ユナイテッド航空

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ユナイテッド航空
United Airlines
IATA
UA
ICAO
UAL
コールサイン
United
設立 1926年4月6日
(Boeing Air Transportとして)
ハブ空港 シカゴ・オヘア国際空港
ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港
ニューアーク・リバティー国際空港
デンバー国際空港
サンフランシスコ国際空港
ワシントン・ダレス国際空港
クリーブランド・ホプキンス国際空港
グアム国際空港
成田国際空港
マイレージサービス Mileage Plus
会員ラウンジ United Club
航空連合 スターアライアンス
保有機材数 695機
就航地 373都市
親会社 United Continental Holdings Inc.
本拠地 イリノイ州 シカゴ
代表者 Jeff Smisek (CEO)
外部リンク http://www.united.com/

ユナイテッド航空(ユナイテッドこうくう、英語: United Airlines)は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴに本拠を置く航空会社2002年12月に経営破綻し連邦倒産法第11章を申請したが、再建後の2010年10月にコンチネンタル航空と合併し旅客キロベースで世界最大の航空会社となった。航空連合スターアライアンスの中心的存在で、約700機を保有し世界373都市に就航している。

歴史[編集]

77 West Wacker - シカゴにあるユナイテッド航空の本部
レイモンド・ローウィがデザインした旧々々塗装のダグラスDC-8型機
旧塗装のボーイング777型機

設立[編集]

もともとはボーイング社の創始者であるウィリアム・ボーイングによって設立された「ボーイング・エアー・トランスポート」である。ボーイングは、航空関連企業数社の連合体として航空機の製造から運航までを手がける会社ユナイテッド・エアクラフト・アンド・トランスポートを設立し、ボーイング・エアーはその運航部門となった。しかし、1934年独占禁止法反トラスト法)によって分割され、航空機の製造部門はボーイング、エンジンなどの製造部門は現在のユナイテッド・テクノロジーズ、運航部門はユナイテッド航空として改めて独立した。同時にユナイテッド航空は、ボーイング運航部門と共に「パシフィック・エア・トランスポート」、「ナショナル・エア・トランスポート」、そして、初めて有償旅客を乗せた米国横断便を運行した「ヴァーニー・エアラインズ」の経営を受託する形で発足している[1]

世界最大規模[編集]

第二次世界大戦前よりアメリカ国内線においてアメリカン航空と1、2を争う大きなシェアを持っており、ソ連国営のアエロフロートを除くと「世界最大の航空会社」と言われていた(アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空イースタン航空が「ビッグ4」と呼ばれていた)。一方、国際線は1970年代ジミー・カーター政権による航空自由化後もカナダメキシコなどの近距離国際線しか運航していなかった。

日本/アジア路線[編集]

日米航空交渉の結果1983年に太平洋路線への本格参入を果たし、成田 - シアトル便で日本乗り入れが始まった。1985年に当時経営難にあえいでいたパンアメリカン航空の太平洋路線を譲り受け(実際の運航が切り替わったのは1986年2月13日)、日本発アジア各地への無制限以遠権を獲得したため、日米路線の増発や日本経由アジア各地への拡大を実施した。これにより日本を中心としたアジア路線は大きな収益源になった。また同時に太平洋路線を大幅増便し、競争力を増強した。

アメリカ同時多発テロ事件[編集]

2001年に発生したアメリカ同時多発テロ事件では、国内線の175便と93便がハイジャックされてテロに使われた。そのため利用客が激減して経営が悪化し連邦倒産法第11章の適用を受けたが、運航は継続した。その後、経営の再建に成功し連邦倒産法第11章の適用から外れた。

コンチネンタル航空との合併[編集]

コンチネンタル航空の塗装を踏襲した経営統合後のユナイテッド航空塗装(写真はコンチネンタル航空所有のもの)

2008年6月にスカイチーム加盟のコンチネンタル航空との提携を発表。その後2010年5月2日にコンチネンタル航空と合併することを取締役会で決定した[2]。アメリカ航空業界の寡占化が進むことから合併阻止の訴訟が起きたが[3]アメリカ合衆国司法省は8月27日に合併を承認した[4]。10月1日、両社は持株会社ユナイテッドコンチネンタルホールディングス (NYSE: UAL)[5] を設立して経営統合し、新会社のCEOにはコンチネンタル航空のスマイゼックCEOが就任。米・デルタ航空に代わる世界最大の航空会社グループが誕生した。両社はあくまでも「対等合併 (MERGER OF EQUALS)」であり、新会社名はユナイテッド航空となり本社がシカゴに置かれる一方、機体デザインやロゴマークにはコンチネンタル航空のものが採用された。これにより1974年より永らく親しまれたUAのシンボル「フライングU(同社職員は「チューリップ」と呼んでいた)」マークは姿を消すこととなった。経営統合より1年半の間、両社はそれぞれ独自の運航を継続していたが、2012年3月3日以降すべてユナイテッド航空の便名となった[6]

現在[編集]

アメリカ国内線のみならずアジア、ヨーロッパ、南北アメリカなど世界各国へ路線網を広げている。近年は機材の航続距離が伸びたこともあり、アメリカ各都市から近年経済成長が著しいアジア各都市へのノンストップ便を増加したが、成田空港をアジアにおける準ハブ空港と位置づけ、ロサンゼルスやサンフランシスコ、ワシントンD.C.やホノルルへデイリー(毎日)もしくはダブルデイリー(1日2便)で運航している他、成田空港からソウル、シンガポール路線をデイリーで運航している。なお、かつてパン・アメリカン航空の太平洋線を買収した際、機材や従業員とともに日本に対する無制限の以遠権も手に入れた。このため、ノースウエスト航空の以遠権を引き継いだデルタ航空とともに、発着枠があれば日本から多くの第三国都市への路線開設が可能である。

世界初[編集]

他にも、機内食工場の設立、フライトシミュレータでの訓練、eチケットの開発・技術提供等が挙げられる。

就航都市[編集]

広大な路線網[編集]

オヘア国際空港のユナイテッド航空専用ターミナル

アメリカ国内線や隣国のメキシコ、カナダをはじめ、日本韓国中国シンガポールブラジルイギリスオーストラリアなどに多数の国際線を運航しており、現在69ヶ国 108空港へ乗入れている。また、スターアライアンス加盟航空会社を中心とした他社とのコードシェア便も多数運航している。

機内サービス[編集]

実際に提供された「きつねらあーめん」

スターバックスのコーヒーがユナイテッド航空の全路線・全クラスで提供されていたが、現在は「Freshbrew Journeys Coffee」に変更された。 また、太平洋線のうちシカゴ以東と日本を結ぶ路線では「きつねらーめん」[1](2007年頃までは「きつねらあーめん」[2])というカップラーメン東洋水産製)が軽食として提供されていたが、こちらも提供が終了している。

2008年8月1日から、国際線の太平洋線及びアジア内路線のエコノミークラスに於けるアルコール飲料が有料になった。1杯6米ドルで、日本円、香港ドル人民元オーストラリアドルでの支払いも可能。一部クレジットカードでの支払いも可能。国内線のエコノミークラスの機内食はすでに有料であり、2009年3月23日からはクレジットカードまたはアメリカで通用するデビットカードのみの支払いとなる。

2009年8月1日から、国際線の太平洋線及びアジア内路線のエコノミークラスに於けるアルコール飲料が再び無料となった。

2012年10月1日から、国際線の太平洋路線およびアジア・ミクロネシア域内のエコノミークラスではビールとワイン以外のアルコール飲料が再度有料化された。また、日本発着の太平洋路線に限り日本酒は無料提供が継続されている。

座席構成は大まかに分けて、次のように分類される。

  • B747-400、B757-200とB767-300ERとB777-200ERの一部 - ユナイテッドグローバルファースト(ファーストクラス)、ユナイテッドビジネスファースト(ビジネスクラス)、ユナイテッドエコノミープラス(プレミアムエコノミークラス)、ユナイテッド・エコノミー(エコノミークラス)の4クラス
  • B757、B767(-300ERの一部と-400ER全機)、B777-200の一部、B787 - ユナイテッドビジネスファースト、ユナイテッドエコノミープラス、ユナイテッド・エコノミーの3クラス
  • A319A320、B737の一部 - United First、ユナイテッドエコノミープラス、ユナイテッド・エコノミーの3クラス
  • B737の一部とユナイテッドエキスプレス使用機の一部 - United First、ユナイテッド・エコノミーの2クラス
  • Q300を含むユナイテッドエキスプレス使用機の一部 - ユナイテッド・エコノミー

系列および提携会社[編集]

ユナイテッド・エクスプレス[編集]

ユナイテッドエキスプレスのエンブラエル170型機

ユナイテッド航空のアメリカ国内における多くの地域(コミューター)路線の運航は、「ユナイテッド・エクスプレス」ブランドで行っている。

ユナイテッド・エキスプレスは、ユナイテッド航空のハブ空港とアメリカ及びカナダの小さな都市との間で、比較的小規模なコミューター航空会社がユナイテッド航空との契約の元自社機にユナイテッド航空の塗装を施し、ユナイテッド航空の便名を使って運航しているものである。なお、機材だけでなく操縦士や客室乗務員などもコミューター会社が提供している。

ユナイテッド航空本体と同じくスターアライアンスの各種サービスを受ける事ができる。

Ted[編集]

TedのエアバスA320型機

かつて、ラスベガスメキシコカンクンなど、レジャー路線向けの格安航空会社ブランドとしてTed(テッド)があったが、2009年運航終了。名前の由来は、「United」の最後の3文字から取ったものである。

マイレージプラス[編集]

ユナイテッド航空が行っているFFPマイレージ・プラス」にはユナイテッド航空、Ted、ユナイテッド・エキスプレスの他に、スターアライアンス加盟航空会社でのマイル加算ができるマイレージプログラムである。

日本国内ではJCBUCカードクレディセゾンがそれぞれ提携クレジットカードを発行している。学生カードも各社で発行(在学中年会費無料)されている。

ユナイテッド航空のサイト内にある「マイレージプラスモール」から、提携先のショッピングサイトに飛ぶとその時点で買い物した金額によってマイルが加算される(参考)。(同様のシステムはノースウエスト航空でも行われている)。他にもホテルレンタカーなどの提携先も他航空会社と比較して多い。

このプログラムで加算されたマイルは、他のアメリカ系航空会社と同様に「36ヶ月に1回のマイル増減で、さらに36ヶ月有効期限が延長される」という特徴を持っていたが、2007年1月19日に「18ヶ月に1回のマイル増減で、さらに18ヶ月有効期限が延長される」というルールに変更される事が発表された。しかし、それでも、加算してから2年後の年末で順次有効期限が切れてしまう他の多くのプログラムよりは有利であり、会員自身のペースで気長にマイルを加算することが出来る。

提携航空会社[編集]

スターアライアンスの中心的航空会社の1社であるため、主に同アライアンスに所属する航空会社と提携している。スターアライアンス加盟航空会社のほか、下記の航空会社と個別に提携している。

以前はアロハ航空とも提携していたが、同社が2008年3月31日をもって旅客運航を停止したことに伴い提携解除となり、同4月1日からユナイテッド航空が運航する成田-ホノルル路線で行う予定だったコードシェアも取り消しとなった。アロハ航空のハワイ-アメリカ本土路線休止の余波を受けた顧客の輸送支援については提携関係にあったユナイテッド航空が主に担当した[7]

スターアライアンス加盟会社とのコードシェア便[編集]

ユナイテッド航空はスターアライアンスの創立会員の1社で、現在18のスターアライアンス加盟航空会社とのコードシェア便を運航している。ただし、シンガポール航空とはコードシェア便を運航していない。

運航機材[編集]

現在の運航機材[編集]

エアバスA319-100
737-700(スターアライアンス塗装)
747-400
767-400ER
777-200ER
ボーイング787-8
機材 保有数 発注数 座席数 備考
F B PE E
エアバスA319-100 55 16 8 40
42
72
78
120
128
エアバスA320-200 97 14 12 36
42
42
90
90
96
138
144
150
エアバスA350-1000 0 35 No Data 2016年以降順次導入予定
ボーイング737-700 36 - 12 40
0
66
112
118
124
ボーイング737-800 130 - 16 48 90 154
20
14
16
132
141
144
152
155
160
ボーイング737-900
ボーイング737-900ER
112 57 20 51
0
96
157
167
173
発注機材は全て -900ER
ボーイング737 MAX 9 0 100 No Data 順次導入予定
ボーイング747-400 24 - 12 52 88 222 374 順次退役予定
ボーイング757-200 95 - 12 26 72 110
28
16
24
48
45
50
66
108
108
142
169
182
ボーイング757-300 21 - 24 57 132 213
ボーイング767-300ER 35 - 6
0
26
30
71
49
80
135
183
214
順次退役予定
ボーイング767-400ER 16 - 39 70 133 242
ボーイング777-200
ボーイング777-200ER
74 - 12
8
8
49
40
40
92
110
113
105
108
108
258
266
269
50
32
36
72
98
98
145
214
214
267
344
348
ボーイング787-8 11 13 36 70 113 219
ボーイング787-9 1 24 No Data
ボーイング787-10 0 20 No Data 2016年以降順次導入予定
695 279
  • 2014年10月現在

ユナイテッド航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は22で、航空機の形式名は747-122, 747-422, 777-222ERなどとなる。但し、コンチネンタル航空から引き継いだ機材は、コンチネンタル時代のカスタマーコード24が与えられているため、航空機の形式名は737-824, 777-224ERなどとなる。

備考[編集]

ユナイテッド航空は前述のようにボーイング社(エンジンはプラット・アンド・ホイットニー)の空運部門であり、関係も深いが、分割・独立後はボーイング以外の機種も採用している。ボーイング787やボーイング737などはプラット・アンド・ホイットニー製のエンジンが選択出来ない為、例外としてB787においてはGEnx、B737においてはCFM56であるように他社のエンジンを使用していて、最初のジェット旅客機として選んだのもボーイング707ではなく、ライバルであるダグラス社[8]DC-8であった。現在でも小型機ではエアバスA320シリーズを大量に運航したり、現在はそれほどのこだわりもないようである。 また、コンチネンタル航空と合併したときに同社が保有していたボーイング777や767、757はユナイテッド航空が元来保有していた同型機とエンジンメーカーが違うことになり、ユナイテッド航空自体が規模を拡大したことにより機材の重複や余剰が発生して非効率になっている機材もあり、機材のリストラやリプレースを進めている。

ボーイング787は、2012年9月25日に6社目のカスタマーとして、初号機(機体番号:N20904)を受領[9]。各種訓練を実施した後、11月4日よりヒューストンシカゴ線より就航開始となり、その後サンフランシスコロサンゼルスニューアークワシントンクリーブランドデンバーのアメリカ国内7路線に就航。順次、展開路線を増やしている。

B787初号機の受領にあたり、最新鋭機材を強くアピールするため、胴体にウェーブ状なゴールドラインの帯をまとう塗装となり、[10]座席配置はビジネスファースト36席、エコノミープラス63席、エコノミークラス120席の3クラス219席仕様となる。 この機材を使用して、2013年3月31日を目途に成田 - デンバー線の直行便にも就航予定[11]であったが、使用予定機材のB787がバッテリートラブルのため世界的に運航停止になったため、同路線の就航は2013年6月10日に延期された。それに先立ち2013年1月3日から成田 - ロサンゼルス線の就航したが、前述の運航停止によって同社のB787は同路線運航中に運航停止が決定したため、同機が1機2013年1月16日到着便から新バッテリーユニットに改修されて回航される2013年5月まで、暫く成田空港に留め置かれていた。 2014年9月4日には、ニュージーランド航空ANAに続いて3社目となるB787-9の初号機(機体番号:N38950)が引き渡された[12]。この導入分から機内Wi-Fiを搭載を搭載しており、それ以降の導入はB787-8・B787-9・B787-10を問わず全て機内Wi-Fiが搭載される。まず、先行してヒューストン - ロサンゼルス線で就航した後、2014年10月26日の冬スケジュールからはロサンゼルス - メルボルン線の長距離国際線へ就航する。

過去の運航機材[編集]

航空事故[編集]

ユナイテッド航空は他の主要な航空会社と同じく、複数の航空事故を起こしている。

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]