LuLuCa
LuLuCa(ルルカ)は、静岡鉄道(静鉄)グループが提供する非接触型ICカードである。発行や運営は静岡鉄道内の「しずてつカード事務局」が行っている。電子マネー機能は搭載されていない。
正式名称は"SHIZUTETSU CARD LuLuCa(しずてつカード ルルカ)"。
目次 |
[編集] 歴史
- 2006年(平成18年)3月24日 しずてつカード「LuLuCa」の導入開始。
- 2006年(平成18年)10月28日 静鉄電車への導入完了。
- 2007年(平成19年)9月1日 PiTaPa及び「LuLuCa+PiTaPa」の導入開始。
- 2008年(平成20年)3月8日 静岡市内において、IC定期券サービス開始。
[編集] 種類
機能によって3種類がある。
[編集] LuLuCa[POINT](ルルカ ポイント)
新静岡センターやしずてつストアなどで買い物の金額に応じてポイントが貯まり、一定のポイントに達すると静鉄グループの商品券と交換できる。従来、新静岡センターで発行されていた「センターポイントカード」の後継にあたる。乗車カードの機能はない。
[編集] LuLuCa[PASAR+POINT](ルルカ パサール)
LuLuCa[POINT]のポイントカード機能に加え、静岡鉄道・しずてつジャストラインで利用できるプリペイド方式の乗車カード機能が付いている。「パサールカード」の後継として位置付けられる。このカードのみデポジットとして1枚500円が掛かる。
チャージは千円単位で残額が4万円に達するまで可能。チャージすると金額に応じたプレミアムが付く。カードの種類によって入金額に対するプレミアムの額が異なる(後述)。
LuLuCa[POINT]とLuLuCa[PASAR+POINT]は静鉄グループのポイント機能が付随するため、記名式のみとなる。このため、新静岡バスセンターなどの窓口で入会申込みが必要である。
IC乗車カード機能の種類は以下の通り。
- 全日大人カード
- パサールカードの「電車・バス共通カード」に相当する。
- 割引(プレミアム付与)率は9.1~14.3%である(一回のチャージ額によって異なる)。
- 電車・バスどちらでも利用できる。
- 特割カード
- 障害者が利用できる(発行時に該当する証明書の提示及びコピーの持参が必要)。
- 障害者割引運賃(半額)で精算される。
- 電車・バスどちらでも利用できる。
- 年度変わり(3月以降)に窓口での更新が必要
- 小人カード
- 小人運賃が適用される小学校6年生までが利用できる(発行時に身分証明書の提示が必要)。
- 小人運賃で精算される。
- 学生カード
- パサールカードの「バス専用学生カード」に相当し、中学生以上の学生が利用できる(発行時に通学証明書か身分証明書の提示が必要)。
- 割引率は23.1%である。
- バス専用で、電車では利用できない。
- 年度変わり(3月以降)に窓口での更新が必要で、更新しないと乗車カード機能は一切使用できない。
なお、パサールカードの「電車・バス共通昼間専用カード」(利用時間帯を限定する代わりにプレミアムを割り増ししたカード)に相当する機能は、LuLuCaでは現在のところ設定されていない。
[編集] LuLuCa+(ルルカ プラス)
上記2機能に加えて静岡銀行・ジェーシービー (JCB) との提携によるクレジットカード機能がついており、クレジット用の接触型ICチップも搭載されている。
オートチャージ[1]やポストペイ決済はPiTaPa機能を持つ「LuLuCa+PiTaPa」カードで提供されている。QUICPayを追加することもできる。
ただしLuLuCa+PiTaPaカードの申し込みはまずLuLuCa+を利用していることが必須である。別途での申し込みのため、カードはe-kenet PiTaPaやKIPS PiTaPaカードと同様に分離型である。
静鉄グループのほか、JCBカード加盟店でのクレジット利用でもポイントが貯まる。
年会費は入会初年度は無条件で無料、翌年度以降は1回でもカードによる買い物かLuLuCa+PiTaPaカードを利用すれば無料。家族用カードはLuLuCa+およびLuLuCa+PiTaPaとも設定されていない。
[編集] LuLuCa IC定期券
2008年3月8日から静岡鉄道静岡清水線全線としずてつジャストラインの静岡市内のバス路線で、LuLuCa(LuLuCa[PASAR+POINT]とLuLuCa+に限る)に定期券データを記録して、LuLuCaを定期券として利用できるサービスが開始された。その後、2008年10月1日発行分から、電車乗車区間を含む定期券はすべてLuLuCa IC定期券に置き換えられ、磁気式定期券が廃止された。なお、バス専用の定期券は、現在もIC定期券と従来型定期券を併売している。
特徴と注意点は次の通り。
- 通勤、通学、通学ウィークデー、バス・電車連絡、大御所パス(バス専用を除く)の各定期券に対応する。
- チャージした金額を定期券区間外利用時の自動精算に充当できる。
- 構造上カード券面に定期券情報を表示できないため、利用時は定期券データを記録したLuLuCaと定期券の内容を記載した「控え券紙」を両方携帯する必要がある。
[編集] ポイントが利用可能な店舗など
カード呈示によりポイントが付与される店舗
- 新静岡セノバ(2011年10月~予定)
- しずてつストア
- 藤枝ゴルフクラブ
- 静鉄自動車学校
- 東海自動車工業
- 静岡鉄道不動産部
- しずてつジョイステップバス
- 静鉄観光サービス
- PRONTO静岡駅北口店
- 静鉄タクシー(清水地区・藤枝地区。静岡地区は2011年10月1日~)
- トヨタカローラ東海
- ネッツトヨタスルガ
- 静岡トヨペット
- トヨタレンタリース静岡
などの静鉄グループ
最近では静鉄電車沿線の一部店舗のほか、しずおかおでん研究会、甲羅グループ、なすびグループ、沓間水産(魚がし鮨)の一部店舗などでカード呈示により特典が受けられるようになっている。
[編集] 乗車カードとして利用できる交通機関
- 静岡鉄道 - 静岡清水線(静鉄電車全線)
- しずてつジャストライン - 静岡市内発着路線(小鹿・唐瀬・鳥坂・丸子・西久保の各営業所管轄路線)
- 「駿府ライナー」や「しみずライナー」など予約指定制の全路線、専用車輌を使用する駿府浪漫バスでは使用できない。
- 島田市コミュニティバス及び相良営業所管轄路線の島田市内へ乗り入れる車輌については、2011年度より導入予定。[2]
[編集] 並行導入とそれらの相互利用・問題点
- PiTaPa
- 静岡鉄道としずてつジャストラインにLuLuCaと並行して導入された、広域での共通利用機能を備えたIC乗車カードである。
- スルッとKANSAI協議会の加盟承認を受け、2007年9月1日にサービスを開始した。「LuLuCa+」会員向けに「静鉄グループカード LuLuCa+PiTaPa(ルルカ プラス ピタパ)」の名称でPiTaPa用のカードが別途発行され、LuLuCa利用可能エリアに加えて関西地区の私鉄・バス事業者を中心としたPiTaPa交通エリアや、西日本旅客鉄道(JR西日本)のICOCA対応エリアで利用できるほか、PiTaPa電子マネーによるショッピングも可能(LuLuCa[PASAR+POINT]は関西・岡山のPiTaPa対応エリアでは使用できない)。
- 各PiTaPaカードも、静鉄グループの鉄道・バス対応路線で利用できる。
- LuLuCa+PiTaPaカードでは1か月の静鉄グループの電車・バス利用金額に応じた運賃割引が行われる。
- ICOCA
- PiTaPaと相互利用が行われているICOCAも使用できる(ただしJR西日本でもLuLuCa[PASAR+POINT]は使用できない)。
- 静鉄グループ内でICOCAへのチャージが可能な場所は、しずてつジャストラインの新静岡バスセンターのみで電車の自動券売機などやバス車内などでのチャージはできない(ICOCAと相互利用しているTOICAエリア各駅でのチャージは可能)。
- 静鉄グループの鉄道・バスでICOCAを使用した場合でも割引はなく、現金で普通運賃を支払った場合と同額の引き去りとなる。
一方、2008年3月1日にTOICAのサービスを開始した東海旅客鉄道や「PASMO」を導入した富士急静岡バス・富士急シティバスとの現時点で相互利用は行われていないが、2013年春からPiTaPaとの相互利用により利用可能になる予定である。
「ナイスパス」を以前から導入している遠州鉄道など静岡県内の他交通ICカードとの相互利用計画は打ち出されていない。
静岡地区において、大阪地区より近隣の名古屋地区で利用できるTOICAやmanacaとの完全な相互互換が持たれないことが、消費者に不利益になるという声もある。結果として、早期にPiTaPaのシステムを導入してしまった事が、かえって仇となり、事業者に後方互換性の検証や、別システムの導入費用等の問題を残してしまっている点も、電子マネー導入の難しさを物語っている。
[編集] 脚注
- ^ 現在のところオートチャージされた充当額を利用できるのはICOCAエリアのみである。
- ^ http://www.city.shimada.shizuoka.jp/mpsdata/web/7183/8.keikaku.pdf
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献
- 「静岡鉄道株式会社 会社案内」