五十鈴川駅

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五十鈴川駅
駅舎
駅舎
いすずがわ - ISUZUGAWA
(内宮前)
宇治山田 (1.9km)
(3.0km) 朝熊
所在地 三重県伊勢市中村町325
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線 鳥羽線
キロ程 1.9km(宇治山田起点)
伊勢中川から30.2km
電報略号 イス
駅構造 高架駅(盛土上)
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
1,314人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1969年昭和44年)12月15日
駅名標
4番線に停車中の特急車両

五十鈴川駅(いすずがわえき)は、三重県伊勢市中村町にある、近畿日本鉄道(近鉄)鳥羽線である。

駅構造[編集]

盛土上に待避設備を備えた島式ホーム2面4線を持つ高架駅。ホーム有効長は特急の発着を考慮して10両分ある。駅舎は下り線(東北)側にある。改札口は1ヶ所のみ。PiTaPaICOCAは専用の簡易改札機による対応。

のりば[編集]

1・2 鳥羽線(下り) 鳥羽賢島方面
3・4 鳥羽線(上り) 名古屋大阪神戸京都方面(一部1番のりば)
特記事項
  • 内側2線(2番線と3番線)が主本線、外側2線(1番線と4番線)が待避線である。
  • 五十鈴川始発の上り列車の一部は、本来下りホームである1番のりばから発車する。
  • 宇治山田寄りに片渡り線が設置されているため、1番のりばのほか、2番のりばも宇治山田方面へ発車が可能である(2番のりば発の上り定期列車は、平日朝7:08発と7:30発名古屋行き特急2本と土休日6:00発上本町行き特急がある(2014年9月21日ダイヤ変更以降)。また、鳥羽寄りにも片渡り線が設置されているため4番のりばからは鳥羽方面への発車も可能であり、1番線が使えない場合は宇治山田方面からの回送列車を中心に渡り線を用いて折り返しを行っている。

特徴[編集]

  • 以前は車内放送で「五十鈴川・内宮前」と呼称されていたが、2009年5月現在、ワンマン列車と一部の特急車の車内自動放送を除いて「内宮前」の呼称は省かれている。現在も内宮への最寄駅とされているが、駅から内宮までは徒歩30分程度(約2km)要するが、当駅から概ね15分 - 30分間隔で出ている三重交通バスの「内宮」行きバスを利用すると便利である。また、伊勢二見鳥羽周遊バス「CANばす」も当駅を経由する。
  • 近鉄特急の停車駅であるが基本的には乙特急か京伊特急のみの停車で、ノンストップ特急(阪伊甲特急・名伊甲特急)は通過する。大阪難波駅発着特急(阪伊乙特急)に併結しない京都駅発着の特急(京伊特急)も通過していたが、2012年3月20日のダイヤ改正で、停車駅に追加されることになった(代わりに併結での京都行きは廃止)。2013年から運行開始の特急「しまかぜ」は通過している[1]
  • 特急券は窓口にて購入できるが、定期券は購入できない。
  • 構内アナウンスは2010年2月頃より自動放送化された。以前は、駅員による到着・発車案内放送が行われていた。
  • 朝夕の鳥羽駅発着の急行が当駅にて乙特急と緩急接続する列車がある他、大阪上本町駅近鉄名古屋駅発着の快速急行[2]・急行で、当駅始発ないし終着のものが設定されている。
  • 2011年まで快速急行の当駅終着は臨時列車のみであったが、2012年3月20日改正で休日の下り最終のみ新設され、2014年9月21日改正で宇治山田終着で当駅まで回送されていた列車が営業するようになったため平日や午前中にも運転されるようになった。
  • 平日ダイヤの特急1本、快速急行2本、急行12本と休日ダイヤの特急3本、快速急行2本、急行13本本は当駅1番線始発である。なお、日中の急行は大半が以前宇治山田駅終着の急行が宇治山田駅の3番線到着後に当駅1番線へ回送され、時間になって宇治山田駅4番線まで折り返し回送された後に改めて宇治山田駅始発の急行として運転されていたものが当駅まで営業されるようになったものである。この他、早朝と夜間の1往復のみ当駅発着の普通列車が運転されている。
  • 2014年9月21日改正で日中の宇治山田駅始発・終着だった特急のうち、名古屋からのものが当駅始発になった。終着は依然宇治山田駅のままである。
  • 大晦日の越年終夜運転時の大阪・京都・名古屋方面の特急列車は、宇治山田駅始発でなく当駅始発となっているが、1990年代中頃以降は鳥羽線および志摩線方面に直通する特急列車も多くなっているため現在は始発列車が減少している。

利用状況[編集]

「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度 一日平均
乗車人員
1997年 1,793
1998年 1,622
1999年 1,291
2000年 1,290
2001年 1,278
2002年 1,242
2003年 1,226
2004年 1,195
2005年 1,188
2006年 1,229
2007年 1,217
2008年 1,247
2009年 1,248
2010年 1,266
2011年 1,280
2012年 1,314
  • 五十鈴川駅の利用状況の変遷を下表に示す。
    • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
    • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
      • 2008年11月18日の調査結果によると、1日の利用客は2,091人(前回2005年11月8日の調査では2,229人)。この数字は…
        • 近鉄の全調査対象駅(287駅)中、187位。
        • 山田線・鳥羽線・志摩線の駅(33駅、他線接続駅含む)の中では、8位。
      • *三重県内の近鉄の駅(116駅、但し調査当時の数)の中では、38位。
    • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

駅周辺[編集]

駅前

バス路線[編集]

三重交通
  • 2番乗り場
    • 51系統 内宮前
伊勢市コミュニティバス「おかげバス」
  • 鹿海・朝熊ルート
  • 二見ルート
    • 松下広場(いせトピア・JR二見浦駅前経由)

歴史[編集]

駅名問題[編集]

近鉄側は、当駅の近くの地名古市から古市口駅の駅名を予定していた。その後開業直前の1969年(昭和44年)11月となって、駅名を「内宮前」(ないくうまえ)にしようとした[3]

しかし、駅名を内宮前とすることにより伊勢神宮へ参拝する客のほとんどが伊勢神宮の外宮前(げくうまえ)の駅(伊勢市駅および宇治山田駅)を素通りして直接内宮に行ってしまうことを懸念した伊勢市長が同年11月10日に近鉄側に反対を申し入れ[4]、伊勢市議会も同年11月11日に行われた近鉄対策特別委員会で反対することを決めた[5]

また、伊勢神宮側(神宮司庁)も駅から内宮まで約2kmも離れており、内宮の近くと思って降車した参拝客に迷惑をかけることを理由に反対した[6]

試運転の開始直前まで、近鉄側は駅名変更の調整を続け[7]、同年11月21日に近鉄の副社長が伊勢市長と会談し駅名を「五十鈴川(内宮前)」とすることを伝え、市長の了承を得たため運輸省に届け出ることとなり、駅名問題は決着した[8]

隣の駅[編集]

近畿日本鉄道
鳥羽線
快速急行・急行・普通
宇治山田駅 - 五十鈴川駅 - 朝熊駅

脚注[編集]

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  1. ^ 次世代新型観光特急「しまかぜ」、平成25年3月21日デビュー! (PDF) - 近畿日本鉄道株式会社、2012年9月28日付ニュースリリース
  2. ^ 奈良線の快速急行とは異なり、難波線に乗り入れておらず、阪神線と相互直通運転も実施していないため、難波線・阪神線とは鶴橋駅で乗り換える必要がある。大阪上本町駅でも乗り換え可能だが、対面乗り換えはできない。
  3. ^ 「試運転は15日ごろ 近鉄鳥羽新線 宇治山田-古市口間」伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月7日付 1面
  4. ^ 「古市口の名 変更には反対 伊勢市が近鉄に申し入れ」伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月11日付 1面
  5. ^ 「内宮前駅名に絶対反対 伊勢市議会も決める」伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月12日付 1面
  6. ^ 「神宮側も反対 近鉄「内宮前」駅名」伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月13日付 1面
  7. ^ 「24日から試運転 近鉄鳥羽新線 宇治山田-古市口間」伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月20日付 1面
  8. ^ 「駅名は五十鈴川(内宮前) 近鉄安藤副社長ら 慶谷市長と会談」伊勢新聞 1969年(昭和44年)11月22日付 1面

関連項目[編集]

外部リンク[編集]