ヴァージン・アトランティック航空

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ヴァージン アトランティック航空
IATA
VS
ICAO
VIR
コールサイン
Virgin
Virgin.g-vhol.750pix.jpg
設立日 1984年
ハブ空港 ロンドン・ヒースロー空港
ガトウィック空港
焦点空港 マンチェスター国際空港
マイレージサービス Flying Club
会員ラウンジ Clubhouse
保有機材数 37機
就航地 30都市
親会社 ヴァージン・グループ
本拠地 イギリス連邦イングランドCrawley
代表者 リチャード・ブランソン会長
スティーブ・リッジウェイ(CEO

ヴァージン アトランティック航空(ヴァージン アトランティックこうくう、Virgin Atlantic Airways)は、イギリス航空会社で、大陸間の長距離国際線をメインに運航している。

日本へは成田国際空港へ乗り入れており、営業事務所は東京都渋谷区東3丁目にある。

目次

[編集] 沿革

  • 1984年6月22日 : ロンドン・ガトウィック - ニューアーク線をボーイング747で運航開始。
  • 1988年 : 10月、日本支社開設(所在地・東京都港区南青山)。
  • 1989年 : 5月、ロンドン・ガトウィック - 東京(成田)線をボーイング747で運航開始。
  • 1991年 : ヒースロー空港の使用許可を受ける。
  • 1997年 : ブリティッシュ・エアウェイズが機体からユニオンジャックの塗装を消したことに伴い[1]、自社の機体の機首部分に描かれている「スカーレット・レディ」およびウィングレット(主翼先端部)にユニオンジャックを入れる。
  • 1998年 : 全便禁煙化。
  • 1999年 : 全株式の49%をシンガポール航空に譲渡。

[編集] 歴史

ヴァージン・アトランティック航空の本部"The Office"

ヴァージン・グループを率いるリチャード・ブランソンが、大西洋横断路線を運航する格安航空会社として知られたものの、大手航空会社による圧力を受けて1982年に破産したイギリスのレイカー航空のフレデリック・レイカーや、同じく格安航空会社として同路線に参入したピープル・エキスプレス航空の成功にインスピレーションを受けて、ヴァージン・アトランティック航空を設立し、1984年6月22日にロンドン・ガトウィック空港-ニューアーク国際空港線で運航を開始した[2]。なお運航開始当初は、中古のボーイング747-200型機1機のみでの運航であった。

その後、さまざまな機内サービスを積極的に導入したことが多くの乗客からの好評を受けて業績を伸ばしたが、レイカー航空同様にイギリスのフラッグ・キャリアであるブリティッシュ・エアウェイズから執拗な妨害を受けた。しかしその後も乗客数は伸び続け、機材を買い足すとともに、ロサンゼルスや東京などの主要都市にも路線網を拡大した。

さらに1991年にはヒースロー空港への乗り入れも開始したほか、ボーイング747-400エアバスA340などの当時の最新機材を導入した。なお、世界初のエコノミークラスへの個人用テレビの導入やプレミアムエコノミークラスの導入を行ったほか、バーや理髪店も設けた空港ラウンジ、オートバイによるロンドン市内と空港間の移動サービスの提供など、様々なサービスを積極的に導入することでも知られるようになった。

1999年には、49%の株式をシンガポールフラッグ・キャリアであるシンガポール航空に譲渡したが、その後もニューデリーやシドニー、上海、ナイロビなど世界各国へと路線網を伸ばした。現在では世界30都市へ乗り入れるほか、関連会社として、格安航空会社のヴァージン・エキスプレス(現ブリュッセル航空)やヴァージン・アメリカヴァージン・ブルーを持つほか、エア・ナイジェリア(旧ヴァージン・ナイジェリア航空)もある。

[編集] 就航都市

[編集] 保有機材

エアバス A340-600 (G-VYOU「Emmeline Heaney」)
ロンドンヒースロー空港にて離陸中のヴァージン・アトランティック航空ボーイング747-400型機 (G-VBIG「Tinker Belle」) 。

ヴァージン・アトランティック航空の機材は以下の航空機で構成される(2011年1月現在):

同社は最新鋭のワイドボディ機しか保有していない。

保有する37機全てにニックネームをつけている。リチャード・ブランソンによれば、アッパークラスのサービスにおいて「個人的な『クラブ』でくつろぐような雰囲気に浸ることが出来る」ことを目指していた[3]ことから、その感覚の延長として各機体にニックネームをつけるようにしたという[3]

機材登録記号についても遊び心を盛り込んでいるものがある。例えば、既に退役した機材では、1号機が「G-VIRG」で2号機が「G-VGIN」となっていたほか[4]、東京線開設時に導入した機材では「G-TKYO」、ロサンゼルス乗り入れ時には「G-VLAX」(LAXはロサンゼルス国際空港の3レターコード)と、新たに乗り入れを開始した都市名にちなんだ登録記号を選んだ[5]。また、「G-VLIP」(リップ)、「G-VGAL」(ギャル)、「G-VAST」(バスト)など、女性に関連する言葉を登録記号に盛り込むこともある[5]

なお、ヴァージン・アトランティック航空が自社で発注したボーイング製航空機(1997年以降受領の747-400が該当)のカスタマーコードは1Rで、航空機の型式名は747-41Rとなる。2001年に導入した747-400の中にはアリタリア-イタリア航空43を付けた747-443が5機あるが、これは同社が建造開始後にキャンセルした機体を引き取ったものである。

機材データ
機材コード 名称 機種 エンターテイメント・システム 運用開始年
G-VAIR Maiden Tokyo A340-300 (Suite) ODYSSEY 1997
G-VAST Ladybird 747-400 (LGW1) ODYSSEY 1997
G-VATL Miss Kitty A340-600 V:PORT 2003
G-VBIG Tinker Belle 747-400 (LHR) V:PORT 1996
G-VBLU Soul Sister A340-600 V:PORT 2006
G-VBUG Lady Bird A340-600 V:PORT 1997
G-VEIL Queen Of The Skies A340-600 V:PORT 2004
G-VELD African Queen A340-300 (Suite) ODYSSEY 1998
G-VFAB Lady Penelope 747-400 (LHR) V:PORT 1994
G-VFAR Diana A340-300 (Suite) ODYSSEY 1998
G-VFIT Dancing Queen A340-600 V:PORT 2006
G-VFIZ Bubbles A340-600 V:PORT 2006
G-VFOX Silver Lady A340-600 V:PORT 2002
G-VGAL Jersey Girl 747-400 (LGW2) NOVA 2001
G-VGAS Varga Girl A340-600 V:PORT 2005
G-VGOA Indian Princess A340-600 V:PORT 2003
G-VHOL Jetstreamer A340-300 (Suite) ODYSSEY 1997
G-VHOT Tubular Belle 747-400 (LHR) V:PORT 1994
G-VLIP Hot Lips 747-400 (LGW2) NOVA 2001
G-VMEG Mystic Maiden A340-600 V:PORT 2002
G-VNAP Sleeping Beauty A340-600 V:PORT 2005
G-VOGE Cover Girl A340-600 V:PORT 2002
G-VRED Scarlet Lady A340-600 V:PORT 2006
G-VROC Mustang Sally 747-400 (LHR) V:PORT 2003
G-VROM Barbarella 747-400 (LGW2) NOVA 2001
G-VROS English Rose 747-400 (LGW2) NOVA 2001
G-VROY Pretty Woman 747-400 (LGW2) NOVA 2001
G-VSEA Plane Sailing A340-300 (Suite) ODYSSEY 1997
G-VSHY Claudia Nine A340-600 V:PORT 2002
G-VSSH Sweet Dreamer A340-600 V:PORT 2005
G-VSUN Rainbow Lady A340-300 (J2000) ARCADIA 1996
G-VTOP Virginia Plain 747-400 (LGW1) ODYSSEY 1997
G-VWEB Surfer Girl A340-600 V:PORT 2006
G-VWIN Lady Luck A340-600 V:PORT 2006
G-VWKD Miss Behavin A340-600 V:PORT 2006
G-VWOW Cosmic Girl 747-400 (LHR) V:PORT 2001
G-VXLG Ruby Tuesday 747-400 (LGW1) ODYSSEY 1998
G-VYOU Emmeline Heaney A340-600 V:PORT 2006


[編集] 後部のメッセージ

すべての飛行機には常にメッセージが書いてある(現在のメッセージはロンドン五輪のマークとともに"Backing the bid"と"No Way BA/AA"、"Love at first flight"の三種)。

“Mine's Bigger Than Yours”
ヴァージン・アトランティックが保有するエアバスA340-600が世界で最長の胴体を持つ旅客機だったことから。
“4 Engines 4 Longhaul”
もともとはエアバスがエアバスA340登場時に用いていたキャッチコピーをそのまま使ったもの。競合相手であるブリティッシュ・エアウェイズが、長距離路線にボーイング777ボーイング767といった双発機を用いたことに対抗し、4つのエンジンを持つエアバスA340を強調したものである。なお、このメッセージは2006年、ヴァージンが双発機であるボーイング787の導入を決定した後に順次消された。
“Avoid The Q”
ヴァージンがロンドン-香港-シドニー線に就航したときに使われていたメッセージ。この「Q」には2つの意味が込められており、“queues”=行列(このときヴァージンは、空港で並ばずにすむオンラインチェックインサービスを開始していた)と、同じルートを飛行するカンタス航空="Qantas"の2つを避けよう、とアピールしたものである。
“Keep Discovering - Until You Find The Best”
ヴァージンがロンドン-ドバイ線に就航したときに使われたメッセージ。“Keep Discovering”は、ドバイを拠点とするエミレーツ航空が用いているスローガンであり、それをもじったものである。
“BA can't keep it Concorde up!”
2003年夏にエールフランスブリティッシュ・エアウェイズコンコルドの運航を停止したが、その際、ヴァージンは1機1ポンドで購入する意向を示し、強気な姿勢で臨んだ。しかし結局購入できず、飛行機の後部に「ブリティッシュ・エアウェイズはコンコルドを保有する余裕は無いはずだ!!」と書いたのである。
“No Way BA/AA”
ブリティッシュ・エアウェイズとアメリカン航空の提携(現在のワンワールドに発展する)が発表された際に、"NO WAY BA/AA(NO WAYとは、「とんでもない」といった意味)"と提携を非難するメッセージを書いた。これは、英米間で高い路線シェアを持つ2社(例:ダラス-ロンドン線は当時この2社が100パーセント独占していた)が組むことに反発したものである。それ以降も航空連合の加入には否定的であり、特に両社によって結成されたワンワールドの加盟会社とは一切提携を行なっていない。[6]その後このメッセージは他のメッセージに換えられたが、2008年にブリティッシュ・エアウェイズ、アメリカン航空及びイベリア航空の三社による業務提携が発表された際に、英米二社による大西洋路線の独占に繋がることを危惧して一部機材にてこの表示を復活させている。[2][7]
“More experience than the name suggests,”
社名の「ヴァージン」という言葉は「処女」を示すものだが、その名前とは裏腹に同社が経験を積んだエアラインであるとアピールするものである。
“(ロンドン五輪のマーク)Backing the bid”
2012年ロンドンで行われるオリンピックの協賛企業になっていることから。(公式ホームページによればVSはオフィシャルパートナーにはなっていないらしい。しかし、決戦投票の際はパートナーになっていた模様。)Backing the Bidとはそのまま「入札を支援する」という意味。
“Still Red Hot For 25 Years”・“Love at first flight”
2009年6月22日にヴァージン・アトランティック航空が運航開始25周年を迎えることとなり、25周年記念のCM[3]などに用いられたコピーが“Still Red Hot For 25 Years”と“Love at first flight”だったことから。前者はヴァージンのコーポレートカラーである赤をモチーフとし、後者は“Love at first sight”(一目ぼれ)をもじったと思われる。
“Your Airline's Either Got It, Or It Hasn't”
2010年にコーポレートロゴを変更したことに伴い使用を開始したスローガン。「あなたのエアラインには、こんな(ヴァージンのような)サービスはありますか?」と問いかけ、同社のサービスがユニークであることをアピールしたものである。また、これに伴ってグローバル向けCMの放送を行った。

[編集] マイレージプログラム

「フライングクラブ(Flying Club)」を運営している。

[編集] 提携航空会社

シンガポール航空が大株主であり、スターアライアンス加盟会社が多い。

ヴァージン・アトランティック航空に搭乗してシンガポール航空の「クリスフライヤー」にマイルを加算すれば、スターアライアンスゴールド会員になることもできる。

なお、提携先のニュージーランド航空は系列会社ヴァージン・ブルーパシフィック・ブルーポリネシアン・ブルーの競合相手である。そのため、事情を知らないニュージーランド航空の国内線グランドホステスからはフライングクラブカードを提示する際に拒否されることがある(国内線でも国際線でもマイル加算は可能)。[要出典]

2003年に全日本空輸 (ANA) とマイレージプログラムで提携開始。2009年8月3日より、ANAと成田-ヒースロー線でコードシェア提携開始[8]

[編集] 関連文献・雑記

[編集] 関連会社

[編集] 脚注

  1. ^ イギリス国民からの評判が悪かったため、ブリティッシュ・エアウェイズは2001年からユニオンジャックをモチーフにしたデザインに戻している。
  2. ^ 「エアライン Empires of the Sky」アンソニー・サンプソン著 大谷内一夫訳(早川書房 1987年)
  3. ^ a b 『月刊翼』1989年9月号 p55
  4. ^ 『月刊エアライン』2006年1月号 p108
  5. ^ a b 『月刊エアライン』2006年1月号 p109
  6. ^ スターアライアンス加盟会社とは、全日本空輸、英国・欧州内の短距離区間を補完するbmi、資本関係を持つシンガポール航空など、数社との間で提携がある。
  7. ^ 2009年にデルタ航空日本航空に提携を申し入れた際に、日本航空と提携しているアメリカン航空が「デルタ/日航では太平洋線での独禁法適用除外 (ATI) の申請は却下される」と喧伝して提携阻止を目指した活動を行った事に対し、リチャード・ブランソンはアメリカン航空とブリティッシュ・エアウェイズの大西洋線での業務提携に反対している立場から、「太平洋線でDL/JLのATI申請が却下されると言うなら、大西洋線でのBA/AAのATI申請も当然却下されるはずだ」と激しく非難している。[1]
  8. ^ ANAとヴァージン アトランティック航空コードシェア提携(ANA公式サイト)

[編集] 外部リンク

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