マスコット

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マスコットは、「人々に幸運をもたらすと考えられている人間を含む生物、あるいは物体」を示す言葉で、一般的には学校スポーツチーム企業などの「共通性を持つ集団」のアイデンティティを表現したもの、という意味が含まれている。

語源[編集]

英語の"mascot"という単語は、フランスプロヴァンスガスコーニュ地方の言葉である"masqu"がその語源といわれている[1]。単語自体は「何かに覆われた、隠された」という意味だが、プロヴァンス地方には、出産の際に羊膜に包まれて生まれてきた子供には幸運が宿っているという言い伝えがあり、そこから"masqu"という単語が「家に幸運をもたらすもの」を表すようになったのではないかと言われている。

1880年にフランスの作家エドモンド・オードランが、"La Mascotte"という題の喜劇オペレッタを作曲し、これは後に英語に翻訳されたが、当時「マスコット」という言葉は「魔女」や「魔術」のことを表す博打うちの俗語だった。その意味が変化して「幸運を招くもの」という意味になったといわれている。

日本語においては、上記に加えて「愛玩の対象となるもの」という意味合いが加わる[2]

マスコットは人や動物だけとは限らず、であったり、植物であったりすることもある。

ミリタリーマスコット[編集]

マスコットは、アメリカやイギリスを始めとする軍隊組織に古くから普及していた。アメリカ海兵隊エンブレムに描かれているハゲワシやブルドッグ等はよく知られた例である。またイギリス軍の連隊の多くはそれぞれの生きた動物をマスコットにしており、パレードの際にひきつれて歩く光景がよく見られる。ノルウェー郷土防衛隊の楽隊は、イギリスのエジンバラを訪問する際には「ニルス・オラフ」という名前のキングペンギンを連れている。

スポーツマスコット[編集]

スポーツのマスコットキャラクター一覧も参照のこと:
オーストラリアのスポーツチームマスコットブラジルのサッカークラブマスコットMLBのマスコットNFLのマスコットNHLのマスコットオリンピックとパラリンピックのマスコットアメリカの大学チームマスコット

アメリカ合衆国では、大学やプロのスポーツチームがしばしばそのマスコットによって識別される。最初期のスポーツマスコットの一つは1908年のシカゴ・カブスのものである[3]

その他のマスコット[編集]

アメリカでは大学や高校さらには中学校には「スクールマスコット」が定められている学校がある。

企業のブランドと関連したマスコットは「企業マスコット」と呼ばれる。

自動車のラジエーターグリルの上やボンネットの先端に付けられたものは「フードマスコット」とも呼ばれる。

近年では、個人のウェブサイトにおいても、マスコットが存在するケースがある。

また等に付けるミニサイズのぬいぐるみ(マスコット人形)もマスコットと呼ばれる。

議論[編集]

以下も参照のこと:
ネイティブアメリカンマスコットに関する論議先住民に由来するスポーツチーム名およびマスコット
アメリカのスポーツチーム名およびマスコットにおける宗教的象徴

人間型のマスコットはしばしば論争の種になる事がある。
例えば、イリノイ大学の「Fighting Illinois(戦うイリノイ族:イリノイ州の語源となったネイティブ・アメリカン)」のマスコットは、人種問題の観点から問題視された。このような問題はイリノイ大学の様な大きな学校に限らず存在し、アルフレッド大学(生徒数2000人程度)のサクソン人騎士を模したマスコットは、サクソン人の優越を示すものとして抗議を受けた(これらの問題に対してはポリティカル・コレクトネスの指摘もある)。

日本ではタバコなどにマスコットやキャラクターを用いることは控えられており、未成年に対して影響があるとのことでしばしば販売者側と日本アルコール問題連絡協議会等の間で問題となっている。近年の例ではサッポロビールのドン・シボリオーネ(『サッポロ生搾り』のCMに出てくる犬型のパペット)などが挙げられる。

マスコットとキャラクター[編集]

マスコットはキャラクターの一種である。元々はアニメ漫画ゲームなどの物語に付随して生まれるキャラクターをマスコットととして起用することが多かったが、企業等が販促用にマスコットとして独自に開発したキャラクターを使用することも多くなった。いずれの場合もマスコットは彼(彼女)が生まれた物語等から独立して集団商品行事宣伝や求心力育成のために使用される。また、企業等が独自に開発したマスコットも登場後(または登場と同時に)、創作作品などの物語中で登場し、作品の価値や知名度を高める役割を担うこともある。

マスコットとマスコットキャラクターとキャラクター[編集]

マスコットとマスコットキャラクターとキャラクターは同じものを意味する。しかしながら、日本では、修飾語が付く場合や形容詞的に用いる場合はマスコットまたはキャラクターと表記し、それ以外は、マスコットキャラクターと表記することが多い。

  1. 修飾語が付く場合(例:大会マスコット、球団マスコット、公式マスコット、大会キャラクター、球団キャラクター、公式キャラクター)
  2. 形容詞的用法(例:マスコット人形、マスコットペンギン、キャラクター人形、キャラクターペンギン)
  3. 上記以外(例:「○○のマスコットキャラクターは、○○である。」)

脚注[編集]


関連項目[編集]