クライストチャーチ

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クライストチャーチ
Christchurch
Christ Church Cathedral.JPG
クライストチャーチ大聖堂
位置
クライストチャーチの位置の位置図
クライストチャーチの位置
座標 : 南緯43度31分48秒 東経172度37分13秒 / 南緯43.53度 東経172.62028度 / -43.53; 172.62028
行政
ニュージーランドの旗 ニュージーランド
 広域自治体 カンタベリー
 地域自治体 Christchurch City
 市 クライストチャーチ
地理
面積  
  市域 -km2
  市街地 452km2(174.5mi2
人口
人口 (2010年現在)
  市域 376,700人
その他
等時帯 NZST (UTC+12
夏時間 NZDT (UTC+13
公式ウェブサイト : http://www.ccc.govt.nz/

クライストチャーチ英語: Christchurchマオリ語: Ōtautahi)は、ニュージーランド南島中部、カンタベリー平野東海岸側に位置する都市である。人口は、376,700人(2010年)。ニュージーランド内で2番目、南島では最大の人口を有する。

目次

[編集] 概要

市名は1848年に設立された移民団組織カンタベリー協会を率いたアイルランド出身の政治家ジョン・ロバート・ゴドリーの出身校であるオックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジに由来する。1848年3月27日に開かれたカンタベリー協会初会合にて承認され市名として採用された。

街の中心部には19世紀に建てられたネオゴシック建築キリスト教聖公会イングランド国教会)の聖堂「クライストチャーチ大聖堂」が存在する。

緑溢れる街並みから“イングランド以外で最もイングランドらしい街”と称される。市内には740を超える公園が設置され「ガーデンシティ(庭の街)」と呼ばれる。

[編集] 歴史

ニュージーランドに生息した巨大な鳥モアを追いかけ、1250年ごろ北島のイーストコーストから先住民族が移って来たとの見方が有力である。モアを追いかけその後定住生活を始めた民族の考古学的な証拠が1876年にクライストチャーチ市内レッドクリフの洞窟から発見されている。ニュージーランドの原住民族マオリ族の言い伝えによれば、モアを追いかけ、Waitahaという部族がこの地に移り住んだのが16世紀といわれる。その後いくつもの部族が入れ代わり、Ngati Mamoeという部族と、Ngai Tahuという部族が定住し、ヨーロッパ人の入植が始まる1830年代までこの地に入植していたといわれる。

1839年、ニュージーランドカンパニーがロンドンに設立され、ヨーロッパからニュージーランドへの移民流入の歴史が始まる。1840年代にオランダ、フランスなどヨーロッパの国々から開拓者が入植する。1840年にワイタンギ条約が締結され、事実上イギリス直轄の植民地となる。1850年よりイギリス人による入植が始まる。1856年7月31日に英国国王の勅許状によりクライストチャーチはニュージーランドで最も古い市として誕生する。初期入植者の多くが、英国オックスフォード大学・クライストチャーチカレッジの出身者であったことからクライストチャーチと命名される。イングランド人建築家のベンジャミン・マウントフォート設計によるネオ・ゴシック建築の建物が市内中心部に建造される。イングランド人による入植の歴史からイングランドの面影を色濃く残す街として現在に引き継がれる。1853年から1876年までカンタベリー州の州都であった(現在、州制度は廃止され地方議会制へ移行)。

20世紀初頭にイギリスの探検家ロバート・スコットやアイルランドの探検家アーネスト・シャクルトンがリトルトン港より南極探検へ向かう拠点としていた。クライストチャーチ市はスコットの栄誉を称えクライストチャーチ・シティ・センターにスコット像が飾られている。リトルトン港は現在も南極基地へ物資を輸送する拠点港として業務を担当している。クライストチャーチ国際空港はニュージーランド空軍、アメリカ空軍の南極観測拠点空港として業務を担当している。同空港に隣接する国際南極センターは南極調査資料の展示体感施設を兼ね備えた観光施設としてのほか、ニュージーランド、アメリカ、イタリアの南極観測隊活動拠点地として業務を担当している。ハグレイ公園に隣接するクライストチャーチ病院は南極基地からの急病患者を搬送する拠点医療機関として業務を担当している。カンタベリー大学は国際南極大学(IAI)協力校として南極学プログラム(大学院課程)の講義と演習を担当している。

2011年2月22日午後0時51分(現地時間)にクライストチャーチ近郊で発生したカンタベリー地震で市中心部の建物が被害を受けた。

[編集] 地理

クライストチャーチの衛星写真

カンタベリー平野の東端に位置し、北には北カンタベリー最大の川であるワイマカリリ川が流れる。東側は太平洋に接するペガサス湾が位置する。東南の位置にバンクス半島が位置し、バンクス半島を囲む形でポートヒルズと呼ばれる丘陵が連なる。2006年3月6日にクライストチャーチ市とバンクス半島地区は合併する(旧バンクス半島地区は現在バンクス半島区へ地区変更)。

バンクス半島区に位置するリトルトンへはポートヒルズ下を貫通する自動車用トンネルを通り移動できる。自動車用トンネルとは別に鉄道用トンネルも存在するが、現在は客車の利用はなく、貨車のみ運行されている(この貨車は西海岸で採掘された石炭をリトルトン港へ運ぶ列車として国内有数の運行本数を誇る)。客車運行期に使用された旧リトルトン鉄道駅は現存するが、現在は美術工芸品を扱う店舗として利用され鉄道駅としての機能は存在しない。

[編集] 気候

西岸海洋性気候の気候区にあり夏季の強烈な熱波や冬季の強烈な寒波はうけない。一年を通して温暖な気候区にある。例外を除き夏季の気温は17℃から30℃、冬季の気温は2℃から12℃程度である。年間降水量は648mm。夏季の湿度は低く、冬季の湿度は高い。海陸風の影響をうけるため、夏季は朝夕の寒暖の差が激しい。冬季は湿度が高く放射冷却の影響をうけが発生するため早朝の道路は凍結し、市内でもが発生する。南アルプス山脈の東側に位置するため、カンタベリー平野全域に積雪が見られるが、市内での積雪は年に数日の例外を除きほとんど観測されない。冬季に使用される暖房用の薪や石炭から排出される煙が霧と結合しスモッグを発生させ、地形的な逆転層の影響により山間部や丘では濃霧が発生することがある。

[編集] 行政

クライストチャーチの行政は市長と市議会により運営される。市長の任期は3年。現在の市長はテレビ司会者出身で前バンクス半島地区長のボブ・パーカー(無所属、2007年 - )。クライストチャーチ市議会は3年ごとに改選が行われ、市内を6つの都市区と人口がまばらな1区(バンクス半島区)に分け、6都市区から各2名、バンクス半島区から1名の議員を直接選挙により選出し、計13名の議員により議会運営が行われる。そのほか、各地域の問題を議論するコミュニティー評議会が市内を8つの評議区に分け設置され、各評議区から5名の評議委員が地域住民により選出される。各評議区には5名の評議委員と市議会2名(バンクス半島区選出の議員はアカロア-ワイレワ評議区とリトルトン-マウント・ハーバート評議区を兼務)が所属し地域問題を担当する。

クライストチャーチは早くから行政運営に民間的手法を導入し数多くの先進的な取り組みと革新的な改革を行ったことから、1993年にドイツのベルテルスマン財団よりカール・ベルテルスマン賞を授与された。

[編集] 経済

カンタベリー平野を中心に酪農、畜産、農業が盛んに行われている。製造業、不動産、卸売り業も盛ん。近年ではヨーロッパ、アジア、北米地域からの観光客を中心に観光、旅行業も盛ん。南島の商業中心都市であり金融業、ソフトウェア開発業、縫製業が盛ん。

[編集] 観光

旧州政府庁舎とエイヴォン川
トラム(路面電車)
アートセンター

街の中心に建つクライストチャーチ大聖堂は街のシンボルとして有名。その周辺が最も賑やかな繁華街を形成しており、ビジネス、商業、観光の中心地として多くの観光客、市民で賑わいを見せる。詳しくはクライストチャーチ・シティ・センターを参照の事。

クライストチャーチ大聖堂を中心に観光用路面電車に乗ることもできる。クライストチャーチ・アートセンターは観光客に人気の観光名所。クライストチャーチ植物園へも徒歩で向かえる。隣接するカンタベリー博物館ではカンタベリー地区のマオリ文化の歴史的資料の展示、かつて実在した巨大な鳥・モアに関する展示のほか、カンタベリー地区開拓時代の歴史的資料などが展示されている。

大聖堂から西の位置にハグレイ公園がある。165ヘクタールの広大な敷地にゴルフコース、ラグビー競技場、サッカー練習場、クリケット競技場、テニスコートなどのスポーツ施設を有する。同公園内では週末になると多くのスポーツ競技が開催される。公園内を流れるエイボン川ではパント舟での遊覧、カヌーに乗ることもできる。

毎年2月に開かれる「ガーデンフェスティバル」では街中が花と緑に包まれる。また、このガーデンフェスティバルの一環で、クライストチャーチ・ガーデン・アウォーズという、一般家庭の庭造りの品評を競うコンテストがある。評価部門は、総合部門、ストリート部門、芝部門などたくさんの部門があり参加者、観光客で賑わいを見せる。

郊外へ車で2時間ほど足を伸ばせば、温泉施設で有名なハンマースプリングスホエールウォッチングのメッカであるカイコウラアカロア、マウントハットスキー場などで思い思いのアクティビティを楽しむことができる。

クライストチャーチは北島オーストラリアシンガポールへの移動拠点であり、また南島各地への中継地でもあるため観光客、旅行客の多い街である。日本からの直行便が就航しているため、日本人観光客も多く滞在している。市内中心部では日本語の通じる土産物店、飲食店、宿舎なども多く、それに伴なう観光業での従事者も多く在住している。市内にはカジノがありカジノでギャンブルや食事を楽しむこともできる。

[編集] 交通

[編集] バス

市内の主な公共交通機関は路線バスである。路線が市内をくまなく運行しており、全ての路線が中心街にあるバスターミナルを発着または経由地としている。乗車時には現金での支払いの他、乗車専用の非接触型カード(ICカード)による決済が普及している。市内中心部各所を巡回する無料シャトルバスも運行している。大手長距離バス(高速バス)会社から南島各所へ長距離バスが運行されている。クライストチャーチを発着または経由地として南島全域へ運行されている。

[編集] 鉄道

市中心部から南西に4km程の場所に鉄道駅が存在するが、市民の足としては全く使われない。専ら貨物用と観光用として利用されている。旅客列車は南島西岸のグレイマウスへ向かう「トランツアルパイン号」と、南島北端ピクトンへ向かう「トランツコースタル号」の2路線がそれぞれ1日1本運行するのみとなっている。

[編集] 飛行機

街の中心部から北西約9km(車で約20分)の地にクライストチャーチ国際空港があり、南島のハブ空港となっている。日本からの航空路線は東京(成田)大阪(関西)(季節便)からニュージーランド航空日本航空とのコードシェア便)の直行便が就航している。上記航空会社以外にも、カンタス航空シンガポール航空エアアジア Xが就航している。

[編集] 文化

[編集] スポーツ

[編集] 音楽

[編集] 教育機関

[編集] 大学

[編集] ポリテクニック

  • クライストチャーチ・ポリテクニック・インスティチュート・オブ・テクノロジー

[編集] 姉妹都市

[編集] 出身有名人

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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