新所沢駅

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新所沢駅
東口(2008年7月)
東口(2008年7月)
しんところざわ - Shin-Tokorozawa
SS23 航空公園 (1.2km)
(3.9km) 入曽 SS25
所在地 埼玉県所沢市緑町一丁目21-25
駅番号 SS 24
所属事業者 西武鉄道
所属路線 新宿線
キロ程 31.7km(西武新宿起点)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗降人員
-統計年度-
54,975[1]人/日
-2011年-
開業年月日 1951年昭和26年)6月11日
備考
前身である所沢御幸町駅の開業日は1938年(昭和13年)6月21日
西口(2008年7月)
2番ホームより3・4番ホームを望む(2008年5月5日)

新所沢駅(しんところざわえき)は、埼玉県所沢市緑町一丁目にある、西武鉄道新宿線。駅番号はSS24。埼玉県内の西武鉄道の駅の中では所沢駅に次いで乗降人員が多い。

周辺地域は「しんとこ」(新所)の略称で呼称されることもある[2]

駅構造[編集]

島式ホーム2面4線の地上駅で、橋上駅舎を有している。

改札階と各ホームおよび東口・西口地上部をそれぞれ連絡するエレベーターエスカレーターが設置されている[3]

トイレは改札内コンコース部に立地し、多機能トイレを併設する[3]

改札外コンコースには神戸屋銀座コージーコーナーなどの駅ナカ店舗がある。駅構内店舗の詳細情報は西武プロパティーズ公式サイト「新所沢駅の店舗情報」を参照。西口は西友新所沢店と直結している[3]

のりば[編集]

ホーム 路線 方向 行先
1・2 新宿線 下り 狭山市本川越方面
3・4 新宿線 上り 所沢高田馬場西武新宿方面
  • 通常は2・3番ホームを使用し、1・4番ホームは特急の待避、当駅始発・終着の列車に用いられる。国分寺行列車は4番ホームから発車する。
  • 当駅と入曽駅の間に新宿線の主要車両基地である南入曽車両基地が立地し、始発・終着列車が多数設定されている。また、特急以外の全営業列車が停車する。
  • 10時 - 17時台は国分寺線への直通列車が設定されている。
  • 始発・終着列車は基本的に当駅構内で折り返さずに、一旦南入曽車両基地まで回送してから折り返している。
  • 国土交通省が進めているホームドア設置促進の一環として、当駅に神戸製鋼所製の戸袋移動型ホームドアである「戸袋移動型ホーム柵 どこでも柵」を、下り1番線ホーム後端部に1両分を設置して2013年8月31日から6ヶ月間の実地試験を行なっていた[4][5][6]。現在は実験が終了したため撤去されている。

利用状況[編集]

1日平均の乗降人員は以下の通りである。

  • 2005年度:60,583人[7](西武鉄道全92駅中13位[8]
  • 2006年度:61,008人[7](西武鉄道全92駅中13位[9]
  • 2007年度:59,323人[1](西武鉄道全92駅中13位[10]
  • 2008年度:58,845人[1](西武鉄道全92駅中14位[11]
  • 2009年度:57,821人[1](西武鉄道全92駅中14位[12]
  • 2010年度:56,017人[1](西武鉄道全92駅中14位[13]
  • 2011年度:54,975人[1](西武鉄道全92駅中15位[14]
  • 2012年度:55,628人[1](西武鉄道全92駅中15位[15]


駅周辺[編集]

西口(2009年5月3日)
新所沢PARCO+Let's(2008年5月5日)
緑町中央公園(西口)
緑町4丁目交差点より新所沢駅西口方面を望む(2006年9月)

西口[編集]

東口[編集]

バス[編集]

路線バス[編集]

すべて西武バスが運行している。当初は西口に発着していたが、東口ロータリー整備により1987年9月10日から東口発着とされた。

コミュニティバス[編集]

所沢市内循環バス「ところバス」 東口

  • 北路線富岡循環 弥生町経由 航空公園駅行/富岡公民館経由 航空公園駅行

西口

  • 西路線新所沢・三ヶ島コース 小手指駅北口・狭山ヶ丘駅東口・JA三ヶ島支店北経由 狭山ヶ丘駅西口行

歴史[編集]

かつては「所沢飛行場前駅」(ところざわひこうじょうまええき)と称していたものの、軍施設が明らかとなる名称が相応しくないとして後に「所沢御幸町駅」(ところざわみゆきちょうえき)と改称し、所沢中心市街地の北部・御幸町に存在していたが、戦後、「北所沢駅」(きたところざわえき)と改称の上現在地に移転した経緯がある。

当駅の母体となったのは、1938年昭和13年)6月21日に開業した「所沢飛行場前駅」である。この駅は陸軍所沢飛行場にあった陸軍航空技術学校の校長の要請と、所沢市街北部の開発および周辺住民の便宜を図るため、同飛行場に通じる道の入口、新宿線が東川を渡る場所の本川越寄りに設置された[16]

この所沢飛行場前駅は、川を越えるガードの袂の築堤上に張りつくようにしてホームと小さな駅舎が設けられた単式ホーム1面1線の棒線駅で、駅舎へは階段が通じていた[1]。飛行場に通う陸軍関係者の利用のほか、市街中心地に近いことから通勤・通学客など地元の利用者も多く、1941年(昭和16年)4月1日防諜のため所在地より「所沢御幸町駅」と改称された後も休止などされることなく戦中・戦後を通じて営業を続けていた。

しかし、戦後、所沢御幸町駅と入曽駅の間で大きな問題が発生した。当時、現在の当駅所在地付近には在日米軍が設けた兵器補給廠への側線が分岐していたが、そこへの貨物輸送の頻度が激しくなったため、列車のダイヤ設定に支障をきたすようになっていたのである。

そこで、この問題を解決すべく、西武鉄道は側線分岐点に駅を建設する計画を立てたが、その際に新たな駅を設置するのではなく、所沢御幸町駅を移転するという体裁を取ることでその用に充てようとしたのである。前述の通り地元利用客の多い駅であったため猛烈な反対運動が起こったが、移転後の代替交通を確保することを条件にこの計画は認可され、1951年(昭和26年)6月11日、駅は本川越寄りに移転するとともに名前も「北所沢駅」と改められた。これが現在の当駅である。駅名が「新所沢駅」となるのは1959年(昭和34年)2月1日のことであった。

なお、所沢御幸町駅跡は複線化用地に転用され、全く何も残されていない。

年表[編集]

前身の所沢飛行場前駅→所沢御幸町駅からのものを記す。

  • 1938年(昭和13年)6月21日 - 所沢飛行場前駅として開業(現:所沢市御幸町、東川のガード付近)。
  • 1941年(昭和16年)4月1日 - 軍施設が明らかとなる名称は相応しくないとして、所沢御幸町駅に改称。
  • 1951年(昭和26年)6月11日 - 米軍基地へ軍事物資を貨物輸送するため、所沢御幸町駅を1.4km北へ移設し北所沢駅を開業(ほぼ現在の場所)。
  • 1959年(昭和34年)2月1日 - 新所沢駅に改称。
  • 1960年(昭和35年)6月16日 - 西口ロータリーの女神噴水像[17]完成。
  • 1962年(昭和37年) - 橋上駅舎完成。西武鉄道初の橋上駅舎となる。
  • 1967年(昭和42年)10月27日 - 所沢 - 当駅間複線運転開始。
  • 1969年(昭和44年)9月26日 - 当駅 - 入曽間複線運転開始。
  • 1994年平成6年)5月 - 駅舎・ホーム改築工事開始。
  • 1996年(平成8年)12月 - 駅ホームを1面2線から2面4線へ拡張する工事が完成し、追越・待避が可能になる。
  • 1998年(平成10年)3月26日 - 快速急行運行開始。のちのダイヤ改正で停車駅となる。
  • 2000年(平成12年)11月6日 - 航空公園駅側の踏切が立体交差化し、「新所沢跨道橋」として開通。
  • 2003年(平成15年)3月12日 - ダイヤ改正で当駅始発の国分寺線国分寺への直通列車の運行を開始。
  • 2005年(平成17年)9月28日 - 下りホームに待合室を設置。
  • 2008年(平成20年)5月13日 - 駅名標を更新する。
  • 2012年(平成24年)11月5日から11月11日 - 西武鉄道創立100周年を記念して特急レッドアロー号が停車[18]

北所沢駅時代の貨物輸送[編集]

年度 発送貨物(トン) 到着貨物(トン)
1951 157,174 334,631
1952 224,423 226,577
1953 107,549 292,138
1954 118,197 154,145
1955 59,062 75,993
1956 31,742 79,759
1957 1,597 7,377
1958 7,802 7,720
  • 埼玉県統計書、埼玉県統計年鑑各年度版

朝鮮戦争勃発による在日米軍の物資貯蔵用地造成のため1953年に安比奈駅より北所沢駅まで大量の砂利を輸送した[19]

隣の駅[編集]

西武鉄道
新宿線
通勤急行(上りのみ運転)
所沢駅 (SS22) ← 新所沢駅 (SS24)狭山市駅 (SS26)
急行・準急・各駅停車
航空公園駅 (SS23) - 新所沢駅 (SS24) - (南入曽信号場) - 入曽駅 (SS25)
  • なお、入曽駅との間には南入曽信号場が設けられており、南入曽車両基地へ分岐している。

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g 「駅別乗降人員(一日平均)の推移」No.4 2007年度〜2011年度 新宿線・拝島線・西武園線・国分寺線・多摩湖線・多摩川線 (PDF) - 西武鉄道
  2. ^ 一例として、しんとこ耳鼻咽喉科新所タクシーなどの事例がある。
  3. ^ a b c 新所沢駅 駅構内マップ - 西武鉄道
  4. ^ 車両扉位置の相違やコスト低減等の課題に対応可能な新たなホームドアの現地試験の実施について 平成25年3月5日 国土交通省
  5. ^ 新たなホームドアの実用化に向けた現地試験の実施について (PDF) - 国土交通省
  6. ^ 8月31日(土)より、新所沢駅において「戸袋移動型ホーム柵」の実証実験に協力します。 (PDF)”. 西武鉄道 (2013年8月27日). 2013年8月27日閲覧。
  7. ^ a b 「駅別乗降人員(一日平均)の推移」No.3 2002年度〜2006年度 新宿線・拝島線・西武園線・国分寺線・多摩湖線・多摩川線 (PDF) - 西武鉄道
  8. ^ 駅別乗降人員 2005(平成17)年度 1日平均 (PDF) - 西武鉄道
  9. ^ 駅別乗降人員 2006(平成18)年度 1日平均 (PDF) - 西武鉄道
  10. ^ 駅別乗降人員 2007(平成19)年度 1日平均 (PDF) - 西武鉄道
  11. ^ 駅別乗降人員 2008(平成20)年度 1日平均 (PDF) - 西武鉄道
  12. ^ 駅別乗降人員 2009(平成21)年度 1日平均 (PDF) - 西武鉄道
  13. ^ 駅別乗降人員 2010(平成22)年度 1日平均 (PDF) - 西武鉄道
  14. ^ 駅別乗降人員 2011(平成23)年度 1日平均 (PDF) - 西武鉄道
  15. ^ 駅別乗降人員 2012(平成24)年度 1日平均 (PDF) - 西武鉄道
  16. ^ 現在の新所沢駅所在地から1.5キロほど南東、所沢航空記念公園の真南にあたる。
  17. ^ 三人の女神像と新所沢駅 - 所沢市立図書館編「所沢の足跡」より(2007.02)
  18. ^ 東村山駅・新所沢駅に特急電車が停まります! (PDF) - 西武鉄道
  19. ^ 益井茂夫「在日米軍専用線No.1008」『トワイライトゾーンMANUAL5』1996年

参考文献[編集]

  • 峯岸正雄『むかしのところざわ百景』(所沢市企画部秘書広報課刊、1983年)
  • 鉄道省編『西武鉄道5・昭和10-13年』(鉄道省文書)
  • 鉄道省編『西武鉄道・昭和14-15年』(鉄道省文書)
  • 運輸省編『西武鉄道・昭和26年』(運輸省文書)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]