西武多摩川線

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西武鉄道のロゴ 多摩川線
新小金井 - 多磨間の二枚橋川橋梁で野川を渡る多摩川線
新小金井 - 多磨間の二枚橋川橋梁で
野川を渡る多摩川線
路線総延長 8.0 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V直流
STRq ABZ3lg
JR東中央線
ABZfg
0.0 武蔵境駅
BHF
1.9 新小金井駅
eABZlf exKBSTr
WBRÜCKE
二枚橋川橋梁 野川
eABZlf exKBSTr
米軍調布基地
BHF
4.1 多磨駅
5.5 白糸台駅/白糸台車両基地
ABZrg
KRZu
多磨霊園駅/武蔵野台駅
STR
京王京王線
eABZrg exKBSTr
BHF
7.0 競艇場前駅
KBHFe
8.0 是政駅

多摩川線(たまがわせん)は、東京都武蔵野市武蔵境駅府中市是政駅を結ぶ西武鉄道鉄道路線である。俗に、旧路線名から是政線とも呼ばれる。

多摩川線は路線名の変遷が激しい。多摩鉄道時代の1922年6月20日に是政駅まで全通後、1927年8月30日に旧西武鉄道に吸収され[1]、路線名は多摩線と呼ばれるようになる。その後路線名は是政線と名称変更され、後に更に武蔵境線と変更、そして現在の多摩川線に変更されて今に至る[2]

目次

[編集] 概要

他の西武鉄道の路線群とは直接の接続がない孤立路線で、JR中央線武蔵境駅から南西に延びている。武蔵境駅付近は2006年12月に一部高架化され、2008年7月19日に全面高架化された。

保線職員や整備職員などは多摩川線専属の社員が在籍せず、新宿線上石神井駅から出張してくる。車両の毎日の検査や清掃などは白糸台車両基地で行われ、大規模な検査や整備を行う場合は、甲種輸送の形でJR線・武蔵境 - 新秋津間を貨物列車として機関車に牽かれて、同駅と所沢を結ぶ連絡線を経由して整備工場である武蔵丘車両検修場(かつては旧西武所沢工場)へ回送している。中央線高架化工事が行われていた際は、甲種輸送ができなかったため、部品の輸送で対応していたが、現在は中央線高架化工事が完了し、車両の甲種輸送が再開された。

以前は、国分寺駅まで西武の電車が旧型国電との併結で回送していた。

自動改札機が全駅に設置されていないため、西武線では唯一パスネットが利用できなかった。かつて発売されていた、SF機能を持たないレオカードでは切符を購入できたものの、2008年3月14日を以て使用できなくなった。SFレオカードでは購入もできなかった。

武蔵境駅以外の駅から乗車するときは、乗車券を自動券売機で購入しそのまま入場する[3]。このため、切符には「入鋏省略」と記載されている。出場時には駅係員により切符が回収される。連絡乗車券はJR武蔵境駅の連絡改札口の自動改札機にそのまま投入できる。

簡易ICカード改札機

2007年3月18日からサービスを開始したICカードPASMOは当路線にも導入され、簡易ICカード改札機を各駅に設置して対応している。西武鉄道内では池袋線西武秩父線武蔵横手 - 横瀬間各駅にも設置されているのと同じもので、JRの簡易Suica改札機とは違いオートチャージも利用できる。また、武蔵境駅でも簡易ICカード改札機が設置されていたが、高架駅完成時に自動改札機が導入された。

ワンマン運転を実施しているが、全駅の改札が初電から終電まで稼動しているため、車内には運賃箱運賃表示機などの設備が無く、いわゆる都市型ワンマン方式となっている。運転士は運転席後部にある(通常は車掌が操作する)ドアスイッチを操作してドアの開閉を行うため、駅到着後ドアが開くまでとドアが閉まってから電車が発車するまでには少し間がある。また、発車時にはチャイムが鳴らされた後、「ドアが閉まります。ご注意下さい。」と放送される。

[編集] 路線データ

[編集] 運行形態

都市近郊路線では珍しい平日・土曜・休日共通ダイヤになっており、日中は12分毎、早朝と夜間は20分毎の運転である。

早朝には白糸台始発の列車があるが、白糸台終着の列車は現在設定されておらず、上り列車はすべて武蔵境駅で折り返し是政行きになり、夜間の一部列車は是政駅まで運行した後、是政 - 白糸台間を回送する[4]

列車の行き違いは、日中は新小金井駅白糸台駅で、早朝と夜間は多磨駅で行う。

[編集] 車両

  • 新101系 (2010年 - )
    • 2010年に旧101系を置き換える形で投入。白い車体のワンマン運転対応車が使用されている。3月に登場した車両は「春」、6月に投入された車両は「夏」、9月に投入された車両は「秋」、12月に投入された車両は「冬」をテーマとしたイラストがぞれぞれ先頭車両にラッピングされている[5]。このイラストは沿線の小学生から募集したものである。
      なお2010年11月にはラッピング無し・白一色の編成が導入されている[6][7]
  • 旧101系 (1996年 - 2010年)
    • 1996年のワンマン運転開始に合わせて投入。2010年3月より前記の新101系への置き換えが始まり、同年11月9日をもって最後の編成が運用を終了した[8]

ワンマン運転化前には新宿線系統から多摩川線へ転属してきた401系701系赤電と呼ばれていた451系551系・571系などが使用されていた。

多摩湖線国分寺口とともに、西武で最も古い車両が集約される。また、列車無線、列車種別表示、連結器の電気栓(電気連結器)、スタフ(乗務員用の時刻表)など、本線系でしか使わない機能の一部が独自仕様に変更・または省略となっている。

[編集] 歴史

多摩川河原で採取した川砂利を運搬する目的で、1910年8月に設立された多摩鉄道によって開業した路線である。また戦中は中島飛行機の工場への引き込み線があり、沿線工場への貨物輸送にも利用された。

多摩鉄道は1908年2月に境 - 是政間の仮免許を取得し、1909年2月に多磨村での約20年間の砂利採掘権を取得する(多摩川での砂利採掘は1964年に禁止される)[9]

1917年10月22日に境(現・武蔵境) - 北多磨(現・白糸台)間、1919年6月1日に北多磨 - 常久(現・競艇場前)間、1922年6月20日に常久 - 是政間が開業した。1927年8月30日に(旧)西武鉄道に合併され、同社の多摩川線となった。1950年に電化され、1967年に貨物輸送を廃止した。

その後は沿線にあるアメリカンスクール多磨霊園多摩川競艇場のアクセス路線として活用されてきた。近年には沿線の宅地化が進み、また東京外国語大学警察大学校警視庁警察学校が多磨駅に近い関東村跡地に建設されたことから、輸送需要が増えつつある。

前述のとおり、1996年4月1日にワンマン運転化されている。

2007年3月18日からは、ICカードPASMOが導入された。また、同年12月には開業90周年事業として記念ヘッドマーク掲出や記念切符発売などの記念事業を開催した。

2010年3月22日には、前述のラッピングされた新101系の出発式が武蔵境駅のホームで行われた。この様子は新聞の記事などにも取り上げられた。

[編集] 駅一覧

  • 全線東京都内に所在。
  • 2001年3月28日に多磨駅多磨墓地前駅から、白糸台駅北多磨駅からそれぞれ改名。
駅名 駅間キロ 累計キロ 接続路線 所在地
武蔵境駅 - 0.0 東日本旅客鉄道中央線 武蔵野市
新小金井駅 1.9 1.9   小金井市
多磨駅 2.2 4.1   府中市
白糸台駅 1.4 5.5 京王電鉄京王線武蔵野台駅多磨霊園駅:徒歩連絡)
競艇場前駅 1.5 7.0  
是政駅 1.0 8.0 東日本旅客鉄道:南武線南多摩駅:徒歩連絡)

[編集] その他

  • 過去に是政から南西方向の東京競馬場、そして武蔵境から北東方向の上石神井駅への延長構想があった。さらに多摩ニュータウン計画では西武鉄道・京王帝都電鉄(現・京王電鉄)・小田急電鉄の3社が多摩市へ延伸すると調印し、西武は多摩川線を延伸しようと試みた。当初は多摩センターまでの予定で、他の2社と同じくさらに橋本城山方面への延伸も目論んでいた。しかし、武蔵境駅で接続する国鉄(当時)中央線の混雑をさらに助長するとの判断から鉄道敷設免許申請が取り下げられ、調印した3社の中で唯一多摩延伸が実現しなかった[10]
  • 当路線と同じく「多摩川線」の名を持つ路線が東京急行電鉄多摩川駅 - 蒲田駅間にもあり、路線名に「東急」を付けて「東急多摩川線」とすることで、同名になることを避けている。

[編集] 脚注

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  1. ^ 『鉄道ピクトリアル』(2002年4月臨時増刊号 No.716、p108)より。
  2. ^ 『鉄道ピクトリアル』(2002年4月臨時増刊号 No.716、p104)より。
  3. ^ ただし、武蔵境駅が有人改札だった頃は改札で入鋏のスタンプを押していた。
  4. ^ なお、2011年に発生した東日本大震災に伴う節電を目的とした臨時ダイヤでは、武蔵境発の下り列車に一部白糸台行きが設定されている。
  5. ^ 多摩川線に「冬」号 12月23日デビュー! (PDF)
  6. ^ 西武 新101系259編成が白一色となって多摩湖線で営業運転2010年10月25日、『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース、交友社
  7. ^ 西武101系223編成が小手指へ 2010年11月15日、『鉄道ファン』railf.jp 鉄道ニュース、交友社
  8. ^ 多摩川線の「黄色い電車」が引退します (PDF) - 西武鉄道ニュースリリース 2010年11月2日
  9. ^ 『鉄道忌避伝説の謎』(p160, p162)より。
  10. ^ 森口誠之 『鉄道未成線を歩く』私鉄編、JTB、2001年、pp. 67-68。

[編集] 参考文献

[編集] 関連項目

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