J-WESTカード
J-WESTカード (J-WEST CARD) は、西日本旅客鉄道(JR西日本)と三菱UFJニコスおよび株式会社ジェーシービー(JCB)が提携して発行するクレジットカードである。
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[編集] 概要
[編集] カード全般
2006年(平成18年)2月1日よりサービス開始。「エクスプレス」と「ベーシック」の2種類のカードから選択することができる。みどりの窓口や5489サービスなどでの乗車券や特急券などの購入の決済に利用できる。
三菱UFJニコスがUFJカードでVISAおよびMasterCardブランドを、ジェーシービーがJCBカードをそれぞれ発行する他、与信・収納業務等を代行している。各ブランド共にゴールドカードの設定は無い。なお、JR西日本自体が貸金業登録を行い、信用情報機関(CIC・CCB)にも加盟の上、発行元となっているため、募集窓口は各カード会社ではなく、JR西日本の「Club J-WEST事務局」となっているが、サポートデスクは各社に委託しているため、JCBとVISA/MasterCardで別々となっている。
なお、クレジットカード機能の一つとして提供してきた、キャッシングサービス・カードローンの金融商品は、会員の利用状況や関係法令の改正など、取り巻く環境の変化もあり、JCBブランドは2011年(平成23年)9月25日、VISA/MasterCardブランドは2011年9月30日をもって提供を終了し、それぞれのブランド共に、翌日以降はショッピング専用カードとなった[1]。
[編集] エクスプレス予約
東海道新幹線のネット予約サービスとしてスタートした「エクスプレス予約」は、従来東海旅客鉄道(JR東海)の『JR東海エクスプレス・カード』会員専用であった。その後同サービスは、2006年(平成18年)7月22日より東海道・山陽新幹線でも共通利用できるようになった。
JR西日本では、これに対応する形で、関西地区や山陽新幹線沿線の顧客向けに、「J-WESTカード・エクスプレス」を提供している。「エクスプレス予約」を利用したい顧客は、同カードへの入会が必要である。
また、同カード会員にはEX-ICカードも貸与されるので、「エクスプレス予約」での「EX-ICサービス」を利用することも可能である。
ただしJR東日本のモバイルSuicaへの、同カードの追加登録・利用はできない(JR東海エクスプレス・カードの場合は、モバイルSuicaへの追加登録・利用は可能である)。
[編集] J-WEST プレミア・プログラム
2009年(平成21年)8月1日より、エクスプレス会員を対象に、「エクスプレス予約」の利用による山陽新幹線(新大阪〜博多の全線、および一部区間)の乗車実績(初年度は2010年(平成22年)3月末日までの乗車を対象)に応じて、「プレミア・スコア」(優遇倍率)を算出して「優遇クラス」を設定し、翌年4月(初年度は2010年(平成22年)4月1日)からの1年間における、同カード会員の「エクスプレス予約」による山陽新幹線の乗車実績に対し、設定された優遇クラスに応じて、ボーナス分のJ-WESTポイントが付与される、「J-WEST プレミア・プログラム」を提供している。
2011年(平成23年)3月12日からは、エクスプレス会員に加え、ベーシック会員を含めたすべてのJ-WESTカード会員を対象として、山陽・九州新幹線の利用(「エクスプレス予約」または「(新)e5489」での利用が条件)に対して、同プログラムが提供されることになった。
[編集] SMART ICOCA
このカードから、チャージにてキャッシュレスのクイックチャージサービス(ICOCAエリアのJR西日本各駅にある、自動券売機・精算機・チャージ機にて自分で操作する)を利用可能なSMART ICOCAカードも希望者に配布されるが、その際はデポジット500円、チャージ1,500円分の合計2,000円が必要である。
なおSMART ICOCAカードについては、当初はJ-WESTカード会員専用のサービスであったが、まず2008年(平成20年)3月18日よりイオンクレジットサービス(イオンカード)に開放され、2008年7月1日より、J-WESTカード・イオンカード以外の一般クレジットカードの会員でも所持することが可能になった(これと同時に、ICOCAエリア内のみどりの窓口における、クレジットカードを用いてのICOCAへのチャージはできなくなった)。
これまで、SMART ICOCAを所持するJ-WESTカード会員のみのサービスとして、SMART ICOCAを用いてICOCAエリア内のJR西日本各線を利用した場合、その利用金額に対するJ-WESTポイントの付与サービス(200円に対して1ポイント)が行われてきたが、2009年6月1日より、このポイント付与サービスが、すべてのSMART ICOCAの会員に行われるようになった。
なお、J-WESTカード会員のみの特典として、このポイントを2倍分(100円に対して1ポイント)付与するサービスが、2010年(平成22年)3月末まで期間限定で行われていた。
[編集] カードの種類
[編集] エクスプレス
通常年会費1,050円。後述するベーシックの機能に加え、東海道・山陽新幹線(東京 - 博多)区間のインターネット予約「エクスプレス予約」が利用可能。同カードの会員には、EX-ICカードも貸与されるので、エクスプレス予約でのEX-ICサービスを利用することも可能である。
[編集] ベーシック
年会費は無料だが、1年間に全く利用していないと翌年に税込1,050円の年会費を支払わなければならない。同社線内の主な特急列車のインターネット予約時((新)e5489)に、割引サービスを受けることができる。
いずれのカードも「MyJCB」・「UFJカードWebサービス」の利用が可能であり、J−WESTカード会員専用ホームページに各ホームページへのリンクがある。
[編集] 追加カード
- ETCカード
- ETCカードとしてETCスルーカード(JCB)・UFJ ETCカード(VISA・Master)の名称で発行している。JCBグループ・UFJカードにおける各カードと同じ名称であるが、裏面の発行会社名に「西日本旅客鉄道株式会社」が追記されている。
- 非接触型IC決済サービス
- 非接触型決済サービス追加(専用カードまたは携帯電話の当該機能)については、バックヤード業務を受託しているJCB、三菱UFJニコスが、それぞれQUICPay、Visa Touch・Smartplusを展開しているが、J-WESTカードへの紐付けについてはいずれも非対応となっている(電子マネーという点で、ICOCA、SMART ICOCAと競合関係にあるためと思われる)。なお、JR西日本とJCB・三菱UFJニコスの3社はICOCA電子マネーの加盟店開拓等の業務提携と前記3種・各種クレジットカードとの共用端末の開発で合意している。
- 家族カード
- 2010年(平成22年)3月29日より、家族カードの募集・発行を行っている。本人会員と同様に「(新)e5489」や「エクスプレス予約」(「エクスプレス」カードのみ)、JR西日本グループ各社のカード会員限定の、割引・サービス等の利用が可能である。また本人会員・家族会員の、クレジット利用によるJ-WESTポイントは、合算して本人会員に付与されることになる(SMART ICOCA列車利用ポイントや各種キャンペーンポイント、エクスプレス予約グリーンプログラムのポイントなどは本人会員、家族会員それぞれに付与される)。なお家族会員は、本人会員名義の口座でJ-WESTカード利用分の引き落としを行うことになる。
[編集] 提携カード
[編集] ビックカメラJ-WESTカード
2009年(平成21年)2月1日より、関西・中国地区のビックカメラ各店との提携による、「ビックカメラJ-WESTカード(ベーシック・エクスプレスとも)」の発行を開始した(VISA:三菱UFJニコス発行のみ)。従来のJ-WESTカードの特典に加え、ビックカメラ各店でのクレジットカードの利用金額に対して、9%分のビックポイント、および0.5%分のJ-WESTポイントが付与される。またビックポイント1500点を、J-WESTポイント1000点分に交換することも可能である。なお、すでに「J-WESTカード・エクスプレス」を所持する会員は、新たに「ビックカメラJ-WESTカード・エクスプレス」には入会・切替はできない。また、家族カードの発行は行っていない。
[編集] OSAKA STATION CITY J-WESTカード
2011年(平成23年)2月16日より、同年5月4日にJR大阪駅に開業した「大阪ステーションシティ」との提携カードである、「OSAKA STATION CITY J-WESTカード」(ベーシック・エクスプレスとも)の新規入会の受付を開始した。同カードは、大阪ステーションシティ内の各店・施設での利用において、J-WESTポイントの付与率が高くなる(通常は利用額1000円に対し5ポイントが付与されるところを、最大で利用額1000円につき30ポイント付与される。ポイントの付与率は、店舗・施設により異なる。)など、独自のサービス・特典が提供される。
なお、同年2月23日からは、既存のJ-WESTカード会員(ビックカメラJ-WESTカード会員は除く)を対象に、同カードへの切り替え(スイッチ)申込書の請求受付も開始した。既存のJ-WESTカードからの切り替えに際しては、切り替え前と同じカード種別・ブランドの新カードが発行されることになる(家族会員も同時に切り替えの申し込み、ならびに同種カードへの切り替えとなる)。
[編集] eきっぷ
「eきっぷ」とは、JR西日本の提供していたe5489plus(インターネット予約)で申し込み、割引価格で購入できる指定席特急券などのことである。
対象区間は、JR西日本の在来線特急(JR四国エリアの一部列車を含む)、および新大阪駅〜博多駅間の山陽新幹線(「エクスプレス予約」が利用可能な顧客は、そちらの利用を推奨している)であった。J-WESTカード、および一般のクレジットカードでも決済ができたが、受け取りについては、JR西日本・四国・九州各社のエリアのみ(一部を除く)での対応であった。
特にJ-WESTカード会員向けには、JR西日本の主要な在来線特急を対象として、より割引額の大きい「e割きっぷ」が提供されていた。対象となったのは、関西地区と北陸・北近畿・関西空港・南紀・山陰(智頭急行乗入の「スーパーはくと」のみ)の各地区、および岡山駅と山陰地区を結ぶJR西日本の在来線特急、ならびに岡山駅を発着するJR四国エリアの列車(松山方面行き特急「しおかぜ」・高知方面行き特急「南風」・高松行き快速「マリンライナー」)であった。
なお5489サービス(電話予約)に関しては、割引価格の設定は行われていないが、J-WESTカード会員専用の受付回線が設けられている。
2011年(平成23年)3月5日から、新しいネット予約サービス「(新)e5489」が導入されたことで、サービス内容が変更された(詳細は後述の「(新)e5489」を参照のこと)。
[編集] チケットレス特急券
2008年(平成20年)10月18日より、J-WESTカード会員限定(e5489plus)サービスとして、「はるか」・「びわこエクスプレス」の、JR西日本の在来線特急の指定席をインターネットで予約の上、携帯電話の画面に表示される予約データ、またはパソコンでの指定席の予約情報をプリントアウトしたものを提示すれば、乗車が可能となる「チケットレス特急券」サービスを開始した。
通常に指定席特急券を購入するより割安で、予約変更も何度でもでき、受け取りの手間も省ける、と言うメリットがある。定期券やICOCAなど、他の乗車券との組み合わせで利用が可能である。サービスの利用については、列車利用の前日、または当日に申し込むことになる。
2009年(平成21年)10月1日からは、新大阪駅 - 篠山口駅間の「北近畿」「文殊」「タンゴエクスプローラー」、および京都駅 - 和歌山駅間の「くろしお」「スーパーくろしお」「オーシャンアロー」の各特急列車にも、チケットレスサービスが拡大された。
サービス提供期間は、当初は2009年3月31日までとなっていたが、後に2011年(平成23年)3月4日までの扱いであった。その後、翌3月5日より、従来の「e5489plus」に代わる「(新)e5489」サービスがスタートしたことで、チケットレス特急券の対象列車・エリアが拡大された。
ちなみに民鉄各社では、同様のサービスが東武鉄道、西武鉄道、小田急電鉄、近畿日本鉄道、南海電気鉄道等で行なわれている。さらに2010年3月13日より、JR東日本でも「えきねっとチケットレスサービス」として、「成田エクスプレス」にて同様のサービスが導入された。
また操作・利用方法は異なるが、東海道・山陽新幹線のエクスプレス予約に導入された「EX-ICサービス」や、JR東日本の「モバイルSuica特急券」(東北・上越新幹線向け)も、これに類するものと言える。
[編集] (新)e5489
2011年(平成23年)3月12日より、九州新幹線の博多駅 - 鹿児島中央駅間が全通し、山陽新幹線と直通乗り入れを行う「みずほ」・「さくら」の運行が開始された。これら山陽・九州新幹線の直通列車、ならびに九州新幹線内のみ運転の「つばめ」・「さくら」に対しては、JR西日本とJR九州が連携して行う、ネット予約サービスが導入された。
JR西日本では2011年3月5日(JR九州エリアは2011年3月12日より取り扱いを開始)より、従来の「e5489plus」に替わる「(新)e5489」サービスが導入された。利用エリアも拡大し、JR西日本・四国・九州エリアの大半の列車に加え、従来は予約できなかったJR東日本・東海エリア内の一部の特急列車に対しても予約が可能となった。
同時にJ-WESTカード会員を対象とした、料金券タイプの「(新)eきっぷ」が設定され、JR西日本・四国・九州エリアで完結する大半の列車の特急券が格安で購入できるようになった。また、山陽・九州新幹線の新大阪・新神戸−熊本・鹿児島中央間の普通車指定席と、一部の在来線特急列車のグリーン車を対象として、3日前までの予約を条件として、より割引率の高い特急券「e早得」(別途乗車券が必要:対象となる区間・列車・設備・席数等には制限あり)が設定されたり、「チケットレス特急券」についても、対象となる区間が拡大された。
これに伴い、従来の「e5489plus」で提供されていた、J-WESTカード会員を対象とした「e割きっぷ」については、「(新)eきっぷ」に置き換えられることになった。
なおJR東海とJR西日本が運営する、東海道・山陽新幹線を対象とするエクスプレス予約(EX-ICサービスを含む)においては、前述の九州新幹線関連の列車(山陽新幹線区間(新大阪 - 博多)のみの利用を含む)に関しては対象外となるため、注意が必要である。ただしエクスプレス予約を利用した場合でも、山陽新幹線区間における「みずほ」・「さくら」の自由席への乗車は可能である(山陽新幹線区間の「みずほ」・「さくら」でのエクスプレス予約の利用については、2012年夏頃可能となる予定)[2]。
[編集] イメージキャラクター
ICOCAと同様に仲間由紀恵をイメージキャラクターに起用していた(2008年(平成20年)3月末頃まで)。キャッチフレーズは「ベンリフル」である。近畿圏、広島、岡山地区において仲間由紀恵がポスターや京阪神で走る電車の車内モニター、パンフレットなどで呼び掛けている。福知山線脱線事故で自粛していたテレビコマーシャルも2006年6月から再開された(関西テレビ制作「旅っきり!〜ふれあい紀行〜」で、「DISCOVER WEST」のコマーシャルのみ5月放送分から放送されていた)。 なお、2008年(平成20年)5月頃よりキャラクターが長澤まさみに変更された。現在は特にキャラクターは定めていない。
[編集] JR-WESTカード
これより以前に、JR西日本(実際は関連会社のジェイアール西日本ファイナンス)とユーシーカード(現クレディセゾン)=VISA/Master・住友クレジットサービス(現・三井住友カード)=VISA(VJA)/Master(オムニカード協会)・ジェーシービーとの提携カードとして「JR-WESTカード」が発行されていた。
本カードは一部会員向けプレゼント特典はあったが、今日のJ-WESTカードと比較すると乏しかった他、当時は電話やインターネットなどの予約サービスを実施していなかったため、みどりの窓口で利用できる以外のメリットはあまりなかった(当時はJR西日本のみどりの窓口ではJRカードとJR-WESTカード以外の一般クレジットカードは利用できなかった)。
その後、1999年(平成11年)4月より実施されたみどりの窓口の一般カード開放に伴い、メリットが薄くなったという理由から、まず特典等の独自サービスが廃止された。そして、カードの発行・利用も2001年(平成13年)3月限りで廃止され、各社一般カードへの切り替え案内が会員に送付された。
- この内ジェーシービーでは、「JR-WEST JCBカード」会員から移行した会員に対してひかりレールスターをカード表面にデザインしたレールスターデザインJCBカードが発行されている。
[編集] 脚注
- ^ 「J-WESTカード」における金融商品提供終了について JR西日本プレスリリース 2011年7月29日
- ^ 「エクスプレス予約」における山陽新幹線(新大阪〜博多)区間の「みずほ」「さくら」号の取扱いについて - 東海旅客鉄道株式会社 ニュースリリース 2011年11月30日閲覧
[編集] 外部リンク
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