ヴァージン・アメリカ
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| 設立日 | 2006年 | |||
| ハブ空港 | サンフランシスコ国際空港 | |||
| 焦点空港 | ロサンゼルス国際空港 | |||
| マイレージサービス | eleVAte | |||
| 保有機材数 | 52機 | |||
| 就航地 | 19都市 | |||
| 本拠地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州バーリンゲーム | |||
| 代表者 | C. David Cush (CEO) | |||
ヴァージン・アメリカ(Virgin America)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州バーリンゲームに本社を置く、格安航空会社である。イギリスのヴァージングループによって設立された。
目次 |
概要 [編集]
2004年設立。2007年8月に運航を開始した。
安価ではあるが質の高いサービスを提供する航空会社を目指している。メインハブ空港であるサンフランシスコ国際空港を起点として、アメリカ西海岸沿いの大都市を運航するほか、東海岸の大都市へ直行便を運航する。また、運航開始からしばらくはアメリカ国内線のみを運航していたが、2010年にはカナダのトロントへの国際線を就航させた。そして2011年にはメキシコのカンクン、ロスカボスへの就航を決定しており、アメリカ国内および近距離国際線を運航する航空会社となっている。
マイレージサービスは「エレベート(eleVAte)」という名称で運営している。
アメリカの法律により、アメリカの航空会社は国外企業が25パーセント以上の経営権を持つことは認められていないため(ヴァージングループはイギリスの会社である)、Black Canyon Capital LLCが75パーセントの株式を引き受け(のちにCyrus Capital Partners傘下企業に売却)、残りの25パーセントをヴァージングループが持つ形で成立している。 ヴァージンアトランティック航空やヴァージン・オーストラリアなどのすでに運航している航空会社とは分離されて運航されている。
歴史 [編集]
2004年、リチャード・ブランソン率いるヴァージングループ本社は、2005年から「ヴァージンUSA(Virgin USA)」という名称でアメリカ国内線を運航する航空会社を運航させると発表した。社内での検討の結果、サンフランシスコ国際空港に近接するカリフォルニア州バーリンゲームを本拠地に選定、本社もそこに置いた。同時に社名を現行のヴァージン・アメリカに改称した。
しかし、そこからさまざまな困難が同社に立ちはだかる形となった。 すでにアメリカの航空産業は多くの会社が参入しているため、市場が成熟しており、参入することが困難であると投資家が判断、当初2005年中に計画していた就航は2006年にまず延期された。
2005年末、同社は資金を確保した上でアメリカ運輸省に飛行に関する証明の発行を申請した。しかし、その後同社の就航に対する反対意見に満ちた討論が多く起こる。 最大の反対活動を行ったのは乗員組合連絡会議(Air Line Pilots Association)と、ヒューストンに本社をおくコンチネンタル航空であった。彼らの反対は、同社がアメリカ資本ではなく、外資系企業によって運営されることによるものだった。のみならず、カリフォルニア州やニューヨーク州の州議会議員・市議会議員の一部もこれに同調したこともあって、ヴァージンアメリカの先の申請は、2006年12月末、ついに却下される事態となった。 これを受けてヴァージングループは、ヴァージンアメリカの再編成へと動いた。つまり指摘された外資の影響力を弱めることにしたのである。ヴァージンアメリカの重役会は8人から編成されるが、そのうち親会社のヴァージングループから送り込まれる重役は2名とし、株式の保有先の分散も図った。さらに、ヴァージングループ創業者のリチャード・ブランソンをそこからはずし、加えて「ヴァージン」ブランドを社名から外す用意があるとも伝えた。
こうした再編成によって、2007年3月には暫定的ではあるが、飛行許可が運輸省から与えられた。だが、これは完全なものではなく、完全な許可は運輸省が指摘したいくつかの条件をクリアする必要があった。その条件には、同社のCEOであるフレッド・リードの異動なども含まれていた。これについてはヴァージン側は頑強に抵抗したものの、結局彼を飛行許可発行後6ヶ月間の間CEOとし、次の3ヶ月の間は相談役とすることのみが許された。2007年12月には後任のCEO、デイビッド・カッシュが着任している。
こうしたさまざまな紆余曲折を経て、2007年7月から航空券の販売を開始、8月にサンフランシスコ-ニューヨーク、ロサンゼルス-ニューヨーク線の就航を開始した。当初の計画から2年遅れであった。 最初の四半期は3500万ドル(約38億円)の損失を出しているが、2010年度中にも利益を出せる見込みだという。
2012年にシンガポール航空とコードシェアの合意をして,ヴァージン・アメリカが運航している便にシンガポール航空の便名が付与されることになった。[1]
就航地 [編集]
同社は現在、アメリカとメキシコの19都市に就航している。 格安航空会社がとる、都市郊外の着陸料金が安い空港を使うのではなく、大都市に近い主要な空港を利用しているのも特徴である。
- カリフォルニア州
- ロサンゼルス(ロサンゼルス国際空港(焦点空港))
- パームスプリングス(パームスプリングス国際空港)
- サンディエゴ(サンディエゴ国際空港)
- サンフランシスコ(サンフランシスコ国際空港(ハブ空港))
- フロリダ州
- イリノイ州
- マサチューセッツ州
- ネバダ州
- ニューヨーク州
- オレゴン州
- ペンシルバニア州
- テキサス州
- ヴァージニア州
- ワシントン州
機材 [編集]
現在52機を保有。塗装はヴァージングループのものが認められている。
上記の機材以外にも、2010年7月のファーンボロー国際航空ショーにおいて、同社はエアバスA320を30機発注した。2011年1月にはさらに30機を追加発注し、合計で60機を受領する予定となっている。なお、60機のうち30機は、エアバスA320の派生型であるエアバスA320neoである。これにより、エアバスA320neoは同社がローンチカスタマーとなった。
座席・サービス [編集]
座席はエコノミーとファーストクラスの2種類。アメリカ国内線では異例の、時間帯によって照明の色が変わるシステムを採用。これについては、2007年12月27日付のUSAトゥデイ紙に掲載された記事によると、大陸を横断する乗客や、乗務員の体調改善にもよいとのこと。
機内の座席は2クラス制(厳密には3クラス制だが、座席はファースト・エコノミーの2種類のみ)。
ファーストクラスは前後55インチ、横幅は28インチ。電源、マッサージ機能などがついている。機内食やアルコールも無償提供される。映画やゲームもついている。
メインキャビンセレクトは、座席はエコノミークラスのままだが、足元が広く人気の高い非常口座席を利用し、さらにファーストクラス同様機内食やアルコールを無償提供するクラスである。他社のプレミアムエコノミークラスに該当するサービスクラスであると言える。
メインキャビン(エコノミークラス)は前後32インチ、横幅は19.7インチ。電源などがついている。映画などはペイ・パー・ビュー(PPV)方式で、有料(衛星放送は無料)。ソフトドリンクは無料だが、食事やアルコールは有料。
座席にはタッチパネル式のパーソナルモニターがついており、機内ドリンクや機内食はこのタッチパネルで注文する仕組みである。有料サービスを利用する際は、内蔵されているカードリーダーにクレジットカードを読み取らせ決済する。 なお、機内エンターテインメントシステムは日本のパナソニック製である。
脚注 [編集]
外部リンク [編集]
- Virgin America 公式サイト