伊勢中川駅

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伊勢中川駅*
西口
西口
いせなかがわ - ISE-NAKAGAWA
三重県松阪市嬉野中川新町一丁目93
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
電報略号 ナカ
駅構造 地上駅
ホーム 5面6線
乗降人員
-統計年度-
7,323人/日
-2008年-
開業年月日 1930年昭和5年)5月18日
乗入路線 3 路線
所属路線 大阪線
キロ程 108.9km(大阪上本町起点)
川合高岡 (4.5km)
所属路線 名古屋線
キロ程 78.8km(**近鉄名古屋起点)
桃園 (3.3km)
所属路線 山田線
キロ程 0.0km(伊勢中川起点)
(3.0km) 伊勢中原
備考 各線直通運転実施
* 1941年に参急中川駅から改称
** 正式な起点は当駅
4・5番線ホーム南端からみた構内(右端が1番線)

伊勢中川駅(いせなかがわえき)は、三重県松阪市嬉野中川新町一丁目にある、近畿日本鉄道(近鉄)の

以前は、単に「中川駅」とアナウンスされていたことがあり、地元の住民も「中川駅」と呼称している。近畿日本鉄道主要3路線の重要な接続点にあたり、大阪市名古屋市伊勢市方面のいずれへも出ることができる。

目次

[編集] 利用可能な鉄道路線

[編集] 駅構造

5面6線のホームを持つ地上駅改札口・コンコースは地下に、ホームは地上にある。改札口は1ヶ所のみ。駅の下を東西に走る地下道があり(歩行者通行専用)、そこに改札口が設けられる。東西両口から地下道へ降りる際には、エスカレーターエレベーターとスロープも設置されており、地下改札内と各ホームの間には階段とエレベーターがある。

トイレは改札内(地下)にあり、男女別の水洗式。かつては1番線、4・5番線ホームに男女共用の汲み取り式、6番線ホームに男女別の汲み取り式があったが、2004年1月10日の地下駅舎化に伴い、閉鎖・撤去された。また、2005年秋には、改札外(駅の東西各1か所)にもトイレが設置された。

[編集] のりば

東側から以下のようにホームが並んでいる。線路は1番線から6番線まであるが、行き先とホームとの明確な対応はなされていない。

  • 1・2番線ホーム(島式、2番線は普通電車の降車限定)
  • 2・3番線ホーム(島式)
  • 3・4番線ホーム(島式)
  • 4・5番線ホーム(島式)
  • 6番線ホーム(単式)

以上のように、1 - 5番線間には全てホームがあり、2 - 4番線は両側をホームで挟まれる構造になっている。これは、かつて名古屋線が狭軌であった当時に名古屋線・大阪線間の乗り継ぎをスムーズにするための所産であるが、現在も乗り継ぎ機能を十分発揮し、理想的な乗換駅の構内形態として鉄道評論家から賞賛を受けている[1]。また南海泉佐野駅阪神尼崎駅など、同様の構造を採用した駅もいくつか少ないながらも生まれている。

3・4番線の列車は両扉扱いを実施。名古屋線・大阪線間の特急・急行での乗り継ぎはほとんど同一ホーム上で可能である。2番線については普通電車発着時のみ1番線側から降車できる。なお、唯一単式ホームとなっている6番線は早朝・深夜帯を除く大阪線の普通列車が主として発着する。

1 山田線 普通 宇治山田鳥羽賢島方面
名古屋線 普通(当駅折返しのみ) 四日市名古屋方面
2・3 山田線 普通・急行・区間快速
快速急行・特急
宇治山田・鳥羽・賢島方面
名古屋線 普通・急行
(当駅折返しのみ)
津・四日市・名古屋方面
大阪線 急行・区間快速
(当駅折返しのみ)
大阪神戸奈良京都方面
4・5 名古屋線 普通・急行・特急 津・四日市・名古屋方面
大阪線 普通(早朝・深夜の一部)
急行・区間快速
快速急行・特急
大阪・神戸・奈良・京都方面
6 大阪線 普通 東青山名張方面

なお、大阪線方面からは1・2・3・6番線(本線扱いは3番線)、名古屋線方面からは1・2・3番線(本線扱いは2番線)、山田線方面からは4・5・6番線(本線扱いは5番線)へ入線可能。大阪線及び名古屋線方面へは1 - 6番線全てから、山田線方面へは1 - 3番線から発車可能。ただし、急行以上の種別は当駅始発でない限り、下りは3番線、上りは4番線に入ることが多い(両扉扱いが可能なため)。

ダイヤによっては、名古屋発中川止まりの急行を2番線、上本町ゆき急行を4番線に入れることがある。この場合、3番線に普通電車を停車させ、乗客は車内を通って連絡する。

[編集] 配線図

近畿日本鉄道 伊勢中川駅 構内配線略図
名古屋線
四日市名古屋方面
近畿日本鉄道 伊勢中川駅 構内配線略図
山田線
宇治山田鳥羽
賢島方面
大阪線
上本町難波京都方面
凡例
出典:[2]、および、[3]
1・2番ホームの2番のりば(白線クロスハッチ部分)は普通列車の降車専用



[編集] 中川短絡線

宮古分岐と中川短絡線(大阪側より撮影)

駅構内に、名古屋線・大阪線間を短絡する中川短絡線がある。

この短絡線は、名阪特急の伊勢中川駅でのスイッチバックのための運転停車の不便を避け、途中無停車での名阪特急の運転を可能とするために敷設された。初期の計画の中には久居駅付近から川合高岡駅付近を短絡する案も存在したが、用地買収の困難さや雲出川架橋などの出費を考慮して、伊勢中川駅付近の最短距離を結ぶことに決定した。

急カーブを徐行するため短絡効果はあまり高くないが、乗客が伊勢中川駅で方向転換をするため、座席の向きを反転させる手間を要していたのを解消するという、サービス面での効果が得られた。

1961年3月29日に使用を開始。なお当初は名阪甲特急(いわゆるノンストップ特急)のみが短絡線を利用し、名阪乙特急(沿線主要駅停車の特急)は従来どおり伊勢中川駅でスイッチバックを行っていたが、1963年9月21日から乙特急も短絡線を使用するようになった。

名阪甲特急の乗務員は富吉列車区(名古屋)と高安列車区(大阪)から1名ずつ乗務し、短絡線上を徐行で通過する間に引き継ぎ交代を行う。交代後は運転をしていた乗務員が車掌となり、車掌をしていた乗務員が運転にあたる(ちなみに交代中はカーテンがひかれ、乗客には見えないようにしていることが多い)。

なお、大阪線側の分岐点は宮古分岐、名古屋線側の分岐点は黒田分岐の名称がある(ただしこれらは伊勢中川駅の構内という扱いで正確には信号場ではない)。これは、各分岐点の所在地の地名によるものである。

1961年に完成した短絡線には、雲出川の支流である中村川を跨ぐコンクリート橋梁の部分があるが、この構造が中村川の治水に不充分であるため、国土交通省の補助を受け橋梁の架け替え工事が2002年から開始されている。基礎調査・設計等は既に終え、2011年度の竣工を目指して工事を実施している。橋梁部分のみならず、短絡線全体の改良が含まれており、完成の暁には短絡線の曲線半径は現行より大きくなる。

ちなみに、大阪線から名古屋線に直通する料金不要列車として1本のみ存在する名張発名古屋行の急行は、直通に際してこの短絡線を使用せず、当駅に停車してスイッチバックを行ったのち、名古屋線に入線する。

[編集] 特徴

  • 甲特急以外の列車が停車する。
  • 自動改札機は3台全てが日本信号製の赤い自動改札機(GX7)である(出場時2枚一括処理・PiTaPaICOCA対応)。
  • 自動精算機はタッチパネル式高額紙幣・ICカードチャージ対応機。
  • スルッとKANSAI対応カード及びJスルーカードは本来対応エリア外のため使用できないが、券売機(タッチパネル式の高額紙幣・ICカードチャージ対応機)にこれらのプリペイドカードを挿入することにより切符を購入することができる(このことは公式にはアナウンスされていない)
  • 特急券及び定期券の購入が可能。(窓口及び自動券売機)
  • 駅所在地が嬉野町だった頃に当時の住民から「嬉野駅」へ駅名変更の要望があったが立ち消えになった。
  • 大阪上本町行き、大阪難波行きの列車は「大阪(方面)行き」とアナウンスされることがある。
  • 当駅止まりの設定列車がこの駅に到着後、行き先を変更して引き続き延長運転される列車設定が存在する。

[編集] 利用状況

  • 主として通学・通勤用に利用される。
  • 伊勢中川駅の利用状況の変遷を下表に示す。
    • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
    • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
      • 2008年11月18日の調査結果によると、1日の利用客は7,323人(前回2005年11月8日の調査では6,843人)。この数字は…
        • 近鉄の全調査対象駅(287駅)中、94位。
        • 大阪線の駅(48駅、他線接続駅含む)の中では、18位。
        • 名古屋線の駅(44駅、他線接続駅含む)の中では、12位。
        • 山田線・鳥羽線・志摩線の駅(33駅、他線接続駅含む)の中では、3位。
        • 三重県内の近鉄の駅(116駅、但し調査当時の数)の中では、13位。
    • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

[編集] 駅周辺

駅としての知名度や拠点性の高さの割に閑静な駅周辺だったが、21世紀になってから駅周辺の再開発が進んでいる。駅の西側は民営の駐車場駐輪場、住宅などがあったが、駅前広場や銀行マンションが建設されている。東側は水田地帯であったが、バス発着場やマンションもでき、急速に市街化が進行している。主な施設は次のとおり。

[編集] 路線バス

三重交通

  • 72系統(嬉野線)上小川 行(平日2回、土休日1回のみ)

[編集] 歴史

  • 1930年昭和5年)5月18日 - 参宮急行電鉄の参急中川 - 松阪間、参急中川 - 久居間(津線)開通時に参急中川駅として開業。
  • 1930年(昭和5年)11月19日 - 参宮急行電鉄の佐田(現・榊原温泉口) - 参急中川間開通。
  • 1938年(昭和13年)12月6日 - 津線を1067mm軌間に改軌。津線が名古屋線に改称。
  • 1941年(昭和16年)3月15日 - 大阪電気軌道が参宮急行電鉄を合併、関西急行鉄道に改称時に駅名も伊勢中川駅に改称。同時に旧・参急線の線路名称が制定され、当駅を境に名張方面は大阪線、宇治山田方面は山田線となる。
  • 1944年(昭和19年)6月1日 - 関西急行鉄道が南海鉄道(現在の南海電気鉄道の前身)と合併、近畿日本鉄道の駅となる。
  • 1959年(昭和34年)11月19日 - 名古屋線を標準軌に改軌。
  • 1961年(昭和36年)3月29日 - 中川短絡線が開通。名阪間に伊勢中川駅通過の特急運転開始。
  • 1972年(昭和47年)9月18日 - 構内地下道・乗降場増設工事竣工。
  • 2004年平成16年)1月10日 - 地下駅舎化・自動改札機設置。
  • 2007年(平成19年)4月1日 - PiTaPa使用開始。
  • 2008年(平成20年)3月4日 - ホームに特急券自動券売機設置。窓口に特急券・定期券自動券売機設置。
  • 2008年(平成20年)3月5日 - ホーム特急券窓口閉鎖。
  • 2008年(平成20年)3月8日 - 6番線エレベーター供用開始。
  • 2008年(平成20年)4月23日 - 自動精算機をタッチパネル式高額紙幣・ICカードチャージ対応機に更新。
  • 2008年(平成20年)12月24日 - 1・2番線、3・4番線エレベーター供用開始。
  • 2009年(平成21年)2月15日 - 2・3番線、4・5番線エレベーター供用開始。

[編集] 隣の駅

近畿日本鉄道
大阪線
快速急行・区間快速急行・急行
榊原温泉口駅 - 伊勢中川駅 (- 松阪駅)
普通(山田線からの直通が上り1本のみあり)
川合高岡駅 - 伊勢中川駅 (- 伊勢中原駅)
名古屋線
急行(大阪線からの直通が上り1本のみあり)
久居駅 - 伊勢中川駅 (- 松阪駅、榊原温泉口駅)
普通
桃園駅 - 伊勢中川駅 (- 伊勢中原駅)
山田線
快速急行・区間快速急行
(榊原温泉口駅 -) 伊勢中川駅 - 松阪駅
急行
(久居駅、榊原温泉口駅 -) 伊勢中川駅 - 松阪駅
普通(大阪線直通は上り1本のみ)
(桃園駅、川合高岡駅 -) 伊勢中川駅 - 伊勢中原駅

[編集] 脚注

  1. ^ 川島令三全国鉄道事情大研究:名古屋都心部・三重篇』草思社、1996年、178頁
  2. ^ 川島令三、『全国鉄道事情大研究 - 名古屋都心部・三重篇』、ISBN 978-4-7942-0700-5、172p、草思社、1996
  3. ^ 川島令三、『全国鉄道事情大研究 - 大阪都心部・奈良篇』、ISBN 978-4-7942-0498-1、134p、草思社、1993年

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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