ポート・コロンバス国際空港

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ポート・コロンバス国際空港
Port Columbus International Airport
PCI CIMG9956.jpg
KCMH Airport Diagram.svg
連邦航空局・空港図
IATA: CMHICAO: KCMHFAA LID: CMH
概要
空港種別 公共
運営者 コロンバス地域空港局
所在地 オハイオ州コロンバス
標高 815 ft / 248 m
座標 北緯39度59分53秒 西経082度53分31秒 / 北緯39.99806度 西経82.89194度 / 39.99806; -82.89194
ウェブサイト 公式ウェブサイト
滑走路
方向 全長 表面
ft m
10R/28L 10,125 3,086×46 舗装
10L/28R 8,000 2,438×46 舗装
統計 (2007年)
離発着数 216,724
利用者数 7,719,340
貨物取扱量 5,205
出典:連邦航空局[1]及びCRAA[2]

ポート・コロンバス国際空港(ポート・コロンバスこくさいくうこう、: Port Columbus International AirportIATA:CMH、略称ポート・コロンバス)は、アメリカ合衆国オハイオ州コロンバスにある国際空港である。コロンバス市のダウンタウンから東およそ10キロメートルの距離にある。オハイオ州内の主要な空港の1つ。

本空港は、コロンバス地域空港局(en:Columbus Regional Airport Authority)により近隣のリッケンバッカー国際空港・ボルトン空港とともに管理されている。空港コードの「CMH」は、現在では使われていないColumbus Municipal Hangarという名称の略である。主に旅客空港として、14の航空会社によって、37の空港に対し1日当たり180の直行便が就航している。2006年には旅客数が670万人を超えた。本空港は、オハイオ中央部の最大の旅客空港であり、クリーブランド・ホプキンス国際空港に次いでオハイオ州内で2番目に利用者が多い(全米では57位(2005年))。アメリカウエスト航空2003年まで本空港を地域のハブ空港として運用しており、その後、スカイバス航空が本空港をハブ空港として、2007年5月22日に運航を開始した。

本空港は、2つの州間高速道路270号線(北東側)および670号線(西側))に面していることから、車でのアクセスが容易である。主な空港接続道路は、670号線に直接接続しているInternational Gatewayであり、空港へのアクセスはシンプルなものとなっている。

本空港は、地元の芸術品を多く展示していることでも知られており、子供たちの絵画その他の寄贈品などがある。コンコースBへのセキュリティチェックポイントのすぐ前に設置されているBrushstrokes in Flightと名づけられた彫像(ロイ・リヒテンシュタイン製作)が一番知られている。

沿革・歴史[編集]

本空港はもともと、チャールズ・リンドバーグが1929年7月8日に、ニューヨークからロスアンゼルスまでの大陸を鉄道と航空路で横断するルートのうち、東側の空路の起点として選んだ場所に開港した。ニューヨークからの旅客は、ペンシルバニア鉄道の豪華な夜行急行でコロンバスまで移動し、コロンバスからオクラホマ州ウェイノカまで空路で、ウェイノカからニューメキシコ州クローヴィスまで再び鉄道で、最後にクロービスからロスアンゼルスまで空路で移動をした。当初の空港のターミナルビルや格納庫は今でも存在し利用されている。かつてのターミナルビルはリニューアルされてレンタルオフィスとして用いられ、当初の格納庫は今でも空港の業務に用いられている。

1939年まで本空港には1日当たり14便が就航していた。このうちの10便は大陸横断および西部航空(トランス・ワールド航空の前身)であり、残りの4便はアメリカン航空の便であった。トランスワールド航空の平均旅客数は、このころ1日当たり21人であった。13年後の1952年には、東西に伸びる滑走路は4,500フィートから8,000フィートに延伸され、当時中西部で最も長い滑走路となった。

開港50周年にあたる1979年には、7,000万ドルを費やして施設の改修が完成した。この改修で、空港の対応可能な便数は1日当たり250便に拡大し、それぞれのゲートに直接航空機に搭乗可能なジェットウェイが設置された。10年後の1989年、1,550万ドルを要した7つのゲートを備える2つ目のコンコースが完成し、USエアウェイズに独占的に使用された。第3のコンコースは1995年に完成し、現在ではコンコースCとされている。

1998年から2000年にかけて、相次いで空港の拡張および改修プロジェクトが完成した。この中には1998年に行われた店舗の追加や、新しいフライト・インフォメーションのディスプレイの導入、照明の強化、床面の改善、新しいフード・コートの設置などの2500万ドルをかけたターミナルの改修が含まれている。

またネット・ジェッツ社向けの新しい格納庫やオフィススペースが1999年に完成した。9,200万ドルをかけた新しいパーキングガレージや、地下からのターミナル入り口、レンタカー設備、地上交通機関のためのスペース、2階層8車線のターミナルへのアクセス道路、新しいアトリウムやエントランスが2000年に完成した。2004年4月25日には、195フィートの高さの新しい管制塔がはじめて業務を開始し、2025年までに予定されている施設整備の第一歩となった。

施設[編集]

本空港は2,164エーカーの敷地を有し、Lane AviationとMillion Airの2社の施設を敷地内に有している。2001年Executive Jet Aviation(現在のネット・ジェッツ社)が18,850平方メートル(20万平方フィート)の運航本部を本空港に開設した。2006年11月には、スカイバス航空が、本空港に隣接するコロンバス国際エアセンターに9,290平方メートル(10万平方フィート)のオフィスおよび格納庫施設の賃借を開始した。

就航航空会社・利用状況など[編集]

最初に本空港に就航した主要な航空会社はトランスワールド航空であった。同航空会社は、その後70年間の航空規制時代にわたって本空港での運航を続けた。トランスワールド航空は、特定の旅客に対するクラブを2000年まで提供し、同航空のゲートやクラブ施設は財政危機においてアメリカ・ウエスト航空に引き継がれた。

1990年代においては、本空港はアメリカ・ウエスト航空のハブ空港であったが、2003年に同航空はハブ空港としての利用を停止した。2001年のアメリカ同時多発テロ事件直後の航空不況時代の財政的損失や、路線・ハブ空港としての損失などからコロンバスをハブとして位置付けることをやめたものである。

現在では、デルタ空港が小規模な集約都市としての機能を本空港に持たせている。2007年5月22日からは新しい格安航空会社であるスカイバス航空のハブおよび本社所在地としての役割を果たしている。

レイアウト・目的地[編集]

空港の建物は、3つのコンコースからなり、あわせて44のゲートがある。各コンコースは1連なりの建物内にあるが、各コンコースごとにセキュリティゲートが別途設けられており、別個のエリアとして管理されている。

コンコースA[編集]

A1からA7の7つのゲート

コンコースB[編集]

B16からB36(B18、B30、B34は各AB)の24のゲート

コンコースC[編集]

C46からC56(C53はAB)の12のゲート

運航状況の要旨[編集]

本空港からの旅客の多くを運んでいる航空会社は、サウスウエスト航空、デルタ航空、USエアウェイズ、そしてアメリカン航空である。これらの航空会社はその他の7つの航空会社と併せて旅客輸送を担っている。2006年には、これらの航空会社は前年より1.9%多い合計673万人余りの本空港利用客の輸送を行った。本空港はまた、貨物輸送や郵便物の扱いを行っており、1,000万個を超える貨物と、850万個以上の郵便物を2006年には取扱った。

交通機関[編集]

ポート・コロンバス空港と他のエリアを結ぶ公共交通機関には、バスおよびシャトルバス、タクシーなどがあるが、あまり多くは利用されていない。自家用車の利用か、旅行者の場合には、レンタカーの利用が一般。

バス[編集]

本空港は、セントラル・オハイオ・トランジット・オーソリティ(COTA)のバスによってアクセスすることも可能である。COTAのバス路線は2つあり、他のバス路線と連絡する市域を横断するバスと、オハイオ州立大学からの路線である。前者は1日数本あり、後者は各4半期の最初と最後の週のみ運航する。

COTAバス路線
番号 路線名 カバーするエリア
52 OSU-Airport オハイオ州立大学
92 James Road コロンバス市東部

タクシー[編集]

空港発のタクシーは、ダレス・エアポート・タクシーが取扱っている。

シャトル・サービス[編集]

シャトル・サービスは、コロンバス市ダウンタウンへの路線(20分ごと)その他が用意されている。

今後の拡張計画[編集]

大規模改修プログラム[編集]

2005年に、コロンバス地域航空局は、「Progress is Building」と呼ばれる本空港の大規模改修プログラムの詳細を明らかにした。このプログラムには利用者へのサービスや便宜の向上とともに、旅客取扱量の増加を可能とするいくつかの要素が含まれている。このプログラムのための費用は、空港債券、資本準備金、利用者の施設利用料、FAAによる空港改善プログラム補助金その他の連邦基金などでまかなわれ、地元の税金の支出はなされていない。プロジェクトの重点項目は以下からなる。

現ターミナルの容量の最大化[編集]

予想される旅客数の増加に対応するために、現在のターミナルは、新しい施設が建設されるまで利用可能とすることで、その容量を最大化する。このための改良には、セキュリティ・チェックポイントの拡張や、洗面所の増設、荷物処理システムの増強、店舗スペースの追加、インターナショナル・ゲートウェイ(空港接続道路)のインターチェンジの改良などが含まれる。容量改良工事は2005年に始まり、現在も進行中で2012年に完成することが予定されている。

空港へのアクセス道路の効率化[編集]

旅客数が増加した際にも、よりよい旅客へ交通手段を提供するために、空港接続道路であるインターナショナル・ゲートウェイと、ステルツァー通りの立体交差化を含めた改良工事が予定されている。これにより、インターナショナル・ゲートウェイ上に現在ある2つの信号はなくなり、同道路は北に移されることになる。最終的な改良工事は、将来建設される新しいターミナルビルの建設のためのスペースを残すように計画されている。工事は2005年に開始され、2008年には完了することが予定されている。

誘導路の追加設置[編集]

インターナショナル・ゲートウェイの移設や、他の空港改良によって、もう1つの誘導路が建設される予定である。これにより北滑走路と南滑走路の間の航空機や地上車両の地上移動がより効率的になる。新しい誘導路は現在滑走路がある西側に建設されることとなり、インターナショナル・ゲートウェイの改良工事と同じスケジュールに沿って行われる。

統合レンタカー施設の設置[編集]

現行のレンタカー施設は、ターミナルに接続した旅客駐車場ビル内に設けられている。空港は現在の施設を外側に拡張し始めており、専用施設にレンタカー施設を移して新たな施設が建設されるまで現在の施設の使用を継続できるようにする。この専用施設は、空港の西側に建設され、交通量を減らし、現在と計画されている新しいターミナルのいずれからも利用可能となるように予定されている。現在のところ2012年の施設完成が計画されている。

第2ターミナル・ガレージ・南側滑走路の再配置[編集]

現在のターミナルに接続する、大きな新しいターミナルは現在計画段階にある。新ターミナルは需要に対応するために順次建設されることになる。第1段階には、現在のターミナルとの連携で機能する8から10のゲートを有するターミナルが含まれるほか、ゆくゆくは現在の駐車施設を置き換えることとなる旅客用の新しい駐車施設が建設される予定である。この4年にわたるプロジェクトは、本空港で計画されている1番大きなものであるが、起工は最後になる。建設は2014年までは開始される予定とはなっていない。次第に現行のターミナルを新しいターミナルが置き換えていくことになり、2030年代に予定されている旅客数2000万人到達の際には、最終的に75のゲートを有するものとなる予定である。計画されているターミナルの建設用地を確保し、将来のフライト数の増加に備えるために、南滑走路は現在の位置から700フィート南に2012年までに移設することが予定されている。

脚注[編集]

  1. ^ FAA Airport Master Record for CMH (Form 5010 PDF), effective 2007-07-05
  2. ^ Port Columbus Sets New Passenger Record in 2007”. Columbus Regional Airport Authority (2008年1月25日). 2008年2月11日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]