国府津駅

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国府津駅
駅舎(2008年3月8日)
駅舎(2008年3月8日)
こうづ - Kōzu
所在地 神奈川県小田原市国府津四丁目1-1
所属事業者 JR logo (east).svg東日本旅客鉄道(JR東日本)*
JR logo (central).svg東海旅客鉄道(JR東海)
電報略号 コツ
駅構造 地上駅
ホーム 3面5線
乗車人員
-統計年度-
6,289人/日(降車客含まず)
-2012年-
開業年月日 1887年明治20年)7月11日
乗入路線 2 路線
所属路線 東海道本線(JR東日本)
キロ程 77.7km(東京起点)
二宮 (4.6km)
(3.1km) 鴨宮
所属路線 御殿場線(JR東海)
キロ程 0.0km(国府津起点)
(3.8km) 下曽我
備考 * 会社境界駅(JR東日本の管轄駅)
みどりの窓口
駅裏の高台から見た構内の様子(2007年10月2日)
跨線橋から見た構内の様子(2005年8月15日)
正面から見た駅舎入口(2007年3月11日)

国府津駅(こうづえき)は、神奈川県小田原市国府津四丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。東海旅客鉄道(JR東海)の路線も乗り入れる。JRの境界駅の一つ。

乗り入れ路線[編集]

当駅の所属線となっている[1]東海道本線と、当駅を起点とする御殿場線の2路線が乗り入れている。東海道本線の当駅を含む東京熱海間はJR東日本の管轄(JR東日本が第一種鉄道事業者)、御殿場線は全線にわたってJR東海の管轄である。当駅はJR東日本の管轄駅であり、JR東海には属さない[2]。JR東日本横浜支社がホーム・駅舎の管理及び駅業務を行っている。

1987年4月の国鉄分割民営化までは東海道本線・御殿場線ともに日本国有鉄道(国鉄)の路線であったが、この分割民営化によって東海道本線東京・熱海間はJR東日本、御殿場線はJR東海の管轄となった。

東海道本線に関しては、東京駅発着系統と、新宿駅経由で高崎線に直通する湘南新宿ラインの列車が停車する。運転形態の詳細については「東海道線_(JR東日本)」を参照。

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線と島式ホーム2面4線、合計3面5線のホームを持つ地上駅。単式ホームに隣り合って設置された駅舎はコンクリート造り4階建てとなっている。ホーム間は地下道及び跨線橋で結ばれており、原則として1・2・4・5番線をJR東日本の東海道線、3番線(一部は2番線)をJR東海の御殿場線が使用している。3番線の下曽我方に御殿場線の0キロポスト[3]がある。

構内はJR東日本が所有しており、同社の管理下にある一方、1番線の事務室付近にJR東海沼津運輸区の国府津詰所がある。両社の財産上の境界(財産境界)は下曽我方にある第一場内信号機(最も外側の信号機)に設定されている。

JR東海御殿場線の線路は下曽我方でJR東日本東海道線の上り線を高架橋で跨ぎ、御殿場方面につながる。JR東海御殿場線は当駅と下曽我駅の中間までJR東日本国府津車両センター出入区線(出入庫線)が並行するため、ここまでの間は複線のように見える。なお、同所所在のために一部当駅を始発・終着とする普通列車がある。出入区線には社員輸送車も運行されている。

また、これとは別に御殿場線の線路から駅構内で東海道貨物線へ接続する貨物線もあるが、これは高架橋ができる前の御殿場線のルートを流用している。同線の定期貨物列車がない今では東海道貨物線経由列車の出入庫に使用されている。

JR東日本が運営する直営駅で、みどりの窓口(営業時間6:30 - 20:00)・指定席券売機(営業時間 5:20 - 23:50)とSuica対応自動改札機自動券売機が設置されている。自動券売機にはJR東日本線とJR東海線を区別する機能は付いておらず、券面はすべて「東日本会社線」と表示され、両社線に共通で乗車可能である。

なお、SuicaエリアであるJR東日本線(熱海・東京方面)ではTOICAも利用できるが、松田方面は両者ともに利用できない。

駅舎は鉄筋コンクリート4階建てのかなり大規模なものであるが、旅客用のスペースは小さい。当駅の東京方にあった機関庫は、鉄道関係のものとしては日本で最初の鉄筋コンクリート建造物とも言われる歴史的に貴重なものであったが、解体され現存しない。

他のJR東日本とJR東海との在来線境界駅(熱海駅甲府駅辰野駅塩尻駅)とは異なり、JR東海線用発車標や一部の案内サインにはJR東日本様式に準ずるものの、ラインカラー・コーポレートカラーともに配されておらず、JR東日本の路線と区別されていたが、現在では概ねJR東日本様式となっており、JR東海のコーポレートカラー(オレンジ色)をラインカラー部分に転用している[4]。時刻表もJR東日本仕様であるが、JR東海公式サイトで自社仕様のものを公開している[5]

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先 備考
1・2 東海道線 下り 小田原熱海伊東沼津方面  
3 御殿場線 - 松田山北御殿場・沼津方面 一部は2番線から発車
4・5 東海道線 上り 大船横浜東京方面  
湘南新宿ライン 渋谷新宿大宮方面 大宮駅から高崎線へ直通
  • 大部分の上り快速「アクティー」と通勤快速(平日下りのみ)の前を走る普通列車は、当駅で待避を行う。
  • 御殿場線で313系を使用する列車の中にワンマン運転を行うものがあるが、その場合は列車接近時の放送は流れるものの、発車メロディを使わない(代替として車両からの乗車促進音が流される)。
  • 2012年3月のダイヤ改正以前は、2番線からE231系を使用する御殿場線山北行が2本(日中の国府津始発と夜の東京からの直通列車)発車していた。現在は2番線からの御殿場線経由三島行の発車が1日1本のみ設定されている。
  • 当駅で付属編成の増解結をする列車が存在する。解結を完了した付属編成は東京方の留置線に入る。
  • 2012年秋にATOSのプログラム更新が行なわれ、放送内容も埼京線・武蔵野線と同じ内容に変更されている。

駅弁[編集]

1888年7月に足柄下郡国府津村で旅館業を営んでいた飯沼ヒデが、国府津停車場構内で販売した「竹の皮に包んだ握り飯に沢庵を添えたもの」が東海道本線最初の駅弁とされる。以後、明治時代には次のような駅弁が売られたという。

  • 上等御弁当 - 献立:玉子焼、魚類、蒲鉾、鳥肉、香ノ物三種、ご飯
  • 御弁当(並) - 献立:玉子焼、魚類、蒲鉾、黒豆、白タキ、椎茸、香ノ物、ご飯
  • サンドウィッチ
  • 小鯵おし寿し
  • 御鯛飯
  • 洋食御弁当 - 献立:魚フライ、冷やし牛肉、ボイルド・ハム、バター、ポテトチップ、生野菜、ソース、パン

飯沼ヒデは、現在小田原駅などで駅弁を販売する会社「東華軒」(神奈川県小田原市)の初代経営者とされる[6]。なお、東華軒は2・3番線ホームの売店で構内営業を行っていた2007年に廃止された。現在でも大型時刻表には国府津駅の項に駅弁取扱のマークが付いているが、売店があるのは改札外(駅前広場向かい)だけとなっている。

販売する主な駅弁は下記の通り[7]

  • こゆるぎ茶めし
  • たいめし
  • 桜海老とじゃこの海物語
  • デラックスこゆるぎ弁当
  • 特選小鯵押寿司
  • 金目鯛炙り寿司
  • 小田原小町 陸海ちゃん
  • 牛そぼろときのこの山物語
  • とん漬弁当

利用状況[編集]

2012年度の一日平均乗車人員は6,289人であった。近年の推移は右の通り。

年度 一日平均
乗車人員
1998年 7,500 [8]
1999年 7,298 [9]
2000年 6,998 [9]
2001年 6,820 [10]
2002年 6,702 [10]
2003年 6,527 [11]
2004年 6,492 [11]
2005年 6,464 [12]
2006年 6,571 [12]
2007年 6,634 [13]
2008年 6,575 [13]
2009年 6,489 [14]
2010年 6,441 [15]
2011年 6,364 [16]
2012年 6,289 [17]

駅周辺[編集]

当駅は小田原駅付近から延々と続く市街地の東端に位置している。南側には現代の東海道たる国道1号線西湘バイパスが走っており、西湘バイパスには国府津インターチェンジもある。駅の南方には海があり、かつては国府津海水浴場であった砂浜が広がっているのを見ることができる。当駅と下曽我駅の中間にはJR東日本の国府津車両センターが広がっている。

国道1号線沿いの駅前商店街には、洋館看板建築、「出桁(だしげた)造り」の建物が多く見られたが、商店の衰退とともに姿を消しつつある。

駅裏手から御殿場線方面に沿って伸びる丘陵は、みかん栽培が盛んであった。現在でもみかんの花が咲くと駅構内でも香りでわかる。

国府津という地名は、昔大磯町西部(国府本郷・国府新宿付近:異説もあり)に相模国国府があって、それに近い港ということで付けられたといわれる。

バス路線[編集]

国府津駅

  • 神奈川中央交通箱根登山バス富士急湘南バス
    • 1番乗り場
      • 小田原駅行(印刷局前・山王経由)(箱根登山)
      • 小田原駅行(印刷局正門前・山王経由)(箱根登山)
      • 城東車庫前行(印刷局前・山王経由)(箱根登山)
    • 2番乗り場
      • <平44> 小田原駅行(神奈中)
      • <平41・平45> 平塚駅北口行(二宮駅南口・さざれ石経由)(神奈中)
      • <平43> 平塚駅北口行(二宮駅南口・大磯駅経由)(神奈中)
    • 4番乗り場
      • 小田原駅行(矢作・鴨宮駅・山王経由)(箱根登山)
      • 鴨宮駅行(矢作経由)(箱根登山)
      • 鴨宮駅行(巡礼街道経由)(箱根登山)
      • ダイナシティ行(箱根登山)
      • 印刷局正門前行(箱根登山)
      • <国01> 比奈窪行(神奈中)
    • 5番乗り場
      • <国01> 新松田駅行(富士急湘南)
      • <国02> 下曽我駅行(富士急湘南)
      • <国05> 【急行】第一生命新大井事業所行(富士急湘南)
      • <国06>ダイナシティ行(下曽我駅・千代南経由)(富士急湘南)
      • <イエティライナー>イエティ・ぐりんぱ行(富士急湘南)※2013年3月24日まで運行
      • <ハイランドライナー>富士急ハイランド河口湖駅行(富士急湘南)※季節運行

  小田原市は2007年度に国府津駅前広場の整備工事を行った。東側にバス専用の進入路を新設して、バスとタクシー・一般車を分離した。

歴史[編集]

1887年、初代横浜駅(1915年以降は桜木町駅)から当駅までの鉄道路線の開通に伴い、国府津駅は開業した。その2年後の1889年には当駅から御殿場駅沼津駅を経て静岡駅までが開通したが、国府津駅から御殿場駅までの区間は勾配がきついため、列車を後押しする機関車を連結することとなり、当駅は機関車の基地として重要な役割を有することとなった。1888年には、駅前から小田原・湯本までを結ぶ小田原馬車鉄道も発着するようになったが、後に小田原電気鉄道と社名を改め、1900年には日本で4番目の電気鉄道(路面電車)となった。1925年には、横浜駅から当駅までが電化され、電気機関車蒸気機関車を付け替える駅としての役割も担うようになる。

しかし、御殿場回りのルートは勾配がきついため、速度向上のネックとなっており、また、トンネル掘削技術が向上したことにより、熱海を経由する新しい路線を建設しようとの機運が高まった。まず、1920年に熱海線として当駅から小田原駅までが開業。これに伴い小田原電気鉄道線は廃止された。熱海線はその後、1922年には真鶴駅まで、1924年には湯河原駅まで、1925年には熱海駅までと次々に延伸が重ねられた。1934年12月になると丹那トンネルが完成し熱海 - 沼津間が開通、これを機に新線と熱海線が東海道本線に編入され、東海道本線は御殿場駅経由から熱海駅経由に変更された。

国府津 - 沼津間全通までは、「つばめ」や「さくら」といった当時最速とされた列車でさえも機関車連結のために停車していたが、東海道本線のルートが熱海経由になったことにより当駅は本線の後押し機関車の連結駅としての役割を終え、また新ルートは当初から電化されていたため機関車を付け替える駅としての役割をも終えることとなった。

国府津 - 御殿場 - 沼津のルートはこの時に御殿場線として分離され、1943年には戦時中の金属供出により単線となった。以後、国府津駅は東海道本線から御殿場線の分岐する小さな接続駅としての役割のみを持つ駅となった。また、1968年の御殿場線無煙化により、国府津機関区は車両無配置となった。

1979年には、下曽我駅寄りに開設されていた国府津機関区電車基地に湘南電車が配属されることになった。また、1987年国鉄分割民営化により、東海道本線の東京駅から熱海駅までがJR東日本の管轄、御殿場線がJR東海の管轄となり、当駅は両者間の分界駅ともなった。

年表[編集]

  • 1887年明治20年)7月11日 - 旧・横浜駅 - 当駅間開通と同時に開業。一般駅
  • 1888年(明治21年)7月1日 - 構内で駅弁販売開始(東海道本線初の駅弁とされる)。
  • 1889年(明治22年)2月1日 - 当駅 - 御殿場駅 - 静岡駅間が東海道本線の一部として開業。
  • 1920年大正9年)10月21日 - 熱海線 当駅 - 小田原駅間が開通。
  • 1925年(大正14年)12月13日 - 横浜駅 - 当駅間が電化され、電化・非電化の境となる。
  • 1934年昭和9年)12月1日 - 丹那トンネルの完成により熱海駅から沼津駅までが電化複線で開業し、従来の熱海線とあわせて東海道本線とされ、御殿場経由のルートは御殿場線となる。
  • 1970年(昭和45年)
    • 5月20日 - 新設の西湘貨物駅に貨物取扱業務を移管、当駅での貨物取扱が廃止。
    • 12月 - 現在の駅舎に改築。
  • 1980年(昭和55年) - 国府津運転所が発足。
  • 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物の取扱いを廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本・JR東海の分界駅(JR東日本管理)となる。
  • 2001年平成13年)11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始。
  • 2004年(平成16年) - 組織改編により国府津電車区が国府津車両センターに改称。
  • 2007年(平成19年) - 駅前広場整備工事開始。これに伴い、移動自転車置き場があったところに駐輪所を移転。
  • 2012年(平成24年)3月16日 - この日をもって東海道線東京方面から当駅をまたいで御殿場線へ直通する列車が廃止。

鉄道唱歌での登場[編集]

1900年5月10日に第1集東海道篇が発表された『鉄道唱歌』(大和田建樹作詞、多梅稚作曲)では、12番に国府津が小田原電気鉄道との接続点であったことから「国府津おるれば電車あり 酒匂小田原とおからず…」と歌われているが、初版では歌い始めが「国府津おるれば馬車ありて」となっていた。これは、発表がちょうど小田原電気鉄道が馬車から電車へ動力を改めた時期に一致したため、急遽書き直されたからである[18]

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道
  • 「湘南ライナー」「ホームライナー小田原」「おはようライナー新宿」の隣の停車駅は「湘南ライナー」を参照されたい。
東海道線
快速「湘南ライナー3・5・9・11・13・15・17号」・通勤快速・快速「アクティー」・湘南新宿ライン特別快速
平塚駅 - 国府津駅 - 小田原駅
快速「湘南ライナー7号」・快速「ホームライナー小田原21・23号」
二宮駅 - 国府津駅 - 小田原駅
普通(各駅に停車)・湘南新宿ライン快速
二宮駅 - 国府津駅 - 鴨宮駅
東海道貨物線
快速「湘南ライナー1号」
通過
相模貨物駅 - 国府津駅 - 西湘貨物駅
※当駅 - 鴨宮駅間の貨物線上に西湘貨物駅が位置している。
東海旅客鉄道
御殿場線
国府津駅 - 下曽我駅

脚注[編集]

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  1. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
  2. ^ 『東海旅客鉄道20年史』、pp732-733では「JR他社駅」と表記されている。
  3. ^ 御殿場線0キロポスト
  4. ^ 尤も、東海道線のラインカラーもオレンジ色であるため、一見すれば同じ色になっている。
  5. ^ JR東海国府津駅時刻表
  6. ^ 『小田原市史ダイジェスト版 おだわらの歴史』小田原市立図書館、2007年、p.151
  7. ^ JR時刻表2010年8月号(交通新聞社刊)151ページ
  8. ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度)220ページ
  9. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成13年度)222ページ
  10. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成15年度)220ページ
  11. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成17年度)222ページ
  12. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成19年度)224ページ
  13. ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成21年度)238ページ
  14. ^ JR東日本「各駅の乗車人員」
  15. ^ JR東日本「各駅の乗車人員」
  16. ^ JR東日本「各駅の乗車人員」
  17. ^ JR東日本「各駅の乗車人員」
  18. ^ 交通博物館・交通科学館編 『鉄道唱歌の旅』 交通文化振興財団、1983年、第4版、p. 25。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]