天王洲アイル

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品川埠頭から望む天王洲アイル
天王洲ふれあい橋
天王洲アイルのボードウォーク

天王洲アイル(てんのうずアイル)は、東京都品川区東品川の臨海部にある再開発街区である。

概要[編集]

東品川二丁目に東京モノレール東京臨海高速鉄道りんかい線天王洲アイル駅がある。東京モノレール羽田空港浜松町に、りんかい線は埼京線との相互直通運転を行っており、渋谷新宿大宮方面に直結する[1]。また、東海道新幹線が通る品川駅までは都営バスが運行している[2]2013年現在の就業人口は約20,000人。

また、1990年代前半のバブル景気末期以降、22haに及ぶ民間では全国最大規模の都市開発が為されており、レストラン劇場ホテルなども集まっているため、1990年初頭の完成当時より現在までテレビドラマのロケ地やCMによく使われている。かつてはデートスポットなどとしても有名であった。最近はお台場などの他のエリアにその地位を譲ったものの、それ以降もオフィスビルや高層マンションが着実に増えてきたことから、オフィスビルに勤務するビジネスマンやOLの他に、近隣の高層マンションに在住する家族連れの姿も見られるなどその客層は広がりを見せている。また休日にはボードウォークを散歩する人々も多々見られる。

シーフォートスクエアの北半分にあたるシーフォートタワー付近は、江戸時代末期に江戸防衛のため築造された第四台場の跡である。また、ボードウォークの護岸は、旧第四台場の石垣を再利用したものである。

地名の由来[編集]

天王洲は海中の土砂が堆積してできた州である[3]1751年宝暦元年)江戸前の海であった頃に、船人が牛頭天王の面をこの海域から引き上げたという[4]。この面は南品川の天王祭において神輿の屋根につける「神面」となっているが、この謂れが「天王洲」の地名の由来となっている[3]。また、アイルとは英語で「」を意味する言葉で、この地が東京湾のウォーターフロントの良き景観に恵まれたロケーションであるため、この名前がつけられた。

歴史[編集]

  • 1751年(宝暦元年)海中から牛頭天王の面が引き上げられる。これを由来に「天王洲」と呼ばれるようになる。
  • 1853年(嘉永6年)黒船来航に脅威を感じた江戸幕府が急遽品川沖に台場の築造を決定する。天王洲は第四台場を築造する予定地であったが、資金不足のため未完成に終わる[5][6]。この未完成の第四台場を「崩れ台場」とも呼ぶ[7]
  • 1873年(大正元年)第四台場は緒明(おあき)菊次郎に払い下げられ[8]造船所となる[9]。この頃の台場を「緒明台場」とも呼ぶ[7]
  • 1925年(大正14年)から埋立が始まり[9]、1939年(昭和14年)に完成[8]。第四台場は埋もれ品川と陸続きとなり[9]、埋立地は工場や倉庫の用地として利用が始まる[10]
  • 1986年10月:東品川二丁目(天王洲アイル)の開発計画を策定する。このころはまだ雑多な倉庫街であった。
  • 1992年6月:三菱商事、第一ホテル(現・阪急阪神ホテルズ)、宇部興産による再開発事業、“シーフォート・スクウェア”のオープンに伴い東京モノレール天王洲アイル駅が営業開始。1990年代には高層オフィスビルが次々と建った。
  • 2001年3月:東京臨海高速鉄道りんかい線天王洲アイル駅が営業開始。2002年12月より、りんかい線は埼京線との直通運転を開始し、渋谷・新宿・池袋に直通し、交通利便性・知名度が一段と高まった。
  • 2006年2月:東京都の「運河ルネサンス構想」第1号店として寺田倉庫が水上ラウンジwaterline(ウォーターライン)をオープン。
  • 2012年3月:東横INN品川駅港南口天王洲オープン[11][12]

天王洲アイル内にある高層ビル[編集]

本社・本部を置く主な企業[編集]

日本企業の本社(五十音順)[編集]

外資系企業の日本本部[編集]

脚注[編集]

  1. ^ お台場と渋谷、新宿、池袋を直通!」東京臨海高速鉄道株式会社、2013年2月2日閲覧
  2. ^ 品96乙」東京都交通局、2013年2月2日閲覧
  3. ^ a b 品川区 2005, p. 7.
  4. ^ 三大祭り荏原神社、2013年2月2日閲覧
  5. ^ 大野 2011, pp. 37–38.
  6. ^ 品川区 2012-08-07.
  7. ^ a b 第四台場石垣跡(通称:崩れ台場) - しながわ観光百科」しながわ観光協会、2013年2月2日閲覧
  8. ^ a b 大野 2011, p. 38.
  9. ^ a b c 品川区 2012-08-02.
  10. ^ 品川区 2005, p. 17.
  11. ^ 天王洲の歴史」@TENNOZ、2013年2月2日閲覧
  12. ^ 東横INNメールマガジン 【31号】」、2013年2月2日閲覧

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]