ベトナム航空

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ベトナム航空
IATA
VN
ICAO
HVN
コールサイン
VIETNAM
設立 1956年エア・ベトナム創立から起算)
ハブ空港 ノイバイ国際空港
タンソンニャット国際空港
マイレージサービス ゴールデン・ロータス・プラス
航空連合 スカイチーム
保有機材数 76機
就航地 28(国際線)・18(国内線)
親会社 Vietnam Airlines Corporation
本拠地 ベトナムハノイ
代表者 Pham Ngoc Minh (范 玉明)
外部リンク http://www.vnjpn.co.jp/

ベトナム航空(ベトナムこうくう、: Vietnam Airlines, Hãng hàng không Quốc gia Việt Nam行航空國家越南?)とは、ベトナム社会主義共和国国営航空会社であり、同国のナショナル・フラッグ・キャリアである。

概要[編集]

ベトナム航空局の飛行機(1977年・イリューシン Il-18)

1956年にベトナムの旧宗主国フランスから、ハノイザラム空港英語版の返還時に創設されたベトナム航空局を母体として、1989年4月設立された。現在はベトナム国内18都市及び国外28都市に就航しており、インドシナ方面の路線が充実している。尾翼にあしらわれたの花ゴールデンロータスは、ベトナムの人々にとって知恵と優雅さの象徴している。2010年6月10日スカイチームに加盟。

2014年11月14日民営化株式公開に伴い、日本全日本空輸(ANA)に株式を売却するという報道がなされた[1]

サービス[編集]

座席サービスは、ビジネスクラスエコノミークラスの2クラス制。最新型のビジネスクラスシートは、プライバシーを確保したシェル型で、シートはほぼフラットにリクライニング可能。機内食も各クラスを問わず提供されており、ベトナム - 長距離国際線ではフォーや牛肉スープ麺などのベトナム料理を、ベトナム - 大韓民国日本発着路線では、該当国に応じた伝統的料理を、ベトナム - 中華人民共和国台湾を含む近距離国際線では、軽食が出される。

女性客室乗務員が着用する制服は、各個人の体型に合わせて、20箇所以上を採寸して作成されるアオザイであり、完全なオーダーメイドである。そのエキゾチックな雰囲気でも人気が高い。

コードデータ[編集]

VNとは、南ベトナムベトナム共和国)に実在した航空会社のエア・ベトナムから 付けられたものである。

ちなみにエア・ベトナムは運航停止状態(1975年ベトナム戦争サイゴン陥落ごろ)になるまで東京大阪に乗り入れていた[2]

また3レターのHVNとは、かつて「ハンコン・ベトナム航空」と呼ばれていたため。

就航都市[編集]

保有機材[編集]

ボーイング767型機 旧塗装 (成田空港)
ボーイング777-200 (成田空港)
エアバスA321-200 (福岡空港)

ベトナム航空の機材は以下の通りである。

ベトナム航空の機材
機種 機材数 定員
(ビジネス/エコノミー)
使用路線 補足
エアバスA321-200 48
184 (16/168)
178 (16/162)
国内線および近距離国際線
エアバスA330-200 9 266-280 (24/242-256) 国際線全般
中国 / 香港 / 日本 / マレーシア
シンガポール / タイ
エアバスA350XWB-900 (発注中:2)
エアバスA380 (発注中:4)
ボーイング777-200ER 1
1
4
4
295 (12/283)
325 (35/290)
307 (25/282)
338 (32/306)
長距離国際線
フランクフルト / ロサンゼルス / モスクワ / 成田/ パリ
メルボルン / シドニー
ボーイング787-8 (発注中:4) 2012年納入予定
ATR 72-200 12 65 (0/65) 国内線のみ
フォッカー 70 2 79 (0/79) 国内線および近距離国際線 / 広州
合計機数 81
(発注中:10機)
更新:2014年3月

ベトナム航空はさらに4機のボーイング787-8型機を発注した。これらの機体は2010年に引き渡される予定であったが、度重なるトラブルにより受領が遅れている。また、元スイス航空のエアバスA330-200をリースで導入している。

なお、ベトナム航空がボーイング777-200ERを自社発注した際、ボーイング社から、新たに航空機の顧客番号(カスタマーコード)として6Kが与えられ、現在のところ、ボーイング777-200ERにのみ、オリジナルのカスタマーコードがついており、航空機の形式名は777-26KER となっている。

2009年11月には、エアバスA350XWB-900型機を2機・エアバスA380型機を4機を発注[5]。これらが予定通り納入されれば、同社のフリートに初めて四発エンジン旅客機が加わる。

不祥事[編集]

  • ベトナム航空の33歳の男性副操縦士が、自らが乗務する航空機で、ベトナム人窃盗団が日本国内で盗んだ品物をベトナムへ持ち出そうとしたとして、盗品等関与罪で、2008年平成20年12月17日山口県警下松警察署逮捕された[6]被告人刑事裁判で「会社での給料が極めて低く、副業盗品を運搬するのが常識だった」と主張したが、有罪判決が確定している[7]
  • ベトナム航空の25歳のベトナム国籍女性客室乗務員が、ユニクロのウルトラライトダウンや、資生堂の高級化粧品などを、ベトナム社会主義共和国に持ち出す「運び屋」として、関西国際空港へ持ち出したとして、万引きベトナム人実行者男女5人(窃盗罪逮捕起訴)と、30歳のベトナム人仲介役女性と共に[8]警視庁組織犯罪対策第一課が、2014年平成26年)3月26日盗品等関与罪逮捕し、同時に東京都千代田区霞が関のベトナム航空日本支社を家宅捜索した[9]。在日ベトナム人窃盗団を仲介役を通じて、ベトナム航空の副操縦士や客室乗務員など計27人が、組織的に関与していると見られ、警視庁の捜査員の取り調べに対して「多くの乗務員が小遣い稼ぎで運び役をしていた。同僚に故買屋の女を紹介してもらった」と述べてい一方で、同時に「盗品とは知らなかった」と、逮捕容疑については否認している[10]。その後、東京地方検察庁立川支部は、2014年(平成26年)4月23日、盗品等運搬容疑で逮捕された客室乗務員について、不起訴処分(嫌疑不十分)とした。同支部は「盗品の認識があったことを認めるのが困難と判断した」としている[11]
    • 客室乗務員の女性容疑者は「自分の月給は7万~10万円だが、一回のフライトで2万5000~3万円の副収入になる」と述べている。ベトナム航空本社の担当者は、東京新聞の記者からの取材に対して「個人の行為で、印象を貶められたのは残念だ。2008年の盗品関与事件後、客室乗務員や機長には、副業で盗品を運ばないように署名させている」と説明し、今回の事件後、ベトナム航空は商品を運搬出来無い様にするため、客室乗務員らの荷物をハンドバッグと小さめの衣類用バッグに限るように決めた、としている[12]
    • ベトナム航空は、乗務員に対して手荷物以外に、スーツケースで32キログラム分の航空機内持ち込みを許可していた。2013年(平成25年)に、万引き容疑で摘発された外国人の4割は、ベトナム人だった。警視庁幹部は「ベトナム航空ルートを断たなければ、ベトナム人による万引きは根絶出来無い」としている[13]

遅延[編集]

日本出発便は定時運行されているが、 ベトナム航空のほぼ独占となっているベトナム国内線は、遅延(en:delay)するのが常態化してる為、ベトナム人民坂場三男・在ベトナム日本国大使は「ベトナム航空は別名『シンロイ航空』という蔑称が付いている」と云われている(『シンロイ』とは、ベトナム語で「お詫びします」「申し訳ありません」の意味)[14]

脚注[編集]

  1. ^ ベトナム航空、ANAへの株式売却を示唆=現地紙 ロイター 2014年9月16日
  2. ^ 消えたエアライン 賀集章:著、山海堂:2003年刊
  3. ^ ベトナム航空、9月20日からフエ空港発着便の運航を再開 Fly Team 2013年7月29日付
  4. ^ エア・カナダ、2014年7月に羽田/トロント線を就航 FlyTeam 2013年12月7日付
  5. ^ ベトナム航空、仏から18億米ドル相当のエアバス機購入
  6. ^ AirFrance Press Release 2009年4月16日
  7. ^ “ベトナム盗品密輸、背景に日本ブランド人気と航空会社待遇不満 過去に副機長関与も”. MSN産経ニュース (産経新聞社). (2014年2月27日). http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140227/crm14022710550005-n2.htm 2014年4月14日閲覧。 
  8. ^ “ベトナム航空CAに逮捕状 日本での盗品受け取り密輸疑い 万引団と仲介の女逮捕 警視庁”. MSN産経ニュース (産経新聞社). (2014年2月27日). http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140227/crm14022708320003-n1.htm 2014年4月18日閲覧。 
  9. ^ 林奈緒美 (2014年3月26日). “ベトナム窃盗団:空港への運び役CA、万引き役ら逮捕”. 毎日新聞 (毎日新聞社). http://mainichi.jp/select/news/20140326k0000e040231000c.html 2014年4月5日閲覧。 
  10. ^ 佐々木学 (2014年3月28日). “乗務員30人が密輸出関与か ベトナム航空、横行の実態”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). http://www.asahi.com/articles/ASG3V5GFCG3VUTIL02Y.html 2013年4月5日閲覧。 
  11. ^ “ベトナム航空CA、嫌疑不十分で不起訴”. 産経新聞 (産経新聞社). (2014年4月23日). http://www.sankei.com/affairs/news/140423/afr1404230010-n1.html 2014年11月1日閲覧。 
  12. ^ 北川成史、福田真悟 (2014年4月12日). “ベトナム航空 逮捕のCA「衣料品など7回運搬」”. 東京新聞 (中日新聞社). http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014041202000218.html 2014年4月14日閲覧。 
  13. ^ “持ち込み32キロ 甘い規定ベトナム航空CA密輸「副機長に誘われた」”. 産経新聞 (産経新聞社). (2014年4月23日). http://www.sankei.com/affairs/news/140412/afr1404120004-n3.html 2014年11月1日閲覧。 
  14. ^ 坂場三男 (2010年6月16日), “大使のよもやま話” (プレスリリース), 在ベトナム日本国大使館, オリジナルの2010-06-20時点によるアーカイブ。, http://web.archive.org/web/20100620023458/http://www.vn.emb-japan.go.jp/jp/ambassadors/yomoyama_53.html 2013年5月30日閲覧。 

外部リンク[編集]