通勤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

通勤(つうきん)とは、自宅と職場(勤務先)を往復する行為をいう。特に鉄道の混雑率の高さから、これを「痛勤」ともじることがある。

目次

[編集] 通勤手段

自宅と職場の地理関係と距離により、様々な組み合わせの通勤手段が選ばれる。 徒歩自転車バイク原付含む)・自動車バス鉄道船舶などが、単独あるいは組み合わせて使われる。

大都市圏では、自宅より徒歩ないしは自転車やバスで最寄駅に向かい、鉄道を利用する組み合わせが多いが、地方都市や外国においては自動車単独、あるいは自宅から自動車で駅周辺に設けられた駐車場に向かい、鉄道などに乗り継ぐ「パークアンドライド」も一般的である。

最近は健康環境への社会的な意識が高くなり、通勤の全行程に自転車を用いる人も増えている。このような自転車通勤をする人を「自転車ツーキニスト」と呼ぶこともある。

なお、自宅と職場が同一場所にある個人商店やSOHOのような場合は通勤は生じない。

[編集] 通勤手当

従業員職員の通勤に対し、それに掛かる費用(鉄道・バスなどの運賃や、高速道路の通行料金など)が手当として給与に加算される。税法上は月10万円まで非課税となる。

但し、就業規則類により支給限度額が設定されたり、待遇によっては不支給(給与に含まれる扱い)となる場合もある。従業員・職員にとっては通勤時間にも影響する問題であり、通勤手段の工夫を要する。特に自宅~最寄駅のバス利用については、最低距離を定める就業規則類が多い。

また、複数の通勤ルートがある場合、従業員・職員はそのうちの最短ルートを、企業・団体側はコスト削減の面から最安ルートを希望するのが常であるが、一定額までの差であれば、従業員・職員の希望ルートを認めるところから、あくまで最安ルートが指定されるところまで、様々である。

特に新線が開通し、新たな通勤ルートができた際の取扱いについては、これが労使で協議されるまでの問題になることがある。

[編集] 遠距離通勤

一般には、片道1時間30分を超えると、遠距離通勤といわれる。

特に首都圏では、片道100kmを超える通勤をする人もおり、片道2時間以上の通勤も珍しくはない。 また、新幹線を利用して、新白河長野越後湯沢静岡 等から東京都心まで通勤する例もある。

地価高騰によるドーナツ化現象に伴い、特にバブル期にこういった遠距離通勤はピークを迎えたが、近年の地価下落による都心回帰傾向により、減少する方向にある。

通勤時間が片道1時間異なると、40年間(週休2日前提)では単純計算で、19,200時間=800日=2年2ヶ月余りを余分に通勤に費やすこととなり、まさにこれはライフスタイルの問題であり、「通勤時間の有効活用」を題材にした書籍類が話題となる背景である。

[編集] 通勤災害

通勤途上に事故などで死亡または負傷した場合は、労働災害公務員の場合は公務災害)に認定されることがある。(労働災害を参照)

[編集] 関連事項