登別温泉

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Hot springs 001.svg登別温泉
Noboribetsu hot spring jigokudani.JPG
地獄谷(2008年5月)
温泉情報
所在地 北海道登別市
交通 鉄道:JR北海道室蘭本線登別駅よりバスを利用
バス:道南バスバス停「登別温泉」下車
車:道央自動車道登別東IC
泉質 食塩泉硫黄泉・重曹泉・酸性泉・明礬泉・緑礬泉・石膏泉 ・芒硝泉・鉄泉
湧出量 1万トン(1日)
宿泊施設数 14
外部リンク 登別観光協会
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登別温泉(のぼりべつおんせん)は、北海道登別市にある温泉江戸時代から温泉の存在が知られており、明治時代温泉宿が設けられてからは保養地・観光地となった。「にっぽんの温泉100選・総合ランキング」では毎年上位にランクインしている日本有数の温泉地になっている[1]。地名の語源は、アイヌ語ヌプル・ペツ(水色の濃い川)。温泉の成分が川に流れ込んだ様を表現した地名である。

泉質[編集]

  1. 食塩泉
  2. 硫黄泉
  3. 重曹泉
  4. 酸性泉
  5. 明礬泉
  6. 緑礬泉
  7. 石膏泉
  8. 芒硝泉
  9. 鉄泉

湧き出る湯量は豊富で1日1万トン。11種類の泉質を有するといわれているが、登別観光協会による泉質の案内は9種類である[2]。泉質は硫黄泉、重曹泉が中心である。

温泉街[編集]

温泉街(2008年5月)

JR北海道登別駅の北北西に直線で約6km、クスリサンベツ川の谷に温泉街がある。北海道道2号洞爺湖登別線北海道道350号倶多楽湖公園線で通じている。

地獄谷は登別温泉最大の源泉エリアで、直径約450mのエリアに15ほどの源泉の穴が密集している。11の泉質で、毎分3000リットルほどが湧き出しており、「温泉のデパート」とも形容される。共同浴場は一軒あり、バスターミナル付近に「夢元さぎり湯」が存在する。

温泉街の東にある四方嶺(クマ山)へはロープウェイが通じており、山上にのぼりべつクマ牧場がある。

西に直線で約1kmの距離に上登別温泉(新登別温泉)が、北西に直線で約4kmの距離にカルルス温泉がある。

自然[編集]

地獄谷[編集]

地獄谷と遊歩道(2013年5月)

日和山の噴火によって生じた爆裂火口の跡で、登別温泉の中心的な観光名所になっている。地表には小さな火口噴気孔、湧出孔があり、ガスと高温の温泉が湧き出している。観光用の遊歩道も設けられており、奇怪な光景を1周10分から15分程で楽しめる。また、地獄谷から北に位置する大湯沼へと抜ける遊歩道も整備されている

登別原始林[編集]

1924年大正13年)に国の天然記念物に指定された[3]。面積は約186haで、原始林内には約60種類の樹木や約110種類の草木が保存されている。遊歩道が整備されている。

大正地獄[編集]

大正時代に起こった小爆発で生じた湯沼であり、爆発した時代の年号が命名の由来となっている。間欠泉であり、湯量が減少するときに地鳴りとともに湯の色が変化するという特徴をもつ。

日和山[編集]

日和山と大湯沼(2008年11月)

標高377mの活火山であり、一帯が気象庁の常時観測火山倶多楽の一部(登別火山)を形成している[4]。現在も山頂から湯気を上げている。また、高山植物の群生も見ることができる。

大湯沼[編集]

周囲1km、深さ22mの湯沼で、日和山の噴火によって生じた。湯の表面温度は約40~50であるが、深いところでは約130℃と非常に高温になっている。以前は、この湯沼から硫黄を採取していたが、現在は行われていない。

奥の湯[編集]

日和山の爆裂火口跡の一部であり、約80℃の灰色の硫化水素泉が湧き出している。成分自体は大湯沼と同じであるが、硫黄は底に蓄積せずに流出している。

大湯沼川天然足湯[編集]

大湯沼から流れ出した温泉が大湯沼川に流れ込み、天然の足湯を楽しむことができる。また、森林浴もできる。

歴史[編集]

大昔はアイヌの人々が温泉を薬湯として重宝していたといわれる。

江戸時代には最上徳内が『蝦夷草紙』で温泉の存在を以下のように記している。

ノボリベッという小川有り、この川上に温泉湧き出て、流れ来るため白粉と紺青をかきたてるが如し、一日も水底の見ゆることなし

「ノボリベッ」はアイヌ語のヌプル・ペツ(水色の濃い川)のことであり、「登別」の語源と言われている。

イベント[編集]

  • 元旦縁起もちつき
  • 登別温泉湯まつり(2月)
  • のぼりべつ桜まつり(5月)
  • 鬼火の路 幻想と神秘の谷(5月 - 11月)
  • 地獄の谷の鬼花火(6月 - 8月)
  • お宿の浴衣で盆踊り(8月)
  • 登別地獄まつり(8月)
  • 泉源公園イルミネーション(12月 - 3月)

周辺施設・観光地[編集]

  • JCHO登別病院(旧登別厚生年金病院)
  • 三愛病院

アクセス[編集]

車を利用する場合
バスを利用する場合
鉄道を利用する場合

登別温泉がロケ地(舞台)となった作品[編集]

テレビドラマ

※他にも2時間ドラマ枠などで多数放送されている。

脚注・出典[編集]

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  1. ^ 観光経済新聞社 にっぽんの温泉100選・総合ランキング”. 観光経済新聞. 2014年5月24日閲覧。
  2. ^ 登別温泉のお湯と歴史”. 登別観光協会. 2014年5月15日閲覧。
  3. ^ 国指定文化財等データベース”. 文化庁. 2014年5月15日閲覧。
  4. ^ 気象庁 倶多楽”. 気象庁. 2014年5月24日閲覧。
  5. ^ 『北海道名勝誌』 北海道庁1911年、50頁。
  6. ^ 日本八景・二十五勝・百景の選定内容 (PDF)”. 環境省. 2014年5月24日閲覧。
  7. ^ 湯Love草津(草津温泉観光協会ホームページ)”. 草津温泉観光協会. 2014年6月13日閲覧。
  8. ^ 環境省選定 かおり風景100選”. 環境省. 2014年5月15日閲覧。
  9. ^ 北海道遺産「登別温泉地獄谷」”. NPO法人北海道遺産協議会事務局. 2014年5月15日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]