コストコ

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コストコ・ホールセール・コーポレーション
企業形態 パブリック
取引所 NASDAQ: COST
業種 小売業 (ウェアハウス・クラブ)
設立 1983年 (ワシントン州カークランド)
創業者 ジェイムズ・シネガル英語版
ジェフリー・ブラトマン英語版
本部 アメリカ合衆国ワシントン州イサカ
拠点数 656倉庫店 (2014年6月1日)[1]
アメリカ合衆国およびプエルトリコ (463倉庫店)
カナダ (87倉庫店)
メキシコ (33倉庫店)
イギリス (25倉庫店)
日本 (20倉庫店)
台湾 (10倉庫店)
韓国 (11倉庫店)
オーストラリア (6倉庫店)
スペイン (1倉庫店)
事業地域 世界
代表者等 ジェイムズ・シネガル, 創業者 & CEO
ジェフリー・ブラトマン, 創業者 & 会長
クレイグ・ジェラインクス, 社長/COO
リチャード・ガランティ, EVP & CFO
ポール・モウルトン, EVP
ジョセフ・ポーテラ, EVP
ドウグラス・スチャット, EVP
トーマス・ウォーカー, EVP
デニス・ズーク, EVP
製品 マーチャンダイジング
プライベートブレンド – Kirkland Signature(カークランド・シグネチャー)
売上高 増加 US$88.915 billion (2011)[2]
営業利益 増加 US$2.383 billion (2011)[2]
増加 US$1.462 billion (2011)[2]
従業員数 147,000人 (2009年)
ウェブサイト Costco.com

コストコCostco、正式社名:Costco Wholesale Corporation)は、アメリカ合衆国に本社を置くウェアハウスクラブ会員制倉庫卸売小売)チェーン。本社はワシントン州シアトル郊外のイサカ(Issaquah)。

概要[編集]

入荷したままのパレットに乗っている商品を大型の倉庫に並べて販売することにより、管理や陳列にかかるコスト(費用)などを徹底的に抑えるコンセプトである。

歴史[編集]

1983年9月15日に創業者のジェームス・シネガル英語版ジェフリー・ブラットマン英語版が倉庫型小売店をシアトルに開店[3]。そもそもシネガルはフェドマート英語版プライス・クラブ英語版にてその創業者ソル・プライス英語版に仕えていた。ブラットマンは小売業の家系に生まれた弁護士だったため、若い頃から小売業に携わっていた。

1993年、同スタイルでほぼ同規模であった競合企業プライス・クラブと合併[4]し、社名を「プライスコストコ(PriceCostco)」とし両社の幹部で経営を行ったが、その後1994年にソル・プライスとその息子ロバート・プライスが経営から離脱した。両社の合併前には、ウォルマート創業者のサム・ウォルトンは自社の会員制ウェアハウスチェーンである「サムズ・クラブ」とコストコの合併を狙っていた[5]

1997年、社名を「コストコ・ホールセール(Costco Wholesale)」(ホールセール=大量販売(量販))とした[6]

2013年、日本中部空港倉庫店(愛知県常滑市)オープン前の事前入会者が世界最高の5万人以上を記録した[7]

特徴[編集]

  • 会費形式の会員制である(アメリカではゴールドスター会員(個人会員)または法人会員$50、日本ではビジネスメンバー(法人会員)年会費3,675、ゴールドスターメンバー(個人会員)年会費4,340円、共に全世界の店舗で利用可能)。会員カードには顔写真が添付または印刷されるようになっており、使い回し対策が施されている。この顔写真は紛失時の対応にも使われる。ゴールドスターメンバーおよびビジネスメンバーは家族カードが1枚作成出来る。ビジネスメンバー会員はその会社の従業員6名まで追加会員登録が可能。ゴールドスター会員は最大で会員本人と非会員の大人同伴者2名が入場出来る。
  • 日本においては、コストコで販売されている商品を紹介した雑誌に一日体験入場券(ワンデーパスと呼ばれる)が添付されていることがある。有効期限が券面に記載されており、入会受付で入場の手続きを取る必要がある。
  • 日本国内店舗の店内ではコストコで利用できる商品券が販売されており、額面は5,000円と10,000円の2種類がある。商品券は会員のみが購入でき、日本国内の店舗において使用できる。商品券1枚で大人3名、こどもは何名でも入場可能。有効期限は設けられていない。利用は1名につき1度のみ。ワンデーパスまたは商品券を使用して商品を購入の際は購入価格に5%の追加料金が加算される。商品購入後、会員に入会した場合は追加料金は払い戻しされる。一度ワンデーパスや商品券で入場した人は再び商品券もしくはワンデーパスを利用して入場することができない。
  • 土曜日日曜日祝日など店舗開店時刻前に長蛇の列が発生した場合は、一部店舗でオープン時刻を早める「アーリーオープン」が行われることがある。
  • ショッピングカートが日本のスーパーマーケットなどとは大きさが違い、米国でみられる大型のものである。店舗通路もカートが容易にすれ違えるぐらい広くとられている。
  • レジは、ベルトコンベアー式で、レジ袋のサービスが一切ないので、マイバッグ等が必要となる。レジで「コストコバッグ」が購入可能。ただし駐車場までカートを持ち出せるため、自家用車で来店している客に対しては車に直接積み込むことを前提にしている。
  • 支払いには、現金またはアメリカン・エキスプレスカードしか使用できない(ただし日本ではオリコカード(コストコ店舗内で申し込む「コストコ-オリコカード」)も使用可能)。またキャッシュディスペンサーも設置されている。
  • 盗難やレジ打ちミス防止のレシートチェックが退店時にある。また、外部の店舗の購入商品は入口の会員証チェックで止められ店内ロッカー(出口そばにあるデポジットロッカー)に入れるよう求められる。
  • 会員には年2回「パスポート」と「ウォレット」と呼ばれるクーポンブックが送付されている。国によっては店頭配布となっている。以前はハンドアウトクーポンが入り口で配られていることがあった。現在では、店舗入口や定期的に送られてくるメールマガジンでクーポン割引対象の商品が告知され、日本国内店舗においてはレジで会計の際自動的に割引が適用される。
  • 荷物を宅配業者に委託する「配送カウンター」が設置されている。一部店舗を除き、家電製品などの大型商品に限られる。
  • 会員を脱退した際に年会費は返戻されるが、会員都合による脱退である場合は、以後1年間、同一人物または同一住所での新規登録を拒否される。

世界の店舗[編集]

2014年06月01日 (2014-06-01)現在世界で656の倉庫店がある。

世界で一番広い倉庫店はアメリカ合衆国オレゴン州ヒルスボロにある倉庫店。

商品販売形態[編集]

典型的なコストコの内装

何年もの間、コストコは取り扱い製品とサービスの枠を広げている。今まで棚に載せるだけの箱詰めの商品であった。しかし今では、取り扱いが難しい乳製品海産物といった生鮮製品やソフトウェアー掃除機家電ソーラーパネル宝石タイヤ美術品、良質なワイン、ホットタブ(浴槽)と家具などを販売している。たいていの倉庫店には自動車修理工場薬局補聴センター、検眼所、写真現像所ガソリンスタンドがある。調剤薬局は、コストコの会員でなくても利用できる。

コストコの検眼順位はアメリカで4位を誇る。[8] 会員は眼科処方箋をもらってくる必要がある。

酒類を取り扱う倉庫店には販売条例上、別の建物で販売しているところもある。テキサス州といったいくつかの州では酒類を事業者と販売者を会社を別にして販売しないといけない。[9] 2006年、コストコはワシントン州の機関にアルコールを販売する際、通さないといけない州法に対して訴えを起こしたが敗訴している。

カークランド・シグネチャー[編集]

カークランド・シグネチャー・ブランドのボトルウォーター

カークランド・シグネチャーは小売業では『自社ブランド』『ハウスブランド』や『プライベートレーベル』で知られているコストコのプライベートブランドである。よくコストコのウェブサイトや倉庫店で見受けられる。名前はコストコの創業地で1987年から1996年まで本社があったワシントン州カークランド市からとっている。[10]

コストコは1995年にカークランド・シグネチャーを企業ブランドとした発表した。目的は商品の個別化と安値にしながらも高品質を目指すためだという[11]

取り扱いサービス[編集]

世界各国の店舗によって多少の違いはあるが、おおむね下記の内容となっている。

フードコート[編集]

一般的なフードコート
広島倉庫店では、ボールパークタウン事業の一環として屋外に設置されている

コストコ店内の出口に、ピザホットドッグなどの軽食が販売されている会員限定のフードコートがある。さまざまな商品の中でもドリンクバーが利用可能なホットドッグが人気。

例外的に広島倉庫店では、MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島整備事業(広島ボールパークタウン整備事業)の一環として、屋外にフードコートを設置[12]。球場観客の利用を想定し[13]、会員以外でも同一料金で利用できる[14]。会員以外が利用できるフードコートは日本初となった[13]

また、幕張倉庫店も屋内から屋外に場所が変更され、座席エリアが拡張されたフードコートが倉庫店左右に設置されている。こちらも会員以外の利用が可能。

メニュー[編集]

Gigazineの記事に基づく[15][16]


日本での展開[編集]

日本法人[編集]

日本法人のコストコホールセールジャパン株式会社神奈川県川崎市川崎区に本社を置く。1999年福岡県糟屋郡久山町に第1号店となる久山店を開店。2014年6月時点で20店舗を有する。
2013年12月現在のコストコホールセールジャパンの代表者はケン・テリオ代表取締役[17]

日本での呼ばれ方[編集]

Costco は日本では「ト」にある程度強勢を置いた「コスコ」と呼ばれている。これに対してアメリカ英語での発音では「t」はほとんど発音されず、「カ」に強勢を置いた「カースコウ」に近い[1]

日本の店舗[編集]

今後オープン予定・計画中の店舗[編集]

店名は仮称:

そのほか、2014年2月17日東海地方愛知・岐阜・三重静岡県)で2018年度までに2店舗を新規出店する計画を明らかにした。2店舗の具体的な場所については現時点で未定としている。今後、東海地方で2023年度までに計7店舗とする方針[47]。最終的には現在の19店舗から約50店舗まで拡大することを目標としており、半径10km以内の人口が50万人以上の地域を出店の目安としていることから新潟市静岡市松山市熊本市鹿児島市などが新規出店の有力候補地とみられる[48]

脚注[編集]

  1. ^ 世界のコストコ || Costco Japan
  2. ^ a b c Income Statement, Costco Wholesale
  3. ^ Costco - Why Become A Costco Member?
  4. ^ http://media.corporate-ir.net/media_files/irol/83/83830/HistoricalHighlights.pdf
  5. ^ Sol Price On Off-Price - November 24, 2003
  6. ^ Costco Membership
  7. ^ 常滑コストコきょう開店:トピックス:中日新聞女性向けサイト:オピ・リーナ(Opi-rina)2013年8月30日(2013年11月25日閲覧)
  8. ^ Costco Story, Costco Wholesale
  9. ^ Texas Alcoholic Beverage Code section 22.14(テキサス州アルコール飲料条例
  10. ^ Business Spotlight: Costco Wholesale”. 2007年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年10月26日閲覧。
  11. ^ Broberg, Brad (2007年4月1日). “Costco buying power makes dent in private-label wine market”. http://www.bizjournals.com/seattle/stories/2007/04/02/focus5.html 2007年3月30日閲覧。 
  12. ^ [http://www.city.hiroshima.lg.jp/www/contents/0000000000000/1235728356025/files/20110930Btikukihonnkeikakugaiyou.pdf 広島ボールパークタウン整備事業 全体計画] - 広島市
  13. ^ a b コストコ 商業地図変える? - 読売新聞 2013年2月19日
  14. ^ 地域貢献計画説明会開催結果報告書 - コストコホールセールジャパン株式会社
  15. ^ コストコの巨大ホットドッグにオニオンとピクルスを乗せまくってみた - Gigazine 2011年12月9日
  16. ^ 直径45cmのピザ、アサリたっぷりクラムチャウダーなどコストコのフードコートメニューいろいろ - Gigazine 2011年12月9日
  17. ^ 社長メッセージ || Costco Japan
  18. ^ 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)によって、店舗2階及び3階にある駐車場と1階を結ぶ車両通行用スロープが倒壊し、地震発生時にスロープを通行中だった車に乗車していた2名が巻き込まれ死亡。これを受けて、2011年3月12日から2012年2月23日まで営業を休止し、事故調査並びに最高レベルの耐震性を満たした新しいスロープの設計・施工を行い、倉庫店内外の安全性を確認した上で、2012年2月24日にリニューアルオープン。
  19. ^ 「パワーモール前橋みなみ」12月開設のお知らせ
  20. ^ 米系の会員制大型小売店 八幡に来夏出店
  21. ^ つくばエクスプレス「研究学園駅」周辺(葛城地区)における 商業・業務用地の分譲に係る譲受予定者の決定について
  22. ^ 食彩賓館がゆく~スーパーマーケットと食の探訪: コストコホールセールひたちなか倉庫店(茨城県)2014年4月10日オープン予定(part1)
  23. ^ (仮称)コストコホールセールひたちなか倉庫店(公告日:平成25年8月22日)茨城県商工労働部中小企業課 大規模小売店舗立地法届出状況(2013年11月30日閲覧)
  24. ^ ひたちなか倉庫店 2014年春オープン会員募集中! || Costco Japan2014年3月3日閲覧
  25. ^ (仮称)大阪和泉計画/和泉市ホームページ
  26. ^ 当初は2014年3月1日オープン予定となっていた。
  27. ^ 和泉倉庫店 2014年春オープン会員募集中! || Costco Japan2014年3月3日閲覧
  28. ^ 蔵王みはらしの丘に「コストコ」出店へ 東北初、来冬にも|山形新聞2013年10月1日記事(2013年11月30日閲覧)
  29. ^ 河北新報 東北のニュース/コストコが上山に出店計画 米系大型店、東北初進出か2013年12月3日記事(2013年12月5日閲覧)
  30. ^ 「コストコ」鹿沼出店へ 用地取得交渉進み、2014年度にも下野新聞 2013年11月2日閲覧
  31. ^ コストコ、小杉インターパークに進出へ|KNBニュース|北日本放送|KNB WEB2013年11月7日閲覧
  32. ^ “コストコ 射水に出店方針 : 富山 : 地域”. YOMIURI ONLINE (読売新聞社). (2013年11月8日). オリジナル2013年11月9日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20131109094152/http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/news/20131107-OYT8T01576.htm 2013年11月9日閲覧。 
  33. ^ 倉庫型量販店”コストコ” 日本海側初 小杉IC近くに出店へ | チューリップテレビニュース2013年11月7日(2013年11月30日閲覧)
  34. ^ 小杉へ進出正式に決定 コストコ・射水側契約 (北日本新聞) 2013年12月20日記事
  35. ^ 「コストコ」射水進出を正式発表|KNBニュース|北日本放送|KNB WEB2013年12月20日
  36. ^ BBTスーパーニュース【「コストコ」射水市進出を正式決定】2013年12月20日
  37. ^ 射水市 コストコ進出決定 2016年度開業へ | チューリップテレビニュース2013年12月20日
  38. ^ コストコ、16年夏にも開業 射水進出、土地売買の契約結ぶ北國・富山新聞ホームページ - 富山のニュース 2013年12月21日
  39. ^ 野々市市がコストコ誘致 15年開業想定北國新聞 2013年3月12日記事(2013年11月7日閲覧)
  40. ^ コストコが野々市進出 年内にも仮契約、15年春の開業想定富山新聞 2013年11月8日記事(2013年11月9日閲覧)
  41. ^ コストコ、来年8月開業へ 野々市で土地契約北國新聞 2014年5月31日記事(2014年5月31日閲覧)
  42. ^ コストコ、羽島市に出店検討 会員制ディスカウントストア - 岐阜新聞 Web2013年11月19日記事
  43. ^ 中日新聞:「コストコ」羽島に出店検討 中部地方では2店目に:社会(CHUNICHI Web)2013年11月19日記事
  44. ^ コストコ出店検討 岐阜羽島:トピックス:中日新聞女性向けサイト:オピ・リーナ(Opi-rina)2013年11月20日(2013年11月30日閲覧)
  45. ^ 羽島「コストコ」来年8月にも:トピックス:中日新聞女性向けサイト:オピ・リーナ(Opi-rina)2014年4月13日(2014年4月14日閲覧)
  46. ^ 「コストコ」富谷に進出へ 16年春オープン | 河北新報オンラインニュース河北新報 2013年7月23日(2013年7月23日閲覧)
  47. ^ コストコ、東海で2店出店 米会員制量販店 - 47NEWS(よんななニュース)2014年2月17日(2014年2月18日閲覧)
  48. ^ http://toyokeizai.net/articles/-/13017?page=2

関連項目[編集]

外部リンク[編集]