所沢駅

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所沢駅
西口新駅舎(2013年1月)
西口新駅舎(2013年1月)
ところざわ - Tokorozawa
所在地 埼玉県所沢市くすのき台一丁目14-5
所属事業者 西武鉄道
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 3面5線
乗降人員
-統計年度-
95,309人/日
-2012年-
開業年月日 1895年明治28年)3月21日
乗入路線 2 路線
所属路線 新宿線
駅番号 SS 22
キロ程 28.9km(西武新宿起点)
SS21 東村山 (2.9km)
(1.6km) 航空公園 SS23
所属路線 池袋線
駅番号 SI 17
キロ程 24.8km(池袋起点)
SI16 秋津 (3.0km)
(2.4km) 西所沢 SI18

所沢駅(ところざわえき)は、埼玉県所沢市くすのき台一丁目にある西武鉄道である。

利用可能な鉄道路線[編集]

新宿線(駅番号:SS22)と池袋線(駅番号:SI17)が乗り入れ、両路線の乗換駅として機能している。歴史的な経緯から、西武鉄道の案内図などでは新宿線の方が優先され、『新宿線所沢駅』としていることが多い。

このほか、池袋線当駅 - 秋津間の秋津寄りにJR武蔵野線新秋津駅への連絡線が分岐している。武蔵野線の開業後に、この連絡線を使って貨物列車の受け渡しが行われたが、貨物列車の廃止後は新型車両の搬入や他社へ譲渡する中古車の搬出用(車両輸送)に使われている。なお、孤立路線である多摩川線の車両の出入りもこの連絡線を通じて行われている。

新宿線・池袋線ともに特急を含む全旅客営業列車が停車する。

駅構造[編集]

改札口(2014年2月)
3番ホーム(2013年11月)
4-5番ホーム(2014年2月)

単式ホーム1面1線、島式ホーム2面2線、計3面5線を有する地上駅。歴史的経緯により駅への進入経路が新宿線と池袋線で上下線が反対のため、行先方面が直感的に分かりにくくなっている。1号車の方向は、当駅を基準として、池袋線では下り側(飯能方面)であるが、新宿線では上り側(西武新宿方面)と、逆になっている。この配線のおかげで「西武新宿発西武球場前駅行」「本川越発西武球場前行」など柔軟な運行が可能になっている。駅名標に前駅は表記されていなかったが、2008年から設置された新デザインの駅名標には前駅が表記されている。

中央が上り池袋・西武新宿方面ホームとなっている。このために池袋線の列車と新宿線の列車との接続列車待ちがしばしば行われる。歴史的な経緯から、先に建設された新宿線が一直線に当駅へ進入しているのに対し、池袋線は新宿線に合わせるような形で建設されたため、上下線とも急カーブで駅構内に進入する形になっている。

各ホームを連絡する跨線橋は3か所あり、東村山西所沢側の跨線橋は東口・南口へアクセスする橋上改札がある[1](2012年11月27日より廃止)。2012年3月8日にはホーム中央部の跨線橋が廃止され、新橋上駅舎の一部の供用を開始した[2]。こちらは西口へアクセスする改札がある。航空公園・秋津側の跨線橋からは橋上改札にはアクセスできない[1]。6月改札外にエキナカ店舗「Emio所沢」が開店し、13店舗設置された。11月には改札が1ヶ所に統合され、改札内にEmioが7店舗開店し、階段とエスカレーターが新設された。改札外は新橋上駅舎から東口へアクセス可能となった。今後は西口側に中央・南側の跨線橋を結ぶ連絡通路の開設に向けて工事が行われている。

トイレは1番ホーム上と東口改札外にあり[1]、だれでもトイレ(多機能トイレ)は東口改札外側にのみ設置されていた[1]が、2012年11月27日より新橋上駅舎改札内1ヶ所に統合され、西武鉄道としては初となるキッズトイレも設置された。

開設以来1世紀以上の歴史のある駅であるが、これまでにホーム・コンコース・構内配線などの部分的な改良は行われたものの、駅全体の大改良を実施したことはなかった。このため、ホームやホームの屋根は新旧さまざまなものが継ぎ足されて構成されており、時代が進むにつれて増築されていった歴史を物語っている。ホームの敷石については、開通当初のものが現存している。

21世紀に入り、西武鉄道創立100周年の節目であり、池袋線が東京メトロ副都心線を通じて東急東横線との相互直通運転を開始した2012年度の完成を目指し、駅舎改良工事に着手することが2009年12月に決定した[3]

改良工事の主なポイントは

  • 西武鉄道のフラッグシップとなる駅舎
  • ホーム中央の線路上空に新規に橋上駅舎を建設し、現在の西口・南口改札を統合
  • 西武鉄道としては初の授乳室、LCD式列車案内表示器、屋上庭園の設置

である[3]。2012年11月27日に完成し[4]、旅客用トイレの橋上駅舎への移設・キッズトイレ設置などが行なわれ、これに伴い南側のきっぷうば・改札口は新橋上駅舎への移設と廃止、また南側の乗換え用跨線橋も廃止された。(南側の自由通路は継続使用)

これらの改良点が評価され、所沢駅は一般社団法人鉄道建築協会が主催する「第58回鉄道建築協会賞」の作品部門において、「停車場建築賞」を受賞している[5]

配線図[編集]

西武鉄道 所沢駅 鉄道配線略図
西武球場前飯能秩父 方面

東村山
新宿
国分寺
方面
西武鉄道 所沢駅 鉄道配線略図
狭山市
本川越
方面
池袋渋谷新木場横浜 方面
新秋津甲種輸送用)
凡例
出典:* 以下を参考に作成。
** 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』、第52巻第4号 通巻第716号「【特集】西武鉄道」、
2002年4月 臨時増刊号、巻末折込「西武鉄道 配線略図 (2001年12月15日現在)」、
および、小松丘、「西武鉄道 沿線観察」、図-6「所沢の配線と進入・発車可能番線」、137頁。
** 西武鉄道公式ホームページ 所沢駅 駅構内マップ


駅構内のEmio Ta.be.to.co(2014年2月)
改良後再開店した狭山そば(2014年2月)
中央自由通路(2014年2月)
南北自由通路(2014年2月)
東口通路(2014年2月)
屋上緑化施設「トコニワ」(2014年2月)

のりば[編集]

ホーム 路線 方向 行先
1 新宿線 下り 航空公園狭山市本川越方面
2 新宿線 上り 東村山高田馬場西武新宿方面
国分寺線直通 国分寺方面
3 池袋線 上り 秋津池袋新木場渋谷横浜方面
4・5 池袋線 下り 西武球場前飯能西武秩父方面

駅ナカ店舗[編集]

出店店舗の詳細は西武プロパティーズ公式サイト「所沢駅の店舗情報」を参照。

備考[編集]

  • 1番ホームは新宿線下り列車が発着する。トイレや駅ナカ店舗があるほか、改良工事前は西口改札と直結していた[1]。改良工事前はエレベーターがなかったため、車椅子利用者などエレベーターが必要な人は一旦改札外に出る必要があった。
  • 2番ホームは新宿線上り列車が発着する。そのため、上り方面へ向かう乗客は、階段の上り下りをせずに同一ホームでの乗り換えが可能となっている[1]。以前は1番ホームと2番ホームの間に中線が存在していたが、撤去の上ホームを拡張したため、この中線が2番ホームとなった。この作業は一夜にして旧2番ホームの線路上にホームを仮設して行われたので、長い間この部分のみ色が異なっていた。
  • 3番ホームは池袋線上り列車が発着する。同じ上りでも列車は新宿線上り列車とは逆方向に動く[1]。また、2番ホームと3番ホームの列車の進行方向は見かけ上右側通行になり、日本における通常の鉄道の進行方向とは逆である。
  • 4番ホームは池袋線下り副本線である。以前は4番ホームが下り飯能方面への本線で、副本線であった5番ホームに急行が先着、後から来た特急が4番ホーム本線に停車し、緩急接続をする形であった。現行の4番ホームは主に特急・当駅終着列車・臨時列車の発着に使われる。また、本駅以東で復旧の見込めない事故が発生した際には池袋線上り列車を直接進入させ、埼玉県内で折り返し運転を行うことが可能であり、池袋線の柔軟な運用に大いに役立っている。
  • 5番ホームは池袋線下り本線である。
  • 新宿線の特急「小江戸」号は、当駅で乗務員の交代を行う場合がある。これは、乗務員施設が2駅先を下った新所沢駅にあるものの、新所沢駅に特急が停車しないことによる。

当駅始発・終着列車の扱いについて(池袋線のみ)[編集]

  • 3番ホームに入線し、そのまま池袋行として折り返す。
  • 4番ホームで乗客を降車させた後、上り線を横断し西所沢側にある2本の留置線(池袋線と新宿線に挟まれた位置にある)に進入させ、3番ホームに入線し池袋方面の列車となる。この留置線は、夜間に8両編成と10両編成を留置し、翌日のラッシュ時に設定されている始発電車に対応する。
    • 基本的には後者の折り返し方法が用いられる。

西武球場前行列車の扱いについて[編集]

  • 西武ドームでのプロ野球公式戦やイベントが開催される際は、通常は所沢終着の電車が臨時で西武球場前行になり、4番ホームから発車する。なお、2008年6月14日のダイヤ改正では新たに小手指行の一部が西武球場前行に変更され、西所沢 - 小手指間が区間運休となる場合がある。2010年3月6日のダイヤ改正では副都心線・有楽町線直通を含む飯能行・小手指行の一部が西武球場前行に変更され、当駅始発の飯能行・小手指行と接続するように変更する。該当する列車には、西武時刻表にそのような記述がある。
    • 因みに2013年3月16日ダイヤ改正では、当駅始発の西武球場前行が土曜・休日ダイヤに2本設定された。この列車は、西武線池袋始発の急行飯能行から接続を受けて発車する。
  • 西武新宿発西武球場前行の臨時列車は、新宿線下りホームの手前にある連絡線を通り、新宿線・池袋線の両上り線を横断して4番ホームに進入し、折り返す形で発車する。
  • 本川越駅発西武球場前行の臨時列車は、新宿線上りホームの手前にある連絡線を通り、池袋線の上り線を横断して4番ホームに進入し、そのまま発車する。

利用状況[編集]

2012年度の1日平均乗降人員95,309人(西武鉄道全92駅中7位[6])である。この値は、新宿線・池袋線間の乗換客を含まない。

  • 新宿線内では高田馬場駅、西武新宿駅に次ぐ第3位である。
  • 池袋線内では池袋駅、練馬駅に次ぐ第3位である。

近年の1日平均乗降人員および乗車人員の推移は下記の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[7][8]
年度 1日平均
乗降人員
1日平均
乗車人員
2002年(平成14年) 90,993 45,545
2003年(平成15年) 91,860 46,119
2004年(平成16年) 91,309 45,819
2005年(平成17年) 91,815 46,054
2006年(平成18年) 92,735 46,506
2007年(平成19年) 94,709 47,223
2008年(平成20年) 96,321 48,120
2009年(平成21年) 96,156 48,016
2010年(平成22年) 94,827 47,172
2011年(平成23年) 93,399 46,675
2012年(平成24年) 95,309 47,562

近年の路線別乗降人員の推移は以下の通り。

年度別1日平均路線別乗降人員・乗換人員[9]
年度 新宿線 池袋線 乗換人員
2006年(平成18年) 40,200 52,535 118,868
2007年(平成19年) 40,883 53,726 118,882
2008年(平成20年) 41,513 54,808 120,003
2009年(平成21年) 41,127 55,029 118,541
2010年(平成22年) 40,453 54,374 116,170
2011年(平成23年) 39,830 53,569 116,559
2012年(平成24年) 40,115 55,194 116,602

駅周辺[編集]

当駅周辺は所沢市の中心部であり、駅を中心に市街地が広がっている。西口の駅前にはプロペ通り商店街をはじめ、西武百貨店ダイエー西友など大規模な商業施設が進出している。なお、所沢市役所は新宿線で隣の航空公園駅が最寄り駅となっている。当駅の東村山寄りからは西武鉄道の車両工場(西武所沢車両工場)への線路が分岐していたが、工場の廃止とともに線路も撤去され、引込線の敷地も後に駐輪場等に転用されている(かつて踏切だった道路を跨ぐ部分はレール撤去の上整地)。西口より南側には南口があり、西武百貨店に直接つながっている。

東口は1983年になって開設されたため、西口に比べて閑静な街並みとなっているが、関西方面や成田空港などへの高速バスや多くの一般路線バスが発着する。西口にも路線バスが発着しているが、西口発着の路線は付近の道路渋滞による影響もあり、多くが東口発着や他駅発着に変更され、松が丘住宅など一部の路線だけに縮小している。

南側にある東村山7号踏切は新宿線と池袋線が通り、飯能寄りに留置線もあるため、距離の長い開かずの踏切となっている。自動式だが、西口側には係員がいることがある。

東口[編集]

東口(2014年2月)

西口・南口[編集]

南口(2014年2月)
クリスマスイルミネーション(2011年1月)

※所沢市役所・所沢郵便局航空公園駅が最寄り。

バス[編集]

路線バスとコミュニティバスは西武バス所沢営業所により運行されている。空港連絡バスと高速バスは西武バスと他社の共同運行となっている。

東口[編集]

1番のりば

2番のりば

3番のりば

スクールバス

市内循環バス「ところバス」

  • 南路線吾妻循環

西口[編集]

1番のりば

  • 所20-1:日吉町・航空公園駅経由 並木通り団地行

2番のりば

3番のりば

  • 市内循環バス「ところバス」:南路線吾妻循環 所沢駅東口行/南路線山口循環 航空公園駅行

歴史[編集]

  • 1895年明治28年)3月21日 - 開業。
  • 1915年大正4年)4月15日 - 武蔵野鉄道開業。共用開始に伴い川越鉄道が駅業務担当。
  • 1940年昭和15年)1月2日 - 当駅近くで武蔵野鉄道線列車正面衝突事故発生。
  • 1958年(昭和33年)12月19日 - 新宿線柳瀬信号所 - 所沢間複線運転開始。
  • 1960年(昭和35年)5月25日 - 池袋線秋津 - 所沢間複線運転開始。
  • 1963年(昭和38年)11月1日 - 池袋線池袋 - 所沢間で日本私鉄初の10両編成運転開始。
  • 1965年(昭和40年)11月5日 - 池袋線所沢 - 西所沢間複線運転開始。
  • 1967年(昭和42年)10月27日 - 新宿線所沢 - 新所沢間複線運転開始。
  • 1983年(昭和58年)4月5日 - 東口仮駅舎と跨線橋使用開始。東口が開設される。
  • 1989年平成元年)
    • 9月11日 - 駅構内の大幅な改良工事が実施される。
    • 11月25日 - 所沢ステーションビル・西武総合案内所開設。
  • 1990年(平成2年)8月1日 - 北側(本川越・池袋寄り)乗り換え跨線橋使用開始。
  • 1991年(平成3年)1月27日 - 東口改札口移設、自由通路使用開始[10]
  • 2000年(平成12年)12月22日 - 南口改札(西武口)と東口改札を統合し、新改札口を開設(現南口)。
  • 2010年(平成22年)
    • 3月 - 新駅舎改築工事着工[11]
    • 7月23日 - 新駅舎工事の進展に伴い西口改札の使用を停止させ、所沢ステーションビル1階に仮西口改札を開設。
  • 2012年(平成24年)
    • 3月8日 - 新橋上駅舎の一部(西口と改札口)を供用開始。これに伴い、仮西口改札とホーム中央部の跨線橋が廃止される[2]。改札口脇に駅ナカコンビニTOMONYオープン。
    • 6月12日 - Emio所沢(I期、改札外)オープン[12]
    • 11月27日 - 東口から新駅舎までの通路、新駅舎トイレの供用開始[2]。Emio所沢(II期、改札内)オープン。これに伴い南口改札廃止。
  • 2013年(平成25年)
    • 4月26日 - 屋上庭園と南口自由通路から新駅舎までの連絡通路が完成。
    • 6月 - 駅改良工事完了[13]

隣の駅[編集]

西武鉄道
新宿線
通勤急行(上りのみ運転)
東村山駅 (SS21) ← 所沢駅 (SS22)新所沢駅 (SS24)
急行・準急・各駅停車
東村山駅 (SS21) - 所沢駅 (SS22) - 航空公園駅 (SS23)
池袋線
快速急行
ひばりヶ丘駅 (SI13) - 所沢駅 (SI17) - 小手指駅 (SI19)
急行(西所沢側は当駅から各駅に停車)
ひばりヶ丘駅 (SI13) - 所沢駅 (SI17) - 西所沢駅 (SI18)
通勤急行(上りのみ運転、当駅までは各駅に停車)
東久留米駅 (SI14) ← 所沢駅 (SI17) ← 西所沢駅 (SI18)
快速・通勤準急・準急・各駅停車(通勤準急は上りのみ運転)
秋津駅 (SI16) - 所沢駅 (SI17) - 西所沢駅 (SI18)

脚注[編集]

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関連項目[編集]


外部リンク[編集]