神戸新交通ポートアイランド線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

神戸新交通ポートアイランド線
ポートライナー2000型
ポートライナー2000型
神戸新交通ポートアイランド線の路線図
路線総延長 10.8 km
tSTRq
tBHFq + HUB81
tBHFq + HUB81
tBHFq
tSTRrf
地下鉄西神・山手線
TUNNELru
BHFq + HUB26
BHFq + HUB26
BHFq
STRq
阪急神戸本線
leer + HUB26
leer + HUB26
神戸高速東西線
STRq
BHFq + HUB26
BHFq + HUB26
BHFq
STRq
東海道本線JR神戸線
uBHFr + HUB26
uBHFr + HUB26
uBHFr
uSTRlg
0.0 P01 三宮駅
tSTRq
tBHFq + HUB26
tBHFq + HUB26
tBHFq
umKRZt
阪神本線
tKBHFr + HUB84
tKBHFr + HUB84
tKBHFr
uÜWcru + HUB61
uÜWcru + HUB61
uÜWcru
uÜWor
三宮・花時計前駅
uÜWo+l uÜWclo
地下鉄海岸線
uBHF
0.8 P02 貿易センター駅
uAKRZo
阪神高速3号神戸線
uemKRZo exBSTq
神戸港駅 -2003
uSTR
神戸臨港線
uBHF
1.8 P03 ポートターミナル駅
uWBRÜCKE
神戸大橋
uBHF
2.8
2.6
P04 中公園駅
uABZlf uSTRl uSTRlg
uBHF uSTRu
3.3
-
P05 市民病院前駅
uSTRu uBHF
-
1.7
PL09 北埠頭駅
uSTRd uBHF
-
1.2
PL08 中埠頭駅
uBHF uSTRu
3.8
0.0
P06 市民広場駅
uABZlf uBHFq uSTRrf
-
0.6
PL07 南公園駅
uBHF
4.6 P07 先端医療センター前駅
uBHF
5.4 P08 ポートアイランド南駅
uWBRÜCKE
uKBFe
8.2 P09 神戸空港駅
FLUG
神戸空港

キロ程下段は市民広場から南公園経由のもの

神戸大橋を渡るポートライナー

ポートアイランド線(ポートアイランドせん)は、三宮駅からポートアイランドにある中公園駅市民広場駅を経てポートアイランド沖の神戸空港駅に至る路線と、市民広場駅から分岐して北埠頭駅を経て中公園駅に至る路線から構成されている神戸新交通新交通システム路線である。全線が兵庫県神戸市中央区内を走行する。愛称はポートライナー

目次

[編集] 路線データ

  • 路線距離(営業キロ):全長10.8km
    • 三宮 - 神戸空港間 8.2km
    • 市民広場 - 北埠頭 - 中公園間 2.6km
  • 案内軌条:側方案内式
  • 駅数:12駅(起終点駅含む。市民広場駅・中公園駅は重複計上せず)
  • 複線区間:
    • 複線:三宮 - 神戸空港間
    • 単線:市民広場 - 北埠頭 - 中公園間
  • 電気方式:三相交流600V・60Hz

三宮 - ポートターミナル間及び中公園 - 神戸空港間、市民広場 - 南公園間は街路上に建設されていることから軌道法による軌道、それ以外の区間は鉄道事業法による鉄道となっている。

[編集] 概要

神戸港に造られた人工島ポートアイランドと神戸市の中心地三宮を一方通行の環状運転で結ぶ軌道系交通機関として建設され、1981年2月5日に日本初の実用的な新交通システムとして開業した。同年3月20日から9月15日まで開催された神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア'81)の観客輸送に供した後は、島民の移動の足となっている。運転士を必要としない世界初の無人運転システム(開業当初は添乗員が乗務)であるが、運行開始当初はシステムの初期不具合のほか予想以上の混雑や利用者の不慣れもあいまって自動停止や出発不能などのトラブルが多発して批判を受けた。しかし、その後は安定輸送で博覧会輸送を乗り切って以後の新交通システムでは無人運転システムが多く採用されている。

2006年2月16日神戸空港の開港に先立って、市民広場駅から分岐して神戸空港駅までが同年2月2日に開業した。これにあわせて中公園 - 市民広場間が複線化されると同時に運賃制度がそれまでの均一制から対距離区間制に変更された(南公園、中埠頭、北埠頭の各駅については市民病院前駅からの運賃と同額)。

新幹線との連携強化のため、三宮駅から新神戸駅への延伸構想もあるが具体化されていない。また、三宮駅直前の急曲線が運転時分に大きく影響していることから、前述の延伸構想とも関連して三宮駅を移設する構想もあるが、こちらも具体化にいたっていない。

また、神戸空港開港後に神戸空港駅西側の土地を神戸新交通が買い取り、車両基地を新設することで8両編成化するという案が出ていたが、神戸新交通の財政悪化などにより計画は白紙になった。

駅の発車メロディは編曲されているがJR京都駅のものと同一である。

また、映画「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」のロケに使用され、『神戸空港への試運転中に偽者のウルトラマンメビウス(ザラブ星人)に襲われる』場面に登場した。

ポートアイランド内に多数の企業があり、また神戸空港のアクセスルートであるため朝のポートアイランド行き及び夕方の三宮行きにおいて激しい混雑がみられる。以前は、重量制限のため駅を出発できないことがあったが現在は重量規制が緩和され改善されているものの混雑は深刻化している。また、21時台から22時台にかけては神戸空港に到着便が集中するため激しい混雑がみられる。

また、1995年から神戸ルミナリエにあわせて、12月のクリスマスまでの期間限定で、車体に電飾を施した「ルナ号」という列車を運行している。


[編集] 運行形態

ポートアイランド南 - 神戸空港間

三宮 - 神戸空港間の系統と、三宮駅から南公園駅・北埠頭駅を経て三宮駅に戻る環状運転系統が運転されているほか、中埠頭駅南側にある車両基地への入出庫系統が三宮→市民広場→中埠頭間と中埠頭→中公園→三宮間に運転されている。

三宮 - 神戸空港間の系統では、朝夕ラッシュ時以外の時間帯に貿易センター駅・ポートターミナル駅を通過する快速運転が行われ[1]、三宮 - 神戸空港間を各駅停車は18分、快速は16分半で結んでいる。

環状運転系統は、三宮駅を出発すると中公園駅、市民広場駅、北埠頭駅と廻って中公園駅に戻り、複線北行き線を通って三宮駅に戻る。市民広場 - 北埠頭 - 中公園間は単線で一方向にしか列車は運転されていない。なお、旅客案内上は三宮 - ポートターミナル間では北埠頭行、中公園 - 市民広場間では神戸空港からの三宮行と区別するために、北埠頭経由三宮行と案内されている。

北埠頭駅から市民病院前駅までのように、環状運転の向きと逆方向へと乗車する場合は中公園駅で乗り換えることとなる。ただし、2004年11月22日からしばらくの間、中公園駅 - 市民広場駅間複線化工事により中公園駅でのラッチ内乗り換えができないためにポートターミナル駅での乗り換えとなっていた。

神戸学院大学神戸女子大学神戸女子短期大学兵庫医療大学神戸夙川学院大学といったポートアイランド内での大学の相次ぐ開校に伴い2007年春のダイヤ改正から朝のラッシュ時には2分間間隔での運行を実施している。なお、大学の全学年が揃った段階で就学人口は6000人増加する見込みであり、深刻な輸送力不足が予想されている。現在、新型車両への置き換えを前提としたさらなる運転間隔の短縮が計画されている。

[編集] 車両

8000型電車(左)と、2000型電車(右)

8000型車両は6両編成(固定)で、開業前に導入された編成が現在もそのまま運用中であるが、神戸空港開港に伴う延伸をにらんで、2006年に実に25年ぶりとなる新車2000型が3編成増備された。

8000型は製造から25年が経過しており、絶えず海風にさらされるという特殊環境下で使用されていることから、今後の去就が注目されていたが、2008年度より取り替えが開始される。

現在、12編成が運行している8000型は、2009年度までに2000型改良型13編成に入れ替えられる。2000型改良型は、2008年2月28日に川崎重工兵庫工場から搬入され、同年3月下旬より営業運転が予定されている。

2008年4月1日から2008年5月6日までIKEAポートアイランドの開業を記念して8000型車両に全面ラッピングを施した「IKEA HOME FURNISHING LINER」が運行されている。

2000型車両への更新に伴い初代車両の8000型は、2009年9月下旬か10月上旬に運用を終了する見通しになった[2]

[編集] 歴史

  • 1981年(昭和56年)2月5日 三宮 - ポートアイランド - 中公園間が開業
  • 1995年(平成7年)1月17日 阪神・淡路大震災により不通
  • 1995年(平成7年)5月22日 中公園 - 南公園 - 北埠頭間運転再開
  • 1995年(平成7年)6月5日 北埠頭 - 中公園間が運転再開
  • 1995年(平成7年)7月31日 三宮 - 中公園間が運転再開し、全線開通
  • 2004年(平成16年)11月20日21日 軌道切替工事に伴い終日運休、バスにて代替輸送
  • 2004年(平成16年)11月22日 中公園駅下りホーム、市民病院前駅・市民広場駅ホーム切替
  • 2005年(平成17年)9月10日11日 2回目の軌道切替工事に伴い終日運休、バスにて代替輸送
  • 2006年(平成18年)2月2日 市民広場 - 神戸空港間が開業、三宮 - 神戸空港間に快速列車運転開始

[編集] 駅一覧

三宮 - 市民病院前 - 神戸空港
駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 快速 接続路線 駅務 所在地
P01 三宮駅 - 0.0 阪急電鉄:神戸本線
神戸高速鉄道:東西線
阪神電気鉄道:本線
神戸市営地下鉄:西神・山手線(三宮駅)、海岸線三宮・花時計前駅
西日本旅客鉄道:東海道本線JR神戸線)(三ノ宮駅
神戸市中央区
P02 貿易センター駅 0.8 0.8   ×
P03 ポートターミナル駅 1.0 1.8   ×
P04 中公園駅 1.0 2.8  
P05 市民病院前駅 0.5 3.3  
P06 市民広場駅 0.5 3.8 北埠頭方面(三宮方面からは直通あり)
P07 先端医療センター前駅 0.8 4.6   ×
P08 ポートアイランド南駅 0.8 5.4   ×
P09 神戸空港駅 2.8 8.2  
市民広場→中埠頭→中公園
駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 駅務 所在地
P06 市民広場駅 - 0.0   神戸市中央区
PL07 南公園駅 0.6 0.6  
PL08 中埠頭駅 0.6 1.2  
PL09 北埠頭駅 0.5 1.7  
P04 中公園駅 0.9 2.6 三宮方面へは直通、神戸空港方面は乗り換え

※北埠頭方面は上表にて上から下方向のみの運転。下から上方向には乗車できない。

快速欄の記号
●:停車、|:通過
駅務欄の記号
○=終日有人
△=一部時間帯有人
▲=休日一部時間帯有人
×=無人
  • 先端医療センター前駅は神戸キメックセンタービル横に建設された。同駅開業以前は市民広場駅から10本のムービングウォークを乗り継いで行くしかなかった。

[編集] 関連項目

[編集] 脚注

[ヘルプ]
  1. ^ 新交通システムの途中駅通過運転は、1999年 - 2004年に広島高速交通広島新交通1号線(アストラムライン)の急行列車で実施されていたことがある。
  2. ^初代ポートライナー「8000系」秋引退 無人運転28年」NIKKEI NET、2008年6月26日。

[編集] 外部リンク

ウィキメディア・コモンズ
他の言語