
所属路線 JF 日豊本線*
JI 日田彦山線直通含む)
駅番号 JF  02  / JI  02 
キロ程 0.8 km(小倉起点)
JF01/JI01 小倉 (0.8 km)
(2.7 km) 南小倉 JF03/JI03
所属路線 JA 鹿児島本線*
駅番号 JA  27 
キロ程 11.8 km(門司港起点)
JA28 小倉 (0.8 km)
(3.5 km) 九州工大前 JA26
備考 直営駅
みどりの窓口[2]
北九州市内
* 小倉 - 西小倉間は両線の重複区間。
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西小倉駅(にしこくらえき)は、福岡県北九州市小倉北区室町三丁目にある、九州旅客鉄道(JR九州)のである。

概要[編集]

鹿児島本線日豊本線の線路が分岐する駅で(小倉駅 - 当駅間は両線の重複区間)、普通列車の他に快速・区間快速列車が停車する。このほか、日豊本線城野駅を起点とする日田彦山線の列車はすべて小倉駅始発・終着で運行されているため、当駅からも利用可能である。

当駅はもともと日豊本線の単独駅として開業し、鹿児島本線のホームは1987年昭和62年)に追加された[1]。そのため当駅の所属線[3]は日豊本線となっている。

鹿児島本線にはJA27、日豊本線にはJF02、日田彦山線にはJI02駅番号がそれぞれ設定されている。

なお、小倉駅は当初現在の当駅付近に設置され、1958年昭和33年)に現在の場所に移転した。そのため当駅のホームの一部には旧小倉駅のものが再利用され、改良を重ねている[4]

歴史[編集]

駅構造[編集]

改札口
ホーム

単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、計3面5線ホームを有する[1]地上駅

直営駅で、みどりの窓口が設置されている[2]SUGOCAの使用が可能である。

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先
1 JF 日豊本線 下り 行橋中津宇佐方面
JI 日田彦山線 田川後藤寺添田方面
2・3 JF 日豊本線
JI 日田彦山線含む)
上り 小倉門司港下関方面
4 JA 鹿児島本線 下り 黒崎博多方面
5 上り 小倉・門司港・下関方面
付記事項
  • 5番のりばが単式ホームである。
  • 日豊本線と鹿児島本線の接続駅として乗換客が多いため、乗換客を含めて当駅の利用客数の値を出すならば、当駅の乗車人員数より大幅に大きくなる。
  • 3番のりばには小倉総合車両センターへの出入場線が接続しており、時折出入場車両が停車していることがある。

小倉駅 - 西小倉駅間の運賃計算の特例[編集]

日豊本線の特急「ソニック」「にちりんシーガイア」は、いったん当駅を通過して小倉駅に停車し、小倉駅でスイッチバックをして再度当駅を通過する。このため、「ソニック」「にちりんシーガイア」など、西小倉 - 小倉間を往復運行される列車に小倉駅を跨いで乗車する場合は、小倉駅 - 当駅間の往復分(1.6 km)は運賃・特急料金の計算には含めない[12][13]。また、小倉駅で「ソニック」「にちりんシーガイア」「きらめき」など西小倉駅を通過する列車を含めた乗り継ぎを行う場合は、小倉駅 - 当駅間の乗り越し分の乗車券は不要である(この場合は特急料金は小倉駅までで計算される)[12]

以前は鹿児島本線の快速列車も当駅を通過していたため同様の特例が適用されていたが、リバーウォーク北九州が開業したこと、信号待避等で停車することがあったことなどから、2003年(平成15年)に客扱停車を始め、非優等列車同士の乗り換えについては西小倉駅で対応することとなった。この結果、現在は小倉駅 - 当駅間の運賃が不要の特例は上記のように、優等列車に通して乗車するか、優等列車と非優等列車を小倉駅で途中下車なしに乗り継ぐ場合のみに適用される。

なお、この特例は、西小倉 - 門司港駅間を通過する特急「36ぷらす3」にも適用される。

利用状況[編集]

2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員4,697人であり、JR九州の駅としては第38位である[14]

2003年(平成15年)にリバーウォーク北九州が開業してからは利用客が増加している。

JR九州およびとうけい北九州によると、近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。

年度 1日平均
乗車人員[15]
2000年 2,837
2001年 2,910
2002年 2,470
2003年 3,753
2004年 3,912
2005年 4,078
2006年 4,226
2007年 4,459
2008年 4,392
2009年 4,581
2010年 4,639
2011年 4,754
2012年 4,854
2013年 5,121
2014年 5,152
2015年 5,298
2016年 5,361
2017年 5,437
2018年 5,303
2019年 5,269
2020年 3,985
2021年 4,313
2022年 4,697

駅周辺[編集]

駅名標(日豊本線)。イラストは小倉城天守閣

紫川の右岸近くに位置する小倉駅に対し、当駅は紫川の左岸近くに位置している。北九州市役所小倉城リバーウォーク北九州は当駅が最寄り[1]。小倉の中心市街地は小倉駅が最寄りとなる。

駅近傍[編集]

小倉城址・大手町[編集]

周辺地区[編集]

隣の駅[編集]

九州旅客鉄道(JR九州)
JF 日豊本線・JI 日田彦山線(日田彦山線は小倉駅 - 城野駅間日豊本線)
快速(上りのみ運転)・普通
小倉駅 (JF01/JI01) - (紫川信号場) - 西小倉駅 (JF02/JI02) - 南小倉駅 (JF03/JI03)
JA 鹿児島本線
快速
小倉駅 (JA28) - (紫川信号場) - 西小倉駅 (JA27) - (浜小倉駅 - 戸畑駅 (JA25)
区間快速・普通
小倉駅 (JA28) - (紫川信号場) - 西小倉駅 (JA27) - (貨)浜小倉駅 - 九州工大前駅 (JA26)
  • 小倉駅 - 当駅間は日豊本線と鹿児島本線の重複区間である。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 『週刊JR全駅・全車両基地』7号、朝日新聞出版、2012年9月23日、19頁。 
  2. ^ a b c 西小倉駅”. 九州旅客鉄道. 2021年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月25日閲覧。
  3. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  4. ^ “九州の駅 ゆったり紀行 JR日豊・鹿児島・日田彦山線 西小倉駅 旧小倉駅の「遺産」を継ぎ”. 西日本新聞 (西日本新聞社). (2008年3月14日). オリジナルの2008年6月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080616111545/http://qnet.nishinippon.co.jp/travel/station/2008/03/post_97.shtml 2020年11月7日閲覧。 
  5. ^ 「日豊本線西小倉駅開業」『交通新聞』交通協力会、1974年12月15日、1面。
  6. ^ 「『みどりの窓口』あすオープン 西小倉駅」『交通新聞』交通新聞社、1988年6月30日、1面。
  7. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '01年版』ジェー・アール・アール、2001年7月1日、190頁。ISBN 4-88283-122-8 
  8. ^ 『RAIL FAN』 50巻、10号、鉄道友の会、2003年10月1日、23頁。 
  9. ^ 交通新聞交通新聞社、2009年3月3日、1面。
  10. ^ 北九州事業所”. JR九州サービスサポート. 2021年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月25日閲覧。
  11. ^ 鉄道駅業務”. JR九州サービスサポート. 2023年10月2日閲覧。
  12. ^ a b 運賃計算の特例 東日本旅客鉄道、2022年2月13日閲覧。
  13. ^ なお、博多=大分の小倉駅経由の距離は200.1キロのため、駅開業に伴うこの特例設定のため料金及び運賃が値下げされた。
  14. ^ 駅別乗車人員上位300駅(2022年度)” (PDF). 九州旅客鉄道. 2023年9月20日閲覧。
  15. ^ 長期時系列統計 - 北九州市

関連項目[編集]

外部リンク[編集]