つばさ (列車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| つばさ 運行経路図 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
つばさは、東日本旅客鉄道が主に東京駅 - 新庄駅間を東北新幹線・山形新幹線(奥羽本線)経由で結ぶ特別急行列車である。
目次 |
[編集] 運行概況
上下とも概ね毎時1往復、計16往復運行されている。うち東京 - 新庄全区間を運行するのは下り8本上り9本で、残りの上り8本下り7本は東京 - 山形間の運行となっている。なお、下り1本のみ山形 - 新庄間の区間便が設定されている。
東北新幹線区間では、一部便で単独運行の設定があるのを除いて、東京 - 福島間でE4系「Maxやまびこ」号と併結運転し、東京 - 盛岡間に毎時1往復設定されているE2系(および増結のE3系)「やまびこ」号とともに、宇都宮、郡山、福島といった沿線主要都市の短距離需要に対応している。
夏季、冬季の帰省シーズンや春季、秋季の観光シーズンといった多客期には、定期列車の「つばさ」号のほか、臨時の「つばさ」号が東京 - 山形・新庄間で運行されている。この臨時の「つばさ」号には、東北新幹線区間で「Maxやまびこ」号と併結運転しない運用や、途中の宇都宮や郡山に停車しない運用などがしばしば見られる。
当初、東北新幹線区間で併結する「やまびこ」号が8両編成だったため「つばさ」号は9-14号車(7両化されて9-15号車)が割り当てられていた。その後、「やまびこ」号が10両化された際に11-17号車の割り当てとなり、併結する「やまびこ」号が8両編成のE4系に替わった後も11-17号車の割り当てとなっている。
[編集] 停車駅
※東北新幹線内の小山駅・那須塩原駅・新白河駅は全列車が通過。
- 2008年3月15日以降
- ■:「Maxやまびこ」+「つばさ」運転区間。 ■:「つばさ」単独運転区間。
- ●:停車 ▲:一部列車通過 △:一部列車停車 |:通過(↓または↑:その方向に向かって通過)
| 停車パターン \ 駅名 |
171号 | 132号 | 104号 | 109号 | A | B | 臨時C | 臨時D |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東京駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
| 上野駅 | ● | ↑ | ↓ | ● | ● | ● | ● | |
| 大宮駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
| 宇都宮駅 | ● | ↑ | ↓ | ● | ● | ▲ | ▲ | |
| 郡山駅 | ● | ↑ | ↓ | ● | ● | ▲ | ▲ | |
| 福島駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
| 米沢駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | |
| 高畠駅 | ↑ | ↑ | ↓ | △ | ▲ | ▲ | ▲ | |
| 赤湯駅 | ● | ↑ | ↓ | ▲ | ▲ | ▲ | ▲ | |
| かみのやま温泉駅 | ● | ↑ | ↓ | ▲ | ▲ | ▲ | ▲ | |
| 山形駅 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
| 天童駅 | ● | ● | ● | ● | ● | |||
| さくらんぼ東根駅 | ● | ● | ● | ● | ● | |||
| 村山駅 | ● | ● | ● | ● | ● | |||
| 大石田駅 | ● | ● | ● | ● | ● | |||
| 新庄駅 | ● | ● | ● | ● | ● |
[編集] 使用車両
400系とE3系はグリーン車の配置が違うものの(400系は2+1配置の7列で20席、E3系は2+2配置の6列で23席で、どちらも1席が車椅子対応の座席となっている。)共通運用のため、どの車両がどの列車に使用されるかは日によって異なり、判明するのは運行される前日である。また、400系にしかない7番席と、E3系にしかないC列の席は、前日にならないと指定券の発売がされない。なお、運用情報の一般への公開はしていない。
- 2007年3月18日より、全車両が禁煙となっている。
- 2007年7月3日付けのJR東日本のプレスリリース[1]において、E3系をベースとした新型車両を導入することが明らかになった(E3系2000番台)。2008年12月から2009年夏頃にかけて400系を順次置き換える計画。
| 東京← | →山形・新庄 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 |
| G | 指 | 指 | 指 | 指 | 自 | 自 |
[編集] 奥羽本線昼行優等列車沿革
「つばさ」の名称は、東京対山形・秋田間を奥羽本線経由で運行した特別急行列車の名称として名付けられた経緯があることから、本節では名称の起源である在来線特急及びその周辺列車群と山形新幹線開業後に運行された列車である「こまくさ」についても記す。
[編集] 奥羽本線優等列車創始
- 1922年(大正11年)3月 奥羽本線経由で上野駅~青森駅間を結ぶ急行列車として、701・702列車を新設。
- 1940年(昭和15年)10月 701・702列車から列車番号を改めた401・402列車は、秋田駅どまりとなる。
- 1943年(昭和18年)10月 401・402列車、普通列車へ格下げ。
[編集] 戦後の展開
- 1956年(昭和31年)11月 上野駅-仙台駅間を運行する急行列車「青葉」(あおば)に福島駅まで併結する形で上野駅~秋田駅間を運行する急行列車「鳥海」(ちょうかい)運行開始。
- 1959年(昭和35年)12月 準急列車「たざわ」・「もがみ」を新設する。
運行区間は「たざわ」が陸羽東線経由仙台駅・米沢駅~秋田駅間、「もがみ」は仙台駅・米沢駅~陸羽西線経由酒田駅間であったが、新庄駅で「もがみ」・「たざわ」を分割・併合するという多層建て列車でも異例な形を採用していた。なお、翌1960年3月に「たざわ」・「もがみ」は定期列車化する。 - 1960年(昭和35年)6月 上野駅-山形駅駅間を運行する急行列車として「蔵王」(ざおう)の運行を開始。
- 1960年(昭和35年)11月 仙台駅-酒田駅間を仙山線・奥羽本線・陸羽西線・羽越本線経由で運行する準急列車「月山」(がっさん)運行開始。
[編集] 特急「つばさ」・「やまばと」と、その周辺列車群
- 1961年(昭和36年)10月 「サン・ロク・トオ」と称されるダイヤ改正により、上野駅 - 秋田駅間を東北本線・奥羽本線経由で運行する特別急行列車として「つばさ」の運行開始。キハ82系気動車を使用。
- 1962年(昭和37年)2月 「たざわ」を 仙台 - 秋田駅間に1往復増発、(下り)「たざわ2号」・(上り)「たざわ1号」と称する。
- 1962年(昭和37年)7月 「月山」、運行区間を仙台 - 鶴岡駅間に延長。
- 1962年(昭和37年)10月 「鳥海」、併結相手を喜多方駅発着の「ばんだい」に変更。
- 1963年(昭和38年)10月 このときのダイヤ改正により、以下のように変更。
- 1963年12月 「つばさ」に盛岡駅発着の列車を併結。
- 1964年(昭和39年)10月 「ざおう」1往復格上げし山形駅発着で運行する気動車特別急行列車として「やまばと」運行開始。
- 1964年12月 「むらやま」、列車名を「月山(上り)1号」に変更。
- 1965年(昭和40年)10月 ダイヤ改正に伴い、以下のように変更する。
- 1966年(昭和41年)3月 準急列車制度の変更に伴い、「月山」・「千秋」・「もがみ」急行列車化。
- 1968年(昭和43年)10月 「ヨン・サン・トオ」と称されるダイヤ改正により、以下のように変更する。
- 1969年(昭和44年)10月 「千秋(下り)1号・(上り)2号」の運行区間を青森駅まで延長する。
- 1970年(昭和45年)2月 「つばさ」が奥羽本線板谷峠の自力登坂を目的にキハ181系に置き換えられる。しかしキハ181系は自力登坂や東北本線内での高速運転などの苛酷な運用に伴うエンジントラブルが夏季を中心に多発したため、のちに再び福島-米沢で補助機関車が連結され、それは1975年11月の電車化まで続けられた。
- 1970年10月 山形駅 - 秋田駅間を運行する急行列車として「こまくさ」が運行される。
- 1971年(昭和46年)7月 奥羽本線ダイヤ改正に伴い、「つばさ」の混雑緩和を図るため181系気動車10両を新製し、10両から12両に編成増強する。
- 1972年(昭和47年)3月 ヨン・ナナ・サンのダイヤ改正により以下のように変更。
- 1973年(昭和48年)4月 東北・上越新幹線建設工事に伴い、「つばさ」東京駅乗り入れ中止。
- 1973年10月 「千秋(上り)1号」の普通列車区間を秋田駅 → 新庄駅間に拡大。
- 1975年(昭和50年)11月24日 「つばさ」、485系を使用し電車特急化。また、「千秋(下り)2号」の普通列車区間を新庄駅 → 秋田駅間に拡大。
- 1978年(昭和53年)10月2日 ゴーサントオと称されるダイヤ改正により、以下のように変更。
- 「つばさ」・「やまばと」それぞれ3往復ながら、合計6往復でペアによるエル特急指定。
- 「つばさ」に初の自由席設置。
- 「こまくさ」運行区間を山形駅 - 青森駅間とする。
[編集] 新幹線化と新幹線接続列車群
- 1982年(昭和57年)11月15日 上越新幹線開業に伴うダイヤ改正により以下のように運行形態を変更する。
- 「やまばと」・「つばさ」…大部分を福島駅発着の「つばさ」とし、同駅で東北新幹線と接続するダイヤを組む。しかし、東北・上越新幹線が大宮駅までの運行であったことから、「やまばと」・「つばさ」はそれぞれ1往復半、合計3往復が上野駅発着として残される。
- 「こまくさ」…「つばさ」に吸収され、愛称消滅。なお、その名残で「つばさ1号」については運行区間が山形駅→秋田駅間となった。
- 「ざおう」…1往復が上野駅発着で運行される。
- 「おが」…昼行列車については廃止。夜行列車は存続する。こちらを参照のこと。
- 「月山」…始発駅を仙台駅から、山形駅に変更。
- 「千秋」…廃止。代替として「もがみ」 仙台駅 - 酒田駅間運行の1往復増発。これにより、「もがみ」2往復となる。
- 1985年(昭和60年)3月14日 東北・上越新幹線上野駅乗り入れに伴い、以下のように変更。
- 「やまばと」・「ざおう」が廃止。これにより、上野駅発着として運行される奥羽本線方面の昼行列車は、「あいづ」の運用の関係上、「つばさ」1往復のみとなる。なお、この列車は、山形新幹線開業まで運行される。
- 山形駅 → 秋田駅間の「つばさ」が青森駅まで延長される。
- 1986年(昭和61年)11月 このときのダイヤ改正に伴い、以下のように変更。
- 「もがみ」 廃止。
- 山形駅 → 青森駅間「つばさ」を山形駅 → 秋田駅間に短縮。
- 1990年(平成2年)、このころより、山形駅 - 新庄駅間を運行する快速列車として「もがみがわ」が運行を開始する。なお、この列車の上り1本は酒田駅→山形駅間の運行であった。
- 1991年(平成3年)8月27日 山形新幹線建設工事に伴い、「つばさ」の東北新幹線接続駅が福島駅だったものが、山形駅で方向転換して仙山線を介し仙台駅に変更となる。上野駅発着列車についても仙台駅・仙山線経由で運行された。この改正によって「つばさ」は東北六県の県庁所在地の駅を全て発着した列車となった。
- 1992年(平成4年)7月1日 山形新幹線開業。以下のように以下の運行体系とする。
- 「つばさ」愛称を新幹線に移行。
- 山形新幹線連絡列車として以下の列車が運行される。
- 山形駅 - 新庄駅・秋田駅間のエル特急「こまくさ」。この、「こまくさ」の愛称は急行「こまくさ」が格上げでエル特急「つばさ」に編入されて以来の復活となる。「こまくさ」は485系4両編成で運転された。
- 基本的には、エル特急「つばさ」の山形以北の運転区間を分離した列車であったことから、山形駅における特急列車の乗り継ぎ制度が発足した。
- 「月山」快速列車化。同時に「もがみがわ」を統合する。
- 「仙山」1往復を新庄駅まで乗り入れ。
- 山形線米沢駅 - 山形駅間を運行する快速列車に「ざおう」の名称が与えられる。
- 山形駅 - 新庄駅・秋田駅間のエル特急「こまくさ」。この、「こまくさ」の愛称は急行「こまくさ」が格上げでエル特急「つばさ」に編入されて以来の復活となる。「こまくさ」は485系4両編成で運転された。
- 1998年(平成10年)4月 「ざおう」の案内を終了する。
- 1999年(平成11年)12月4日 山形新幹線新庄駅延伸に伴い、以下のように変更する。
- 2002年(平成14年)12月1日 ダイヤ改正により「こまくさ」の名称が廃止される。
[編集] 列車名の由来
- 「つばさ」…「奥羽本線沿線の発展を祈願するために」と言う意味合いからとされる。但し、設定当初に大阪駅-青森駅間運行の特急列車「白鳥」との間で結合特急券制度が存在し、秋田駅発着に際して上り列車は同時発車を行う等縁が深かったことから、「白鳥のつばさ」と言う説もある。
[編集] 山形新幹線「つばさ」
- 1992年(平成4年)7月1日 山形新幹線の列車として東京駅~山形駅の直通運転開始。(200系と併結)
- 1995年(平成7年)11月 1両増結、7両編成化
- 1999年(平成11年)12月4日 山形新幹線の延伸に伴い、新庄駅まで運転するようになる。E3系1000番台営業運転開始。
- 2001年(平成13年)9月21日 併結相手が200系から、E4系(Maxやまびこ)のみとなる。
- 2007年(平成19年)3月18日 健康増進法第25条により、全車両の禁煙を実施。
- 2008年(平成20年)12月20日 E3系2000番台営業運転開始。
[編集] その他
- 奥羽本線内で上り列車が大幅に遅れた場合、あるいは東北新幹線でダイヤが乱れた場合など)で、「Maxやまびこ」併結の「つばさ」でも福島 - 東京間で単独運転することがある。また、下り「つばさ」が奥羽本線内での運転ができない場合は、東京 - 福島間で併結してきた「Maxやまびこ」との切り離しを行わず、そのまま「Maxやまびこ」の終着駅である仙台駅に向かうことがある。
- 「つばさ」はJR東日本の新幹線の中で最も混雑が激しい。普段の土・日でも山形県が南東北圏内で手軽に行ける事もあり、混雑している。年末年始などの繁忙期を迎えると、ニュースで混雑率が報じられるが、東北新幹線関連で混雑率の高い列車として真っ先に報じられるのが、新庄行き「つばさ」である。要因として以下のことなどが原因と考えられている。
- 「はやて」・「こまち」が全車指定席なのに対し、「つばさ」には自由席が設けられている(臨時列車では、全車指定席で運転されるものもある)。
- 「つばさ」用の編成が少ないため利用客に見合った本数を増やせない。
- 福島駅構内において、山形新幹線用の発着番線が14番線のみで、また奥羽本線への連絡線が単線であるため。増発が難しい。
- 東京-福島間で「やまびこ」号と併結するために長編成化ができない。
- 「つばさ」を着席利用したい場合は指定席を利用するのが望ましい。しかし、休日や繁忙期には指定席が満席になっている場合が多い。
[編集] 関連項目
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

