東京空港交通

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東京空港交通株式会社
Airport Transport Service Co.,Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 リムジンバス、空港交通
本社所在地 日本の旗 日本
103-0015
東京都中央区日本橋箱崎町22番1号
北緯35度40分52.54秒 東経139度47分10.93秒 / 北緯35.6812611度 東経139.7863694度 / 35.6812611; 139.7863694座標: 北緯35度40分52.54秒 東経139度47分10.93秒 / 北緯35.6812611度 東経139.7863694度 / 35.6812611; 139.7863694
設立 1954年(昭和29年)12月16日
業種 陸運業
法人番号 8010001061264 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 内波 謙一
資本金 14億4,000万円
売上高 182億1700万円(2020年03月31日時点)[1]
営業利益 ▲2000万円(2020年03月31日時点)[1]
経常利益 1億4400万円(2020年03月31日時点)[1]
純利益 5500万円(2020年03月31日時点)[1]
純資産 84億7800万円(2020年03月31日時点)[1]
総資産 253億8200万円(2020年03月31日時点)[1]
従業員数 1,020人(2018年3月31日現在)
主要株主 日本空港ビルデング 27.42%
京成電鉄 27.33%
成田国際空港 13.76%
東京シティエアターミナル 11.84%
ANAホールディングス 10.07%
京浜急行電鉄 7.16%
(2018年6月22日現在)
主要子会社 リムジン・パッセンジャーサービス
外部リンク https://www.limousinebus.co.jp/
特記事項:日本空港ビルデングおよび京成電鉄の持分法適用会社である。
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東京空港交通株式会社(とうきょうくうこうこうつう)は、東京都中央区日本橋箱崎町に本社を置くバス会社[2]東京国際空港(羽田空港)・成田国際空港(成田空港)発着の高速リムジンバスを運行する。空港発着バスのほか、羽田空港及び成田空港内で旅客ターミナルビルから離れて駐機する航空機と旅客ターミナル(搭乗口)とを結ぶランプバスによる航空旅客輸送も行ない、貸切バス事業も営む。

愛称は「Airport Limousineエアポート・リムジン」。「エアポート・リムジン」の名称は、東京空港交通の登録商標である(商標登録番号第3061014号)。社是「Friendly」はバス車両の側面にも大きく書かれていたが、2019年からの導入車両より「Friendly for all」と新たなロゴへと変更されている。

本社所在地は首都高速箱崎ジャンクション東京シティエアターミナル(T-CAT)に近接する。日本空港ビルデング、鉄道会社(京成電鉄京浜急行電鉄)、羽田空港旅客ターミナルビル運営会社、成田空港管理会社などが出資する(後述)。

沿革[編集]

サンフランシスコ平和条約が発効された1952年、接収されていた羽田飛行場が返還され、東京国際空港として民間飛行場となった。戦後の日本は疲弊から立ち直ったばかりであり、新しい空港ターミナルビルを建設する余裕はなかったが、さまざまな人が努力や折衝を重ねた結果、1953年7月16日に日本空港ビルデング株式会社が設立され、空港ターミナルビルの建設が進められた。

このような中、運輸省(当時)から日本空港ビルデングにリムジンサービスの開設の要請が行われた。しかし当時は空港に発着する国際線も国内線も少なく、空港内に権益を持っていた京浜観光開発(現:京急交通)太洋興業、メトロ交通(現:メトロ自動車)の3社は、採算が取れないとしてこの事業には乗り気ではなかった。

そこで、日本空港ビルデング自体が実験的に運行を行うこととなった。前述の3社と航空当局に協力を求め、1954年6月1日から営業を開始した。実験的に航空旅客の陸上輸送を行うこととなった日本空港ビルデングであったが、できる限り早く専門の会社を設立し運行を行わせるという考え方で進んでいった。その方針の下で同1954年12月16日、東京都千代田区丸の内1丁目2番地に日本空港リムジン交通株式会社が設立された。リムジンバスという前例がないこともあり、この発足までにはさまざまなことで運輸省と折衝することとなった。

当初の株主構成は以下のとおりである。

  1. 日本空港ビルデング
  2. 京浜急行電鉄
  3. 京浜観光開発
  4. 太洋興業
  5. 中鉄バス
創立60周年を記念して復刻された1960年代のカラーリング
三菱ふそう・エアロエース
(BKG-MS96JP)

初期に運行された路線は、東京国際空港 - ホテルテート(現 パレスホテル東京)、東京国際空港 - 銀座日航ホテル(現 ホテルザセレスティン銀座)、東京国際空港 - ホテル・ニューグランド、東京国際空港 - 松平ホテル(新宿区南元町、1960年閉鎖)、エールフランス航空スカンジナビア航空KLMオランダ航空クルー宿舎の計4路線であった。車両は、フォードカントリーセダンキャデラッククライスラークラウン インペリアルなどが用いられた。

1971年10月1日、社名を東京空港交通株式会社に改称。その後、1978年5月20日新東京国際空港開港時に、当時の成田空港駅(現・東成田駅)が新東京国際空港の空港ターミナルビルから離れており、鉄道での空港アクセスが弱い状況であったことから、リムジンバスが有力なアクセス手段として注目されるようになった。

事業所[編集]

本社[編集]

営業所[編集]

  • 箱崎営業所 - 東京都中央区日本橋箱崎町42-1
  • 羽田営業所 - 東京都大田区羽田空港3丁目3-2
  • 新宿営業所 - 東京都渋谷区代々木2丁目10-4
  • 成田営業所 - 千葉県成田市古込字古込1-1

運行事業所[編集]

  • 箱崎運行事業所 - 東京都中央区日本橋箱崎町42-1
  • 羽田運行事業所 - 東京都大田区昭和島2丁目1-1
  • 羽田空港運行事業所 - 東京都大田区羽田空港1丁目7-1
  • 成田運行事業所 - 千葉県成田市吉岡933-5

路線[編集]

  • 方面の後の(括弧内)は共同運行会社
  • 予約の要・不要、停留所の停車・通過等、詳細は#外部リンクにて確認されたい。

羽田空港発着[編集]

一部の路線では羽田空港に向かう便のみ、2014年1月21日よりPASMOSuicaなどの交通系ICカード10種が利用可能になった。2019年12月時点で、『』のある路線もしくはバス停からはICカードによる利用が可能である。なお、羽田空港発の便では直接利用することができず、窓口もしくは券売機にて乗車券を購入する必要がある。なお、羽田空港発の便ではディズニーリゾート線を除き、すべての路線で交通系ICカード決済に対応している。( )は、共同運行会社である(「LPS」は、株式会社リムジン・パッセンジャーサービス)。

東京都内・埼玉県内[編集]

千葉県内[編集]

北関東方面[編集]

深夜早朝便[編集]

下記に羽田空港国際線ターミナルと各地を結ぶ路線(深夜運賃設定便除く)を示す。

  • 銀座・東京駅・秋葉原・浅草
    • 銀座駅(有楽町)・東京駅八重洲北口(鉄鋼ビル)・秋葉原駅・浅草ビューホテル
  • 新宿・東新宿・池袋
    • 新宿駅西口・バスタ新宿(一部通過)・東新宿駅・池袋駅東口
  • 渋谷方面
    • 渋谷駅西口・セルリアンタワー東急ホテル・渋谷エクセルホテル東急(共同運行の東急トランセ、京浜急行バスが運行、他の停留所を経由します。)
  • 有明・豊洲・東陽町・葛西・一之江
    • グランドニッコー東京台場・・東京ベイ有明ワシントンホテル・豊洲駅・東陽町駅・葛西駅・一之江駅
      • 大江戸温泉物語バス停は同施設の閉館に伴い、2021年9月5日をもってバス停廃止となった。

空港間連絡[編集]

  • 羽田空港 - 成田空港(LPS)
    • 東京国際空港 - 成田国際空港

成田空港発着[編集]

東京都内[編集]

神奈川県内[編集]

埼玉県内[編集]

千葉県内[編集]

深夜便[編集]

  • 池袋・新宿→成田空港
    • 池袋駅西口→バスタ新宿→成田空港第3ターミナル

深夜急行バス[編集]

その他[編集]

  • バスタ新宿 - 東京ビッグサイト(臨時便)
    • バスタ新宿 - 東京ビッグサイト ※大規模イベント開催日などに臨時運行

過去の路線[編集]

  • 羽田空港 - 日吉方面(京浜急行バス・東急バス)2009年11月30日廃止
  • 東京シティエアターミナル - 東京駅(東京駅八重洲南口)2008年9月11日運行分をもって廃止
    • 東京シティエアターミナルから東京駅の間を連絡。この区間のみの利用も可能であった。
  • 東京湾岸線(ファンタジア号)東京駅 - 東京ディズニーランド(国鉄バス・JRバス関東)1995年廃止
    • 1983年国鉄バスと共同運行開始。1990年ダブルデッカーを投入し愛称をファンタジア号とした。1995年廃止。

迂回運行[編集]

同社の運行上の特徴として、柔軟な迂回運行が挙げられる。管制室で一般道を含めた道路状況をリアルタイムに把握し、無線で各車両に指示することで、その時点で一番所要時間が短いと見込まれるルートを走行する。

迂回ルートはいくつものパターンが用意してあり、道路状況に応じて管制室でルートを選択して迂回させる。状況によっては、迂回を繰り返し、高速道路と一般道を二度三度と行き来する場合もある。以前は本線料金所の渋滞を避けて、料金所の前後区間のみ迂回することも多かったが、ETC普及による料金所渋滞の減少により、料金所迂回もやや減少している。自動放送にも、道路渋滞のため迂回運行する旨の放送が用意されており、運転士が操作して放送する。

車両[編集]

空港路線車[編集]

バス輸送の開始当初はメルセデス・ベンツマイクロバスを用いていたが、その後は国産大型車が導入され、現在はUDトラックス(旧・日産ディーゼル)日野自動車三菱ふそうの車両を使用している(いすゞ車の導入実績もあるが、ごくわずかとなっている)。車体の塗装は白地にオレンジのツートンカラーで、一部にラッピングバスも存在する(ラッピングバスは成田所属が多い)。

UD車は、ユーロツアー1996年に大量に発注したことから、以後関係が深まり、従来主力であった日野および三菱ふそう車に代わって1990年代後半から2000年代の主力となった。

空港リムジンの目的に供用されるため、路線車はハイデッカー型の車両では320台あまりの在籍がある。成田空港発着路線用と、羽田空港発着路線の長距離用は、乗車時間の長さからトイレを車両後部に装備する。現在運用されている車両の乗車定員は38〜55人まで、トイレと補助席の有無で数種類存在する。かつては木更津仕様と呼ばれるトイレなしの60人乗りの車両が存在した。行先表示は2001年3月以前の購入車は側面のみ、それ以降は側面のほか前面上部と後面の窓内に表示機を搭載している。更に2017年7月にはフルカラーデジタル行先表示器を試験的に採用し、以降導入される車両はフルカラーデジタル行先表示器が標準装備されるようになった。かつては側面の行先表示に方向幕行先標を用いていたが1990年代後半からはLED式を採用、2007年度購入車両からは車内案内表示装置液晶ディスプレイを採用している。大型の荷物を預けるため、床下の前輪・後輪間(ホイールベース)は荷物室としており、冷房装置は直結式を屋根上に搭載、他社のリムジンバスにも影響を与えた。なおスケルトンボディ+床下荷物室が普及する1980年代以前は車両後部を荷物室としていた。また荷物室は、手荷物落下防止のためのベルトが全車に装備されている。

無線連絡システムとして、移動無線センターの集中基地局を使用する(タクシー無線と同じ)390MHz帯の専用無線で音声連絡をメインとしてきたが、2001年にはGPSモジュールと3G通信モジュールを内蔵した専用端末を用いた運行管理システムを導入している。各車両からの情報収集は、あらかじめ設定されたポイントを通過した際に車両現在位置を伝送(チェックポイント発呼)、高速道路走行中は2分おき・一般道走行中は5分おきに現在位置を伝送(時間発呼)、出発・到着の車内ボタンにより現在位置を伝送(スイッチ発呼)の3種類の方法により行われ、これによりほぼリアルタイムに運行状況を把握できる。

なお、音声無線システムも音声連絡用として携帯電話の代わりに維持している。

荷物積載量に優れることから、廃車後インバウンド輸送を主力とする貸切バス事業者への移籍例が多く見受けられる。

貸切車[編集]

貸切観光バスは、38台在籍している。貸切観光バスは、見た目は路線車に酷似しているが、行先表示装置がないことや社番などで区別は可能である。スーパーハイデッカー車も在籍する。通常の貸切輸送の他、繁忙期の応援や点検時の代車として空港路線を走ることもある。

日本航空系列の旅行会社・ジャルパックの委託を受けて、同社の主催する東京ディズニーリゾートツアー参加者専用シャトルバス「JALハピネスライナー」(旧・マジカルファンタジー号)を羽田空港 - 東京ディズニーリゾート間で運行している[7]。専用車はラッピング装飾されており、絵柄は1-4年ごとに更新される。2014年には同じくジャルパックの委託によるオプショナルツアーの東京都内観光周遊バス「東京GO!GO!観光バス」を運行していた[8]

ランプバス[編集]

羽田、成田両空港内での、ターミナルビルから離れた駐機スポットに発着する飛行機搭乗口との行き来が主とする乗客輸送とするバスで、法的には「特定輸送」となる。73台のランプバスは一部空港外(公道)での運行が可能になっているほかは、空港内での輸送に専念しており、100名を収容できる車体幅の広い特殊な車両も用いられている。幅広車には、公道用のナンバープレートはないが、航空局発行の空港用ナンバープレートがついている。

ランプバスは一般のバスに比べ寿命が長い。特殊仕様のため高価、走行距離が少ない、他所への転用や他社への譲渡が困難、空港内専用車のためNOx規制などの各種排ガス規制を受けないなどの理由から、20年程度使われているものも存在する。

ほかに、車椅子利用者が使えるように、昇降式のキャビンを備えたトラックベースの車両も存在する。過去にはネオプラン製ランプバスも在籍した。

空港路線車と同型の専用端末が搭載され、その他に赤外線受光器、液晶ディスプレイを併用して運行管理システムを構築している。現在位置の伝送は各車両から10秒おきに(時間)、ターミナルビルのバス発着場に設置された赤外線投光器からの信号を受信した時(到着)、液晶ディスプレイのタッチ操作(イベント)の3種類を主に行われ、これによりほぼリアルタイムに運行状況を把握できる。 運行指示は管制室から3G通信によって専用端末へ伝送され、液晶ディスプレイに表示される。運行指示とは異なる駐機スポット、あるいはバス発着場にて、バス乗務員がドアを開いて旅客の乗降を行おうとした場合、専用端末がドアの開放を抑制する。非常時に乗務員が通常とは異なる操作によって強制的にドアの開放を行う事は可能。

その他の車両[編集]

関係者専用連絡バス
  • 空港内で業務を行う航空会社などの関係者専用の連絡バス(特定輸送)もある。
  • 一般の白とオレンジ色のほかに、航空会社のデザインに塗られたものもある。
連節バス
  • 1985年科学万博会場へのアクセス輸送用に使われたボルボ・B10M連節バス(ボディは富士重工製)が19台移籍し、東京シティエアターミナル - 成田空港に使われた。
  • 全長が長いため、道路交通法の特例措置を受けて運行にこぎつけたものの、一般道を通行できず、有料道路でも京葉道路は通れず首都高速湾岸線首都高速9号深川線ルートしか通れないなど、運行路線と途中経路を限定する形で運行された。結局渋滞等により迂回路を使用するフレキシブルな運用ができないデメリットがあり、3台が成田空港のランプバスに転用された以外は1993年頃までに廃車となった。
  • ランプバスとしての役割も終えた際は、1999年旭川電気軌道に譲渡され2004年まで使用された。
  • 旭川電気鉄道に渡った車両以外ほとんどは解体されたが、栃木県バス愛好家団体アキバエクスプレス」が2008年、埼玉県内の中古車店に留置されていた解体寸前の1台を購入(ロゴや社名が消された以外はほぼそのままの塗装や内装が維持されていた)。さらに2011年に群馬県で倉庫代用になっていた(こちらはその際に塗り替えられている)解体寸前の1台を部品取り車として追加購入した(1993年に、同販売店に東京空港空通を退役した同型車が3台入庫していた。ともに番号は750・751・752の3台で、アキバエクスプレスが購入した750・751だけでなく、別の場所で倉庫代わりとして使用されている752も現存している)。2008年購入の個体は動態保存のために整備されたあと、2010年4月に宇都宮駅周辺で試運転が行なわれた。しかしその後2013年に団体の代表者が逮捕されたが、2015年頃に所有者が別の人物に変更された模様。
FCHV-BUS
  • 2010年に水素供給・利用技術研究組合 (HySUT) の水素ハイウェイプロジェクトに協力するため、2005年日本国際博覧会(愛・地球博)会場間シャトルバスとして製造された燃料電池バスFCHV-BUS)のうち2台を導入。2010年12月から2013年9月まで、毎月1日から15日の平日に羽田空港 - 新宿駅・東京シティエアターミナル間に就役していた。952号車は2011年にトヨタ自動車に返却された。
  • ベース車がノンステップバスのため座席定員は25人と少なく、荷物置き場は前輪の上に設置される。また前面や内装は日野・セレガ(2代目)に準じたデザインを採用している。
Super Cabinスーパー・キャビン
  • 2013年11月1日から8台導入し成田空港便を中心に運行開始。最近の新車は補助席無し・トイレ付きの42人乗りであるが、同車は補助席無し・トイレ付きの38人乗り仕様でシートピッチが拡大され、座席幅も広くなり快適性が向上している。「Super Cabin」のロゴが車体に入っており、車番も900番台と他の路線車と区別されている。
  • 2014年3月7日には創立60周年記念として、フローリングを木目調にし、座席にテーブルと革製ヘッドレストを装着した新内装車「新空感 Super Cabin」を4台導入した[9] 。また、車種は三菱ふそう・エアロエース。使用する便については時刻表に記載されているが、新内装・通常内装のどちらの車両で運行するかは当日の状況による。
リフト付きバス
  • 2016年4月15日から、東京シティエアターミナル - 羽田空港国際線ターミナル直行便に導入した[10]車椅子用のリフトとスペースが設置されている。車種は日野・セレガ、車番は900番台。乗車は予約制で、国際線ターミナルではリフト利用の有無により乗り場が異なる。
  • 2018年12月には、車椅子用エレベーター付きバスとして三菱ふそう・エアロエースが投入された。

車番[編集]

車番表記の例

2桁〜3桁の数字で構成され、百の位が所属先と用途を表し、十の位と一の位は連番となる。百の位が4の車両にはトイレが設置されていない。

  • 百の位なし:羽田空港運行事業所の貸切車
  • 1:成田運行事業所の貸切車、LPS受委託路線車
  • 2:成田運行事業所の路線車
  • 3・4:箱崎運行事業所の路線車
  • 3・4・5:羽田運行事業所の路線車
  • 4・6:羽田空港運行事業所の路線車
  • 7:幅広型ランプバス
  • 8:路線バス型ランプバス
  • 9:特殊車,リフト付きバス,エレベーター付きバス

限定車(路線車)と貸切車の前扉には車番の他に車両情報を表す5桁の数字と型式を表す1〜3字の英数字が併記され、上3桁は購入年度(西暦の一の位)と月、下2桁が補助席込みの座席定員となる。なお、型式を表す記号については表記方法がその都度決められているため、下記に挙げたものは一例である。

※印は当社からは除籍され現存しない車種。 ナンバーは都内の営業所は品川ナンバー。成田営業所は千葉ナンバー、ご当地ナンバー導入後は成田ナンバー。以前は習志野市芝園(京成バス新都心営業所の近傍)に車庫があったので習志野ナンバーの車両もあった。かつて在籍していた連接バスも習志野ナンバーだった。

その他[編集]

  • 同社独自の車内誌として『Via』がある(季刊、運営管理はリバーフィールド社に委託)。元々は1980年10月に「リムジンシティガイド」の名前で創刊し[11]1992年に現在の誌名に変更した[11]。各号40ページ強で、前半が日本語・後半が英語(一部は中国語も併記)記事で構成されている。羽田・成田発着路線の車両の各座席に備え付けられているほか、みずほ銀行の各店舗ロビーにも設置されている[12]。またデジタル版が富士山マガジンサービスで配布されている(最新号のみ実質無料[13]、バックナンバーは有料)。新型コロナウイルス感染症の流行の影響を受け、2020年7月号を最後に一時休刊したが、2021年7月号より復刊した。ただし復刊後は不定期刊となっている。
  • 2022年1月8日から成田空港発TCAT経由新宿方面行きのバスにおいて、座席指定サービスを開始する。座席指定はホームページの予約サイト、もしくは成田空港内チケットカウンターでのみ可能で、空港内自動券売機では座席指定ができない。
  • 2016年4月17日・2017年6月18日に、成田国際空港第3旅客ターミナルでバニラ・エア国際線到着便の乗客を載せたランプバスを、誤って国内線到着ゲートへ輸送して入国させてしまうトラブルが発生した[14][15]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 東京空港交通株式会社 第72期決算公告
  2. ^ 会社概要 東京空港交通公式サイト
  3. ^ 大宮羽田線 - 西武バスホームページ
  4. ^ 「京浜急行バス時刻表」Vol.43(2018年1月発行)70頁と「リムジンバス時刻表」(東京空港交通発行)2018年冬号54頁~55頁より。
  5. ^ 二子玉川エリアにおける乗車バス停の統一および運行時刻の変更について - 東急バス・2019年8月30日掲載
  6. ^ 羽田京急バスも運行しているが、京急の自動券売機では販売していない。
  7. ^ ジャルパック専用羽田空港 ⇔ 東京ディズニーリゾート往復無料送迎バス JALハピネスライナー
  8. ^ JALパックオリジナル 東京GO!GO!観光バス
  9. ^ 新空間SuperCabinデビュー
  10. ^ リフト付きバスについて
  11. ^ a b via(ヴィア) - fujisan.co.jp
  12. ^ リムジン車内常備誌 via 『ヴィア』概要 - リバーフィールド社
  13. ^ 一応定価324円(税込、2015年11月現在)が設定されているが、無料サンプルで全ページ閲覧可能。
  14. ^ 弊社ランプバスの成田空港におけるバニラ・エア到着便(国際線)の国内線到着ゲートへの降ろし間違いについて (PDF) - 東京空港交通 平成28年4月25日
  15. ^ 弊社ランプバスの成田空港におけるバニラ・エア到着便(国際線)の国内線到着ゲートへの降ろし間違いについて (PDF) - 東京空港交通 平成29年6月19日

外部リンク[編集]