キャタピラー (企業)
キャタピラー(英語:Caterpillar Inc.、NYSE:CAT)は、アメリカ合衆国イリノイ州ピオリアに本拠地を置いている企業である。同社のウェブサイトでは「建築及び鉱業機械、ディーゼル及び天然ガスエンジン、並びに産業用ガスタービンエンジンの世界で最大な製造会社である」としている。 キャタピラーは英語で芋虫を意味する。
幅広い範囲の建設機械の製造を行っており、無限軌道と黄色い配色で知られている。キャタピラー社はダウ平均株価の構成銘柄の1つである。フォーチュン100社の中で1位であり、300億米ドル以上の資産がある。
なお、無限軌道を用いた走行装置をキャタピラー(英語では "caterpillar track" と表記)と称することがあるが、キャタピラーは同社の商標であり、また日本国内ではキャタピラージャパン(旧・新キャタピラー三菱)の登録商標となっている。一般名としては、「クローラー」を用いる。
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歴史 [編集]
1925年に米国カリフォルニア州ストックトンのHolt Manufacturing Companyと、同じく米国カリフォルニア州サランドラのC. L. Best Gas TractionCompanyのM&AによってCaterpillar Tractor Co.が設立された。Holt Manufacturing社は、1904年に無限軌道を足回りに使用したトラック・タイプ・トラクタ(履帯式トラクタ)を世界で初めて製品化した企業であり、Caterpillarは同社の履帯式トラクタの商標であった。
19世紀にさかのぼるが、創業時のHolt Manufacturing Companyと、C.L. Best Gas TractionCompanyは蒸気式のトラクタの製造を行っていた。Holt Manufacturing Companyは履帯式トラクタ (Track Type Tractor) だけでなくガソリンエンジンの開発・製造も行っており、合併後キャタピラー社のエンジン製品はガソリンエンジンからより効率の良いディーゼルエンジンへと移っていく。同社は多くの変化を経て、第二次世界大戦の終わりに急激に成長をはじめた。最初のベンチャービジネスは1950年に米国外で開始され、キャタピラー社は国際企業としての発展をしはじめた。
キャタピラー社の製品は、トラック・タイプ・トラクタから、水中掘削機、バックホー(油圧ショベル)、ロードローラー、不整地トラック、ホイールローダー、農業トラクター、ディーゼルまたは天然ガスエンジン、ガスタービンにまで及ぶ。これらの機器は、建設、道路工事、採鉱、林業、発電、運輸と素材加工産業で利用されている。
キャタピラー社の製品は、世界の歴史に影響を与えたことがある。無限軌道トラクターは、第一次世界大戦終期に採用された初期の軍用戦車に影響を与えた。これらの多くの機械はフーバーダム(Hoover Dam)、英国海峡底の海底トンネルの掘削、ドイツでのベルリンの壁崩壊と都市の建設、イスラエルによるパレスチナ人居住区の破壊および隔離壁の建設、それと米国周辺国に影響を与えた。
キャタピラー社は、ビジネス管理の権威であるTom Petersが著した1982年のベストセラー『In Search of Excellence』の中で、優秀な会社のひとつとして挙げられたことがある。
販売 [編集]
キャタピラー社売り上げの半分以上は海外顧客からのものであり、同社の製品は約200か国で販売されている。同社は220のディーラーの世界規模ネットワークを持っている。63のディーラーは米国にあり、157のディーラーは米国以外に存在している。キャタピラー社の製品と部品は、米国の42工場と米国外にある58工場で生産されている。その内訳は、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、イングランド、フランス、ドイツ、ハンガリー、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシコ、オランダ、北アイルランド、中華人民共和国、ポーランド、ロシア、南アフリカとスウェーデンである。
雇用 [編集]
2004年第2四半期の後期(5月下旬〜6月末)におけるキャタピラー社の従業員総数は全世界で7万2916人だったが、翌2005年の同期にはこれが9332人増(前年比13パーセント増)の8万2248人となった。この大幅な雇用増加の背景には、より高度な仕事における補助要員としておよそ5000人の時給労働者を追加導入したこと、その一方で2000人近くの補助要員を正社員として正規雇用したこと、新たに約900人の新社員を採用したことなどがある。2001年の『Nashville Business Journal』誌によると、キャタピラー社の総従業員の約6割は米国外で勤務している。
関連項目 [編集]
外部リンク [編集]
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