各務原市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
かかみがはらし
各務原市
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 岐阜県
団体コード 21213-0
面積 87.77km²
総人口 144,669
推計人口、2014年10月1日)
人口密度 1,650人/km²
隣接自治体 岐阜市関市加茂郡坂祝町
羽島郡岐南町笠松町
愛知県一宮市犬山市江南市
丹羽郡扶桑町
市の木
市の花 つつじ
市のマスコット
市の歌
ららら
各務原音頭、新各務原音頭、
各務原市民の歌
各務原市役所
所在地 504-8555
岐阜県各務原市那加桜町一丁目69番地
北緯35度23分55.7秒東経136度50分54.3秒
各務原市役所
外部リンク 各務原市

各務原市位置図

― 市 / ― 町・村

 表示ノート編集履歴 ウィキプロジェクト
新境川堤
おがせ池
かかみがはら航空宇宙科学博物館

各務原市(かかみがはらし)は、岐阜県南部のである。

濃尾平野の北部に位置し、中山道宿場町鵜沼宿)として栄え、近年は自衛隊岐阜基地などに関連する工業都市として、また岐阜市名古屋市ベッドタウンとして発展を遂げた。

市内には岐阜大学跡地に造られた「各務原市民公園」をはじめとする多数の大規模な公園緑地があり、「パークシティ=公園都市」を目指すことを市のまちづくりの政策として掲げ、2005年に「緑の都市賞」内閣総理大臣賞を受賞している。

地理[編集]

北部から東部にかけて山地が広がり、南部を木曽川が流れ、愛知県との県境となっている。市の大部分には各務原台地が広がり、極めて水はけの良い土壌であるため稲作には不向きで、鵜沼宿などの宿場町や街道沿いに街があったほかは、明治期までは大部分が原野であった。名鉄六軒二十軒という駅名や、溜め池の苧ヶ瀬池は当時の名残である。明治以降は、このような広大な原野と水はけの良すぎる土壌を生かす形で、軍事基地や演習場、かつては岐阜大学の農学部と工学部がおかれ、機械や紡績の工場、少ない水で成長する人参などの生産が主な産業となった。山地は古生代中生代チャートが主体で、堅いチャートが浸食されずに残ったもので、山地が空中写真で“>”という形に褶曲していることが確認できる。鵜沼地域の木曽川の岸からは、ジュラ紀放散虫が豊富に出土し、“Unuma”と命名された放散虫もあるほどである。

隣接している自治体[編集]

各務原市中心部周辺の空中写真。市中心部の南側に航空自衛隊岐阜基地がある。1987年撮影の9枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

歴史[編集]

人口[編集]

Demography21213.svg
各務原市と全国の年齢別人口分布(2005年) 各務原市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 各務原市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
各務原市(に相当する地域)の人口の推移
1970年 84,664人
1975年 101,188人
1980年 122,317人
1985年 132,633人
1990年 138,264人
1995年 141,055人
2000年 141,765人
2005年 144,174人
2010年 145,615人
総務省統計局 国勢調査より

行政[編集]

歴代市長[編集]

  • 初代: 武藤嘉一(1963年~1968年 病気により2期途中で退任)
  • 2代: 松原啓吉(1968年~1973年 市の汚職事件をうけて2期途中で引責辞任)
  • 3代: 平野喜八郎(1973年~1997年 6期)
  • 4代:森真(1997年5月~2013年5月 4期)

立法[編集]

各務原市議会

  • 定数:24名
  • 任期:2013年(平成25年)3月4日 - 2017年(平成29年)3月3日[1]
  • 議長:神谷卓男 (政和クラブ、5期)
  • 副議長:横山富士雄 (市議会公明党、3期)
会派名 議席数 議員名(◎は代表)
政和クラブ 14 ◎古田澄信、藤井國雄、梅田利昭、岡部秀夫、川嶋一生、池戸一成、水野盛俊、神谷卓男、足立孝夫、仙石浅善、瀬川利生、津田忠孝、岩田紀正、大竹大輔
市議会公明党 3 ◎黒田昌弘、五十川玲子、横山富士雄
日本共産党各務原市議会議員団 2 ◎波多野こうめ、永冶明子
志政かかみの 2 ◎杉山元則、三丸文也
無会派 3 三和由紀、吉岡健、坂澤博光

経済[編集]

産業[編集]

工業出荷高は県内第2位であり、飛行実験隊に位置づけられている航空自衛隊岐阜基地に隣接する川崎重工業航空宇宙カンパニーの航空機工場(所在地は「各務原市川崎町」)、三菱重工業などの関連航空機部品企業群、自動車関連工場など輸送用車輌機器、金属加工企業が群立している。

市北部の須衛町に位置するテクノプラザは、バーチャルリアリティやロボット技術の研究開発拠点として岐阜県庁により設置され、早稲田大学WABOT-HOUSE研究所や岐阜県科学技術振興センターを中核とし、事業所や研究開発専用の産業団地で構成され、多くのベンチャー企業が進出している。また、テクノプラザ出身の企業から上場企業も誕生(日本一ソフトウェア)している。

名産[編集]

  • ニンジン
  • 貞奴ゆかりの里(和菓子)
  • 若アユの一夜干し(アユの開きを干したもの)
  • 錦の舞(和菓子)
  • にんじん村(ジュース)
  • かかみがはら絵巻(和菓子)
  • 絵絹(掛け軸に用いられる絵絹の市場占有率100%)
  • 守口大根(生産のみ)
  • 各務原キムチ
  • 篝火(清酒 菊川

主な企業[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

国内[編集]

海外[編集]

現在、海外と提携しているのは大韓民国の都市のみである。

  • 春川市(大韓民国 江原道 (南)|江原道)- 2003年10月31日姉妹都市提携。冬のソナタのロケ地として知られる。

提携と関連して通称「冬ソナ公園」が市役所、私鉄の沿線付近に整備された。ただし、市民からは交通網の改善を後回しにしてまで整備すべきだったのかと言う批判もある。

教育[編集]

かつては岐阜大学の工学部・農学部があったが、工学部は1981年、農学部は1982年に岐阜市柳戸に移転した。跡地は各務原市民公園になっている。

小学校[編集]

中学校[編集]

特別支援学校[編集]

高等学校[編集]

(平成17年度より、各務原東高校と岐阜女子商業高校が統合して誕生)

大学・短大[編集]

専修学校[編集]

外国人学校[編集]

交通[編集]

鉄道路線[編集]

(岐阜市) - 那加駅 - 蘇原駅 - 各務ヶ原駅 - 鵜沼駅 - (加茂郡坂祝町)
(岐阜市) - 新加納駅 - 新那加駅 - 市民公園前駅 - 各務原市役所前駅(市の代表駅) - 六軒駅 - 三柿野駅 - 二十軒駅 - 名電各務原駅 - 苧ヶ瀬駅 - 羽場駅 - 鵜沼宿駅 - 新鵜沼駅 - (愛知県犬山市)

名古屋市からの鉄道アクセスは、名古屋鉄道利用であれば名古屋本線(名鉄本線)を利用し名鉄岐阜駅で乗り換えるか、犬山線または小牧線を利用し、犬山駅で乗り換える。JR利用の場合は東海道本線岐阜駅高山本線に乗り換える(一部特急(ワイドビュー)ひだの鵜沼駅停車あり)。岐阜市内とのアクセスは、運賃や所要時間ではJRに、運転本数では名古屋鉄道に分がある。

他に、市外ではあるが、JR木曽川駅尾張一宮駅、名鉄笠松駅犬山駅柏森駅江南駅などが市南部のアクセス圏内である。

2005年までは市北西部のごく一部区間を名鉄美濃町線が通っていたが、当市内に駅は設置されていなかった。

バス路線[編集]

道路[編集]

高速道路[編集]

一般国道[編集]

主要地方道[編集]

一般県道[編集]

その他[編集]

  • 東海自然歩道が市内を通過している。
  • 当市鵜沼各務原町附近と愛知県丹羽郡扶桑町とを結ぶ新愛岐大橋の計画がある。扶桑町中央部を経由して国道41号小牧インター方面との新たなルートとなり、当市と愛知県とをつなぐ第5(扶桑町との間は初)のルートになる予定。

観光[編集]

炉畑遺跡の竪穴式住居群

名所[編集]

遺跡・史跡[編集]

寺院・神社[編集]

公園[編集]

博物館[編集]

競技場[編集]

集客施設[編集]

祭事・イベント[編集]

2005年までは毎年5月にオオキンケイギク祭り(かさだ広場)が開催されていたが、オオキンケイギクが外来種で駆除対象の植物となった煽りを受け、2006年以降中止が決定。

公共施設[編集]

警察署[編集]

図書館[編集]

医療機関[編集]

文化・学習施設[編集]

子育て支援施設[編集]

スポーツ施設[編集]

その他[編集]

出身有名人[編集]

その他[編集]

  • 市外局番は大半の地域で058を使っているが、川島地区は愛知県一宮市と同じ0586である。

航空自衛隊岐阜基地[編集]

航空自衛隊岐阜基地

1917年に陸軍各務原飛行場として開設されて以来、現存する国内最古の歴史を誇る航空自衛隊岐阜基地は、航空自衛隊に配備される新型機や航空機に関連する装備の試験等を行う飛行開発実験団を擁していることから、日本一早く最新戦闘機が飛行しているところを見られる。毎年秋頃に開催される航空祭では異機種混成編隊と呼ばれる全国の航空祭でも珍しいフライト形態を眺めることができる。

陸軍各務原飛行場はアメリカ軍の空襲を受けている(各務原空襲)。岐阜県で焼夷弾ではない大型爆弾(1t爆弾)を使用した空襲を受けたのは、ここのみである。

この地の表記・発音[編集]

市発足から50年以上を経た現在でも、難読市名であると同時に、この地の表記・発音は一貫していない。市名としては各務原・かかみがはらを採用し、各務原市はこの表記・発音を使用してほしいと公共機関・市内企業・市内進出の企業に要請しており、名鉄は各務原線の発音をそれまでの各務原・かがみはらから変更してこれに準じたが、JR高山線は現在も各務ヶ原・かがみがはらを使用しており、岐阜県立各務原高校は各務原・かかみはらとする(これには諸説があり、校歌を作詞した土岐善麿が地名を勘違いしたため、今さら校歌を変更することも出来ず、校名を変更していないともいわれている)など、公共機関ですら一貫していない。

各務原市民や近隣市町の住民の間でもかかみはらかがみはらかかみがはらかがみがはらの呼称がどれも使われており、一貫性は無い。なお、一番多い呼称はかがみはらである。

地名の由来諸説[編集]

地名の由来は、古代に鏡作部(かがみつくりべ、銅鏡などの鏡を作る特殊技能集団)がいたことからと言い伝えられている。(『各務村史』)また、別の説では、各務地域のほぼ中央にある村国真墨田神社に鏡作部の祖神である天糠戸命が祀られているからとも言われている。いずれにしても、鏡が「かかみ・かかむ」から「各務」となったと言うことである。律令の時代には、「各牟」(この場合は発音は、かかむ)とも書いた。

昭和の大合併で計画された幻の各務原市[編集]

  • 1956年(昭和31年)に新市町村建設促進法が施行されたさい、稲葉郡のうち旧・各務郡を中心とした地域(那加町、蘇原町、鵜沼町、稲羽町、芥見村)の4町1村で合併し市制施行が計画されたという。しかし、芥見村は名鉄美濃町線、長良川、県道(後の国道156号)により岐阜市との繋がりが強いこともあったため、岐阜市への編入を選択することとなり、幻となった。

地下水汚染[編集]

各務原市では昭和50年代に硝酸性窒素による地下水汚染が発見された[2]。 原因は特産物である「ニンジン」の耕作地で使用される窒素肥料の流出であることが後に判明するが、原因特定までに10年の時間がかかった。各務原市は「各務原台地」と呼ばれる台地の上に位置している。地質的には1m程度までが表層である「黒ボク」と呼ばれるものであり、そこから基部岩盤まで最大100m程度の3層の砂礫層が存在している。このような地理的状況から地下水が豊富で、古くから井戸などにより地下水を利用してきたが、一方表層の汚染が地下水に浸透しやすい状況であったと言える。現在は、減肥対策によってある程度の汚染軽減がなされているが、あくまで負荷がゼロになったわけではないため、依然として汚染が存在する状態が続いている。

脚注[編集]

  1. ^ a b 岐阜県選挙管理委員会 市町村長名簿、市町村長・議員任期一覧
  2. ^ 環境省環境管理局水環境部. “硝酸性窒素による地下水汚染の浄化技術 (PDF)”. 硝酸性窒素による地下水汚染対策事例集. 2008年6月11日閲覧。

外部リンク[編集]