九州特急フリーきっぷ

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九州特急フリーきっぷ(きゅうしゅうとっきゅうフリーきっぷ)は、2007年から期間限定で九州旅客鉄道(JR九州)が企画・発売している特別企画乗車券である。

本項では、2009年発売の関連商品「コロプラ★乗り放題きっぷ」(コロプラのりほうだいきっぷ)についても解説する。

概説[編集]

有効日数と発売額は、2日間用が22,000円、3日間用が25,000円。

発売期間は2日間用なら利用開始の前日・3日間用は同じく前々日までで、どちらも連続した2日間・3日間で利用しなければならない。最終日において乗車中の列車が日をまたがって運行をする場合、その列車を下車するまで有効である。

購入できる場所は九州内に限られ、JR九州の駅みどりの窓口旧ジョイロードや主な旅行会社で販売された。なお、博多駅では3日間用に限り硬券での販売も行っていた。

2007年[編集]

JR九州の20周年を記念した「スタンプラリー20」キャンペーンにあわせて企画された。そのため、利用できるのは2007年1月10日 - 7月16日で、同キャンペーンと同じ期間となっていた。
JR九州内の九州新幹線を含むすべての特急列車普通列車全列車の普通車自由席に乗車することが出来る。指定席グリーン席についても、それぞれ別途指定席券やグリーン券を購入することで利用することが可能。ただし寝台特急列車で利用できるのは普通車指定席と立席のみ(この場合も同様に追加で券を購入することにより利用できる)。

2008年[編集]

JR九州が2008年7月19日 - 11月24日に開催した「JR九州スタンプラリー トレインピック2008」に合わせて再登場。期間限定販売で、価格・使用条件は2007年と同じ。

コロプラ★乗り放題きっぷ[編集]

2009年は九州特急フリーきっぷは発売されなかったが、携帯電話の位置測定機能を使用するスタンプラリー形式のゲーム(位置ゲー)で、会員数約55万人(2009年10月25日時点)[1]の「コロニーな生活☆PLUS[2]とタイアップし、11月2日から2010年3月31日まで「コロプラ★乗り放題きっぷ[2]を発売した。「コロニーな生活☆PLUS」の会員でなく、またJR九州の50駅を回るイベント「九州一周塗りつぶし位置ゲーの旅」(2009年11月7日 - 2010年3月31日)に参加しない場合でも普通のフリー切符として購入・利用は可能。有効期間内のJR九州全線(九州新幹線を含む)に、特急自由席を含めて乗り降り自由。指定席やグリーン席については、それぞれ別途指定席券やグリーン券を購入することで利用することが可能。また2010年7月16日から2011年6月30日まで「日本縦断!花いっぱい 位置ゲーの旅」キャンペーンの一環として再度発売された。

用途・有効日数別に以下の3種類が用意された。

九州新幹線全線開業前[編集]

北部九州版

南九州版

全九州版

  • エリア - JR九州全線
    • 山陽新幹線、博多南線および民鉄線、公営・第三セクター鉄道は利用不可
  • 有効期間 - 連続する2日間または3日間
  • 設定期間 - 2009年11月7日 - 2010年4月2日、2010年7月16日 - 2011年3月11日(2日間用は2011年2月28日まで)
  • 価格 - 2日用22,000円(小児半額)、3日用25,000円(同)

九州新幹線全線開業に伴い、用途・有効日数・価格の変更があり、以下の2種類が用意された。有効日の設定期間は全券種とも2011年3月12日-2011年7月2日

九州新幹線全線開業後[編集]

北部九州版

全九州版

  • エリア - JR九州全線
    • 山陽新幹線、博多南線および民鉄線、公営・第三セクター鉄道は利用不可
  • 有効期間 - 連続する3日間
  • 設定期間 - 2011年3月11日 - 2011年6月30日
  • 価格 - 3日用36,000円(小児半額)

脚注[編集]

  1. ^ “JR九州、位置ゲー「コロプラ」用周遊切符を発売--タイアップゲームも登場”. asahi.com (朝日新聞社). (2009年10月30日). http://www.asahi.com/digital/cnet/CNT200910300099.html 2009年10月31日閲覧。 
  2. ^ a b ゲームタイトルの「☆」と乗り放題切符の「★」はそれぞれ公式サイトでの表記が異なる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]