湯の花
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湯の花(ゆのはな)とは、温泉成分が析出、もしくは沈殿したものである。またそれらを集めた入浴剤も湯の花と呼ぶ。なお、湯の花という表記の仕方以外にも、湯花、湯の華、湯華など、複数の表記の仕方が存在する。
高温で湧出した源泉が、大気温や浴槽との温度差によって冷却されていく過程で、源泉中に溶存していた数々の温泉成分が析出してきたり、源泉に混在していた物質の沈殿が発生する。析出物沈殿物は、粒子状になって浴槽の底に沈んだり、糸状になって浴槽内を漂ったり、浴槽の壁面や湯口に付着する。浴槽内に漂う湯の花は汚れと誤解されることもあるため、注意書きを掲示している温泉施設も複数存在する。
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[編集] 商品としての湯の花
湯の花を集めて包装したものは、温泉地における土産の定番として広く流通しており、多くの温泉街で見かけることが出来る。
[編集] 採取方法
湯の花の採取には二通りの方法がある。
- 一つは源泉の地熱地帯にわらぶき小屋を建て、小屋の中に青粘土を敷き詰め、粘土から析出し結晶化した湯の花を収穫する方法。大分県別府市の明礬温泉の湯の花小屋にて生産されている湯の花(明礬)は、生産量も多く全国に広く流通している。火薬の原料にもなる明礬の製造は、江戸時代には天領であった明礬温泉で1664年(寛文4年)にはじまり、1730年(享保15年)からは幕府の専売品として独占的におこなわれていたものである。そして別府明礬温泉の湯の花製造技術は2006年(平成18年)国の重要無形民俗文化財に指定されている。
- もう一つは、草津温泉の湯畑のように木製の樋に源泉を通して行う方法。およそ2ヶ月ほど源泉を樋に流し湯の花を析出沈殿させる。その後源泉を樋ごとに堰き止め、湯の花を採取する。それを乾燥室で乾燥させ、乾燥後、容器に詰め商品とする。
[編集] 使用法と注意
家庭の浴槽に湯の花を入れることで温泉の気分を味わうことが可能である。ただし、単体の硫黄や金属の硫化物を含む湯の花は風呂釜を傷める。対して、カルシウムやナトリウムの炭酸塩・硫酸塩でできている湯の花は腐食性がないため安全である。そのため、ボイラーなどによる追い炊き機能を有した浴槽で湯の花を使いたい場合は、その成分を事前に確認する必要がある[1]。
[編集] 関連項目
- 重要無形民俗文化財
- ヤングビーナス薬品工業 - 主力入浴剤に大分県別府市の明礬温泉の湯の花(明礬)が使われており、浴槽、風呂釜を傷めないのが特徴。
- 石灰華 - 現在、石灰岩の記事の化学的沈殿の節に記述あり。
[編集] 出典
- ^ 「Q11 浴そうや風呂釜を傷めませんか?」温泉入浴剤 ヤングビーナス薬品工業株式会社 公式ページ 天然のいのち よくあるご質問


