含アルミニウム泉

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含アルミニウム泉(がんアルミニウムせん)は、掲示用泉質名に基づく温泉泉質の分類の一種。特殊成分を含む療養泉に分類される。

概要[編集]

泉質名の通り、アルミニウムイオンを含む。旧泉質名で明礬泉であったものの大半がこれである。皮膚病効能があるとされる(詳細は後述)。

泉質の定義[編集]

温泉水1kg中に含有成分が1000mg以上あり、陰イオンとして硫酸イオン (SO42-) 、陽イオンとしてアルミニウムイオン (Al3+) を100mg以上含有する温泉。

新旧泉質名との対比[編集]

新旧泉質名では、以下に分類される。

新旧泉質名の対応[1]
旧泉質名 新泉質名 略記泉質名
含明礬・緑礬泉
  • アルミニウム・鉄(Ⅱ)-硫酸塩泉
  • または含鉄(Ⅱ)-アルミニウム-硫酸塩泉
  • Al・Fe(Ⅱ)-SO4
  • 含Fe(Ⅱ)-Al-SO4

含明礬・緑礬泉は含鉄泉との対比にも含まれるが、アルミニウムイオンの含有量で含アルミニウム泉が対比泉質となる。

効能[編集]

※効能はその効果を万人に保証するものではない

泉質に基づく効能として、以下が挙げられる。

代表的な温泉地[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 参考資料2新旧泉質名対照” (PDF). 環境省自然環境局自然環境整備課温泉地保護利用推進室. 2018年3月26日閲覧。