塩浜駅

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塩浜駅
近鉄塩浜駅西口
近鉄塩浜駅西口
しおはま - Shiohama
所在地 三重県四日市市
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄・駅詳細
日本貨物鉄道(JR貨物・駅詳細

塩浜駅(しおはまえき)は、三重県四日市市にある、近畿日本鉄道(近鉄)・日本貨物鉄道(JR貨物)のである。

近鉄の名古屋線と、JR貨物の関西本線(貨物支線)が乗り入れる。両社の駅は隣接しているものの、線路は繋がっておらず独立している。

駅構造[編集]

近畿日本鉄道[編集]

近鉄 塩浜駅
東口
東口
しおはま - SHIOHAMA
海山道 (1.2km)
(1.8km) 北楠
所在地 三重県四日市市御薗町二丁目82
所属事業者 近畿日本鉄道(近鉄)
所属路線 名古屋線
キロ程 40.8km(*近鉄名古屋起点)
電報略号 シオ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面4線
乗車人員
-統計年度-
2,892人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1919年大正8年)10月25日
備考 * 正式な起点は伊勢中川駅

島式ホーム2面4線を有する待避可能な地上駅で、橋上駅舎を備える。ホーム有効長は6両編成分である。改札口は1か所のみで、駅出入口は東西双方に各1か所設置されている。近鉄塩浜検修車庫(車両工場)が隣接している。トイレは改札内橋上駅舎内に設置されている。

のりば[編集]

1・2 名古屋線(下り) 鳥羽賢島大阪神戸方面
3・4 名古屋線(上り) 四日市桑名名古屋方面

内側2線(2番線と3番線)が主本線、外側2線(1番線と4番線)が待避線である。なお、1番のりばからは名古屋方面への出発も可能である。

駅設備その他[編集]

自動改札機自動精算機回数券カードに対応。スルッとKANSAIおよびJスルーカードは非対応)が設置されている。自動精算機ではICOCAへのチャージが可能。正式にアナウンスされてはいないが、自動券売機(新型のタイプ)に同カードを挿入することにより乗車券類を購入することができる。

定期券特急券は自動券売機で購入が可能。かつては定期券・特急券は窓口発売であったが、2008年11月26日より窓口は廃止となり、自動券売機での対応に切り替えられた。

当駅に停車する急行・普通列車の大半は乗務員交代を行うほか、ラッシュ時の一部と日中の名古屋方面の急行および普通列車は当駅で特急を待避する(伊勢中川方面についてはラッシュ時の一部のみで日中の急行は大半が伊勢若松駅で待避となる)。早朝と夕方以降に当駅を発着する普通列車も設定されている。


JR貨物[編集]

JR貨物 塩浜駅
構内での貨物列車の入換作業の様子。画像右上の線路脇の白い建物がJR貨物の駅舎。(2006年3月)
構内での貨物列車の入換作業の様子。
画像右上の線路脇の白い建物がJR貨物の駅舎。
(2006年3月)
しおはま - Shiohama
四日市 (3.3km)
所在地 三重県四日市市馳出町二丁目
所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 関西本線(貨物支線)
キロ程 3.3km(四日市起点)
電報略号 ホハ
駅構造 地上駅
開業年月日 1944年昭和19年)6月1日
備考 貨物専用駅
昭和四日市石油へ出発する貨物列車(2008年)
三菱化学へ出発する貨物列車(2008年)

近鉄塩浜駅に隣接し駅の着発線を有する操車場と、近鉄海山道駅に隣接する側線群からなる。

着発線は到着線1線と出発線1線からなる。最も西側(近鉄塩浜駅寄り)の線路が到着線で、その東隣が出発線となっている。出発線の東側には貨車留置線が計10本敷設されている。構内はすべて非電化であり、駅構内の入換作業はJR貨物が保有する本線牽引機(DD51形ディーゼル機関車)が担当する。石油輸送用タンク貨車の常備駅であり、四日市駅と当駅で分担して留置されている。

専用線[編集]

当駅に接続する専用線・専用鉄道は1本ある。

昭和四日市石油専用線
着発線から南へ伸びる線路があり、途中で2つに分かれた線路の一方が昭和四日市石油専用線に繋がっている。昭和四日市石油専用線は同社四日市製油所の構内へ伸びている。
専用線の入換作業は、日本通運が保有する小型ディーゼル機関車(スイッチャー)が担当している[1]。主に1996年(平成8年)に新造された北陸重機工業製・28tの「No14」と「No15」の2両が常時重連運転で使用されている[1]。このほか、日立製作所製・25tの「No10」「No11」が存在するが、駅に出てくることはまれである[1]

廃止された専用線[編集]

石原産業専用鉄道
2008年廃止。着発線から南へ伸びる路線が2つに分かれた路線の一方で同社の四日市工場へ続いていた。作業距離3.7キロ総延長8.7キロ[2]
運転は昭和町駅 (愛知県)能町駅より1日1往復。 液化塩素専用タキ5450が使用され[3]、 入換作業は石原産業が保有するスイッチャーが担当し、日本車輌製造製・25tの「DL106」と、日本輸送機(ニチユ)製・20tの「BH205」が交代で使用されていた[1]。1968年までは蒸気機関車が使用されており、B6形2412と戦時中中国海南島の鉱山で使用される予定だった日本車両製Cタンク(S108)がいた。現在2412は名古屋市科学館、S108は神戸市の本山交通公園に保存されている[4]。他にニチユのDL101-103、BH204がいた[5]
三菱化学専用線
2011年3月末で廃止。近鉄海山道駅に隣接する側線群の南端から、三菱化学四日市事業所(旧・三菱化成工業四日市工場)へ伸びる専用線が分岐していた。
入換作業は日本トランスシティ保有のスイッチャーが担当していた[1]。スイッチャーは3両あり、主に新三菱重工業製・20tの「BH203」と日本車輌製造製・25tの「DB251」が交代で使用されていた。なお、もう1両の「BH201」は「BH203」と同じく新三菱重工業製・25tである[1]
三菱油化専用線
1980年ごろまでに廃止。現存する昭和四日市石油専用線から分岐し、四日市製油所の北側にある三菱化学四日市事業所(旧・三菱油化四日市工場)へ続いていた。
三菱モンサント化成専用線
近鉄海山道駅に隣接する側線群の北端から、三菱化学四日市事業所(旧・三菱モンサント化成四日市工場)へ延びていた。

取扱う貨物の種類[編集]

当駅は、専用線発着のコンテナ貨物と、専用線発着の車扱貨物の取扱駅である。 取扱品は石油であり、タンク車で昭和四日市石油専用線から発送される。発送先は南松本駅日本オイルターミナル松本営業所)である。

かつてはこのほか化成品の扱いもあり、タンクコンテナで輸送される酸化エチレンや、タンク車で輸送される液体塩素である。酸化エチレンは奥野谷浜駅(三菱化学鹿島事業所)から三菱化学専用線へ運ばれ、液体塩素は昭和町駅東亞合成名古屋工場)から石原産業専用鉄道へ運ばれていた。

貨物列車[編集]

2013年3月改正時点では上り列車(四日市方面)は高速貨物列車タキ1000形貨車のみで編成)が1日1本のみ稲沢駅を経由して南松本駅まで運行、専用貨物列車が1日5本(2本は稲沢駅経由で南松本駅まで、1本は臨時で稲沢駅まで運転)運行されている。下り列車(当駅終着)は高速貨物列車(タキ1000形のみで編成)が1日1本、専用貨物列車が1日3本運行されている。

利用状況[編集]

近鉄[編集]

「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度 一日平均
乗車人員
1997年 3,200
1998年 3,044
1999年 3,004
2000年 2,958
2001年 2,835
2002年 2,852
2003年 2,865
2004年 2,826
2005年 2,810
2006年 2,834
2007年 2,840
2008年 2,910
2009年 2,755
2010年 2,744
2011年 2,836
2012年 2,892

塩浜駅の利用状況の変遷を下表に示す。

  • 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
  • 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
    • 2008年11月18日の調査結果によると、1日の利用客は6,330人(前回2005年11月8日の調査では5,928人)。
      • 近鉄の全調査対象駅(287駅)中、106位。
      • 名古屋線の駅(44駅、他線接続駅含む)の中では、14位。
      • 三重県内の近鉄の駅(116駅、但し調査当時の数)の中では、15位。
  • 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(塩浜駅)
年度 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 乗降人員調査結果
人/日
特記事項
通勤定期 通学定期 定期外 合 計 調査日 調査結果
1950年(昭和25年) 1,110,840 ←←←← 480,375 1,591,215      
1951年(昭和26年) 1,377,840 ←←←← 535,306 1,913,146      
1952年(昭和27年) 1,339,440 ←←←← 570,342 1,909,782      
1953年(昭和28年) 1,384,290 ←←←← 635,672 2,019,962      
1954年(昭和29年) 1,397,310 ←←←← 647,521 2,044,831      
1955年(昭和30年) 1,489,530 ←←←← 595,554 2,085,084      
1956年(昭和31年) 1,585,860 ←←←← 604,907 2,190,767      
1957年(昭和32年) 1,662,150 ←←←← 676,636 2,338,786      
1958年(昭和33年) 1,655,340 ←←←← 712,619 2,367,959      
1959年(昭和34年) 1,973,100 ←←←← 745,128 2,718,228      
1960年(昭和35年) 2,084,040 ←←←← 703,384 2,787,424      
1961年(昭和36年) 2,514,000 ←←←← 775,034 3,289,034      
1962年(昭和37年) 2,670,900 ←←←← 804,314 3,475,214      
1963年(昭和38年) 2,454,570 ←←←← 866,995 3,321,565      
1964年(昭和39年) 2,859,900 ←←←← 964,425 3,824,325      
1965年(昭和40年) 2,793,990 ←←←← 899,558 3,693,548      
1966年(昭和41年) 2,719,020 ←←←← 719,021 3,438,041      
1967年(昭和42年) 2,753,640 ←←←← 742,505 3,496,145      
1968年(昭和43年) 2,520,780 ←←←← 744,852 3,265,632      
1969年(昭和44年) 2,349,510 ←←←← 730,240 3,079,750      
1970年(昭和45年) 2,484,720 ←←←← 693,571 3,178,291      
1971年(昭和46年) 2,403,090 ←←←← 681,308 3,084,398      
1972年(昭和47年) 2,271,840 ←←←← 637,886 2,909,726      
1973年(昭和48年) 2,196,660 ←←←← 605,025 2,801,685      
1974年(昭和49年) 2,271,780 ←←←← 594,844 2,866,624      
1975年(昭和50年) 2,269,620 ←←←← 594,719 2,864,339      
1976年(昭和51年) 2,049,480 ←←←← 533,145 2,582,625      
1977年(昭和52年) 1,914,210 ←←←← 519,753 2,433,963      
1978年(昭和53年) 1,837,890 ←←←← 504,065 2,341,955      
1979年(昭和54年) 1,689,660 ←←←← 491,703 2,181,363      
1980年(昭和55年) 1,532,250 ←←←← 483,878 2,016,128      
1981年(昭和56年) 1,488,330 ←←←← 458,685 1,947,015      
1982年(昭和57年) 1,384,170 ←←←← 449,027 1,833,197 11月16日 9,890  
1983年(昭和58年) 1,280,460 ←←←← 427,354 1,707,814 11月8日 9,422  
1984年(昭和59年) 1,246,110 ←←←← 397,191 1,643,301 11月6日 8,994  
1985年(昭和60年) 1,197,570 ←←←← 388,848 1,586,418 11月12日 8,512  
1986年(昭和61年) 1,190,250 ←←←← 400,475 1,590,725 11月11日 8,864  
1987年(昭和62年) 1,175,790 ←←←← 387,042 1,562,832 11月10日 9,079  
1988年(昭和63年) 1,157,130 ←←←← 398,863 1,555,993 11月8日 8,830  
1989年(平成元年) 1,123,170 ←←←← 394,546 1,517,716 11月14日 8,377  
1990年(平成2年) 1,105,620 ←←←← 400,041 1,505,661 11月6日 7,916  
1991年(平成3年) 1,095,810 ←←←← 398,083 1,493,893      
1992年(平成4年) 1,066,170 ←←←← 403,497 1,469,667 11月10日 7,810  
1993年(平成5年) 1,027,230 ←←←← 393,831 1,421,061      
1994年(平成6年) 961,680 ←←←← 353,895 1,315,575      
1995年(平成7年) 972,660 ←←←← 364,790 1,337,450 12月5日 7,590  
1996年(平成8年) 913,920 ←←←← 333,883 1,247,803      
1997年(平成9年) 853,920 ←←←← 313,980 1,167,900      
1998年(平成10年) 809,370 ←←←← 301,844 1,111,214      
1999年(平成11年) 786,300 ←←←← 313,262 1,099,562      
2000年(平成12年) 765,300 ←←←← 314,320 1,079,620      
2001年(平成13年) 728,880 ←←←← 305,937 1,034,817      
2002年(平成14年) 730,680 ←←←← 310,428 1,041,108      
2003年(平成15年) 736,950 ←←←← 311,712 1,048,662      
2004年(平成16年) 725,340 ←←←← 306,150 1,031,490      
2005年(平成17年) 717,840 ←←←← 307,720 1,025,560 11月8日 5,928  
2006年(平成18年) 727,920 ←←←← 306,567 1,034,487      
2007年(平成19年) 730,620 ←←←← 308,638 1,039,258      
2008年(平成20年)   ←←←←     11月18日 6,330  
2009年(平成21年) 716,910 ←←←← 288,717 1,005,627      
2010年(平成22年)   ←←←←          
2011年(平成23年)   ←←←←          
2012年(平成24年)   ←←←←          
2013年(平成25年)   ←←←←          


JR貨物[編集]

  • 2003年度の発送貨物は744,699トン、125,396トンであった。

駅周辺[編集]

バス路線[編集]

歴史[編集]

近鉄[編集]

駅構内。近鉄の旅客駅(左側)と隣接する貨物駅(右側)

JR貨物[編集]

隣の駅[編集]

近畿日本鉄道
名古屋線
急行
近鉄四日市駅 - 塩浜駅 - 伊勢若松駅
普通
海山道駅 - 塩浜駅 - 北楠駅
日本貨物鉄道
関西本線貨物支線
四日市駅 - 塩浜駅

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f せんろ商会編著 『知られざる鉄道 2』 JTB、2003年、82-83頁
  2. ^ 「昭和58年版全国専用線一覧表」『トワイライトゾーンマニュアル6』ネコパブリッシング、1997年、311頁
  3. ^ 近藤弘志「石原産業専用線ついに廃止」『トワイライトゾーンマニュアル16』ネコパブリッシング、2009年
  4. ^ 近藤弘志「塩浜貨物線界隈の想い出」『トワイライトゾーンマニュアル15』ネコパブリッシング、2007年
  5. ^ 『世界の鉄道'70』朝日新聞社、186頁
  6. ^ a b c d e f g 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 2』 JTB、1998年、345頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]