知多半島

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知多半島の位置。スペースシャトル標高データ使用。
知多半島の位置。スペースシャトル標高データ使用。
知多半島(左)、渥美半島(下)、三河湾(間)のランドサット衛星写真。スペースシャトル標高データ使用。
知多半島(左)、渥美半島(下)、三河湾(間)のランドサット衛星写真。スペースシャトル標高データ使用。

知多半島(ちたはんとう)は、愛知県西部、名古屋市の南に突き出した半島。西は伊勢湾、東は知多湾三河湾で、南は伊良湖水道を通じて太平洋である。

目次

[編集] 知多半島の地理学的概要

比較的細長い半島で、平地は狭く、ほとんどが緩やかな丘陵からなっている。海岸段丘の切り立った海岸も多い。

行政区は、東海市大府市知多市常滑市半田市知多郡東浦町阿久比町武豊町美浜町南知多町の5市5町に分けられている。かつて市制が施行される以前は、5市の他に大高町・有松町が知多郡に入っていた。現在では、両町とも名古屋市に合併され緑区に入っているので、知多半島には含められない。

東岸に沿って走る武豊線に沿って武豊町、半田市には古くから臨海工業地帯が発展している。また、西岸中部の常滑市は古くから焼き物の町として知られ、明治時代からは陶製土管など陶器の大生産地である。西岸北部の東海市、知多市の沿岸部は名古屋港から続く埋立地に工場が連なって中京工業地帯コンビナートとなっている。対照的に西岸南部は工業化が進んでおらず砂浜がよく残り、内海海水浴場などを抱える名古屋圏の行楽地となっている。

北部では宅地開発が進められて名古屋市のベッドタウン化が進んでおり、特に東海市、知多市の内陸部と大府市、東浦町は一大住宅地となっている。近年は知多半島道路の整備により半田市、武豊町の内陸部の発展が著しい。

[編集] 10市町の概要

律令時代、知多半島は尾張国に所属した。したがって、稲沢市に有ったとされる尾張国国府に服属していた。

明治維新後、廃藩置県が行われ、知多半島は尾張藩の後裔の名古屋県ではなく、岡崎市に県庁を置く額田(ぬかた)県に属した。額田県は1年程しか続かず、名古屋県から改名した愛知県と合併した。このためか、知多半島の住民性は、額田県民時代の名残りか、尾張国にもかかわらず旧名古屋県地域(旧尾張国から知多半島を除く地域)の住民性と異にする。

北部は早くから製鉄・石油化学・火力発電などが発達し、中京工業地帯の一角を形成していた。近年は名古屋市の 衛星都市化進行で人口は更に増えている。一方武豊町より南の地域は第1次産業を主体とした漁村地域で、少子高齢化が進み人口も減少傾向にある。全国区の話題となった「南セントレア市」は、美浜町と南知多町が合併して誕生する予定だった市名である。しかし住民投票の結果合併案は否決され、2町は当分単独行政を続けることとなった。

  • 半田市:1937年に市制施行を果たし、早くから知多半島の中心としてその地位を固めてきた。
江戸時代より醸造業が盛んで、ミツカンの本社がある。
近年は隣接する碧南市の影響を受け自動車部品の工場も立地している。
  • 常滑市:愛知県内の瀬戸市と並んで日本有数の窯業の町として知られている。中部国際空港の開港により更なる発展を目指している。
  • 知多市:火力発電の町で、近年は名古屋市のベッドタウンとしても発達している。
  • 東海市新日鉄を中心とした製鉄業の市で、儒学者細井平洲の出身地でもある。
  • 大府市:自動車部品や石油製品の工場が立地し工業都市として発展する一方、名古屋の衛星都市化も進みつつある。
  • 東浦町:宅地開発が進む一方、郊外型大型SCの立地で新たな知多半島北部の商業拠点となりつつある。
  • 阿久比町武豊町:工業化が進展、中京工業地帯の一翼を担う存在となっている。
  • 美浜町南知多町:海水浴場や釣り場を多く有し観光地としても東海地方各地から観光客を集めている。
タコやフグで有名な日間賀島篠島は、現在、知多郡南知多町に属する。但し、この2つの島はかつては三河国幡豆郡に所属した。

[編集] 政治

衆議院小選挙区では10市町のうち大府市のみが愛知7区で、その他はすべて愛知8区に属する。概して自民党が比較的優位に立つ保守地盤で、故・久野忠治元自治相が涵養した県内有数の自民牙城であった。小選挙区制度に変更された後も、自民党が中部国際空港建設や各種産業の誘致などで域内の有権者に対する影響力を維持していたが、2003年に行われた衆議院議員総選挙で民主党が小選挙区勝利を果たし、自民党が(比例復活も含めて)知多半島から議員を失う結果になった。2005年で再び自民党が小選挙区を奪取したが、民主党も比例復活を遂げたことで知多半島は与野党が激しくしのぎを削る地域に転じたという意味で、新たな局面を迎えたことになる。

[編集] 関連項目

道路
鉄道
その他関連項目