神戸新交通ポートアイランド線

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神戸新交通 ポートアイランド線
(ポートライナー)
ポートライナー三宮駅
ポートライナー三宮駅
神戸新交通ポートアイランド線の路線図
路線総延長 10.8 km
電圧 60 Hz・600 V三相交流
停車場・施設・接続路線
tSTRq
tSTRrf
三宮駅 地下鉄西神・山手線
tSTReq
STRq
神戸三宮駅 阪急神戸本線
←阪急:神戸高速線
STRq
STRq
三ノ宮駅 JR西東海道本線JR神戸線
uSTRlg
0.0 P01 三宮駅
tSTRq
umKRZt
神戸三宮駅 阪神本線
uSTR3
三宮・花時計前駅
uSTR+1 uSTRc4
地下鉄海岸線
uBHF
0.8 P02 貿易センター駅
uAKRZo
阪神高速3号神戸線
uemKRZo exBSTq
神戸港駅 -2003
uSTR
JR貨神戸臨港線
uBHF
1.8 P03 ポートターミナル駅
uWBRÜCKE
ポートピア大橋
uBHF
2.8
2.6
P04 中公園駅
uABZlf uSTRr uSTRlg
uBHF uSTRg
3.3
-
P05 みなとじま駅
uSTRg uBHF
-
1.7
PL09 北埠頭駅
uSTRf uBHF
-
1.2
PL08 中埠頭駅
uBHF uSTRg
3.8
0.0
P06 市民広場駅
uABZlf uBHFq uABZrf
-
0.6
PL07 南公園駅
uSTR uKDSTe
車両基地
uBHF
4.6 P07 医療センター駅
uBHF
5.4 P08 京コンピュータ前駅
uWBRÜCKE
神戸スカイブリッジ
uKBHFe
8.2 P09 神戸空港駅
FLUG
神戸空港

キロ程下段は市民広場から南公園経由のもの

ポートピア大橋を渡るポートライナー

ポートアイランド線(ポートアイランドせん)は、三宮駅から、ポートアイランドにある中公園駅市民広場駅を経てポートアイランド沖の神戸空港駅に至る路線と、市民広場駅から分岐して北埠頭駅を経て中公園駅に至る路線から構成されている、神戸新交通新交通システム路線である。全線が兵庫県神戸市中央区内を走行する。愛称はポートライナー

概要[編集]

神戸港沖に建設された人工島「ポートアイランド」と神戸市の中心地三宮を一方通行の環状運転で結ぶ軌道系交通機関として建設され、1981年2月5日に日本初の実用的な新交通システムとして開業した。開業当初は同年3月20日から9月15日まで開催された神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア'81)の観客輸送が中心となっていたが、終了後は島民の移動の足や島内施設へのアクセス路線の一つとなっている。

運転士を必要としない世界初の無人運転システム(開業当初は添乗員が乗務)であるが、運行開始当初はシステムの初期不具合のほか、前述の通りポートピア'81の開催もあり予想以上の混雑や利用者の不慣れもあいまって自動停止や出発不能などのトラブルが多発して、批判を受けた。しかし、その後は安定輸送で博覧会輸送を乗り切り、以後の新交通システムでは無人運転システムが多く採用されている。

2006年2月16日神戸空港の開港に先立って、市民広場駅から分岐して神戸空港駅までが同年2月2日に開業した。これに合わせて中公園 - 市民広場間が複線化されると同時に運賃制度がそれまでの均一制から対距離区間制に変更された(南公園、中埠頭、北埠頭の各駅については市民病院前駅〈現:みなとじま駅〉からの運賃と同額)。

新幹線との連携強化のため、三宮駅から新神戸駅への延伸構想もあるが、具体化されていない(現在、両駅は神戸市営地下鉄山手線によって結ばれている)。また、三宮駅直前の急曲線が運転時分に大きく影響していることから、前述の延伸構想とも関連して同駅を移設する構想もあるが、こちらも具体化に至っていない[要出典]。また、神戸空港開港後に神戸空港駅西側の土地を神戸新交通が買い取り、車両基地を新設することで8両編成化するという案も出ていたが、神戸新交通の財政悪化などにより、計画は白紙になった。

駅の発車メロディは当初ベルであったが、2004年ごろより、編曲されているもののJR京都駅接近メロディと同一のメロディに変更された。ただし、多客時にはメロディを使わずベルを使うことがあるが、このときに鳴るベルは開業時の時よりも低い音になっている。また、駅の放送は三宮 - 中公園間で北埠頭方面行きは中埠頭止まりをのぞいて「ポートアイランド方面行き」と案内され、それ以外は「三宮行き」と案内されていたが、メロディに変更されると同時に三宮 - 中公園間は「北埠頭行き」に変更され、市民病院前(現・みなとじま)・市民広場の各駅は「北埠頭経由三宮行き」に変更された。

また、映画『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』のロケに使用され、「神戸空港への試運転中に偽者のウルトラマンメビウス(ザラブ星人)に襲われる」場面に登場した。

ポートアイランド内に多数の企業があり、また神戸空港のアクセスルートであるため、朝のポートアイランド行きおよび夕方の三宮行きにおいて激しい混雑が見られる。以前は重量制限のため駅を出発できないことがあったが、現在はそれが緩和されて改善されているものの、混雑は深刻化している。また、21時台から22時台にかけては神戸空港に到着便が集中するため、激しい混雑が見られる。島内の企業に勤めるOLなどは、朝夕のラッシュを避けるため、タクシーに乗り合わせる姿がよく見かけられる。

2011年7月1日、中央市民病院の移転ならびに次世代スーパーコンピュータ施設等の進出に伴い、市民病院前、先端医療センター前、ポートアイランド南の各駅の駅名改称が行われた[1]。改称後の駅名は下表の通り。

旧駅名 改称後の駅名
市民病院前駅 みなとじま駅
先端医療センター前駅 医療センター駅
ポートアイランド南駅 京コンピュータ前駅

路線データ[編集]

  • 路線距離(営業キロ):全長10.8km
    • 三宮 - 神戸空港間 8.2km
    • 市民広場 - 北埠頭 - 中公園間 2.6km
  • 案内軌条:側方案内式
  • 駅数:12駅(起終点駅含む。市民広場駅・中公園駅は重複計上せず)
  • 複線区間:
    • 複線:三宮 - 神戸空港間
    • 単線:市民広場 - 北埠頭 - 中公園間
  • 電気方式:三相交流600V・60Hz

三宮 - ポートターミナル間および中公園 - 神戸空港間、市民広場 - 南公園間は街路上に建設されていることから軌道法による軌道、それ以外の区間は鉄道事業法による鉄道となっている。

運行形態[編集]

京コンピュータ前 - 神戸空港間

三宮 - 神戸空港間の系統と、三宮駅から南公園駅・北埠頭駅を経て三宮駅に戻る環状運転系統が運転されている。平日朝時間帯の三宮発は約2分間隔で運行されており、神戸空港行きと環状運転系統がほぼ交互に運行されている。日中時間帯は1時間あたり三宮 - 神戸空港間の系統が9本(5 - 8分間隔)、環状運転系統が6本(10分間隔)運行されており、三宮発基準では15本になる。夕方は神戸空港行きが12本、環状運転系統が8本運転されている。朝晩と始発・最終を中心に中埠頭駅南側にある車両基地への入出庫系統が三宮→市民広場→中埠頭間と中埠頭→中公園→三宮間で運転されている。土曜・休日は終日1時間あたり12本が運行されている。

三宮 - 神戸空港間の系統では、朝6時台・日中10 - 14時台および夜に貿易センター駅・ポートターミナル駅を通過する快速運転が行われており[2]、この区間を各駅停車は18分、快速は16分半で結んでいる。日中の快速は1時間あたり2本が運行されている。

環状運転系統は、三宮駅を出発すると中公園駅→市民広場駅→北埠頭駅と回って中公園駅に戻り、複線北行き線を通って三宮駅に戻る。市民広場 - 北埠頭 - 中公園間は単線で一方向にしか列車は運転されていない。なお、旅客案内上は三宮 - 中公園間では北埠頭行き、みなとじま駅・市民広場駅では神戸空港からの三宮行きと区別するために、北埠頭経由三宮行きと案内されている。

北埠頭駅からみなとじま駅までのように、環状運転の向きと逆方向へと乗車する場合は中公園駅で乗り換えることとなる。ただし、2004年11月22日からしばらくの間は、中公園駅 - 市民広場駅間複線化工事により中公園駅でのラッチ内乗り換えができないためにポートターミナル駅での乗り換えとなっていた。

神戸学院大学神戸女子大学神戸女子短期大学兵庫医療大学神戸夙川学院大学といったポートアイランド内での大学の相次ぐ開校に伴い、2007年春のダイヤ改正から朝のラッシュ時には2分間隔での運行を実施し、また夕方ラッシュを15時からとするなどの対応がとられている。新型車両への統一や中央市民病院の移転に伴い、2011年7月1日からは、日中の三宮 - 神戸空港間を1時間あたり9本に増発したほか、夕方以降も21時台まで増発が行われた[3]

また、みなとこうべ海上花火大会開催時などは中公園駅などが大変激しく混雑するため、1分間隔での運転も実施されている。

1995年から神戸ルミナリエにあわせて、12月のクリスマスまでの期間限定で、車体に電飾を施した「ルナ号」という列車を運行している。

原則として無人運転(自動運転)となっているが、有人運転(手動運転)列車の設定もある(平日ダイヤの三宮駅発13時13分・15分、14時13分・15分、15時13分・15分の6列車)。

車両[編集]

8000型電車(左)と、2000型電車(右)

当路線の運行系統は、運行形態節で述べたように三宮 - 中公園 - 南公園 - 北埠頭 - 中公園 - 三宮の環状運転系統と、三宮 - 神戸空港の2つの系統があるが、前者の環状運転系統に入った場合は三宮駅に到着する度に車両の向きが変わる。また、三宮駅で折り返す際に、前者の系統と後者の系統が入れ替わることもあるため、どちらの系統の運用であっても車両の向きは一定していない。

なお、号車番号は車両番号の百の位を採用している。

運用中の車両[編集]

  • 2000型
    • 神戸空港開港に伴う延伸をにらんで、2006年に実に25年ぶりとなる新車として3編成が運用を開始した。2008年3月下旬からは改良型も営業運転に就いている。

過去の車両[編集]

  • 8000型
    • 1981年の開業にあわせて導入された車両。製造から28年が経過し、絶えず海風にさらされるという特殊環境下で使用されていることから、去就が注目されていたが、2009年11月8日の運転を最後に全車両の2000型への置き換えを完了し、運用を終了した[4]
    • 2008年4月1日から5月6日までIKEAポートアイランドの開業を記念して8000型車両に全面ラッピングを施した「IKEA HOME FURNISHING LINER」が運行されていた。

歴史[編集]

  • 1977年昭和52年)12月7日:三宮 - ポートターミナル間・中公園 - 市民広場 - 南公園間の軌道事業に特許、ポートターミナル - 中公園間・南公園 - 中公園間の鉄道事業に免許[5]
  • 1981年(昭和56年)2月5日:三宮 - 南公園 - 中公園間が開業[5]
  • 1995年平成7年)
  • 2001年(平成13年)9月4日:中公園 - ポートアイランド2期北(仮称→現:医療センター)間の軌道事業に特許[5]
  • 2002年(平成14年)11月6日:ポートアイランド2期北 - 神戸空港間の軌道事業に特許[6][5]
  • 2004年(平成16年)
    • 11月20日21日:軌道切替工事に伴い終日運休、バスにて代替輸送。
    • 11月22日:中公園駅下りホーム、市民病院前駅(現:みなとじま駅)・市民広場駅ホーム切替。
  • 2005年(平成17年)9月10日11日:2回目の軌道切替工事に伴い終日運休、バスにて代替輸送。
  • 2006年(平成18年)2月2日:市民広場 - 神戸空港間が開業[5]、三宮 - 神戸空港間で快速運転開始。
  • 2011年(平成22年)7月1日:市民病院前駅をみなとじま駅に、先端医療センター前駅を医療センター駅に、ポートアイランド南駅を京コンピュータ前駅にそれぞれ駅名改称。

駅一覧[編集]

三宮 - みなとじま - 神戸空港
駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 快速 接続路線 駅務
P01 三宮駅 - 0.0 阪急電鉄神戸本線神戸高速線(神戸三宮駅:HK-16)
阪神電気鉄道本線(神戸三宮駅:HS 32)
神戸市営地下鉄Subway KobeSeishinyamate.png 西神・山手線(三宮駅:S03)、■ 海岸線三宮・花時計前駅:K01)
西日本旅客鉄道東海道本線JR神戸線)(三ノ宮駅
P02 貿易センター駅 0.8 0.8   ×
P03 ポートターミナル駅 1.0 1.8   ×
P04 中公園駅 1.0 2.8  
P05 みなとじま駅
(キャンパス前)
0.5 3.3  
P06 市民広場駅
コンベンションセンター
0.5 3.8 北埠頭方面(三宮方面からは直通あり)
P07 医療センター駅
市民病院前)
0.8 4.6   ×
P08 京コンピュータ前駅
神戸どうぶつ王国
0.8 5.4   ×
P09 神戸空港駅 2.8 8.2  
市民広場→中埠頭→中公園
駅番号 駅名 駅間キロ 営業キロ 接続路線 駅務
P06 市民広場駅 - 0.0  
PL07 南公園駅
(IKEA前)
0.6 0.6  
PL08 中埠頭駅 0.6 1.2  
PL09 北埠頭駅 0.5 1.7  
P04 中公園駅 0.9 2.6 三宮方面へは直通、神戸空港方面は乗り換え

※北埠頭方面は上表にて上から下方向のみの運転。下から上方向には乗車できない。

快速欄の記号
●:停車、|:通過
駅務欄の記号
○=終日有人
△=一部時間帯有人
▲=休日一部時間帯有人
×=無人
  • 医療センター駅は神戸キメックセンタービル横に建設された。同駅開業以前は市民広場駅から10本のムービングウォークを乗り継いで行くしかなかった。

脚注[編集]

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  1. ^ ポートアイランド線の駅名変更について (PDF) - 神戸新交通、2010年10月28日。
  2. ^ 新交通システムの途中駅通過運転は、1999年 - 2004年に広島高速交通広島新交通1号線(アストラムライン)の急行列車で実施されていたことがある。
  3. ^ ポートライナーのダイヤ改正 (PDF) - 神戸新交通、2011年3月10日
  4. ^ 神戸の「ポートライナー」初代車両引退へ - YOMIURI ONLINE、2009年10月16日
  5. ^ a b c d e 国土交通省鉄道局監修『鉄道要覧』平成18年度版、電気車研究会・鉄道図書刊行会、p.207, 242
  6. ^ 外山勝彦「鉄道記録帳2002年11月」、『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年2月1日、 21頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]