大行司駅

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大行司駅
BRTのりば全景(2023年9月)
だいぎょうじ
Daigyōji
筑前岩屋 (4.2 km)
(2.0 km) 宝珠山
地図
所在地 福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山
北緯33度23分47.41秒 東経130度52分28.41秒 / 北緯33.3965028度 東経130.8745583度 / 33.3965028; 130.8745583座標: 北緯33度23分47.41秒 東経130度52分28.41秒 / 北緯33.3965028度 東経130.8745583度 / 33.3965028; 130.8745583
所属事業者 JR九州バス
九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)
キロ程 19.8 km(添田起点)
駅構造 地上駅(盛土上)
開業年月日 2023年(令和5年)8月28日*
* BRTの駅としての開業日。
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大行司駅
2017年の被災後に再建された駅舎(2020年5月)
だいぎょうじ
Daigyōji
筑前岩屋 (4.2 km)
(2.0 km) 宝珠山
地図
所在地 福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山[1]11
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 日田彦山線
キロ程 59.3 km(城野起点)
電報略号 タイ←ダイ
駅構造 地上駅[2]
ホーム 2面2線[1]
開業年月日 1946年昭和21年)9月20日[1]
備考 無人駅[1]
平成29年7月九州北部豪雨による被害のため休止中
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大行司駅(だいぎょうじえき)は、福岡県朝倉郡東峰村大字宝珠山にある、JR九州バスが運行を行っている日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)のバス停留所である。九州旅客鉄道(JR九州)日田彦山線鉄道駅でもあるが、2017年(平成29年)に発生した九州北部豪雨の影響により、鉄道駅は休止中の扱いである。

歴史[編集]

駅舎(2006年8月)
駅舎(2010年4月)

駅構造[編集]

駅舎からBRTのりばまでは、77段の階段を経て上った築堤上にある。やや急な坂の小道で迂回する経路もある[2]。鉄道駅時代のプラットホームもそのまま残されている。バリアフリー施設はない。鉄道駅時代も同様であった。

当駅は、彦山駅から宝珠山駅までのBRT専用道の途中駅である。

添田方面のりば、日田方面のりばとも待合ブースが設置され、ブースには小石原焼の特徴的な技法である「飛びかんな」の模様が表現されている[11]

鉄道駅としては、相対式ホーム2面2線を有する地上駅であった[1]彦山駅 - 夜明駅間で列車交換が可能な唯一の駅となっていた。

平成29年7月九州北部豪雨で崩壊した駅舎は古い木造で、無人駅となって以後の2008年に東峰村へ譲渡され一部が喫茶店として使用されていた[8]。駅舎は瓦の葺き替えなど改修されていた。

倒壊のあと2019年12月に駅舎が復元され[10]、駅名の「大行司」にちなみ、行司の筆頭である立行司第41代式守伊之助による揮毫の駅名が掲げられ、芝田山親方(元横綱大乃国)ら大相撲関係者が式典に参加した。

  • 代行バスは駅から離れた国道211号沿いの大行司バス停留所より発着[12]していた。

駅周辺[編集]

ホームから見た村の風景(2006年8月)
写真右手に宝珠山小学校(2011年3月31日廃校)が見える

駅前の小道を150mほど西に進んだ場所に国道211号が通っている。同国道はこの交差点付近でカーブし、駅より南側では日田彦山線と並行し、北側では日田彦山線と分かれて北西へ通っている。この国道沿いに東峰村宝珠山地区の中心集落が形成されている。

当駅は東峰村役場宝珠山庁舎(議会設置庁舎、旧宝珠山村役場)の最寄り駅であり、旧村名を駅名とする宝珠山駅よりも役場に近い位置にある[2]

隣の駅[編集]

九州旅客鉄道(JR九州)
日田彦山線(休止中)
筑前岩屋駅 - 大行司駅 - 宝珠山駅
JR九州バス・九州旅客鉄道(JR九州)
日田彦山線BRT(BRTひこぼしライン)
筑前岩屋駅 - 大行司駅 - 宝珠山駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 『週刊JR全駅・全車両基地』第07号、朝日新聞出版、2012年9月23日、27頁。 
  2. ^ a b c 弓削信夫『福岡鉄道風土記』葦書房、1999年1月16日、175頁。ISBN 4751207334 
  3. ^ 弓削信夫『福岡県JR全駅』葦書房、1993年10月15日、204-205頁。ISBN 4751205293 
  4. ^ 「久大、日田彦山両線近代化」『交通新聞』交通協力会、1971年2月17日、1面。
  5. ^ “「通報」●久大本線南久留米駅ほか13駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1984年2月10日) 
  6. ^ 九州鉄道百年祭実行委員会・百年史編纂部会 編『九州の鉄道100年記念誌 鉄輪の轟き』(初版)九州旅客鉄道、1988年、181頁。 
  7. ^ 7月5日からの大雨による日田彦山線・久大本線の被災状況について - 九州旅客鉄道株式会社(2017年7月11日)
  8. ^ a b 壊れ、流され 東峰村・築70年以上の駅舎無残 憩いの場「何とか元に」 九州豪雨1週間 - 西日本新聞(2017年7月12日配信)
  9. ^ “日田彦山線 車両撤去 九州豪雨 立ち往生”. 読売新聞西部夕刊: p. 1. (2017年10月25日). オリジナルの2017年10月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171026075153/http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20171025-OYS1T50039.html?from=tw 
  10. ^ a b “鉄道復旧願い駅舎再生 JR日田彦山線大行司駅”. 産経新聞. (2019年12月22日). オリジナルの2019年12月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20191222064020/https://www.sankei.com/smp/region/news/191222/rgn1912220005-s1.html 2019年12月25日閲覧。 
  11. ^ BRTひこぼしライン7駅の待合ブースデザインが決定しました!』(プレスリリース)九州旅客鉄道、2022年11月30日。 オリジナルの2023年7月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20230713140109/https://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2022/11/30/221130_brt_design_1.pdf2023年9月23日閲覧 
  12. ^ 「日田彦山線代行輸送の停車場所」日田彦山線代行輸送について(JR九州)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]