オタワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
オタワ市
City of Ottawa
Ville de Ottawa
オタワ市庁舎
オタワ市庁舎
オタワ市の市旗
市旗
愛称 : Bytown
標語 : "Advance Ottawa/Ottawa en avant"
位置
オタワ市の位置(カナダ)の位置図
オタワ市の位置(カナダ)
オタワ市の位置(オンタリオ州)の位置図
オタワ市の位置(オンタリオ州)
座標 : 北緯45度25分1.2秒 西経75度42分00秒 / 北緯45.417000度 西経75.70000度 / 45.417000; -75.70000
歴史
建設 1850年
行政
カナダの旗 カナダ
  Flag of Ontario.svg オンタリオ州
 行政区 オタワ市
 市 オタワ市
市長 Jim Watson
地理
面積  
  市域 2,778.13 km2
  都市圏 5,716.00 km2
標高 70 m (230 ft)
人口
人口 2006年[1][2]現在)
  市域 812,129人
    人口密度   292.3人/km2
  都市圏 1,130,761人
  備考 カナダ国内4位
その他
等時帯 東部標準時 (UTC-5)
夏時間 東部夏時間 (UTC-4)
郵便番号 K0A、K1A-K4C
市外局番 +1-613
公式ウェブサイト : ottawa.ca
国会議事堂
ナショナル・ギャラリー
カナダ戦争博物館
オタワ・セネターズのホームであるスコシアバンク・ プレイス

オタワ英語: フランス語: Ottawa)は、カナダ首都オンタリオ州東部に位置する地方行政区の一つでもある。オタワ川を挟んで隣接するガティノーを含め連邦政府の行政機関が集中する行政都市である。

カナダにはアメリカの首都ワシントンD.C.とは違い、連邦政府の特別地区(Captial District)が存在せず、オタワはオンタリオ州内の一都市となっている。行政レベルはトロントなどと同じ単一層自治体に位置づけられる。

オタワはケベック州の都市ガティノーを含めた周辺都市とでオタワ首都圏(NCR、National Capital Region)を形成している。

2006年の市域人口はおよそ81万人でカナダ国内ではトロントモントリオールカルガリーに次ぐ4番目。広域圏の人口は113万人を数えるが、カナダの中ではトロント等のような大都会というわけではない。

歴史[編集]

1826年1831年に軍事的目的でオタワ川とオンタリオ湖を結ぶリドー運河が建設されたが、この時測量を担当した軍人の名にちなんでバイタウンBytown)の小村が生まれ、これが今日のオタワの母体となった。

1854年に市街再編、川の名からオタワに改名された。当時首都の決定を巡ってケベックモントリオールキングストントロントの4都市が激しく競い合ったが、1858年ビクトリア女王の独断で英仏両勢力のほぼ境界に位置するオタワ(当時人口は約2万人)が選定された。

第二次世界大戦中、オランダユリアナ王女はカナダへ亡命し、オタワに身をよせていた。オタワ滞在中に出産を迎え、オランダ国内で生まれなければ王位継承権が与えられないオランダの法律に配慮して、カナダ政府は特別な措置として病室をオランダ領としオランダ国旗を掲げた。この時に生まれたのが、ユリアナ王女の三女(ベアトリクス女王前女王の妹)マルフリーテ王女である。オランダ王室はこの恩義の返礼と感謝の意を込めて、毎年チューリップの球根を贈っている。 オランダとの友好をも意味するチューリップが毎年5月にチューリップ・フェスティバルの会場いっぱいに咲き誇ることから、オタワは「チューリップ・シティ」とも呼ばれる。その数は10万本以上で世界最大規模のチューリップ・フェスティバルとなっている。同会場のインターナショナルパビリオンには、日本のパビリオンもあり、地元の日系人関係者が日本パビリオンを主催している。

主な建造物[編集]

1916年の大火で古い建物の多くは焼失しているが、連邦政府の議事堂は丘の上にあるため「パーラメント・ヒル(Parliament Hill)」と呼ばれ、そのゴシック様式の建物は観光の目玉になっている。他にも首相官邸(24 Sussex Drive)、カナダ総督の公邸リドーホール、ノートルダム聖堂がある。

また数々の美術館や博物館があり、ガラス張りのナショナル・ギャラリーカナダ現代写真美術館 (Canadian Museum of Contemporary Photographyカナダ戦争博物館 (Canadian War Museumカナダ科学技術博物館 (Canada Science and Technology Museumカナダ自然博物館 (Canadian Museum of Natureカナダ農業博物館 (Canada Agriculture Museum及びカナダ航空博物館 (Canada Aviation Museumなどがこれに含まれる。さらに、カナダ文明博物館 (Canadian Museum of Civilizationがオタワ川対岸のケベック州ガティノーにある。

教育[編集]

大学[編集]

産業[編集]

行政官庁が多くあり、研究機関も多い。ハイテク産業も盛ん。オタワ郊外ではこの町の発祥の基礎となった林業が依然として重要な産業であり、さらにパルプセメントの生産も行われている。また、北西160kmのディープリバーの近くに、原子炉の研究で世界的に知られたチョークリバー研究所がある。

交通[編集]

空港[編集]

鉄道[編集]

  • VIA鉄道:トロント、モントリオール方面へ長距離列車を運行している。

市内交通[編集]

  • OCトランスポOC Transpo):オタワ市内でバスおよび2001年に開通したライトレールO-Train」を運行している。バスは隣のケベック州ガティノーへも運行している。また、ダウンタウンでは地下鉄となるLRT路線のコンフェデレーション線が建設中である。

人口動勢[編集]

2006年国勢調査によるとケベック州ガティノーなどを含むオタワ都市圏の人口は148万8,800人でトロントモントリオールバンクーバーに次ぐカナダ第4の都市である。周辺部を含まないオタワ市の人口は 81万2,129人である。 そのうち、外国生まれが22.3%を占める。 人種別構成は2006年調査時点では下記の通り。

市内にはイタリア人街や中華街、ユダヤ人街が点在し、ソマリアからの難民が多いのが特徴である。インドシナ難民の受け入れをオタワが積極的に行ったため、ベトナム、カンボジアからの難民も多い。レバノン人コミュニティはモントリオールに次ぐ規模である。

言語[編集]

ケベック州に隣接するため、フランス語系住民の数は12万人に上り、ケベック州以外の都市では最大である。市民の62.6%が英語を、 14.9%がフランス語を使用し、多くの市民は英語とフランス語のバイリンガルである。他には、中国語 (3.1%)、アラビア語 (3.0%)、イタリア語(1.3%)、スペイン語(1.2%)などが話されている。

気候[編集]

冬のリドー運河

首都としては、モンゴルウランバートルカザフスタンアスタナに次いで、寒さの厳しい都市である。ケッペンの気候区分によれば、亜寒帯湿潤気候(Dfb)に属し、冬季は1月の平均気温は-10.3℃。北極寒波に覆われると-30度以下まで下がり、日中でも氷点下20度以下までしか上がらないことも珍しくない。年間降雪量は223.5cmと北米の中では最も多い部類に入るが、日本の豪雪都市と比べると少ない。冬季には完全に凍りついたリドー運河がスケートリンクに変身し、通勤・通学する市民で賑わう姿はオタワの風物詩になっている。夏季は比較的蒸し暑く、年間数日程度は30度を超える真夏日となる。

オタワ(オタワ空港) (1981–2010年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 12.9
(55.2)
12.4
(54.3)
26.7
(80.1)
31.1
(88)
35.8
(96.4)
36.1
(97)
36.7
(98.1)
37.8
(100)
35.1
(95.2)
27.8
(82)
23.9
(75)
16.3
(61.3)
37.8
(100)
平均最高気温 °C (°F) −5.8
(21.6)
−3.4
(25.9)
2.5
(36.5)
11.6
(52.9)
19.0
(66.2)
24.1
(75.4)
26.5
(79.7)
25.3
(77.5)
20.4
(68.7)
12.7
(54.9)
5.4
(41.7)
−2.3
(27.9)
11.3
(52.3)
日平均気温 °C (°F) −10.3
(13.5)
−8.1
(17.4)
−2.3
(27.9)
6.3
(43.3)
13.3
(55.9)
18.5
(65.3)
21.0
(69.8)
19.8
(67.6)
15.0
(59)
8.0
(46.4)
1.5
(34.7)
−6.2
(20.8)
6.4
(43.5)
平均最低気温 °C (°F) −14.8
(5.4)
−12.7
(9.1)
−7.0
(19.4)
1.0
(33.8)
7.5
(45.5)
12.9
(55.2)
15.5
(59.9)
14.3
(57.7)
9.6
(49.3)
3.3
(37.9)
−2.4
(27.7)
−10.1
(13.8)
1.4
(34.5)
最低気温記録 °C (°F) −35.6
(−32.1)
−36.1
(−33)
−30.6
(−23.1)
−16.7
(1.9)
−5.6
(21.9)
−0.1
(31.8)
5.0
(41)
2.6
(36.7)
−3.0
(26.6)
−7.8
(18)
−21.7
(−7.1)
−34.4
(−29.9)
−36.1
(−33)
降水量 mm (inch) 65.4
(2.575)
54.3
(2.138)
64.4
(2.535)
74.5
(2.933)
80.3
(3.161)
92.8
(3.654)
91.9
(3.618)
85.5
(3.366)
90.1
(3.547)
86.1
(3.39)
81.9
(3.224)
76.4
(3.008)
943.4
(37.142)
降雪量 cm (inch) 53.9
(21.22)
43.3
(17.05)
38.3
(15.08)
11.3
(4.45)
0.2
(0.08)
0.0
(0)
0.0
(0)
0.0
(0)
0.0
(0)
3.7
(1.46)
20.2
(7.95)
52.5
(20.67)
223.5
(87.99)
平均降雨日数 (≥ 0.2 mm) 4.4 3.9 6.7 10.9 13.4 13.2 11.9 11.0 12.3 13.7 11.0 6.0 118.4
平均降雪日数 (≥ 0.2 cm) 16.1 12.1 8.8 3.5 0.17 0.0 0.0 0.0 0.0 1.1 6.8 14.7 63.3
 % 湿度 76.5 74.9 73.7 73.5 76.1 81.1 84.4 87.9 89.6 86.1 83.5 81.8 80.8
平均月間日照時間 122.4 114.1 168.5 187.5 210.5 274.0 301.4 231.9 211.5 148.8 92.4 68.8 2,131.7
出典: [3]

行政[編集]

2010年12月1日以降の市長はジム・ワトソン(Jim Watson) 。

姉妹都市[編集]

スポーツ[編集]

オタワを本拠地とするプロスポーツチームは以下の通りである。

オタワ出身の著名人[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

公式
日本政府
観光