ウラジオストク
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ウラジオストク(ウラジオストック、ウラジウォストク、ヴラジオストク、ヴラジヴォストーク;ロシア語:Владивостокヴラヂヴァストーク、英語:Vladivostok)は、ロシアの極東部に位置する都市で、沿海地方の州都である。
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[編集] 概要
[編集] 名称
日本語ではウラジオストック、あるいはウラジオストークと呼ぶことも多く、明治時代には浦塩斯徳(又は浦潮斯徳)と当て字され、「浦塩(浦潮)/ウラジオ」と略した。ロシア語ではヴラジヴァストーク(ヴラヂヴァストーク)と発音するが、ヴァストーク(ヴォストーク)は「東方」を意味し、ヴラジは「領有する、支配する」という動詞の名詞形で、「領地」あるいは「領主」という意味である。ウラジオストクは、ウラジーミルが「平和な領地」、ウラジカフカスが「カフカースの領地」という意味であるのと同じように、「東方の領地」という意味である。1860年当時、ウラジオストクは帝政ロシアの最東端だった。なお、台湾(中華民国)では「ナマコの入り江」を意味する中国(清帝国)領時代の名称、海参崴(繁体字:海參崴)(ハイシェンウェイ、正しい読み方はハイシェンワイ)と呼ぶ。中華人民共和国ではロシア語の音写である符拉迪沃斯托克と呼ぶことが一般的である。
気象通報ではかつて「ウラジオ」と略称で呼称されていたが、現在は「ウラジオストク」と呼称されている。
[編集] 地理
沿海地方南部の日本海に突き出したムラヴィヨフ・アムールスキー半島(長さ30km、幅12km、ニコライ・ムラヴィヨフ=アムールスキーに由来する)南端部の北緯43度7分、東経131度51分に位置し、ロシア海軍の太平洋艦隊の基地が置かれる軍港都市。人口は594,701人(2002年国勢調査)。ウラジオストク市は丘陵上の市街に囲まれるようにして金角湾(ザラトイ・ログ)が半島に切れ込んでおり、天然の良港になっている。主な産業は造船業と漁業、軍港関連産業である。
[編集] 標準時
この地域は、ウラジオストク時間帯の標準時を使用している。
時差は通常はUTC+10で、夏時間はUTC+11である。
[編集] 気候
年平均気温は+4.6℃(1月は-12.6℃、8月は+19.6℃)で、年間降水量は823.9mm(1971-2000年平均)。降雪は、山間部では10月末から、沿岸部では11月末から始り、市内では降雪は少ない。
[編集] 歴史
[編集] ロシア帝国時代
19世紀までは中国の支配地域で満州の一部であったが、1860年に北京条約によって沿海州一帯を清から獲得したロシア帝国が沿海州の南部に建設した。日本海を通じての太平洋への玄関口として、また北に位置するロシアが悲願とする不凍港として極東における重要な港町に位置づけられ、ロシア帝国海軍ウラジオストク艦隊が置かれた。
日露戦争時には、ウラジオストク艦隊は通商破壊に活躍し、黄海海戦ののち旅順艦隊の残存艦はウラジオストク艦隊に合流した。1905年までに中国領満州のハルビンを経由してモスクワとウラジオストクを繋ぐシベリア鉄道(一部、東清鉄道)が建設された。 1912年に日本とウラジオストク航路に接続する国際列車が新橋駅(1914年からは東京駅)~金ヶ崎(後に敦賀港に改称)で運行される(ボート・トレイン)。
[編集] ソ連時代
ロシア革命後、ウラジオストクには、日本、イギリス、アメリカの干渉軍が進駐した(シベリア出兵)。1920年~1922年の間、極東共和国の支配下にあり、各地から白系ロシア人が押し寄せたため、市の人口は、9万7千人から41万人までに増加した。1922年10月25日、最後の干渉軍部隊が撤収し、ウラジオストクは赤軍の支配下に入った。市の人口は、10万8千人にまで減少した。
1935年、ウラジオストクを本部とするソ連海軍太平洋艦隊が創設された。ソビエト連邦時代の1938年には沿海州を改組した沿海地方の州都となるとともに軍港として重視され、1958年からソ連の崩壊する1991年までごく一部を除いて外国人の居住と、ソ連国民を含む市外居住者の立ち入りが禁止される閉鎖都市だった。その間、東のナホトカが外国貿易港の機能を代行していた。
[編集] ロシア連邦時代
ソ連崩壊後は、閉鎖都市指定が解除された。 民間旅客航空会社・ウラジオストク航空が誕生し、日本の新潟空港、富山空港、関西国際空港、新北九州空港との間に定期便が就航する。
[編集] 文化
黒澤明監督の映画「デルス・ウザーラ」(1975年公開)や、チョナン・カン(草彅剛)主演の映画「ホテルビーナス」(2004年公開)、チャン・ドンゴン主演の映画「タイフーン」(2006年公開)の撮影が行われた地である。
その他、ロシアのロックバンド、ムミー・トローリがデビューした街としても知られ、市内にはバンドの博物館も存在する。
[編集] 交通
- 航空
- 市中心部から北に50kmほどのところ(アルチョム市Артём)に位置するウラジオストク空港で、ロシア国内主要都市と日本、韓国、中国、ベトナム、タイと接続している。
- 空港までは、市街中心部の北のはずれにあるロシア通り(ул.Русская)にあるフタラヤ・レーチカ(Вторая Речка)の市外バスターミナル(Автовокзал)から約50分(#101または#105、55ルーブル、06:30~18:20、約一時間に一本運航)。
- 市内公共交通
- 路面電車・トロリーバス・バスが多数運行されているほか、金角湾を望む丘には観光施設ではなく、市民の足としてのケーブルカーが敷設されている。シベリア鉄道もウラジオストク市内は区間ローカル列車が運転され、市内交通の一翼を担っているが、本数は多くない。

