宇都宮線

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宇都宮線
宇都宮線の主力車両E231系1000番台(2008年12月19日、東大宮‐蓮田間にて撮影)
宇都宮線の主力車両E231系1000番台
(2008年12月19日、東大宮蓮田間にて撮影)
路線総延長 159.9 km
軌間 1067 mm
電圧 1500 V 架空電車線方式 (直流)
最高速度 120 km/h

宇都宮線(うつのみやせん)は東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線のうち、東京都台東区上野駅から栃木県那須塩原市黒磯駅間の列車線愛称である。

目次

[編集] 概要

上野駅東京都台東区)をターミナルとし、首都東京と北関東埼玉県北東部、茨城県古河周辺、栃木県小山宇都宮那須周辺)を縦貫する首都圏地域間輸送の動脈として、また各地域内沿線住民の生活路線として機能している。また、大宮駅から新宿駅経由で横須賀線に直通する湘南新宿ラインの列車が宇都宮駅以南で運行されており、池袋新宿渋谷横浜鎌倉の周辺各地とも結ばれている。

北海道地方への定期旅客列車(夜行寝台特急)も毎日1-2往復運行されている。

また、東北本線東北北海道地方と首都圏を結ぶ長距離鉄道貨物輸送の大動脈であり、中には福岡広島梅田名古屋金沢を発着する直距離便も設定されている。また沿線の宇都宮貨物ターミナル駅には東北本線定期貨物列車が多数停車するほか、同駅を始発・終着駅とし福岡・金沢・南関東各地(新座東京隅田川川崎浜川崎根岸千葉)を結ぶ貨物列車も運行されている。

東京都内 - 埼玉県さいたま市間で旧中山道、さいたま市 - 北葛飾郡栗橋町間で埼玉県道3号さいたま栗橋線、栗橋町以北で国道4号と並走し、東京都内、埼玉県南部の一部区間を除き各道路と同じ自治体を経由している。特に栃木県内では国道4号と至近距離で並走する区間も存在する。

「宇都宮線」と呼ばれる区間は、東北本線列車線直流電化区間と一致する。東京近郊区間内でもあり、全駅でSuicaおよびこれと相互利用可能なIC乗車カードが利用できる。このうち上野駅 - 大宮駅間は電車特定区間となっており、区間外よりも割安な運賃設定となっている。

ラインカラーは首都圏地区の東海道線高崎線と同様、車体色の一部に用いられているオレンジ)で案内されている。

[編集] 路線データ

宇都宮線としてのもの。

  • 管轄・路線距離(営業キロ
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:33駅(起終点駅含む。貨物駅は除く)
  • 複線区間:全線(上野駅 - 尾久駅間の一部は複々線)
  • 電化区間:全線(直流1,500V)
  • 閉塞方式:(複線)自動閉塞式
  • 運転指令所:東京総合指令室
  • 最高速度:120km/h

上野駅 - 赤羽駅間が東京支社、浦和駅 - 黒磯駅間が大宮支社の管轄である。

[編集] 東京圏と栃木県間の鉄道旅客需要

運輸省(現国土交通省)が2000年に実施した都道府県間鉄道流動統計データによると、東京都から鉄道で栃木県に移動した年間旅客数は静岡県大阪府愛知県への旅客数に次いで多く307.5万人であった。これに神奈川県埼玉県千葉県からの年間旅客数を合わせた数字は481.8万人であり、茨城県の277.6万人や群馬県の287.5万人を遥かに上回る鉄道需要があることを示しており、宇都宮線は東京圏内あるいは栃木県内の一通勤路線・一生活路線という範囲を超え、東北新幹線とともに当に東京圏と栃木県間の鉄道旅客需要に応える大動脈であることが窺える。

東京圏と北関東各県間の鉄道旅客流動状況(2000年)は以下のとおり。

各都県間鉄道旅客流動状況(2000年)
出発地\目的地 栃木県 群馬県 茨城県 合計 -
埼玉県 642 471 187 1,300 -
東京都 3,075 1,869 1,903 6,847 -
神奈川県 765 243 468 1,476 -
千葉県 336 292 218 846 -
合計 4,818 2,875 2,776 - -
出発地\目的地 埼玉県 東京都 神奈川県 千葉県 合計
栃木県 1,252 2,963 939 595 5,749
群馬県 935 2,027 415 485 3,862
茨城県 172 1,695 477 255 2,599
合計 2,359 6,685 1,831 1,335 -
(単位:千人/年)

[編集] 名称について

宇都宮線の名称は、当線沿線自治体の一つである栃木県の県庁所在地・宇都宮市に由来する。


[編集] 経緯

1988年昭和63年)、本来の東北本線の長距離旅客輸送機能が東北新幹線に移され、上野駅 - 黒磯駅区間が東京 - 埼玉県北東部 - 栃木県間の輸送に特化されつつある状況を鑑み、当時の渡辺文雄栃木県知事が同県の県庁所在地である宇都宮市のアピールも絡めて、上野駅 - 黒磯駅間の名称を「宇都宮線」とすることをJRに提案、沿線自治体である東京都・埼玉県・茨城県の各知事の了承のもと実現され、1990年平成2年)3月10日から公式の愛称となった。

[編集] 「宇都宮線」と「東北線」の呼称

211系LED表示(2006年6月)。高崎線との区別に用いられるほか、宇都宮-黒磯間の区間運転でも使用されることがある。

経緯にもある通り、地元自治体が働きかけて「宇都宮線」の呼び名が決まったため、関東地方では「宇都宮線」の呼称が使用され、「東北線」(「東北本線」)の呼び名は黒磯以北に直通する列車に使用されることが多い。

JR東日本の運行情報案内では、この区間については「宇都宮線」(路線愛称名)を用いており、黒磯以北区間については「東北本線」(正式路線名)を用いている。名称制定について住民感情に基づく紆余曲折を経ているため、一部の駅構内時刻表やのりば案内、列車内停車駅案内で「宇都宮線(東北線)」と併記しているほか、長距離旅客主体の新幹線の車内放送等では「東北線」と案内することがある。また、市販されている雑誌型の時刻表では「東北本線(宇都宮線)」などと表記されている。なお、宇都宮線の呼称制定前の国鉄時代に登場した211系電車の正面方向幕は通常は「普通」を使用するが、まれに「東北線」を表示させることがある(写真参照)。一方、JR化後に登場したE231系電車の行先表示器は「宇都宮線」・「湘南新宿ライン宇都宮線直通」である(211系の場合でも湘南新宿ライン運用時の表示には「宇都宮線直通」で設定されていた)。

日常的なJR東日本(関東)利用者の間では、各鉄道事業者などが車内放送や駅構内案内等で「宇都宮線(あるいはJR宇都宮線)」を日常的、恒常的に用いるため、「宇都宮線」の呼称が定着している。

[編集] 沿線風景

[編集] 上野 - 大宮

上野駅はかつて東北・常磐・上信越方面のターミナル駅としてにぎわったが、近年では東北新幹線東京駅発着となり、また宇都宮線・高崎線の上野駅始終着列車や快速列車の3分の1が湘南新宿ラインに振り分けられるなど、利用客数が減少傾向にあるが、駅周辺には上野動物園国立科学博物館国立西洋美術館東京文化会館などの大規模文化施設が集まり、休日になると相変わらずのにぎわいを見せている。

宇都宮線列車は上野駅を出てしばらくの間、ポイント上を通過するなど徐行運転を続ける。低いホーム(上野駅13-15番線)と高いホーム(上野駅5-9番線)からの線路が同じ高さに集まり、鶯谷駅日暮里駅を通過する辺りからスピードを上げて常磐線(複線)を東に分けた後、西日暮里駅を通過する付近で並走していた山手線京浜東北線(複々線)および東北新幹線(複線)と分かれて高架を走り、田端貨物線をまたいで新幹線操車場の東側を進み尾久駅に停まる。この上野 - 尾久間は回送線の意味合いから複々線区間となっており、高いホームを発着する列車は複々線の外側の線路を、また低いホームを発着する列車は複々線の内側の線路を通り、田端 - 尾久間でポイント分合し、2線は尾久駅方面、2線は操車場方面に繋がる。この区間では、上野駅発着の寝台特急(などの客車列車)の推進回送が行われている。尾久駅は1面2線の東京都区内にあっては小さな駅であるが、構内に客車操車場があり、留置線、洗浄線、尾久車両センター(旧尾久客車区)の検修庫、田端運転所があり、日中は寝台特急「北斗星」、「あけぼの」などに使用される機関車(EF81形=田端運転所、EF64形1000番台長岡車両センターなど)や客車編成(24系14系)のほか、宇都宮・高崎・常磐各線の回送電車などが留置されている。同構内は電化部分と非電化部分が混在することもあって、客車の入れ換え用機関車としてDE10形DE11形宇都宮運転所)が常駐する。

尾久駅を出ると駅西側の構内留置線をまとめるように西に向けてカーブを切り、すぐに進路を北西に向けて尾久駅の西側を走っていた東北新幹線高架および京浜東北線・東北貨物線の各線路と合流する。東北新幹線と京浜東北線は当線路をまたいで東側に出るが、東北貨物線はそのまま当線の西側を併走する。間もなく都内有数の紫陽花の名所で知られる飛鳥山公園の丘陵地の東裾を経て王子駅を通過する。平坦な直線区間を通って東十条駅を通過すると高架に上がり、西から来る埼京線(赤羽線)と合流すると赤羽駅に着く。赤羽駅は宇都宮線としては東京最北端の駅であり、埼京線、湘南新宿ラインなど都区内から埼玉県に伸びるJR在来線の結集地点になっている。駅の東側には繁華街が形成され、地下鉄南北線埼玉高速鉄道線赤羽岩淵駅も徒歩圏にある。

赤羽駅を出ると新河岸川荒川の橋梁を渡って埼玉県に入る。赤羽駅から大宮駅にかけては、東側から電車線(京浜東北線)、列車線(上野発着の宇都宮線・高崎線)、東北貨物線(湘南新宿ライン)の3複線が走り、走行速度も110-120km/hrとなる。沿線には広い緑地帯を持つ高層マンション群(川口、蕨、浦和、さいたま新都心等)や駅前の複合ビルが林立する。埼玉県に入るとまず京浜東北線の駅である川口駅を通過する。川口は江戸期に隆盛した舟運によって特産品の鋳物を江戸に供給し発展を遂げた。沿線は鋳物工場の集積地あったが、近年はベッドタウンとして高層マンションに建て替えられ、近代的な街並みとなっている。西川口駅蕨駅と通過し、東京外環自動車道をアンダークロスして線路東側に浦和電車区を眺めると武蔵野線との乗換駅である南浦和駅を通過する。西に狛犬ならぬ狛ウサギが特徴の調神社の森や遠く武蔵浦和駅周辺の高層マンションを見ながら3複線の両側の京浜東北線と東北貨物線が高架に上ると県庁所在地駅の浦和駅に着く。東北貨物線にはホームがないため湘南新宿ライン等は通過する。浦和駅は埼玉県庁の最寄り駅で、駅西口は旧浦和市中心繁華街となっており、駅前から西に向けて伊勢丹浦和店・コルソ、ユザワヤ浦和店と商業施設が並び、その西側に埼玉会館、市立浦和中央保健所、県立浦和図書館、県庁、埼玉県警、裁判所、県立文書館といった主に国県関係の官庁街が徒歩15分圏内に広がる。また、当駅はさいたま市役所の最寄駅でもあり、当駅の北西約500m先にある浦和センチュリーシティ(旧浦和市役所庁舎跡地)のさらに先、西口から約1kmの場所に立地する。東口は近年の再開発によってできたパルコを中核店舗とする新しい商業施設地区となっている。

浦和駅を出ると東北貨物線・京浜東北線が高架を下り、旧中山道をくぐって京浜東北線の北浦和駅を通過する。北浦和駅を過ぎ北に向けてカーブした付近で東北貨物線線路の上下線の間に武蔵野線大宮支線(貨物線)が地下から合流して来る。この線路の与野駅 - 大宮駅間は東北貨物線の複々線部となっており、大宮駅を発着して武蔵野線・中央線方面を結ぶ快速「むさしの」・「ホリデー快速むさしの」や臨時快速「ホリデー快速河口湖」、同「ホリデー快速鎌倉」などの快速列車が同線経由で運行されている。与野駅を通過するとさいたま新都心の高層ビル群が左手に見えてくる。そして東北貨物線が大宮操車場に入るとまもなくさいたま新都心駅に停車する。当駅は大宮貨物駅を再開発したさいたま新都心にあり、さいたまスーパーアリーナやさいたま合同庁舎の最寄り駅となっているが、大宮操車場には旅客駅設備が無いため、貨物線を走る湘南新宿ラインや武蔵野線直通列車は通過となる。さいたま新都心駅・大宮操車場を出ると、東北貨物線は操車場の留置線群をまとめ下り複線・上り単線となる。そして下り線が広い大宮駅構内の西側辺縁に沿って大きくそれ、下り貨物線が下り列車線をくぐって上下列車線の間に入ると、西から東北新幹線や埼京線が接近して大宮駅に着く。大宮式内社名神大社に列せられた氷川神社門前町であり、江戸時代には中山道の宿場町大宮宿として栄えた。近代以降は東北本線・高崎上信越線列車の結集点として国鉄大宮工場や大宮操車場(その後貨物駅)が立地する「鉄道のまち」として栄え、京浜東北線・川越線東武野田線といった短距離通勤電車が結節する東京の北側にあって随一のターミナル駅となった。駅付近は東口・西口ともに繁華街が形成されているが、駅東側は氷川神社参道また旧中山道大宮宿を彷彿とさせる落ち着いた街並みの繁華街で大規模店舗も高島屋一軒である一方、駅西側は新幹線開業時の再開発により誕生した大宮ソニックシティを中核としたビル街であり、駅前にはバスターミナルが設置されこれを囲むように丸井ダイエーそごうが出店しており、東口と西口は対称的な色合いを醸している。

[編集] 大宮 - 小山

東大宮 - 蓮田間(2008年6月)
利根川越しの日光連山。中央の円錐形の山が主峰・男体山

大宮駅を出ると下り線は北西に向かう高崎線の線路をまたぎ、右にカーブして北北東に進路をとる。併走する東武野田線を東に分けると土呂駅に着く。土呂駅北方の低地には東大宮操車場があり、大宮駅から併走している回送線がここまで伸びている。

土呂 - 古河間は、関東山地中北部、三国山脈南麓、そして足尾山地への降雨が東京湾(一部は犬吠崎太平洋)に注ぐ流路帯を横断していく。車窓には沿線の水辺の風景と遠く北西に日光連山の姿を臨みながら進む。まず、土呂駅を出ると見沼代用水西縁を越え芝川を渡り、東大宮操車場とその一端にJR東日本の訓練所を見ながら台上に上り左にカーブすると東大宮駅に着く。東大宮駅を出ると国道16号の高架橋をくぐり見沼代用水東縁および綾瀬川を渡る。両水路の河岸に連なる田畑を越えて再び市街地に入ると蓮田駅である。蓮田駅を出るとまもなく元荒川の橋梁を渡る。江戸時代以前は元荒川が荒川の本流であったが、利根川東遷事業と呼ばれる河川工事の結果、荒川は入間川に合流して隅田川(住田川)となる現在の流れに瀬替えされ、この川は元荒川となった。元荒川沿いの低地から台上に上がり新興住宅街の中を走って積水化学武蔵工場、東光電気埼玉事業所の東側を通りマンション群が見えて来ると白岡駅に着く。白岡は近年の人口増が目覚しく宅地開発が進められている。白岡駅を出て隼人堀川を越え東北自動車道の高架をくぐり姫宮落川を越すと新白岡駅で、この区間も近年の宅地開発が目覚しい。新白岡駅を過ぎ、田畑や果樹園を見ながら備前堀川備前前堀川を越えて市街地に入り西から東北新幹線の高架、東から東武伊勢崎線の線路が近づくと久喜駅に着く。久喜付近からは車窓東側に筑波山が見えてくる。久喜を出て、まもなく青毛堀川を越したところで、東武伊勢崎線が宇都宮線をまたぎ西に分かれる。まもなく古利根川の源流部にあたる葛西用水を渡って東鷲宮駅に着く。この駅はかつて貨物駅をまたいでいた名残りで下り線は地上ホーム、上り線は高架ホームとなっており、駅南東部には新幹線の保線基地がある。駅東口は貨物駅を再開発した集合住宅街が広がり、その北側の戸建て住宅街も含め一大団地となっている。東鷲宮駅を出ると田園地帯を走り中川を渡り、築堤上に敷かれた東武日光線の線路が宇都宮線をまたぐと住宅地となり、ほどなく栗橋駅に着く。東武日光線直通特急は客扱いホームの無い連絡線を通り東武日光線に入る。栗橋駅を出ると宅地の間を右カーブを描きながら高度をかせいで築堤を登り、日本国内最大級の河川で坂東太郎の異名でも知られる利根川を渡って茨城県に入る。この付近になると車窓北側の日光連山の山並みが鮮明となる。利根川は江戸時代中期以降、この地を経て鬼怒川と合流し銚子にて太平洋に注ぐ川となったが、それ以前は古利根川を経て東京湾に注いでおり、この付近の利根川は同じく東京湾に注ぐ渡良瀬川太日川)の流路であった。利根川の橋梁から続く築堤から続く70km/hの速度制限のある急カーブをゆっくり進み、古河市大堤(元総和町)の距離の長い林に続く。林間にトモヱ乳業を見ながら直線区間を走り、高架に上ると2面4線の古河駅に着く。古河は宇都宮線唯一の茨城県内の駅であり、古くは渡良瀬川の渡し場があった場所で当時の交通の要衝であった。また室町時代には古河公方が座した土地としても知られ、その遺構は古河総合公園として整備されている。

古河駅を出て再び70km/hの速度制限のあるカーブを走る。この古河市内の2箇所の急カーブ地点では、車窓から15両編成の前後の車両が見える。古河の市街地を出ると栃木県に入り、野木工業団地の工場群を線路の左右に見ながら市街地に入ると野木駅に着く。野木は平安時代末期に源頼朝に抗して旗揚げした常陸国志太義広下野国侵攻に対し頼朝方小山朝政等が陣を置いた野木宮の鎮座地で、当線の古河 - 野木間の北西部が野木宮合戦古戦場である。野木駅から間々田駅、さらに小山駅にかけては栃木県南部の田園地帯で線形がほぼ直線でありその只中を疾走する。この区間は西方に谷中湖渡良瀬遊水地の低湿地が立地し渡良瀬川、巴波川思川の三河川の合流地点となっていることもあって、季節によっては濃霧が発生しやすい区間でもある。間々田駅にはかつて乙女河岸からの乙女人車軌道が連絡していたが、水運から鉄道運輸への転換により廃止された。間々田駅を出て宅地と田畑の間を行くと東北新幹線が東側から接近し、しばらく住宅地の中を並走すると水戸線が東から合流して小山駅に着く。小山市は栃木県第2の都市であり、古くは俵藤太の別称で名高い藤原北家魚名流藤原秀郷の後裔を称する小山氏の居城・祇園城の元で栄え、江戸期には日光街道の宿場町として賑わった。近年では源頼朝の乳母寒河尼を娶った小山政光の故地、また徳川家康秀忠父子が関ヶ原合戦を前に小山評定を行った舞台としての町おこしが展開されている。

[編集] 小山 - 宇都宮

小山から宇都宮までの区間では、国道4号日光街道)と東北新幹線がほぼ併走する。小山を出ると両毛線が西に分岐し、左手の小山新幹線車両センターや、羽川付近で右手に大沼を見ながら下野市に入り小金井駅に着く。下野市内の走行距離は10kmに満たないが、この区間に駅が3つ存在する。小金井駅は最も東京方の駅であり、旧国分寺町域に属する。この小金井駅の北方・東側には、宇都宮線・高崎線・日光線・湘南新宿ライン(宇都宮線系統)の各線および東武直通特急で使用する車両が所属する小山車両センターが立地し、上り列車は入れ替え線をまたぐ築堤上を走るため、東側車窓から車両センター全体を望むことができる。一方の下り列車はこの築堤の西側を走行するため、築堤が目隠しとなってその存在に気がつきづらい。

小金井を出ると下野市の新興住宅街を遠景に見ながら、下野市で2番目の停車駅で旧南河内町域の自治医大駅に着く。同駅の北東側には自治医科大学の白亜の建物と広大なキャンパスが広がり、さらにその奥には下野薬師寺跡が立地する。薬師寺は下毛野氏の氏寺で奈良時代には奈良東大寺筑紫観世音寺と並んで三戒壇に指定され、当時の関東の文化的中心地であった。次の下野市域最後の停車駅は、旧石橋町の玄関駅であった石橋駅である。石橋駅は日産自動車の街として知られる上三川真岡木綿SLのまちで知られる真岡、そして獨協医科大学病院バンダイタカラトミーエポック社などの玩具メーカーを抱えるおもちゃのまち壬生)への玄関駅でもあり、下野市内3駅で最も乗降客が多い。なお、上三川・真岡方面へは路線バスが出ているが便数が少なく、おもちゃのまち方面へはタクシー利用となる。石橋駅を出てしばらく走ると、宇都宮線の東側に広大な貨物操車場が見えてくる。宇都宮貨物ターミナル駅である。そして下り線と上り線が分かれ、構内線路群を挟む形で通過する。高架の上り線をまたぐために新幹線の高架橋はかなり高い位置にあるが、さらにその上を北関東自動車道がまたいでいく。同駅の名には宇都宮が冠されているが、所在地は下野市と上三川町にまたがっており、宇都宮市域ではない。宇都宮貨物ターミナルを過ぎると、まもなく宇都宮市に入り雀宮駅に着く。雀宮駅は宇都宮市の南部に位置し、陸上自衛隊北宇都宮駐屯地や宇都宮市営スケートセンター、そして栃木県総合運動公園への最寄駅であり、駅東地区には2007年現在市内京町にある宇都宮工業高校が移転することが決まっている。宇都宮市内の走行距離は約20kmに及ぶが、この区間に駅は3つのみ(雀宮・宇都宮・岡本)である。

雀宮駅を過ぎて日光線が左から合流し、宇都宮グランドホテルが建つ丘を左手に見ながら田川橋梁を渡ると、宇都宮市の中心駅・宇都宮駅に到着する。田川橋梁付近からは市庁舎や東武宇都宮百貨店など宇都宮の中心街ビル群が望まれる。この宇都宮市街の後ろ遠方には日光連山の山々がそびえ、男体山大真名子山女峰山といった表日光連山の名峰のほか、奥日光日光白根山が男体山の左奥にほのかに望むことができる。宇都宮駅は東北新幹線・宇都宮線・日光線・烏山線の各列車が集まるターミナル駅であり、また県内各地に向かう路線バスが発着する栃木県内第一のバスターミナルを擁する。宇都宮市は平安時代以来の歴史を有する北関東屈指の商工業都市であり、栃木県の県都である。繁華街は宇都宮駅の西側約1 - 2km、宇都宮二荒山神社を中心として広がり、繁華街を挟むように北側に栃木県庁、南側に宇都宮市役所が立地し、市役所の東側は宇都宮城址公園となっている。宇都宮城は二荒山神社の神官としてこの地に赴任し、平安時代後期から22代500年にわたって鬼怒川流域一帯を統治した藤原北家道兼流宇都宮氏の居館であった。なお、東武宇都宮線東武宇都宮駅は繁華街の西端、当市街の中心部に位置する。

[編集] 宇都宮 - 黒磯

鬼怒川橋梁を渡る宇都宮線電車。
宇都宮線が通過する塩那丘陵東北自動車道東北新幹線国道4号も狭い範囲に集中する。→解説付き画像
高原山全景。左奥には男体山女峰山を中心とする日光連山も見える。 →解説付き画像
那須岳那須高原(2007年7月)
中腹に多くの建物・施設が見える

宇都宮駅は、宇都宮線同駅以南の上野発着列車・湘南新宿ライン列車と、同駅以北の黒磯発着列車の始発・終着駅であり、また主に朝夕の烏山線列車も始発・終着駅としている。さらに日光線の起点でもあり、駅構内には列車の留置線が存在するが、これはかつて同駅が貨物列車発着駅であり、貨物の積み下ろしが駅構内で行われていた名残でもある。1910年には、日清製粉宇都宮工場と同駅間に敷かれた貨物線を使用した小麦粉輸送が開始され、1966年には、小麦粉輸送専用貨車のホキ2200形の登場によって、同社宇都宮工場 - 鶴見工場間の小麦輸送が当線経由で行われた。また、旅客部門においても、現在小山車両センターの所属である近郊形車両の一部はかつて宇都宮運転所の所属であったため、宇都宮駅構内に留置されていた。駅東側の電留線は再開発のため多くが撤去され、2008年にはロータリーが完成した。宇都宮駅を出発すると、宇都宮運転所を右手に見ながら構内を抜け、北東に進路を取りながら宇都宮北部住宅街を通過し、平出工業団地の北辺を進んで岡本駅に着く。岡本駅は旧河内町の駅であったが、合併によって宇都宮市3つ目の宇都宮線の駅となった。岡本駅を出ると、まもなく住宅が途切れ、河岸段丘を下って田園地帯を走り抜け、まもなく栃木県中央部を南北に流れる鬼怒川を渡る。同橋梁上からは、天候が良ければ車窓左側(北側)に左から日光連山(男体山、子真名子山、女峰山など)・高原山那須岳、南側にはすぐ下流側に国道4号の鬼怒川橋(下り線)・新鬼怒川橋(上り線)と筑波山を見ることができる。鬼怒川を渡るとすぐ左に大きくカーブを切り、切り通しを登って鬼怒川左岸段丘に上がるとまもなく烏山線の分岐駅であり、高根沢工業団地の最寄り駅でもある宝積寺駅に到着する。宝積寺駅を出ると烏山線が段丘を東に下り、宇都宮線はしばらく台上を走る。この付近では右手(東側)車窓に栃木県と茨城県の県境をなす八溝山地の山並みが、そして左手(西側)には男体山をはじめとする日光の山々そして高原山が見渡せる。まもなく段丘を下ってさくら市の中心地で喜連川温泉の入口でもある氏家駅に着く。

氏家駅を出るとすぐに国道4号が宇都宮線をまたぎ、高原山の山容が左手前方(北側)に大きく見えてくる。しばらく田園地帯を走って市の堀用水を渡ると蒲須坂駅駅に着く。当駅は開けた平地部に位置し、駅の西-北-東側には左から日光連山、高原山、(奥に)那須岳、そして八溝山地と180度の大パノラマが広がる。のどかな田園のただ中にあるが、かつては一部優等列車の停車駅となったこともある。蒲須坂駅を出ると、荒川を渡り、小高い丘が連なる塩那丘陵の起伏地に入る。電車は丘の間を縫うように走り国道4号と併走して、左にカーブし住宅地に入って片岡駅に着く。片岡駅を出ると、東北新幹線の高架がまたいでいく。すぐに東北自動車道矢板ICの取付道路をくぐってりんご等の果樹園畑の中をしばらく進むと、再び田園地帯に入って内川を渡り、住宅地に入ると矢板駅に着く。この内川付近の西側の丘陵地は、鎌倉時代初期に源姓塩谷氏を継いだ宇都宮朝業が築いた川崎城跡である。矢板駅を出ると、再び丘陵地帯の合間を走り、すぐに上下線が分かれ、宇都宮線区間唯一のトンネルとなる針生トンネルを抜け、国道4号と併走しながら箒川(ほうきがわ)を渡って那須野が原の田園地帯に入る。那須野が原は、箒川と那珂川に挟まれた木の葉状に広がる広さ4万haに及ぶ日本最大級の複合扇状地で、高原山火山などの火砕流などで基礎が形成され、その後の河川などの砂礫の堆積により形成された。那須野が原の地質は水を通しやすく、両河川の間を流れる熊川蛇尾川(さびがわ)は水無川で伏流水となっており、熊川・蛇尾川の両橋梁からは、多雨期を除いて河原に水流を見ることはできない。開墾に当たっては、那須野が原北端の那珂川より取水(岩崎取水堰)して、灌漑用水を地表に引き客土することでようやく農地とし、現在では栃木県一の米および生乳の生産地となっている。現在でも、開拓・開墾の歴史を那須疏水の清流にしのぶことができる。また、関東の名族は戦国時代 - 江戸時代初めごろまでに歴史の表舞台から姿を消すが、この那須地方は中央政権による改革を免れ、室町時代には関東八屋形の一角をなした那須氏一門が江戸時代以降も脈々とその歴史を刻み続けている。その影響で、当時からの歴史的建造物も比較的良好に現存し(大田原市那須神社黒羽雲巌寺など)、松尾芭蕉奥の細道紀行にも登場する。

箒川を渡ると、まもなく国道4号が宇都宮線をまたいで大田原市内唯一の駅である野崎駅に着く。この北部には野崎工業団地が立地し、当線はその南端部を北上していく。野崎駅を出ると、まもなく那須疏水第4分水を渡り、すぐに東側から東北新幹線の高架が迫ってこれと併走する。那須疏水鍛冶屋堀を渡って直線区間をしばらく行くと西那須野駅に着く。西那須野駅の下には那須疏水第3分水が流れる。この付近から那須塩原駅、黒磯駅にかけては、那須の茶臼岳朝日岳三本槍岳を望みながら走る。西那須野駅は、栃木県内有数の温泉郷である塩原温泉郷、そして米および生乳の県内第一の生産地である那須野が原の玄関駅である。同駅は当初那須駅と称し、東北本線が電化されその座を黒磯駅に譲るまでは那須地区を代表する駅であり、開業当初から優等列車の停車駅であった。駅周辺は、那須野が原の開拓社のひとつである肇耕社の開墾地であり、肇耕社の開設者の一人で、その後栃木県令となって塩原に公道を開設した三島通庸にちなむ旧三島村の地内であった。三島村はその後西那須野町を経て現在は那須塩原市に編入され、現在は同駅を通過して次の那須塩原駅に停車する優等列車も現れているが、西那須野駅周辺の三島の地名に那須開墾の歴史がしのばれる。西那須野駅を出ると、列車は斜面を下って接骨木用水を渡り、しばらく進んで水無川の蛇尾川を渡る。河原には白い巨石が連なり、河川であることが分かるが、多雨期を除いて水は見えない。ブリヂストンの工場の合間を抜けてやはり水無しの熊川を渡ると住宅地に入り那須塩原駅に着く。那須塩原駅はかつて東那須野駅と称し、開業以来優等列車は通過していたが、東北新幹線が開業してその停車駅となり一転、現在は優等列車の停車駅となり、塩原温泉郷および那須温泉郷の玄関駅となった。那須塩原駅を出るとすぐに那須疏水第2分水を渡って林地を進み、再び田園地帯に入って那須疏水第1分水を渡り、住宅地に入るとまもなく宇都宮線列車の終点・黒磯駅に着く。黒磯駅は、関東地方の一大避暑地である那須高原の玄関駅である。那須高原は北に勇壮な那須連山、南に広大な関東平野の絶景を楽しめる絶好のビュースポットでもあり、休日は春の新緑シーズンから秋の紅葉シーズンまで行楽客でにぎわう。黒磯駅は東北本線直流電化区間と交流電化区間の境界駅であるため、直流式の電車で運行される宇都宮線列車は黒磯駅で宇都宮方面に折り返す。これより北側の東北本線区間では交流用の電車によって運行されている。2009年現在、当線を経由して直通運転する定期旅客列車は北海道方面を結ぶ寝台夜行特急のみである。上野方から来て普通列車郡山方面に向かう旅客は乗り換えを要する(黒磯駅以北の東北本線の沿線風景は東北本線を参照)。

[編集] 運行形態

上野駅発着の宇都宮線列車と、池袋駅新宿駅を経由して東海道本線横浜駅大船駅および横須賀線鎌倉駅逗子駅まで直通する湘南新宿ラインを中心としたダイヤ編成である。上野駅 - 大宮駅間では高崎線列車と線路を共用し、また併走する京浜東北線電車に対して停車駅が少なく設定され、速達輸送の役割を果たしている。

日中は上野発着の宇都宮線列車が毎時4往復、湘南新宿ラインが毎時2往復(うち1往復は「快速」)のパターンダイヤを組んでいる。朝夕には上野発着の快速「ラビット」・通勤快速や池袋・新宿発着の近距離特急「おはようとちぎ」・「ホームタウンとちぎ」が、また日中には池袋・新宿発着で栗橋から東武日光線に直通する東武直通特急「日光」・「きぬがわ」・「スペーシアきぬがわ」が設定されている。これらの列車の合間に、北海道方面への東北本線寝台特急「北斗星」・「カシオペア」が毎日1 - 2往復運転されている。また、小山駅 - 黒磯駅間には両毛線直通列車、小金井駅 - 宇都宮駅間には日光線直通列車、宇都宮駅 - 宝積寺駅間には烏山線直通列車が設定されている。

過去の最速列車(優等列車)は上野 - 宇都宮間を1時間10分で結んでいたが、2007年現在、同区間の最速列車は快速ラビットの1時間26分である。

宇都宮線の需要は埼玉県および栃木県内沿線から東京都内への通勤・通学・その他ビジネス輸送等が主体となっており、運転系統は宇都宮を節として南北で分離されつつあるが、2006年7月のダイヤ改正では、削減傾向の上野 - 黒磯間の直通列車が増回され、また車両運用に絡んで小金井 - 黒磯間区間列車が新設(「宇都宮乗換え」から「小金井乗換え」に変更)された。宇都宮駅から南側ではグリーン車を組み込んだ10両編成または15両編成の近郊形E231系電車(4ドア車)を中心に、また北側ではグリーン車無しの5両編成の211系電車(3ドア車)を中心に運転されている。

首都圏では年末年始終夜運転を実施しており、宇都宮線では『終夜臨時列車』の扱いで湘南新宿ライン(宇都宮 - 逗子間)が毎時上下各1本運転されている。なお、2005年以降は上野駅発着列車の終夜運転は京浜東北線および高崎線のみとなっており、大宮で相互接続を行う。

[編集] 列車種別(定期列車)

[編集] 特急

「おはようとちぎ」
「北斗星」

以下の各列車項目を参照。

[編集] 快速

  • 快速ラビット(上野 - 宇都宮黒磯
    • 停車駅:上野 - 赤羽 - 浦和 - 大宮 - 蓮田 - 久喜 - 古河 - 小山 -(以降各駅)- 宇都宮( - 黒磯)
    • 使用車両E231系小山車両センター)および、土曜・休日の下り1本のみ211系15両(高崎車両センター)で運行。
    • 運転本数:平日は上野発下り朝8時台と9時台の2本のみ。土曜・休日はこの下り2本に加え、平日の通勤快速に代わって夕方以降に上り6本、下り5本が運行される。
    • 所要時間:上野 - 宇都宮の所要時間は1時間26 - 40分(列車によって約15分もの開きがある)。
    • その他:途中駅を通過する普通列車として国鉄時代に運転を開始。その後無名の快速列車を経て「ラビット」と命名され、「新特急なすの」の需要を近距離新幹線「なすの」(当初は「あおば」)と分ける形で増発、最盛期は全日に亘り毎時1 - 2往復で運行されたが、2004年10月16日改正で日中のラビットは全て湘南新宿ラインの快速にシフトしたため廃止された。1995年12月のダイヤ改正までは上記停車駅のうち小金井駅・自治医大駅・雀宮駅には停車せず、最速列車の上野 - 宇都宮の所要時間は1時間23分、概ね1時間25分前後であった。なお、新宿駅改良工事などの大規模工事で湘南新宿ラインの運行ができない場合、湘南新宿ラインの「快速」が上野発着に変更の上、快速ラビットとして運行される。
  • 通勤快速(上野 - 宇都宮・黒磯)
    • 停車駅:上野 - 尾久 - 赤羽 - 浦和 - 大宮 - 久喜 - 古河 - 小山 -(以降各駅)- 宇都宮( - 黒磯)
    • 使用車両:E231系10 - 15両(小山車両センター)および、下り最終列車のみ211系15両(高崎車両センター)で運行。
    • 運転本数:平日のみ、上野発下り18 - 22時台と宇都宮発上り16 - 21時台に毎時1往復、計5.5往復の運行。うち1往復は黒磯発着列車。
    • 所要時間:上野 - 宇都宮の所要時間は1時間27 - 39分。
    • その他:JR化後の1988年より1991年まで「スイフト」の愛称を与えられた。当初より停車駅は変更されておらず、上野 - 宇都宮の所要時間は当初(1時間40分前後)より若干短縮化している。
  • 湘南新宿ライン快速(新宿経由横須賀線直通)
    • 停車駅(他線区含む):宇都宮 -(各駅)- 小山 - 古河 - 久喜 - 蓮田 - 大宮 - 赤羽 - 池袋 - 新宿 - 渋谷 - 恵比寿 - 大崎 - 西大井 -(横須賀線内各駅)- 逗子
    • 使用車両:E231系基本編成(10両)に付属編成(5両)を連結した15両編成で運行。ただし、一部は基本編成のみ10両編成で運行。
    • 運転本数:新宿発宇都宮方面行き9 - 17時台の毎時1本(計9本)、宇都宮発新宿・逗子方面行き9 - 15時台(土曜・休日は8 - 15時台)の毎時1本(計7本、土曜・休日は計8本)。平日下り3本、土曜・休日下り2本(何れも午前の列車)は大船始発。
    • 所要時間:新宿 - 宇都宮は概ね1時間35分、池袋 - 宇都宮は概ね1時間30分、大宮 - 宇都宮は概ね1時間5 - 10分。
    • その他:戸塚駅では階段の上り下りすること無く同一ホーム上で東海道線列車と乗り換えが出来るが、大船駅では先行する東海道線普通列車を捕らえることもある。また南行き快速は5 - 9分の待ち時間で快速「アクティー」に接続する。東海道線 - 湘南新宿ライン快速を乗り継いでの所要時間は宇都宮 - 小田原間が3時間5 - 15分、同 - 熱海間が3時間30 - 50分である(2007年7月現在)。北行(下り)は久喜で、南行(上り)は古河で、それぞれ先行する上野発着の普通列車に接続する(一部を除く)。

[編集] 普通

  • 普通列車(上野 - 宇都宮)
    • 停車駅:上野 - 大宮間の列車線上にホームが設置されているすべての駅と、大宮 - 宇都宮の各駅に停車。
    • 使用車両:E231系10 - 15両(小山車両センター、平日の3往復と土曜・休日の下り1本と上り2本は小金井 - 宇都宮駅間5両)および、平日下り7本と上り9本・土休日下り8本と上り9本のみ211系10 - 15両(高崎車両センター)で運行。
    • 運転本数:日中は毎時4往復。うち1往復は小金井駅折り返し。
    • 所要時間:上野 - 大宮間で約25分、上野 - 久喜間で約45分(途中駅での優等退避が無い場合)、上野 - 小山間で約1時間10 - 15分程度、上野 - 宇都宮間で約1時間45 - 50分程度(最速:1時間40分、最も遅い列車は2時間5分)。
    • その他:普通列車ではあるが、上野 - 大宮間においては並走する京浜東北線に対する快速列車的な役割も担っている。
  • 湘南新宿ライン普通(新宿経由横須賀線直通)
    • 停車駅(他線区含む):宇都宮-(各駅)- 大宮 - 赤羽 - 池袋 - 新宿 - 渋谷 - 恵比寿 - 大崎 - 西大井 -(横須賀線内各駅)- 逗子
    • 使用車両:E231系基本編成(10両)に付属編成(5両)を連結した15両編成で運行。ただし、一部は基本編成のみ10両編成で運行。
    • 運転本数:朝は毎時2本(平日新宿着8時台は毎時3本)、日中は毎時1本(快速と合わせて毎時2本)、夕方は概ね毎時2本の運行。
    • 所要時間:新宿 - 大宮間で約32分、池袋 - 大宮間で約27分。
  • 普通列車(宇都宮 - 黒磯)
    宇都宮線(211系)
    • 停車駅:宇都宮から黒磯の各駅
    • 使用車両:E231系5 - 10両(小山車両センター)および、211系5 - 10両(高崎車両センター)で運行。
    • 運転本数:宇都宮 - 黒磯は概ね毎時3往復。
    • 所要時間:宇都宮 - 黒磯は概ね50分。
    • その他
      • 大半は211系5両編成による宇都宮 - 黒磯の区間運転である。
      • 上野 - 黒磯間(下り4本うち2本は土休日運休、上り5本)をはじめ、小山 - 黒磯間(下り1本)、小金井 - 黒磯間(下り2本、上り1本)、氏家 - 上野間(上り1本)、快速ラビット・通勤快速(1往復)や両毛線直通列車(1往復)など、石橋・小山方面に直通する列車も設定され、うち下り4本、上り5本はグリーン車を連結したE231系10両編成で運行される。
      • 宇都宮 - 黒磯間は車内温度維持を目的に全列車が通年ドア開閉を半自動化している。
  • 日光線直通列車
    • 停車駅(他線区含む):小金井から日光の各駅
    • 使用車両107系0番台6両(小山車両センター)で運行。
    • 運転本数:朝下り1本のみ。
    • その他
      • 宇都宮駅で方向転換を行う。
      • 東北新幹線開通までは上野・大宮 - 日光間の直通列車が毎日6 - 7往復運転されていた。東北新幹線開通時に上野発日光行き1本を除いて直通運転する普通列車が消滅した。
  • 両毛線直通列車
    • 停車駅(他線区含む):黒磯・宇都宮 - 高崎の各駅
    • 使用車両:朝の1往復は107系100番台4両、夕方の1往復は115系4両(いずれも高崎車両センター)で運行。
    • 運転本数:朝夕各1往復、計2往復
    • その他
      • 小山駅で方向転換を行う。小山駅での停車時間が12分から23分となっており、事実上小山駅で系統分離されている。
      • 高崎発宇都宮・黒磯行きは、小山駅で先発する上野発宇都宮行きに接続する。宇都宮発高崎行きは、小山駅で後続の黒磯発上野行きの接続を受ける。
  • 烏山線直通列車
    烏山線直通
    • 停車駅(他線区含む):宇都宮から烏山の各駅
    • 使用車両キハ40系宇都宮運転所)で運行。
    • 運転本数:朝夕を中心に5往復が乗り入れる。
    • その他:昭和末期まではほぼ全列車が宇都宮駅の発着だったが、宇都宮駅 - 黒磯駅間宇都宮線普通列車の増発・パターンダイヤ化に伴い当時1日1 - 2往復を残して宇都宮駅 - 宝積寺駅間が区間廃止された。近年、乗り入れ列車は1日5往復にまで復旧され、利用者の利便性が回復した。

[編集] 通勤ライナー

  • ホームライナー古河
    ホームライナー古河3号(2007年8月 上野駅)
    • 停車駅:上野 - 浦和 - 大宮 - 東大宮 - 蓮田 - 久喜 - 古河
    • 平日夕方の通勤時間帯に下り2本のみが運行される。いずれも上野発で上野でのみ乗車可能(他の停車駅は降車のみ)。使用車両は1号が185系200番台7両(田町車両センター)、3号が489系9両(金沢総合車両所)。グリーン車も連結されているが、当列車では普通車扱いとなっており、ライナー券のみで着席できる。
      • かつては新宿発の5号(新宿 - 池袋 - 大宮 - 以北同停車駅)も運転されていたが、2008年3月15日のダイヤ改正で廃止された。

[編集] 列車種別(臨時列車

[編集] 特急

以下の各列車項目を参照。

[編集] 快速

183系「那須ゴヨウツツジ」
  • 快速「那須ゴヨウツツジ」
    • 停車駅(他線区含む):八王子 - 立川 - 新秋津 - 東所沢 - 北朝霞 - 大宮 - 久喜 - 栗橋 - 古河 - 小山 - 宇都宮 - 那須塩原 - 黒磯
    • 使用車両:183系6両(大宮総合車両センター、OM103編成)で運行。
    • その他:2009年ゴヨウツツジの時期の日曜日(5月31日6月7日)に、八王子立川方面から武蔵野線経由で黒磯まで運転。9332M-9633M・9632M-9333M(立川駅で列車番号を変更)、全車指定席。

大宮駅を始発・終着とし、当線と武蔵野線・中央線・横須賀線方面とを直通する以下の臨時快速列車は、各列車項目を参照。

[編集] 列車種別(過去の定期列車)

沿革の項に概説する。

[編集] 列車種別(過去の臨時列車)

[編集] 特急

[編集] 快速

  • 快速「ホリデー快速日光」
    • 八王子駅を始発終着していた「ホリデー快速日光」に関しては、快速「むさしの」の列車項目も参照。
    • 停車駅(他線区を含む):上野 - 赤羽 - 浦和 - 大宮 - 蓮田 - 久喜 - 古河 - 小山 - 石橋 - 宇都宮 - 鹿沼 - 今市 - 日光
    • 使用車両115系7両、小山電車区(現在の小山車両センター)。
    • その他:沿革は列車項目を参照。
  • 快速「ホリデー快速湘南日光」
  • 快速「ホリデー快速鎌倉」→ 列車項目を参照。
  • 快速「鎌倉物語」→ 列車項目を参照。
  • 快速「ホリデー快速ベイ・ドリームMAIHAMA」・「マリンビュー舞浜」
    • 停車駅(他線区を含む):宇都宮から小山の各駅 - 古河 - 久喜 - 栗橋(マリンビュー舞浜のみ) - 蓮田 - 大宮 - 南浦和 - 南越谷 - 新松戸 - 西船橋 - 舞浜 - 葛西臨海公園 - 新木場 - 東京
    • 使用車両
      • 「ホリデー快速ベイ・ドリームMAIHAMA」では115系が充当された。
      • 「マリンビュー舞浜」では189系「彩野」が充当された。普通車ながら全車両座席指定席制を採っていた。
    • その他:東京 - 宇都宮間を京葉線・武蔵野線・東北本線(宇都宮線)経由で運行された臨時快速列車。基本的には、舞浜駅が最寄り駅となる東京ディズニーリゾートへの観光誘致列車であるが、同駅での折り返しが出来ないことやお台場地域への便を考慮し東京駅まで運行された。
    • 沿革
  • 快速「やすらぎの日光」・「お座敷日光」・「日光初詣」
  • 快速「くろいそ」・「那須ハイク」
    • 使用車両:165系6両(新前橋車両センター)、115系7両(小山車両センター)
  • 快速「黒磯ハイキング」
    • 停車駅:上野 - 赤羽 - 浦和 - 大宮 - 久喜 - 東鷲宮 - 栗橋 - 古河 - 小山 - 石橋 - 宇都宮 - 宝積寺 - 氏家 - 矢板 - 那須塩原 - 黒磯
    • 使用車両:189系「彩野」(大宮総合車両センター)で運行。
    • その他2006年10月22日、「那須野巻狩祭り」に合わせて行われた「駅からハイキング」の開催日に運行された。一部指定席。
  • 快速「那須散策」
    • 停車駅(他線区含む):平塚 - 茅ヶ崎 - 藤沢 - 大船 - 横浜 - 西国分寺 - 新秋津 - 北朝霞 - 大宮 - 久喜 - 栗橋 - 小山 - 宇都宮 - 矢板 - 那須塩原 - 黒磯
    • 使用車両:189系や183系など6両(大宮総合車両センター)で運行。
    • その他:5 - 6月のゴヨウツツジの時期に、湘南方面から武蔵野線経由で黒磯まで運転された。
  • 快速「とちぎ秋まつり」
    • 停車駅(他線区含む):上野 - 赤羽 - 浦和 - 大宮 - 久喜 - 栗橋 - 古河 - 小山 - 栃木 - 佐野 - 足利 - 桐生
    • 使用車両:183系6両(大宮総合車両センター)
    • その他:2006年11月18日 - 11月19日、5年毎に開催される「とちぎ秋まつり」に合わせて運行された臨時列車。一部指定席。
  • 快速「烏山山あげ祭り」
    • 停車駅(他線区含む):上野 - 赤羽 - 大宮 - (久喜) - (古河) - 小山 - 宇都宮 - 宝積寺から烏山の各駅
    • 使用車両12系客車(高崎車両センター)で運行。
    • その他:7月に開催される「烏山山あげ祭り」に合わせて2006年と2007年に運行された臨時列車。全車指定席だが、烏山線区間は定期普通列車を運休しての運行となるため、一部が自由席となる。2007年の運転では久喜・古河通過。
  • 快速「お座敷甲州もも狩り」、「甲州桃源郷パノラマ」、「お座敷甲州ぶどう狩り」

[編集] 使用車両

[編集] 普通・快速列車用

普通・快速列車は主に小山車両センター所属のE231系で運行されており、補完的に高崎車両センター211系も充当されている。これらの車両はすべて通称「湘南色」とも呼ばれるオレンジ色と緑色()の帯を巻いている。このほか、当線と日光線烏山線両毛線を直通する列車では、各線用の車両で運行されている。

2006年以降、上野駅発の列車および湘南新宿ラインの列車にはすべてグリーン車が連結され、それに伴い、東海道線と同様の基本編成10両・付属編成5両の構成で運転されるようになった。なお、小山車両センター所属のE231系については、2000年の新造時からグリーン車を組み込まない10両基本編成および5両付属編成で運行されていたが、中には付属編成(5両)の重連で10両編成とし運行される便も存在した。高崎車両センター所属の211系については、2006年以前は全車両が5両編成のみで、組み合わせで5・10・15両の何れかで運行されていた。

現行車両の編成
←上野・新宿 黒磯→
基本編成 付属編成
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13* 14 15
  • 数字は号車番号を表す。
  • 4・5号車はグリーン車
  • 8・13号車は弱冷房車(*13号車は211系のみ)
E231系
211系
107系0番台(新塗装)
107系100番台
キハ40系
185系
485系(東武線直通特急)
東武100系
485系(フェアーウェイ)
489系
  • E231系(4ドア車)
    • 小山車両センターの所属で、基本編成(10両)と付属編成(5両)があり、いずれもU編成。10両編成(基本編成のみ)もしくは基本編成の黒磯方に付属編成を連結した15両編成により運用される。小金井-黒磯間では5両編成(付属編成のみ)の運用もある。
    • 2004年夏からは国府津車両センター所属の一部編成が小山車両センターの運用にも充当されたが、2006年(平成18年)の小山車両センターへの車両増備[1]によって解消され、現在は小山車両センター所属車のみで運行されている。宇都宮以南では大半の列車がE231系で運行されている。
    • 基本編成:10両編成で1・2号車がセミクロスシート車、4・5号車が2階建てグリーン車
    • 付属編成:5両編成で黒磯方2両がセミクロスシート車。
    • 宇都宮線へのグリーン車導入以前から基本編成(10両)・付属編成(5両)を組み合わせて運用されていた。
  • 211系(3ドア車)
    • 高崎車両センターの所属で、基本編成(10両)と付属編成(5両)があり、基本編成はC編成で、E231系同様、4・5号車にグリーン車を組み込んでいる。4号車は全編成が2階建て車両だが、5号車は17本中12本が平屋構造の車両が組み込まれている。付属編成は、全車ロングシート車のA編成、全車セミクロスシート車のB編成がある。湘南色。
    • 2006年(平成18年)7月8日のダイヤ改正から、基本編成の運用は大幅に削減され1日9 - 9.5往復となり、上野 - 宇都宮間の運用は僅か1日3往復となった(それ以外は小金井止まり)。一方、付属5連を使用する宇都宮 - 黒磯間の運用は増加し、小金井 - 黒磯間の運用も新設された。付属編成はごくまれに115系の代走で両毛線直通列車にも運用されることもある。
    • 基本編成:10両編成で4・5号車がグリーン車である他はすべてロングシート車。
    • 付属編成:5両編成でオールロングシート車またはオールセミクロスシート車。
    • 宇都宮線へのグリーン車導入以前は基本編成・付属編成の概念は存在せず、5両単位で増結して運用されていた。

[編集] 他路線からの乗り入れ車両

  • 115系(3ドア車)
    • 高崎車両センターの所属で、1編成4両。全車セミクロスシート車。両毛線から乗り入れてきて小山 - 宇都宮間で運用されている。湘南色(代走は211系)。
  • 107系(3ドア車)
    • 小山車両センター車:0番台。1編成2両単位。日光線専用車。宇都宮線では小金井 - 宇都宮間で運用され日光線に直通する。全車ロングシート。主に日光色(クリーム色の車体に緑色で日光の頭ローマ字「N」字を模ったデザイン。アクセントで日光神橋をイメージした赤色のラインが入れられている)で、公募の上で当時の栃木県立宇都宮高等学校の学生の作品を採用した。また、2009年からは上半分がアイボリー、下半分がクラシック・ルビー・ブラウンの配色となった車両も登場しており、今後すべてこの新塗装に塗り替えられる計画となっている。
    • 高崎車両センター車:100番台。1編成2両単位。両毛線から乗り入れて来て、宇都宮線では小山 - 黒磯間で運用されている。全車ロングシート。両毛色(クリーム色の車体に緑色とピンク色のラインが入れられている)。
  • キハ40系(2ドア車)
    • 宇都宮運転所に所属する烏山線用のディーゼル気動車で宇都宮線を走行する唯一の気動車。烏山色(クリーム色の車体に緑色のラインが入れられている)。トイレなし、オールロングシート。片開きドア。烏山線との直通列車は宇都宮線内でもワンマン運転を行っているが、全てのドアから乗降車できる。

[編集] 優等列車・ホームライナーなどの車両

  • 185系(2ドア車)
    • 田町車両センターの所属で、1編成7両で4号車がグリーン車。新宿発着の特急「おはようとちぎ」と「ホームタウンとちぎ」および上野発の「ホームライナー古河1号」で運用されている。田町色(クリーム色の車体の中ほどに緑色とオレンジ色の縦帯状アクセントが入れられている)。
  • 485系(東武線直通特急用)(1ドア車)
    • 小山車両センターの所属で、新宿と東武日光や鬼怒川温泉駅とを結ぶ特急「日光」・「きぬがわ」で運用されている。1編成6両で全車普通車モノクラス。3号車には授乳・休憩のためのベビーベッド付き多目的室を、4号車には車いす対応席1席を備える。トイレは偶数号車の東武日光・鬼怒川温泉方にある。東武カラー(白色に朱色と茶色の帯状塗装)。なお、検査時には東武100系または189系大宮総合車両センター所属)が代走する。
  • 東武100系(1ドア車)
    • 東武鉄道の車両で、1編成6両で6号車(新宿寄り)が個室グリーン車。3号車には販売カウンターと自動販売機を備える。トイレは1号車の新宿方と4・6号車の鬼怒川温泉方にある。特急「スペーシアきぬがわ」(485系の検査時には「スペーシア日光」も)で運用されている。
  • 485系(フェアーウェイ用)(1ドア車)
    • 新潟車両センターの所属で、新宿発着で土曜・休日のみ定期運行される快速「フェアーウェイ」で運用されている。K編成。1編成6両で1号車(新宿寄り)が半室グリーン車(新宿寄りの半室)、6号車がレディースカー仕様。旧国鉄色(クリーム色に赤色の国鉄特急塗装)。なお、ごくまれにT18編成やR26・27編成(3000番台)が使用されることもある。
    • 6号車は女性専用席「レディースカー」仕様であり、デッキおよびシートは淡いピンク-ワイン色を基調とする。「フェアーウェイ」では一般席として使用される。
  • 489系(1ドア車)
    • JR西日本金沢総合車両所の所属で、1編成9両、4号車がグリーン車、6号車が半室ラウンジ(古河寄り)となっている。上野発の「ホームライナー古河3号」で運用されている。旧国鉄色。
    • 上越線北陸本線経由の急行列車能登」として使用される車両で、「能登」では1号車(上野寄り)がレディースカー指定となるが、「ホームライナー古河」では一般席として使用される。

黒磯以北に直通する定期・季節列車の使用車両は、以下の列車記事を参照。

大宮より北の始発駅や途中駅で優等列車等退避のために一定時間停車する際には、車内温度を維持するためドアの半自動化が実施されている。なお、宇都宮 - 黒磯間では全列車・全停車駅で実施されている。

[編集] 沿革

宇都宮線区間の歴史は東北本線の歴史記事に詳述し、本項では当線区間の運行形態の沿革を概説する。また、当線区間の新旧優等列車の沿革詳細については、以下の項目を参照。

[編集] 東北新幹線開業と東北本線優等列車の変遷

宇都宮線区間が東北本線の一部として東北地方各地 - 関東地方栃木県各地 - 東京を結ぶ広域都市間輸送機能を主体としていた時代には、最盛期で毎時2 - 3本の東京 - 東北間長距離特急急行列車、および1日数本の長距離普通列車が往来し、長編成の貨物列車も定期運行されていたが、1982年昭和57年)の東北上越新幹線開業にともない東北新幹線経由の輸送体制にシフトし、同年11月のダイヤ改正では特急「はつかり」・「ひばり」急行「日光」などが当線区間から姿を消し、1985年(昭和60年)の東北・上越新幹線の上野駅乗り入れに至っては特急「つばさ」「あいづ」各1往復が残るのみとなった。また、東北新幹線の上野駅乗り入れ後も宇都宮線区間内で毎時1 - 2本運行されていた新特急「なすの」も、1990年(平成2年)までにその大半が東北新幹線「あおば」に格上げ、もしくは快速「ラビット」に格下げられ、朝夕の新宿駅発着の通勤特急として1.5往復(毎日上り2本、下り1本)が運行されるのみとなった。

こうした経緯を経て、東京 - 東北間長距離昼行列車の運行は東北新幹線に引き継がれ、東北本線の上野駅 - 黒磯駅間の空いた運行枠には、大規模需要が見込まれていた中距離電車(中電)が増発されることとなり、当時東北本線黒磯以南の中電の主力であった115系が全国から集められ、上野駅 - 黒磯駅間の普通快速列車が増発・長編成化され、結果的に上野駅 - 黒磯駅間の東北本線区間の機能は首都圏内輸送に特化されることとなった。上野 - 黒磯間には全国的にも類を見ない115系普通車のみによる15両長編成の高輸送力を有する普通列車が数多く往来した。東海道線では1編成15両のうちグリーン車2両を含んでおり、編成あたりの輸送力は宇都宮線(高崎線常磐線も同様)が上回っていた。増発本数は、上野駅 - 宇都宮駅間で毎時2 - 3往復程度(従前:毎時2 - 3往復、現行:毎時4 - 5往復)、宇都宮駅 - 黒磯駅間で毎時1 - 2往復程度(従前:毎時1 - 2往復、現行:毎時3往復)である。さらに快速列車も30分 - 1時間毎で運行されるようになり、中距離旅客の利便性は格段に向上し、時刻表を気にせず列車を利用できるようになった。

1990年に本区間は公式に宇都宮線の愛称が付されることとなった。宇都宮線の愛称が付された後も、上野駅 - 秋田駅間に「つばさ」1往復と同駅 - 会津若松駅間に「あいづ」1往復が定期昼行長距離列車として残されていたが、それぞれ1992年(平成4年)の山形新幹線開業および1993年平成5年)12月ダイヤ改正にともなって宇都宮線区間からは姿を消し、これをもって黒磯駅以北へ直通する定期昼行長距離列車は消滅した。

一方、東北新幹線開業後も東京 - 北海道間輸送の一翼を担っていた夜行長距離寝台特急は存続し、1988年(昭和63年)の青函トンネル開通後は、青函連絡船経由で東京 - 北海道間輸送を担ってきた寝台特急「はくつる」・「ゆうづる」「あけぼの」に代わり、上野駅 - 札幌駅間を直通する寝台特急「北斗星」(1988年から)・「カシオペア」1999年から)などが順次運行を開始し、現在も継続して運行されている。

以上の経緯を経て、現在、宇都宮線区間で運行される優等列車は以下のとおりとなっている。

  1. 特急「ホームタウンとちぎ」・「おはようとちぎ」(毎日1往復)
  2. 東武鉄道直通特急「きぬがわ」・「日光」・「スペーシアきぬがわ」(毎日4往復)
  3. 寝台特急「北斗星」・「カシオペア」(毎日1往復・カシオペアは臨時列車)
    • 上野駅 - 札幌駅

なお、本項の内容に関する詳細は、各項目記事を参照のこと。

[編集] 宇都宮線の運行体系の変遷

宇都宮線でも首都圏の中距離輸送力増強の流れと並行して運行合理化が進められ、複数行先列車(上野駅 - 黒磯駅日光駅など)や日光線直通列車(上野駅 - 日光駅)の廃止、上野口出発ダイヤと宇都宮駅 - 黒磯間ダイヤのパターン化、それに伴う烏山線直通列車(宇都宮駅 - 烏山駅間)の削減、池袋駅新宿駅発着列車の新設と増発、池袋駅・新宿駅発着宇都宮線列車と同東海道線横須賀線列車の相互乗り入れ化(湘南新宿ライン)などを経て、2004年平成16年)10月16日に現在の運行形態(上野駅 - 宇都宮駅と宇都宮駅 - 黒磯駅の運転系統分離、湘南新宿ラインの増発・パターンダイヤ化、普通列車へのグリーン車連結、編成組成のパターン化など)に至っている。2006年(平成18年)7月8日のダイヤ改正では、15両編成普通列車の大増発および宇都宮までの運行区間延長(従前は小金井まで)が実施されたほか、上野駅 - 黒磯駅間を直通するE231系基本編成(グリーン車連結編成)の増発が実施された。

[編集] 将来の計画

東北新幹線の東京乗り入れに伴い秋葉原駅 - 東京駅間で東北本線の列車線が分断した形になっていたが、このほど2013年度を目標に、秋葉原駅 - 東京駅間が再度線路で結ばれ、宇都宮線・高崎線・常磐線の列車と東海道本線の列車とが相互乗り入れすることが2008年3月にJR東日本から発表されている(東北縦貫線計画)。

[編集] 宇都宮線区間で快速運転した列車の沿革

本項には急行列車ならびに特別急行列車以外で、宇都宮線区間で快速運転を行った列車の沿革を記載する。

[編集] 戦前から戦後にかけて

  • 1908年(明治41年)5月 - 東北本線701・702列車奥羽本線経由上野 - 青森普通列車)が設定され、当線区間で快速運転が行われる。
    • 上野-黒磯間の停車駅:上野 - 赤羽 - 浦和 - 大宮 - 久喜 - 古河 - 小山 - 宇都宮 - 宝積寺 - 氏家 - 矢板 - 西那須野 - 黒磯
    • 所要時間は上野 - 宇都宮間が2時間55分ほど。当時の各駅停車の普通列車の所要時間が3時間10-20分前後、急行201・202列車が2時間40分程度だったので、急行より15分程度遅く、各停より15分程度速かった。
  • 1913年(大正2年)5月 - 701・702列車に加え、東北本線上野 - 宇都宮間(宇都宮線区間)で快速運転する普通列車609・610列車が上野 - 黒磯・日光間に設定される。このほか長距離普通列車である203・204列車(上野 - 青森間)、217・218列車(上野 - 仙台間)が上野 - 黒磯間での快速運転の設定となった。
    • 609・610列車の停車駅:上野 - 赤羽 - 蕨 - 浦和 - 大宮 - 蓮田 - 久喜 - 栗橋 - 古河 - 小山 - 石橋 - 宇都宮 -(各駅停車)- 黒磯
    • 203・204列車の上野-黒磯間の停車駅:上野 - 赤羽 - 浦和 - 大宮 - 久喜 - 古河 - 小山 - 宇都宮 -(各駅停車)- 黒磯
    • 217・218列車の上野-黒磯間の停車駅:上野 - 王子 - 赤羽 - 川口 - 蕨 - 浦和 - 大宮 - 蓮田 - 久喜 - 栗橋 - 古河 - 間々田 - 小山 - 石橋 - 宇都宮 - 宝積寺 - 氏家 - 片岡 - 矢板 - 西那須野 - 黒磯
    • 所要時間は、上野 - 宇都宮間で701・702列車が約2時間30分、203・204列車が約2時間40分、217・218列車が約2時間45分、609・610列車が約2時間50分と、急行201・202列車の約2時間30分と同等あるいは15-20分程度遅く、各駅に停車する普通列車の3時間10-20分より20-50分も速い設定であった。
  • この後、全国的に列車の速達化が進み、戦前までに各駅停車の所要時間は2時間30-40分程度に、停車駅を減らした急行列車に至っては1時間45-50分程度にまで短縮化された。戦後は燃料不足等の事情でスピードダウンしたが、戦後間もなく、急行列車が2時間程度、各停の普通列車が2時間30-40分程度に回復した。
  • 1954年(昭和29年)10月 - ダイヤ改正により、上野 - 宇都宮間の所要時間が若干短縮した。急行・準急が同区間を1時間50分 - 2時間程度で結ぶようになり、各駅停車の普通列車も2時間25分 - 40分程度となった。
  • 1955年(昭和30年) - ダイヤ改正により気動車が導入され、これに伴い運転時間が大幅に短縮される。上野 - 黒磯間には全区間快速運転の気動車普通列車511・512・513・514列車、臨時快速3113・3116列車「ゆのか」)および3118列車が、上野 - 宇都宮間には上野 - 小山間で快速運転する客車普通列車541・542列車「おおとね」)および上野 - 宇都宮間で快速運転する不定期ながら毎日運転の日光線直通客車普通列車3511・3522列車「だいや」)と休日のみ運転の828列車が、また上野 - 小山間には両毛線直通で新橋 - 小山間快速の客車普通列車531・532列車「わたらせ」)が設定される。
    • 511・512・513・514列車の線内停車駅と所要時間:上野 - 赤羽 - 大宮 - 小山 - 宇都宮 - 岡本* - 矢板** - 野崎* - 西那須野 - 黒磯、上野-宇都宮間の所要時間約1時間40分、*:岡本は上り便のみ停車、野崎は上りの1便のみ停車、**:矢板は下り1便のみ停車。
    • 3511・3512列車「だいや」の線内停車駅と所要時間:上野 - 赤羽 - 大宮 - 宇都宮、上野-宇都宮間の所要時間約1時間40分。
    • 531・532列車「わたらせ」の線内停車駅と所要時間:上野 - 赤羽 - 大宮 - 小山、上野-小山間の所要時間約1時間20-25分。運転区間は新橋 - 高崎間。
    • 541・542列車「おおとね」の線内停車駅と所要時間:上野 - 赤羽 - 大宮 - 久喜 - 栗橋 - 古河 - 小山 -(各駅停車)- 宇都宮、上野-宇都宮間の所要時間約2時間10-20分。なお、上り便の始発駅は烏山駅。
    • 828列車の線内停車駅と所要時間:上野 ← 赤羽 ← 大宮 ← 久喜 ← 栗橋 ← 古河 ← 小山 ← 宇都宮、上野-宇都宮間の所要時間約2時間。上り便のみ。
    • 3113・3116列車「ゆのか」の線内停車駅と所要時間:上野 - 赤羽 - 大宮 - 蓮田* - 小山 - 宇都宮 - 片岡* - 野崎** - 西那須野 - 東那須野 - 黒磯、上野-宇都宮間の所要時間約1時間40分、*:蓮田と片岡は上りのみ停車、**:野崎は下りのみ停車。
    • 3118列車の線内停車駅と所要時間:上野 ← 赤羽 ← 大宮 ← 久喜 ← 古河 ← 小山 ← 宇都宮 ← 氏家 ←(各駅停車)← 黒磯、上野-宇都宮間の所要時間約2時間15分。
  • 1958年(昭和33年)4月 - 大宮 - 宇都宮間が電化。上野-黒磯間で快速運転する普通列車511・512・513・514列車および3113・3116列車「ゆのか」が準急「二荒」(同年10月より「あぶくま」)および「しもつけ」に格上げされ、代わりに長距離客車列車111列車(上野 - 青森)、124列車(上野 - 福島間)および126・127(上野 - 一ノ関)が上野 - 宇都宮間で快速運転を行うようになる。また、80系電車が投入され、上野 - 宇都宮間の普通列車の所要時間が20分前後短縮される。「だいや」「おおとね」「わたらせ」は特に変化無し。
    • 111・124・126・127列車の線内停車駅と所要時間:上野 - 尾久* - 赤羽 - 大宮 - 久喜 - 古河 - 小山 - 宇都宮 -(各駅停車)- 黒磯、上野-宇都宮間の所要時間約1時間50分、*:尾久は111列車のみ停車。
  • 1959年(昭和34年)9月 - 「だいや」が準急に格上げされる。
  • 1960年(昭和35年)8月 - 「わたらせ」「おおとね」が再編されて、上野 - 小山間で快速運転する無名の普通列車と不定期ながら毎日運転の準急「ふたあら」(上野 - 宇都宮)が新設される。

[編集] 駅一覧

  • 湘南新宿ライン直通の「快速」は、湘南新宿ライン内および横須賀線内では種別が「普通」となる。湘南新宿ライン#運行形態も参照。
  • 普通列車は、下表の全旅客駅に停車(湘南新宿ライン直通の普通を除く)。特急列車の停車駅については各列車記事を参照。
  • 上野駅 - 大宮駅間の接続路線のうち、東日本旅客鉄道の路線名は、旅客列車の運転系統上の名称である。
  • 日暮里駅(宇都宮線は通過するが分岐駅である)以遠(上野駅・常磐線北千住駅方面)と赤羽駅以遠(大宮駅方面)の区間を乗車する場合は、(京浜東北線)王子駅経由の営業キロで計算する。
凡例
(貨):貨物専用駅(これ以外の駅の貨物取扱の有無、および田端操駅 - 大宮駅間の貨物施設については東北本線を参照)
特定都区市内[区]:東京都区内、[山]東京山手線内
停車駅 … ●・■:全列車停車(■は東北貨物線上のホームに停車)、▼:降車扱いのみ、|:通過
駅名 駅間営業キロ 累計
営業キロ
快速ラビ

通勤快速 ホ丨ムライナ丨 湘南
新宿
ライン
接続路線 所在地
上野から尾久経由 東京から王子経由
普通 快速
[区][山] 上野駅 - 0.0 3.6 新宿
横浜
方面
横須
賀線

直通
東日本旅客鉄道東北新幹線山形新幹線秋田新幹線上越新幹線北陸新幹線長野新幹線)・山手線京浜東北線常磐線常磐線(快速)
東京地下鉄銀座線銀座線 (G-16)・日比谷線日比谷線 (H-17)
京成電鉄本線京成上野駅)(連絡運輸なし)
東京都 台東区
[区] 尾久駅 4.8 4.8 -   北区
[区] 赤羽駅 5.0 9.8 13.2 東日本旅客鉄道:京浜東北線・埼京線・湘南新宿ライン
浦和駅 11.0 20.8 24.2 東日本旅客鉄道:京浜東北線 埼玉県 さいたま市 浦和区
さいたま新都心駅 4.5 25.3 28.7 東日本旅客鉄道:京浜東北線 大宮区
大宮駅 1.6 26.9 30.3 東日本旅客鉄道:東北新幹線・山形新幹線・秋田新幹線・上越新幹線・北陸新幹線(長野新幹線)・京浜東北線・高崎線・埼京線・川越線東北貨物線[* 1]
東武鉄道野田線
埼玉新都市交通伊奈線
土呂駅 3.0 29.9 33.3   北区
東大宮駅 2.1 32.0 35.4   見沼区
蓮田駅 3.8 35.8 39.2   蓮田市
白岡駅 4.3 40.1 43.5   南埼玉郡
白岡町
新白岡駅 2.4 42.5 45.9  
久喜駅 3.0 45.5 48.9 東武鉄道:伊勢崎線 久喜市
東鷲宮駅 2.7 48.2 51.6   北葛飾郡 鷲宮町
栗橋駅 5.6 53.8 57.2 東武鉄道:日光線 栗橋町
古河駅 7.5 61.3 64.7   茨城県古河市
野木駅 4.7 66.0 69.4     栃木県 下都賀郡
野木町
間々田駅 3.9 69.9 73.3     小山市
小山駅 7.3 77.2 80.6   東日本旅客鉄道:東北新幹線・両毛線水戸線
小金井駅 7.5 84.7 88.1     下野市
自治医大駅 2.6 87.3 90.7    
石橋駅 4.7 92.0 95.4    
(貨)宇都宮貨物ターミナル駅 1.2 93.2 96.6     河内郡
上三川町
雀宮駅 5.2 98.4 101.8     宇都宮市
宇都宮駅 7.7 106.1 109.5   東日本旅客鉄道:東北新幹線・山形新幹線・日光線
岡本駅 6.2 112.3 115.7        
宝積寺駅 5.5 117.8 121.2       東日本旅客鉄道:烏山線[* 2] 塩谷郡
高根沢町
氏家駅 5.9 123.7 127.1         さくら市
蒲須坂駅 4.5 128.2 131.6        
片岡駅 3.9 132.1 135.5         矢板市
矢板駅 6.3 138.4 141.8        
野崎駅 4.8 143.2 146.6         大田原市
西那須野駅 5.2 148.4 151.8         那須塩原市
那須塩原駅 6.0 154.4 157.8       東日本旅客鉄道:東北新幹線
黒磯駅 5.5 159.9 163.3       東日本旅客鉄道:東北本線郡山方面)
  1. ^ 東北貨物線は赤羽駅 - 大宮駅間で旅客線と併走
  2. ^ 烏山線の一部列車は宇都宮駅まで乗り入れ

[編集] 過去の接続路線

いずれも、「宇都宮線」愛称設定以前に廃止。東京都内(都電など)については省略。

[編集] 脚注

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  1. ^ 2006年、近郊用E231系の初期量産型小山車のアコモデーションを一部変更したE231系110両が新車投入され、小山車両センターのE231系保有車両数は550両体制から660両体制となった。

[編集] 関連項目

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