ウォルト・ディズニー・カンパニー

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曖昧さ回避 ディズニーは、この項目へ転送されています。本項企業の創設者については「ウォルト・ディズニー」をご覧ください。
ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー
The Walt Disney Company
 The Walt Disney Company.png
種類 公開会社
市場情報
NYSE DIS
本社所在地 Flag of the United States.svg アメリカ合衆国
カリフォルニア州バーバンク市 サウス・ブエナ・ビスタ・ストリート 500
設立 1938年9月29日
事業内容 メディア・ネットワーク
パークアンドリゾート
スタジオ・エンターテイメント
コンシューマ・プロダクツ
代表者 ロバート・A・アイガー
(社長、最高業務執行役員兼取締役)
資本金 223億7,691万4,000ドル
売上高 378億4300万ドル(連結・2008年)[1]
営業利益 74億ドル(連結・2008年)[1]
純利益 44億ドル(連結・2008年)[1]
総資産 624億9700万ドル(連結・2008年)[1]
従業員数 約150000人(連結・2008)[1]
決算期 9月30日
主要株主 スティーブ・ジョブズ 6.37%
フィデリティ・マネジメント・アンド・リサーチ 3.07%
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(US) 2.87%
主要子会社 ウォルト・ディズニー・ジャパン 100%
アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー 100%
ウォルト・ディズニー・スタジオ・インターナショナル 100%
関係する人物 ウォルト・ディズニー
外部リンク www.disney.com
  

ウォルト・ディズニー・カンパニー英語:The Walt Disney Company、NYSE:DIS)は1923年ウォルト・ディズニーによって創業されたアメリカ合衆国のエンターテインメント会社である。日本においてはウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社として展開し、株式会社オリエンタルランド東京ディズニーリゾート施設群のみを運営している。

目次

[編集] 概要

現在では、本業の映画の製作やテーマパークの経営を中心に、三大ネットワークのひとつである放送局ABCやスポーツ専門放送局ESPN、インターネット・ポータル「go.com(Walt Disney Internet Group・旧infoseek)」等を傘下に納めるメディア系総合企業である。1986年2月6日ウォルト・ディズニー・プロダクション(Walt Disney Productions)から現社名に変わった。

ウォルトの死後、会長職は兄のロイ・ディズニーに移った。その後、ウォルト側近のカードン・ウォーカーが引き継ぎ、1984年の乗っ取り騒動の後、パラマウント映画社長のマイケル・アイズナーを会長、ワーナー・ブラザーズ元社長のフランク・ウェルズを社長として迎え入れ、「奇跡」と呼ばれた発展を遂げることになる。現在ではABCやESPNなどの放送局を傘下に納め、世界有数のメディア・エンターテインメント系総合企業体となっている。

現在の社長最高経営責任者(CEO)はロバート・アイガー、上級副社長兼最高財務責任者(CFO)は、トーマス・スタッグス、取締役会会長ジョージ・J・ミッチェル、また現在の筆頭株主スティーブ・ジョブズで、取締役に就任している。

2008年2月まで続いた次世代DVD戦争では、容量の大きさやプロテクトの強さから終始ブルーレイのみを支持していた。製品化に関してはBD陣営でもソニーピクチャーズに並んで、高画質化に力を入れている。

本社はカリフォルニア州バーバンクニューヨーク証券取引所に上場し、ダウ平均株価の銘柄にも選ばれている。略称はDIS

[編集] 映画製作

ウォルト・ディズニー社は創業以来、多くの傑作アニメ映画を生み出してきた。世界初のトーキーアニメ、長編アニメ、カラーアニメなど歴史に残る業績を残したが、ウォルトの死後(1966年)低迷し、1990年代に再び黄金期を迎えた。復活の立役者は当時映画部門の責任者だったジェフリー・カッツェンバーグである。彼は伝統的なディズニー・アニメを再建する一方で、CGアニメ時代の到来を受けて、ピクサー社との提携を実現した。しかし制作方針の食い違いなどから不仲になっていった(関係の悪化は当時のディズニーCEOであったマイケル・アイズナーが原因であるとの見方が強い)。ピクサーもディズニーとは『カーズ』を最後に契約を終了する予定だったが、2005年にアイズナーがCEOを退任したことにより、関係を再び修復。そして2006年5月5日、ディズニーはピクサーをM&Aにより買収し、ディズニーの完全子会社となった。なお、アップルコンピュータに加えてピクサーのCEOでもあるスティーブ・ジョブズは、株式交換によってディズニーの筆頭株主になると共に役員に就任した。

映画製作は、ウォルト・ディズニースタジオ・モーション・ピクチャーズ・グループによって行われている。同グループにメジャーレーベルとしてはウォルト・ディズニー・ピクチャーズ、タッチストーン・ピクチャーズの2つ、インディペンデントとしてミラマックスハリウッド・ピクチャーズ(ミラマックスは配給も含む)の4つの製作部門があり、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズが主にアニメーション映画やファミリー向け(主にMPAAレイティングG相当)映画を、タッチストーン・ピクチャーズやミラマックス・ハリウッド・ピクチャーズが主にその他の実写映画を担当している(例外あり)。

2006年7月、ディズニーは、実写映画製作本数を年間20本ペースから12~13本ペースまで落とすことが発表された。

なお『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』(2006)から新しいウォルト・ディズニー・ピクチャーズのロゴムービー(3DCG)を見ることが出来る。

[編集] ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ

※表中の年はアメリカの公開年

[編集] アニメーション映画

[編集] ウォルト・ディズニー・スタジオ制作

ディズニー作品」を参照

[編集] 実写映画

[編集] タッチストーン・ピクチャーズ

タッチストーン・ピクチャーズ」を参照

[編集] ハリウッド・ピクチャーズ

ハリウッド・ピクチャーズ」を参照

[編集] ミラマックス

ミラマックス」を参照

[編集] スタジオジブリ

1996年に日本のスタジオジブリと戦略的提携を結び、もののけ姫以降の長編アニメーション映画作品への出資と、アジアを除く全世界での映画配給権、日本を含む全世界でのビデオソフト販売権をWDCとウォルト・ディズニー・ジャパン(WDJ)が有している。海外配給はミラマックスまたはウォルトディズニー・ピクチャーズが行っているが、作品が再構成されるような編集は行われていない。

日本においては殆どのジブリ作品をビデオソフト化した「ジブリがいっぱいCOLLECTION」シリーズを、1998年よりWDJが「ブエナビスタ ホーム エンタテインメント」名義で発売しているが、1980年代以降のディズニースタジオ作品のビデオソフトで使われるDisneyシンデレラ城ミッキーマウスシンボルマークを用いたタイトル映像は挿入されず、ジブリが制作した短編タイトル映像が使われている。2009年発売の「崖の上のポニョ」からは「ウォルト ディズニー スタジオ ホーム エンターテイメント」名義となった。

[編集] テーマパーク・リゾート関連事業

ディズニーは、ウォルト・ディズニー・カンパニーにある4つの主要事業部門の1つである「ウォルト・ディズニー・パークス・アンド・リゾーツ」を通じて数々の映画を題材にして世界中でディズニーパークや、ディズニーパークのコンセプトをクルーズ船に応用した”テーマクルーズ”「ディズニー・クルーズ・ライン」や、本格的な会員制リゾートクラブ「ディズニー・バケーション・クラブ」、世界各地への体験型学習を含んだ旅行プログラムを提供する「アドベンチャーズ・バイ・ディズニー」等のリゾート施設・旅行代業を運営している。

※「東京ディズニーリゾート」はライセンス契約により、オリエンタルランドが経営・運営、それ以外は全てディズニー・パークス&リゾーツの子会社・関連会社が運営している。

[編集] ウォルト・ディズニー・パークス・アンド・リゾーツ

詳細は「ウォルト・ディズニー・パークス・アンド・リゾーツ」を参照

[編集] テーマリゾート

[編集] テーマクルーズ

  • ディズニー・クルーズ・ライン(フロリダ州~カリブ海クルーズ)
    • ディズニー・マジック(1998年就航、83,000t、定員2,400名、乗員945名)
    • ディズニー・ワンダー(1999年就航、83,000t、定員2,400名、乗員945名)

[編集] 会員制リゾートクラブ

  • ディズニー・バケーション・クラブ
    • Disney's Saratoga Springs Resort & Spa
    • Disney's Beach Club Villas
    • The Villas at Disney's Wilderness Lodge
    • Disney's BoardWalk Villas
    • Disney's Old Key West Resort
    • Disney's Vero Beach Resort
    • Disney's Hilton Head Island Resort

[編集] 旅行代理業

  • アドベンチャーズ・バイ・ディズニー

[編集] 関係会社(主なもの)

[編集] スタジオ・エンタテインメント

[編集] パーク&リゾート

[編集] メディア・ネットワーク

[編集] 放送

  • Disney-ABC Television Group(グループのテレビ放送事業統括)
    • ABC Television Network
      • ABC,inc.(全国ネット系放送局)
        • ABC News(ABCの報道部門)
        • ESPN on ABC(ABCのスポーツ部門はESPNが担当している)
        • ABC Family(ABCのファミリー向けチャンネル)
    • Disney Channel Worldwide(ディズニー・エンタテインメント総合チャンネル)
      • Toon Disney(Disney Channel配下のディズニー・アニメーション専門チャンネル)
    • SOAPnet
    • ABC Studios(ABC番組の製作)
    • Walt Disney Television Animation(ディズニーのテレビ用アニメーション製作配給)
    • Disney-ABC Worldwide Television(グループ製作テレビ番組の米国外での製作・配給)
    • Disney-ABC Domestic Television(グループ製作テレビ番組の米国内での製作・配給)
    • Walt Disney Television International(ディズニーブランドテレビ番組の米国外での製作・配給)
  • The Radio Disney Network (ディズニーのラジオ放送部門)
  • ESPN(スポーツ専門チャンネル)
  • Lifetime Entertainment Services
  • A&E Television Network(芸術系専門チャンネル)

[編集] プロスポーツチーム

ほかには、

  • ディズニー・コンシュマー・プロダクツ・グループ
  • ウォルト・ディズニー・インターネット・グループ

など、事業は広範囲に渡っている

[編集] 著作権とウォルト・ディズニー社

ミッキーマウス#著作権・商標権」も参照

ウォルト・ディズニー社は、自社作品の著作権と保護に関し大変強い執着心を持ち、しばしばその過剰さが批判される。

これはウォルト・ディズニーの、かつてミッキーマウス以前の看板キャラクターだったうさぎのキャラクター「オズワルド」の版権がすべて配給側のユニバーサル映画のものになったという過去の苦い経験からきたものである。そのため、ウォルトは著作権にかなり敏感になり、ウォルトの死後も会社の方針として残り続けている。

アメリカの著作権法は、ミッキーマウスら主要なキャラクターの著作権が切れる直前に何度も著作権の保護期間が延長されており、一企業の都合で法律を改変させる強引さに対し、方々から皮肉を込めて「ミッキーマウス保護法」(著作権延長法)とも呼ばれている(著作権を保持できれば、キャラクターに対するライセンス料などの名目で多額の金銭を徴収することができるが、一旦消滅すると、それらの金銭を徴収する権利(財産権)も喪失し、多大な経済的損失を伴うことになる)。なお、ウォルト・ディズニー・ジャパンでは著作権に関する方針や見解等は公表しないことになっている。

同人誌ファンサイトなどの二次創作の世界では、ディズニー社の著作権に対する厳しい態度を考慮し、ディズニー社に関連する二次創作物は執筆・発行は避けられている。さらに、ディズニーキャラについて述べる際に「あのネズミ(=ミッキーマウス)」と言うような、ボカシた表現をする場合も少なくない。

ディズニーのキャラクターの多くは、すでに著作権を失効した古典から拝借したキャラクターである。「ディズニーは著作権の無いキャラクターの著作権で儲け、しかも自分たちの著作権が失効することを許さない」とは、ディズニーが永年浴び続けている批判である。

[編集] ディズニーによる原典の改竄

ディズニーが版権を所有するキャラクターの多くは、アジア・ヨーロッパなど各地に存在する童話・神話・民話に立脚している。

原作とする各国の物語は何らかの史実であったり、教訓を教える内容や、現代の目から見て残酷な描写であるもの、結末が悲恋・悲惨であるもの、性的要素を前提とした物語などを、多岐にわたって内包しており、時代時代の民族の文化を色濃く反映したものとなっている。

一方、ディズニー映画は制作方針を「子供たちに夢がある物語でなければならない」としており、これに沿って原典・原作の物語をキリスト教的道徳観とディズニー独自の解釈に基づき、そのほとんどをより低年齢層の子供向けに美化・改竄し続けている。

こうしてディズニーによって映画として再生された古典のほとんどは、原作・原典の物語が「WASP社会・キリスト教会に媚びている」と言われるほどに改竄されており、原作・原典が伝えようとしている本来の意味や、物語の本質そのものを根底から変更している。言い換えれば、伝承主体である民族や国民の文化の否定・侮辱に繋がる行為であり、こういった意味から、さまざまな団体・民族がディズニー社へ抗議運動を行う結果となっている。

[編集] 問題視されている作品例とその内容

原作・原典を大きく逸脱したディズニー側による製作と販売姿勢は、原作を知らない世代がこれをオリジナルだと勘違いしている事や、「原作を逸脱しすぎている」とする研究者、ファンからの抗議批判を常に惹き起こしている。

1950年(昭和25年)制作の、シャルル・ペロー及びグリム兄弟で知られる『シンデレラ』では、義姉二人がガラスの靴を履く際にそれぞれ踵と指を切断、終盤で義母と義姉が鳩に目を潰されるという原典での残酷描写が削除され、始終シンデレラのみにスポットが当てられている。更に原作には存在しない続編を作った。

1959年(昭和34年)制作の、複数伝承が存在する『いばら姫』が原作の『眠れる森の美女』は、伝承での共通項であった「妖精」が「魔女」となり、13人から4人に変更(作画の都合と キリスト教では13 が忌み数であるため)。魔法使いによって城ではなく森の中で隠されて育ち、眠りの期間が短縮された上、伝承では「誕生会で招待されなかった逆恨みからの仕返し」だけだった魔女の目的が「王国の支配」に改竄されており、伝承では終盤まで出番のない王子が、なぜか主役級の大活躍。

1989年(平成元年)制作の、悲恋物語で知られるアンデルセンが原作の『リトル・マーメイド』にいたっては、人魚姫が王子と結婚する(原作では泡となって消えた)ハッピーエンドに改竄した上、原作には存在しない続編を作った。

1991年(平成3年)制作の、フランスの異類婚姻譚を原作とした『美女と野獣』では、伝承の舞台は裕福な家庭と野獣の城の往復のみだったものが、商人の父親が風変わりな発明家に変えられ、経済基盤が不明な村外れの一般家庭となっている。二人の姉は登場せず、「原典に存在しない粗暴な求婚者の登場」、「村人全員による野獣狩り」を追加。王子には魔女の呪いが付属し、「原典に登場しない召使が、言葉を話して歩き回る魔法の食器家具と共に過ごしている」など原典のストーリーとはまったくの別物になっている。更に原作には存在しない続編を作った。

1992年(平成4年)制作の、『アラジン』では、主題歌の歌詞にアラブ人に対する蔑視・偏見表現があると、「アラブ系アメリカ人反差別会議」から猛抗議を受け、翌年歌詞の一部を差し替えている。ディズニー社は3年後の『ポカホンタス』でも、挿入歌の歌詞内容で同様の問題を起こし、インディアン団体から猛抗議を受けている。更に原作には存在しない続編を作った。

1995年(平成7年)制作の、『ポカホンタス』では、大本となるジョン・スミスの記述から大きく逸脱し、ポカホンタスを幼女から民族考証無視の妖艶な衣服をまとった国籍不明の若い女性に変更し、スミスを王子様のような美男子に描いている。なお、ベースにしたジョン・スミスの記述そのものも、白人社会に都合がいい内容で書かれており、インディアン側から根強い非難を受け続けている逸話であり、これらの事情を無視した過度な美化内容から「ディズニーはポカホンタスとポウハタン族を食い物にした」、「史実を無視した、インディアンのステレオタイプを助長する差別的な映画だ」として、当該部族のポウハタン族のみならず、全米のインディアン部族と団体から激しい抗議と批判を受け続け、ポカホンタス商品の不買運動にまで至っている。

1997年(平成9年)制作の、『ヘラクレス』の基となったギリシア神話は、神々と人間とのおおらかな交流を背景に、「ゼウス神と人間の娘との間に生まれた半神半人の英雄ヘラクレスが、ゼウス神の妻ヘラの妬みと怒りを買い、ヘラから様々な難行を試練として負わされる」というのが骨子である。ところがディズニーは、これを反キリスト教的不倫物語として独自の判断で不適切とし、ヘラクレスを「ゼウス神と正妻ヘラとの実子」という、まったくオリジナルな物語に変え、ギリシア神話を改竄してしまった。これに対し、ギリシア神話学者を始めとする学会・教育者、ギリシア神話ファンたちが「子供たちに間違ったギリシア神話を教えることとなる」として猛反発。批判を受け続けている。

[編集] 著作権侵害に関する批判

中には明確な著作権のある近代作品をモデルにしたアニメーションもあり、こちらは抗議だけでなく実際の裁判問題が発生している。

近代の作品で、原作者からキャラクター使用等の契約をしたイギリス童話「クマのプーさん」は、主要人物を元の絵からアメリカテイストにキャラクターを変更しつづけ、主人公を変更したり、勝手に新ストーリーを作り続けるなどをして原作者とイギリス本国から裁判を起こされている。

日本作品では、盗作騒動として以下のような指摘がされ、問題に上がっている。

明確な原作がない独自ストーリーとしては、映画会社ピクサー・アニメーション・スタジオとの協同作品があるが、これについてはディズニー作品というよりも、最先端のCG技術を持ったピクサーによる別会社作品として、ディズニー作品としての類似点は見られない(役割分担として配給や販売促進を担当)。しかし、同会社をディズニーが買収した事により、「原作使用を訴えられるので今度は映画会社そのものを取り込んだ」というような内容で批判されている。

[編集] 日本法人

ウォルト・ディズニー・ジャパン」を参照

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

[編集] 外部リンク