エミレーツ航空
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|---|---|---|---|---|
| 設立日 | 1985年 | |||
| ハブ空港 | ドバイ国際空港 | |||
| マイレージサービス | Skywards | |||
| 会員ラウンジ | Emirates Lounge | |||
| 同盟 | アラブ航空会社機構 | |||
| 保有機材数 | 124機(219機発注中+20機オプション) | |||
| 就航地 | 62カ国100都市以上(コードシェア含まず) | |||
| 親会社 | The Emirates Group | |||
| 本拠地 | アラブ首長国連邦ドバイ | |||
| 代表者 | Sheikh Ahmed bin Saeed Al Maktoum (Chairman/CEO) | |||
エミレーツ航空(الإمارات,Emirates)は、アラブ首長国連邦のドバイを本拠とする航空会社。アラブ航空会社機構 (Arab Air Carriers Organization) の一員。
目次 |
[編集] 概要
[編集] 積極的な拡大
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイをベースに1985年に就航を開始した。当初は中古のボーイング747などで中東域内とヨーロッパ路線を運航していたが、その後新型機の積極的な導入と新規路線の開設を進めた。
2008年11月現在大阪、モスクワ、パリ、ロンドン、ソウル、北京、上海、香港、バンコク、クアラルンプール、シンガポール、オークランド、シドニー、ニューヨーク、サンパウロを含む全ての大陸に就航している。近年ドバイは中東の経済・観光の中心地となるべく投資を進め、街には超高層ビルや高級ホテルなどが林立しているが、エミレーツ航空もそうしたドバイ首長国の政策の一端を担っており、世界各地とドバイを結んでいる。
近年は急速な拡大戦略を採っており、最近では、エアバスA380-800型機、またボーイング777-200LR型機、ボーイング777-300ER型機、エアバスA350XWB型機などの最新鋭機を大量に発注し、大きな注目を集めている。航空業界では、新サービスや機体の大量発注などを大胆に行うことから『何をするか分からない航空会社』という異名を持つ[1]。2007年頃には、原油価格高による燃料費高騰などで経営難に苦しむ航空会社が多い中で、逆にエミレーツは原油高による中東諸国の好景気に支えられ、「世界で最も景気の良いエアライン」と言われていた。
[編集] 先行き不安
しかし、2008年以降のアメリカを震源とする金融危機の影響を受け、拡張路線を歩んできた同社にも蔭りが見えてきている。同社の資金は金融危機で損失を被った欧米の有力銀行や投資ファンドが多い為、豊富な石油資源を持つアブダビへ譲渡との噂が流れたがドバイ政府が否定している[2]。また、同年11月30日のイギリスの「タイムズ」紙では、「アブダビ政府が資金援助を行う代償として、同社の経営権を求めた」とも報じられた他、同記事では「市場からの資金を調達するためにドバイ株式市場に上場し、一部の株式を売却するのではないか」との憶測も書かれた。
なお、1998年よりエミレーツ航空がスリランカ航空に43.6%を出資し、「ストラテジックパートナーシップ」を結んでいたが、2008年には、エミレーツ航空が所有するすべての株式を売却し、スリランカ政府が引き取ることとなった。また、2009年3月には乗客の減少を受けて、ドバイ―ニューヨーク線の使用機材を、「同型機のアメリカへの初就航」として鳴り物入りで就航させたばかりのエアバスA380からボーイング777-300ERに変更すると発表した他、中部国際空港への路線を撤退することを表明したのと前後して、先に募集していた日本人客室乗務員の内定を無期限延期するなど、急激な拡張路線の転換を余儀なくされている。
[編集] 日本路線
日本では関西国際空港-ドバイ国際空港線を運航している他、2006年6月からは中部国際空港への就航をはじめた。2010年以降の成田国際空港へ週5便の就航も確定している[3]。
特に中部国際空港への乗り入れは、新幹線と連絡させて首都圏方面からの需要も見込んでいた。2007年10月1日よりドバイ発サンパウロ線が開設された為、ドバイ経由でブラジルに里帰り、帰国をする愛知県豊田市や静岡県浜松市などに多くに在住する日系ブラジル人やブラジル人乗客の取り込みも狙っていた。[4]。エミレーツ航空の狙い通り、ブラジルや欧州への乗り継ぎが便利なこともあり中部国際空港線は70%を超える高い搭乗率を維持していたものの、世界的な不況を受け2009年3月28日をもって中部国際空港路線は廃止された[5]。なお廃止後は関西国際空港発着便に接続する専用シャトルバスを名古屋駅-関西空港間に用意して、東海地方の利用客の便を図っている。
日本航空との間のコードシェア便となっている他、日本航空の国内線の一部にもエミレーツの便名をつけてコードシェア運航している。
[編集] サービス
[編集] 機内サービス
機内サービスの評価は高く、業界でも権威あるアメリカのOAG(Official Airline Guide)によるエアライン・オブ・ザ・イヤーなど、数々の賞を受賞している。
一部機材のファーストクラスは通路と座席がパーティションで仕切られており、個室のような空間となっている[6]。一部機材にはice(Information, Communications, Entertainment)というオンデマンドエンタテインメントシステムを導入。個人用座席モニターで映画、音楽、ゲームのほか、Eメール送受信やSMSを座席に居たまま利用できる。システムは標準でアラビア語、英語のほか、日本語にも対応。機内誌は「openskies」が用意される。
一部機材では長時間飛行の際、夜間に機内の天井に星空が広がる様なムードライティングの演出がなされている。時差ボケ解消に有効だという。
機内食は、標準がイスラム食(モスレム食)だが[7]、アルコール飲料もある。
日本就航以前から日本人客室乗務員を採用しており、日本路線のみならずドバイ発着のヨーロッパ路線やアフリカ路線にも乗務している。
[編集] 地上サービス
ドバイ国際空港で乗り継ぐ際には、マルハバ・ラウンジという、座席クラスに関係なく利用できる有料ラウンジがある。加えて、無料で飲食可能なレストランがある。「Safar Restaurant(有料のビュッフェレストラン)」の左隣に入口があり、搭乗券を見せるとその場でビュッフェのバウチャーを発行してくれる。なお、アルコール類は有料。なお無料での飲食はトランジット待ち時間が4時間以上となるチケットを持つ乗客のみ。
[編集] その他
他社と比較しても、積極的に最新機材の導入を行っており、エアバスA380を大量発注したことでも話題になった。(エアバス社による電気系統のトラブルから納入が2008年以降に延期となった為に、一時、発注自体のキャンセルも検討されたが、4機を追加発注することでキャンセルは回避された。その後、2007年6月22日に行われたパリ航空ショーにおいて、8機が追加発注されて合計55機となり、同機における最大のカスタマーとなった。)
世界最大のエアバスA380オペレーターとなるが、中でも中距離2クラス(ビジネス・エコノミー)仕様は604座席とする予定である[8]。有償飛行開始となれば2009年8月時点で2クラスで世界最多座席数である全日本空輸のボーイング747-400Dの565席を抜き、2クラスでは世界最多座席数同時に世界初の600席台の有償座席数となる。またA380には航空業界初の試みでファーストクラスの使用者を対象にラウンジバーのほかシャワーを備えた2つのバスルームが装備された[9]・[10]。
2008年8月1日と3日にA380をドバイ~ニューヨーク間においてお披露目となるフライトを行った。そして8月8日より同路線間でニューヨーク行EK201便(水・金・日曜日運航)とドバイ行EK202便(水・金・日曜日運航)の往復便として中近東の航空会社として初めて商業飛行が開始された。座席数は489席(ファーストクラスが14席・ビジネスクラスが76席・エコノミー399席)としている。しかし9月に入り、電子機器に原因不明の不具合が発生し飛行不能な状態に陥ったため運航は一時中断された[11]。同機種の運航が再開されたのは9月12日であった。しかし上記のように、旅客数の減少を受けてその後同路線におけるA380の使用は取りやめられた。
2009年3月18日よりソフトバンクモバイルの端末に限り機内で携帯電話の利用ができる。なお、利用できるサービスは通話とSMSのみである。
[編集] マイレージ
かつて、スリランカ航空と「スカイワーズ」の名称でマイレージサービスを共通化していたが、2008年3月31日をもってスリランカ航空がスカイワーズを離脱、現在はエミレーツ航空単独のマイレージサービスとなっている。
[編集] 就航都市
[編集] コードシェア
[編集] 保有機材
[編集] 旅客機材
2008年11月現在[12]。
| 航空機 | 保有数 | 座席数 | 注釈 |
|---|---|---|---|
| エアバスA330-200型機 | 29機 | ||
| エアバスA340-300型機 | 8機 | ||
| エアバスA340-500型機 | 10機 | F12/C42/Y204 | |
| エアバスA350-900XWB型機 | (50機 発注中 50機オプション) | ||
| エアバスA350-1000XWB型機 | (20機 発注中) | ||
| エアバスA380-800型機 | 3機(55機 発注中) | 489(超長距離3クラス) 517(長距離3クラス) 604(中距離2クラス) |
加えて2機をリースする。 |
| ボーイング777-200ER型機 | 9機 | ||
| ボーイング777-200LR型機 | 6機 (4機 発注中) |
F8/C42/Y216 | |
| ボーイング777-300型機 | 12機 | ||
| ボーイング777-300ER機 | 36機 (35機 発注中 20機オプション) |
加えて2機をリースする。 |
[編集] 現在の貨物機材
| 航空機 | 保有数 | 注釈 |
|---|---|---|
| エアバスA310-300F型機 | 2機 | |
| ボーイング747-400F型機 | 3機 | エミレーツスカイカーゴ運用 |
| ボーイング747-400ERF型機 | 2機(1機 発注中) | エミレーツスカイカーゴ運用 |
| ボーイング777F型機 | (8機 発注中) | |
| ボーイング747-8F型機 | (10機 発注中 10機オプション) |
エミレーツ航空の機材の平均的な年齢は、2006年4月時点で5年である。
なお、エミレーツ航空が発注したボーイング社製航空機の顧客番号(カスタマーコード)は1Hで、航空機の形式名は777-21HER, 777-31H, 777-21HLR, 777-31HER などとなる。
[編集] スポーツ業界への参入
スポーツ業界でのスポンサー活動に積極的である。現在は国際サッカー連盟(FIFA)・アジアサッカー連盟(AFC)主催各種大会のメインスポンサーのひとつである。過去には、イングランドFAプレミアリーグのサッカークラブ、チェルシー、競馬のワールドレーシング・チャンピオンシップ、F1チームマクラーレンのスポンサーでもあった。
2006年(2021年まで)からFAプレミアリーグのサッカークラブ、アーセナルの本拠地エミレーツ・スタジアムの命名権を取得したのに続き、同年から同チームのスポンサーとなり、ユニフォームの胸に「Fly Emirates」の文字を見ることができる。
また、ドイツブンデスリーガのハンブルガーSV、フランスリーグ・アンのパリ・サンジェルマンFCのメインスポンサーでもある。
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 秋本俊二「乗ったぞ!エアバスA380丸ごとリポート」
- ^ 「ダイヤモンドオンライン」
- ^ 日本・アラブ首長国連邦航空当局間協議の結果について 国土交通省
- ^ サンパウロ線需要に期待 エミレーツ航空(2007年7月19日付け 読売新聞)
- ^ エミレーツ航空:中部-ドバイ便廃止へ 3月28日で終了 - 毎日新聞 2009年1月11日
- ^ この為、世界で最初にファーストクラスの個室を提供した会社として知られている。
- ^ emirates.com
- ^ "エミレーツ航空A380仕様". エミレーツ航空. 2008年03月20日 閲覧。
- ^ 但しシャワーについて水量には限りがあるため、1人5分以内と使用時間制限がある。
- ^ シャワー導入などにより、従来より約25%増の500kg分の水を余計に積み込むことになる。
- ^ http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200809092010
- ^ ch-aviation.ch
[編集] 外部リンク
- Emirates(英語版)
- エミレーツ航空(日本語版)
- The Emirates Group
- Emirates Skycargo
- Emirates Fleet Age(英語版)
- Emirates Fleet Detail(英語版)
- Emirates Passenger Opinions(英語版)

