INAX

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株式会社INAX
INAX Corporation
種類 株式会社
市場情報 非上場(以下は過去のデータ)
東証1部 5336 2001年10月16日上場廃止
本社所在地 479-8585
愛知県常滑市鯉江本町五丁目1番地
設立 1924年2月1日
業種 ガラス・土石製品
事業内容 タイルトイレバスキッチン等製造
代表者 取締役社長 川本隆一
資本金 484億68百万円(2006年3月期)
売上高 2,701億50百万円(2006年3月期)
総資産 2,938億88百万円(2006年3月期)
従業員数 11,781名(2006年3月31日現在)
決算期 3月
主要株主 住生活グループ(100%)
主要子会社 関連会社参照
関係する人物 大倉和親
外部リンク www.inax.co.jp
  
INAX本社ビル

株式会社INAX(イナックス)は、日本の衛生陶器住宅設備機器建材の大手メーカーである。英文名称はINAX Corporation、本社は愛知県常滑市鯉江本町五丁目にある。

目次

[編集] 概要

2001年アルミサッシなどを手掛ける建材メーカー大手のトステムと経営統合。純粋持株会社、INAXトステムホールディングス(2004年住生活グループに改称)傘下の事業会社となった。トステムとは住宅設備機器の企画や展開において協業関係にある。2006年1月にはトステムと共同のショールームを岐阜市にオープンした。

INAXの社名は、1985年4月に伊奈製陶株式会社がコーポレートアイデンティティ(CI)を実施した際に、それまでのinaに未知数などを示すXをつけて改称したものである。同時に企業理念「INAX5」を制定したほか、ロゴマークも一新されたが、ロゴは2004年に小変更されている(社名左側の図形部分が横長から縦横同じ幅になった)。伊奈の名称は、伊奈製陶の前身で帝国ホテルの外壁タイルも製造した、伊奈製陶所(創業者・伊奈発之丞)に由来している。1924年に会社として設立した際には常務に伊奈長三郎が就任し、以後も伊奈家が経営に関わってきた。

なお、ライバルのTOTOとは会社設立者が同じ大倉和親大倉陶園創業者)であり、かつては同じ森村グループの一員だったことから、歴史の上では関係がある。

トイレ、洗面器などの衛生陶器では、TOTOと同社で国内シェアの9割程度を押さえる。ただし、シェア比率においてはTOTOに大きく水を空けられているのが現状である。一方、タイルについては世界最大のメーカーであり、内装用建材「エコカラット」などの独自商品も発売している。また、トステムと共通製品を出すユニットバスについても現在20%強のシェアを持ち首位である。

技術面では抗菌に力を入れ、衛生陶器全製品を「ハイパーキラミック」と称する抗菌仕様に変更した。なお、抗菌については2007年ISO規格となり、INAXでも商品展開で強調している。さらに防汚性能を上げるために、「プロガード」と呼ばれるコーティングも導入され、住宅用便器や洗面器を中心に採用を広げている。プロガードは、他社製の物を含め既存便器(他社防汚技術商品を除く)・洗面器などにも加工が可能である。

シャワートイレ一体型便器「サティス」がグッドデザイン金賞を受賞するなど毎年グッドデザイン賞の常連となっている。

2006年4月1日には、住宅用洋風便器に大洗浄6リットルの「ECO6トイレ」を発売した[1]。当時のTOTOは大洗浄は8リットルであり、節水についてはINAXが一歩前進していたが、TOTOも2006年8月に「ネオレスト」をモデルチェンジし、6リットル洗浄を実現した。

環境問題の先進企業としての知名度も高く、日本初の海外も含めたグループ全体でのISO14001取得や、第15回地球環境大賞『環境大臣賞』、第4回日本環境経営大賞『環境経営パール大賞』受賞など社会的にも評価されている。

[編集] 沿革

  • 1924年 伊奈製陶株式会社設立。タイル、陶管、テラコッタの製造を開始
  • 1945年 衛生陶器の製造を開始
  • 1949年 名古屋証券取引所に上場
  • 1958年 ポリバスの製造を開始
  • 1967年 国内初のシャワートイレ(温水洗浄便座)付便器「サニタリーナ61」を発売
  • 1968年 ユニットバスの製造を開始
  • 1969年 「ina」のロゴマークを使用開始。
  • 1974年 節水消音便器「カスカディーナ」を発売
  • 1975年 システムキッチン製造開始
  • 1976年 シャワートイレシートタイプを発売開始
  • 1977年 簡易水洗便器「トイレーナ」発売開始
  • 1984年 システムトイレを発売
  • 1985年 社名を株式会社INAXに変更
  • 1988年 常滑トイレパークを開園
  • 1990年 世界初の自己発電型自動水栓「オートマージュ」を発売
  • 1993年 住宅用外装材「エクセリア」を発売
  • 1996年 水まわりの抗菌計画を進め「キラミック」を展開、同業のジャニス工業と資本・業務提携
  • 1998年 住宅用内装タイル「エコカラット」を発売
  • 1999年 防汚技術「プロガード」加工商品を発売開始
  • 2001年 タンクレストイレ「サティス」を発売、グッドデザイン金賞など受賞多数。トステムとの経営統合による持ち株会社・INAXトステムホールディングスを設立し、同社傘下に
  • 2004年 創立80周年。「サティス」をモデルチェンジ、「サティスアステオ」を追加、「SUITEWALL」を発売。INAXトステムホールディングスは住生活グループに社名変更
  • 2006年 住宅用便器に「超節水ECO6(エコシックス)トイレ」を発売
  • 2009年 アメリカンスタンダード社のアジア部門を買収。

[編集] 主な商品

  • トイレ: トイレ・洗面器などの衛生陶器は陶器部分をすべて抗菌仕様のハイパーキラミックとしている。更に、品番頭に「G」を付けると防汚のための「プロガード」を施した仕様となる(一部品番を除く)。
  • 手洗器・洗面器
  • 洗面化粧台
  • 浴室
  • キッチン
  • 水栓金具
  • 給湯機器

詳細は「INAXの商品」を参照

[編集] 事業所

  • 常滑本社
  • 東京本部(東京都中央区日本橋
    • 営業部門支社全国21箇所(統括支社含む)
  • 工場
    • 榎戸工場・総合技術研究所(常滑市、榎戸駅前)…衛生陶器
    • 知多工場(愛知県知多市)…樹脂製品(シャワートイレなど)
    • 半田工場(愛知県半田市)…水栓金具
    • 尾道工場(広島県尾道市)…水栓金具
    • 大谷工場(常滑市)…システムキッチン・洗面化粧台
    • 筑波工場(茨城県つくば市)…ユニットバス(東日本向け)
    • 江別工場(北海道江別市)…ユニットバス(北海道向け)
    • 上野緑工場(三重県伊賀市)…ユニットバス(西日本向け)
    • 常滑東工場(常滑市)…外装湿式タイル、ベルパーチ
    • 久米工場(常滑市)…エクセリア
    • 伊賀工場(伊賀市)…外装乾式タイル
    • 上野工場(伊賀市、伊賀上野駅前)…内装タイル、大形建材
    • 土浦工場(茨城県かすみがうら市)…ソイルセラミックス
    • 青山工場(伊賀市)…電子部品
  • ショールーム全国54ヵ所

[編集] 認定職業訓練

[編集] 関連会社

  • 九州INAX(佐賀県鹿島市)…衛生陶器、ユニットバス製造
  • 日本陶業(愛知県常滑市)…衛生陶器製造(列車便所の製造実績もある)
  • 伊奈精機(滋賀県彦根市)…水栓金具製造
  • 東濃INAX(愛知県瀬戸市)…建材製造
  • アーストン(岐阜県大垣市)…石材加工
  • 蘇州伊奈建材(中国蘇州市)…建材製造
  • 蘇州伊奈陶瓷(中国・蘇州市)…衛生陶器製造
  • 蘇州伊奈衛生潔具(中国・蘇州市)…水栓金具製造
  • 台湾INAX(台湾)…建材製造
  • VINAX(ベトナム)…衛生陶器製造
  • 祖父江工業(愛知県名古屋市中川区)…住宅設備機器販売
  • テムズ(東京都台東区)…建材・住宅設備機器販売
  • ダイナワン(DINAONE、東京都中央区)…商業施設向けタイル・石材の輸入・販売、タイル販売特約店2社との共同出資。海外の個性的なタイルを多数仕入れている。
  • INAXCOM…建材販売・モザイクタイル中心
  • ジャクソン エス.ピー.アイ(JAXSON、東京都港区)…高級浴槽及び浴槽回り品を製造・販売・輸出入

[編集] その他

INAX銀座ショールーム(東京都中央区京橋、現在は改装されてINAX:GINZAとなっている)。同ビル内にギャラリーが置かれている
  • 東京・銀座ショールームビルおよび大阪ショールーム・名古屋ショールームに「INAXギャラリー」を設置し、アートや考現学指向の展示を行っている。また、出版部門「INAX出版」も持っており、INAXギャラリーでの展示内容を「INAXブックレット」として刊行する他、建築関連の書籍を多数発行している(TOTOも同様の事業を行っている)。
  • 本社のある常滑市にはトイレパーク、タイル博物館、窯のある広場・資料館、陶楽工房といった施設がある。
  • 産業廃棄物となっているおからの再生利用技術も開発している。
  • 2006年9月~12月に、INAXギャラリーがある銀座通りにて、国際的な写真家集団マグナム・フォトのメンバーが撮影した東京の情景を、タイルにプリントして展示するというイベント「銀座フォトグラム2006」が行われた。タイルの持つ高い耐久性を生かし、長期にわたって屋外にて写真を展示することを実現した。このタイルはINAX伊賀上野工場が製造を担当し、その仕上がりはマグナム・フォトの厳しい要求にも応えている。
  • 中部国際空港内の一部のトイレは、本社と同じ常滑市にあるにもかかわらず、入札でTOTO製が採用された。
  • 創業家(伊奈家)と豊田家とは婚戚関係にあり、レクサス店など一部の店舗トイレではTOTO製の器具を使用しているものの、トヨタグループのトイレ器具は基本的にINAX製で、INAXの社用車やフォークリフトトヨタを使用している。また、シャワートイレはINAXとトヨタグループのアイシン精機との共同開発製品である

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク