瀬戸大橋線

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宇野線区間を走行する快速「マリンライナー」
宇野線区間を走行する快速「マリンライナー」
路線総延長 71.8 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V 架空電車線方式直流
経路図
KBHFa
0.0 岡山駅
LSTR
宇野線を参照
BHF
14.9 茶屋町駅
LSTR
本四備讃線を参照
BHF+GRZq
27.8 児島駅 JR西日本JR四国
LSTR
本四備讃線
BHF
45.9 宇多津駅
LSTR
予讃線を参照
KBHFe
71.8 高松駅
瀬戸大橋線・瀬戸大橋区間
マリンライナー最後尾より)

瀬戸大橋線(せとおおはしせん)は、瀬戸大橋を通り、岡山県岡山市北区岡山駅香川県高松市高松駅とを結ぶ西日本旅客鉄道(JR西日本)と四国旅客鉄道(JR四国)の鉄道路線愛称[1]である。以下の路線から構成されている。

旅客案内では、原則として本四備讃線に入る列車に対してのみ瀬戸大橋線の呼称が使用されている[2]

概要[編集]

1988年昭和63年)3月20日、瀬戸大橋博覧会開催により茶屋町駅 - 児島駅間が暫定開業した。そして同年4月10日に全面開業し、従来運航されていた宇高連絡船に代わって本州四国を結ぶ幹線鉄道として機能している。

岡山駅で山陽新幹線に連絡し、同駅と四国各地を結ぶ特急列車が多数運行されているほか、首都圏と四国を結ぶ寝台列車サンライズ瀬戸」も運行されている。優等列車以外では岡山 - 高松間の快速「マリンライナー」の設定もある。また日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車の運行も行われている。

全区間が直流電化されている。ただし、宇野線区間には一部単線の区間があり、これが列車増発や所要時間短縮のネックとなっている。そのため、瀬戸大橋線の輸送改善のため宇野線内で部分複線化および、高速化が行われている。なお香川県は1990年度より2年間をかけ、岡山駅 - 高松駅間のミニ新幹線化につき調査を実施したが、瀬戸大橋を中心に建設費が1600億から1800億円かかり収支が楽観できないという結果が出たため、断念している[3]

岡山駅 - 児島駅間の各駅と坂出駅・高松駅は、IC乗車カードICOCA」の岡山・広島エリア(岡山駅 - 児島駅間は同岡山・福山地区)に含まれている。ただし、坂出駅・高松駅からは「ICOCA」の岡山・広島エリアの岡山・福山地区しか利用できない。また児島駅 - 宇多津駅間には、1996年1月10日から加算運賃100円が設定され、道路との共用部の維持費として支払われる「本四利用料」や軌道の維持費などの一部に充当されている[4]

路線データ[編集]

  • 管轄・路線距離(営業キロ
    • 西日本旅客鉄道(第一種鉄道事業者):
      • 岡山駅 - 児島駅間 27.8km
    • 四国旅客鉄道(第一種鉄道事業者):
      • 児島駅 - 高松駅間 44.0km
    • 日本貨物鉄道(第二種鉄道事業者):
      • 岡山駅 - 高松駅間 71.8km
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:20(起終点駅含む)
  • 複線区間:
    • 複線:早島駅 - 久々原駅間、茶屋町駅 - 高松駅間
    • 単線:岡山駅 - 早島駅間、久々原駅 - 茶屋町駅間
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 最高速度:
    • 茶屋町駅 - 児島駅間、宇多津駅 - 高松駅間 130km/h
    • 児島駅 - 宇多津駅間 120km/h
    • 岡山駅 - 茶屋町駅間 100km/h
  • 運転指令所
    • 岡山駅 - 児島駅間 岡山輸送指令室
    • 児島駅 - 高松駅間 高松指令所

運行形態[編集]

優等列車[編集]

昼行特急列車として、岡山駅と松山方面とを結ぶ「しおかぜ」15往復、岡山駅と高知方面とを結ぶ「南風」14往復、岡山駅と徳島駅とを結ぶ「うずしお」2往復(岡山駅 - 宇多津駅間で「南風」と併結)が運転されている。

また夜行列車として東京駅 - 高松駅間の寝台特急「サンライズ瀬戸」が1往復運転されている。

快速「マリンライナー」[編集]

岡山駅 - 高松駅間で運転される快速列車。日中には毎時2本・30分間隔の運転を基本としている。宇野線区間では妹尾駅か早島駅のいずれか一方に必ず停車するが、朝・夜にはこの2駅双方とも停車する列車もある。また早朝・深夜には大元駅・備前西市駅に停車する列車もある。本四備讃線区間・予讃線区間(茶屋町駅 - 高松駅間)では、途中児島駅・坂出駅のみに停車するが、早朝・深夜の列車は本四備讃線区間内が各駅停車、予讃線内坂出駅 - 高松駅間でも一部の途中駅に停車する(駅一覧参照)。

普通[編集]

各駅に停車する普通列車は、宇多津駅から予讃線多度津駅方面へ直通する岡山駅 - 観音寺駅間、岡山駅 - 土讃線琴平駅間の列車がそれぞれ1日2往復ずつ運転される。このほか、岡山駅 - 児島駅間の区間運転の列車や、茶屋町駅から宇野線宇野駅方面へ直通する列車も運転されている。運転間隔は岡山駅 - 児島駅間が1時間に1 - 2本、児島駅 - 宇多津駅間がおおむね2時間に1本である。

貨物列車[編集]

利用状況[編集]

2009年10月22日に瀬戸大橋線の利用者が2億人に達した。瀬戸大橋線の年間利用者数は、1993年度にピークになった1,094万人から下がりはじめ、2008年度は800万人にまで減少した[5]。2010年度は、高速道路の料金割引により道路の利用が増え、720万人にまで減少し、過去最低となっている[6]

瀬戸大橋線の年間輸送人員(単位:千人)[7][8][9]
年度 1988年度 1989年度 1990年度 1991年度 1992年度 1993年度 1994年度 1995年度 1996年度 1997年度 1998年度 1999年度
輸送人員 10,997 9,879 10,245 10,906 10,680 10,940 9,919 10,225 10,169 10,151 9,468 8,969
年度 2000年度 2001年度 2002年度 2003年度 2004年度 2005年度 2006年度 2007年度 2008年度 2009年度 2010年度
輸送人員 8,678 8,518 8,237 8,056 7,872 7,893 8,000 8,283 8,004 7,274 7,199

駅一覧[編集]

予讃線内は、快速「マリンライナー」の停車駅および貨物駅のみを記載。これ以外の駅については「予讃線#駅一覧」を参照。

  • (貨):貨物専用駅
  • 停車駅
    • 普通・快速「マリンライナー」・貨物列車 …●印の駅は全列車停車、◆印の駅は半数程度が停車、▲印の駅は早朝・ラッシュ時・深夜に一部停車、|印の駅は全列車通過
      宇多津駅(‖印):ホームは経由せず同駅構内の短絡線を経由する
    • 特急…#優等列車に挙げられている各列車記事を参照
  • 線路 … ‖:複線区間、◇・|:単線区間(◇は列車交換可能)、∨:ここより下は単線、∧:ここより下は複線
会社 路線名 駅名 駅間営業キロ 累計
営業キロ
普通 快速 貨物列車 接続路線 線路 所在地
岡山
から
路線
起点
から
西日本旅客鉄道 宇野線 岡山駅 - 0.0   西日本旅客鉄道:山陽新幹線山陽本線赤穂線[* 1]伯備線[* 1]津山線吉備線
岡山電気軌道東山本線岡山駅前駅
岡山県 岡山市
北区
大元駅 2.5 2.5    
備前西市駅 2.0 4.5     岡山市
南区
妹尾駅 3.8 8.3    
備中箕島駅 1.9 10.2    
早島駅 1.7 11.9     都窪郡
早島町
久々原駅 1.3 13.2    
茶屋町駅 1.7 14.9 茶屋町
から

0.0
西日本旅客鉄道:宇野線(宇野方面) 倉敷市
本四備讃線
植松駅 2.9 17.8 2.9   岡山市
南区
木見駅 2.7 20.5 5.6   倉敷市
上の町駅 4.1 24.6 9.7  
児島駅 3.2 27.8 12.9  
四国旅客鉄道 (この間で瀬戸大橋を渡り瀬戸内海を横断する)
宇多津駅 18.1 45.9 31.0 四国旅客鉄道:予讃線(多度津方面) 香川県 綾歌郡
宇多津町
予讃線 高松
から

25.9
坂出駅 4.6 50.5 21.3   四国旅客鉄道:予讃線(多度津方面) 坂出市
鴨川駅 4.7 55.2 16.6    
国分駅 4.7 59.9 11.9     高松市
端岡駅 2.4 62.3 9.5    
鬼無駅 3.4 65.7 6.1    
(貨)高松貨物ターミナル駅 1.4 67.1 4.7    
高松駅 4.7 71.8 0.0     四国旅客鉄道:高徳線
高松琴平電気鉄道琴平線高松築港駅
  1. ^ a b 赤穂線は山陽本線東岡山駅、伯備線は山陽本線倉敷駅が路線の起終点であるが、運転系統上は岡山駅を起終点とする。

脚注[編集]

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  1. ^ 鉄道事業ダイジェスト - 西日本旅客鉄道
  2. ^ JRおでかけネット(西日本旅客鉄道)の岡山駅のページでは、同駅から児島・四国方面へ向かう列車に対しては「瀬戸大橋線」、宇野方面への列車に対しては「宇野線」の名称が使用されている。同様に、駅コミ(四国旅客鉄道)の高松駅のページでも、岡山方面に対しては「瀬戸大橋線」、観音寺方面に対しては「予讃線」が用いられている。
  3. ^ 香川県議会会議録 1992.10.07:平成4年9月定例会(第3日) 平井城一知事の答弁 - 香川県議会
  4. ^ 瀬戸大橋線における加算運賃の状況について - 四国旅客鉄道(2011年11月6日閲覧)
  5. ^ JR瀬戸大橋線の利用者数が2億人 高速千円で逆風の中 - 朝日新聞 2009年10月23日
  6. ^ 道路・過去最高、鉄道・過去最低に/瀬戸大橋利用 - 四国新聞 2011年5月8日
  7. ^ 四国地方における運輸の動き20年 (PDF) - 四国運輸局
  8. ^ 四国地方における運輸の動き(平成20年度及び平成20年度第4四半期) (PDF) - 四国運輸局
  9. ^ 四国地方における運輸の動き(平成22年度及び第4四半期) (PDF) - 四国運輸局

関連項目[編集]