新幹線E2系電車
| JR東日本E2系新幹線電車 | |
|---|---|
E2系1000番台
(2007年3月 いわて沼宮内駅) |
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| 編成 | 8両(6M2T[1] / N編成) 8両 → 10両(6M2T→8M2T / J編成) |
| 起動加速度 | 1.6 km/h/s[1] |
| 営業最高速度 | 275 km/h[1] |
| 設計最高速度 | 315 km/h[2] |
| 編成定員 | N編成:計630名(51名) J編成(0番台):計814名(51名) J編成(1000番台):計813名(51名) ()内はグリーン車 |
| 編成長 | 201.4 m(N編成) 251.4 m(J編成) |
| 全長 | 25,700 mm(先頭車)[1] 25,000 mm(中間車)[1] |
| 全幅 | 3,380 mm[1] |
| 全高 | 4,475 mm[1] |
| 編成質量 | 366t(N編成) 440t(J編成) |
| 軌間 | 1,435 mm |
| 電気方式 | 交流25,000V 50Hz/60Hz |
| 主電動機 | MT205型三相交流誘導電動機 300kW / 基(1時間定格出力)[1] |
| 編成出力 | 300kW×24=7,200kW (N編成) 300kW×32=9,600kW (J編成) |
| 歯車比 | 3.04[1] |
| 制御装置 | VVVFインバータ制御(IGBT,GTO) |
| 駆動装置 | WN駆動方式 |
| 台車 | DT206(電動車),TR7004(付随車) |
| ブレーキ方式 | 回生併用電気指令式空気ブレーキ(応荷重装置付き) |
| 保安装置 | ATC-2型、DS-ATC |
| 製造メーカー | 川崎重工業・日立製作所・東急車輛製造・日本車輌製造 |
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この表について
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新幹線E2系電車(しんかんせんE2けいでんしゃ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)の新幹線車両。1997年(平成9年)3月22日に東北新幹線で「こまち」と連結する速達「やまびこ」で営業運転を開始した。同年10月1日、長野新幹線開業に伴い「あさま」での営業運転を開始した。
目次 |
[編集] 概要
1997年開業の長野新幹線「あさま」、および秋田新幹線「こまち」を併結する東北新幹線「やまびこ」用として開発された。
1995年の製造当初より、JR東日本の新幹線標準型車両として位置づけられており、200系の置き換えも念頭において増備されている。1998年12月から上越新幹線での定期運用もあったが、2004年3月13日のダイヤ改正をもって上越新幹線高崎駅 - 新潟駅間での運用は消滅した。2011年12月現在、長野新幹線「あさま」、東北新幹線「はやて」・「やまびこ」(「つばさ」併結列車はE4系Maxを使用しているが、同年3月17日より本系列も使用)・「なすの」の大半の列車(10両編成と16両編成の1 - 10号車)に運用されている。
大きな特長としては、J編成の両先頭車とグリーン車にフルアクティブサスペンションを搭載したことが挙げられる。これにより振動の少ない快適な乗り心地を実現している。
[編集] 構造
両先頭車が付随車であり、それ以外の車両(すべての中間車)は電動車となっている。長野新幹線「あさま」として運用される8両N編成と東北新幹線で運用される10両J編成の2種類がある。
[編集] 車両概観
高速運転時の騒音・環境対策として、トンネル進入時の微気圧波低減のため先頭車両形状の最適化が行われた。車体はアルミニウム合金製である。0番台では、シングルスキン構造を主体に側構体にダブルスキン構造が用いられたが、1000番台車両は、全面的にダブルスキン構造を採用している[3]。
また、パンタグラフから発する騒音低減のためパンタカバーの採用やパンタグラフ自体の改良、プラグドアの採用(0番台車両のみ)などで車体表面を極力平滑化することにより空力音を低減した。
車体側面には行き先・列車種別・座席表示を兼ねた発光ダイオード式表示器が設置されているが、2010年増備編成(J70編成以降)はフルカラー式に、車内案内表示器も同じくフルカラー・2段表示にそれぞれ変更されている。
[編集] 塗装
車体の下半分を紫苑ブルー、上半分を飛雲ホワイトとし、境目に真紅レッド(N編成)/つつじピンク(J編成)を配する。車体側面にはエンブレムが配されている。N編成はそよ風を、J編成はりんごをモチーフとしている。
なお、10両編成化される前のJ編成は、N編成と同じカラーリング(真紅レッドの帯とそよ風をイメージしたエンブレム)であった。
[編集] 電源・走行機器
架線からの単相交流25kVを主変圧器で降圧した上で、主変換装置で単相交流から直流、さらに三相交流へと変換して交流電源とした。その交流電源で主電動機を駆動した。
主電動機に1時間定格出力300kWのMT205形誘導電動機を電動車1両に4基搭載し、この電動機をVVVFインバータにより制御している。なお、常用ブレーキは電動車の回生ブレーキで付随車のブレーキ力も負担する遅れ込め制御が採用されたことから、付随車には100系・300系・700系電車で採用された渦電流式ディスクブレーキは装備されていない。
M1+M2ユニットを採用し、M1車(E215形・E225形)には主変換装置・補助電源装置・空気圧縮機が、M2車(E226形)には主変圧器・主変換装置・集電装置が搭載される。床下の平滑化による騒音の低減と着雪障害の防止のため、床下機器機器類を収納する簡易ふさぎ板が設けられている。
[編集] 0番台
主変圧器(TM206A)は強制風冷式を採用し、2,875kVAの容量を備える[4]。
制御素子は、日立製作所・東芝/シーメンス (SIBAS32) 製のGTOサイリスタ素子、もしくは三菱電機製のIGBT素子を搭載する。なお、2002年に増備された0番台J編成の7・8号車は、その組み込まれた編成に合わせた制御装置を搭載している。
周波数の変更に対応するため、主変圧器から直接電源を取るのが難しくなった。そのため、主電動機に供給する電源は、交流を主変圧器で変圧後、整流器によって直流に変換、さらにVVVFインバータによって再び交流に変換している[5]。また冷却用電動送風機、電動空気圧縮機、冷房装置、連続換気装置の電源として、補助電源装置(三相交流60Hz 440V)を搭載し[6]。編成中に3台搭載され常に結んで協調運転をすることにより、1台が故障したとしても他に2台から給電できるようになっている[6]。これらによって、両周波数に対応させている。
定速運転機能および急勾配区間対応の抑速ブレーキを搭載しており、東北新幹線への入線を考慮しないN編成では長野新幹線の曲線や勾配の関係から最高速度は260km/h(高崎駅以北のみ、上越新幹線では新潟まで全線で240km/h)とされている。
長野新幹線特有の下り30‰勾配では、抑速回生ブレーキを使用することで最高速度210km/hでの走行が可能である。また、30‰勾配での高速走行を行うため、抑速回生ブレーキ使用中に1編成中6両ある電動車のうち3両が回生失効状態に陥った時には非常ブレーキが作動し、その後は110km/hでの走行となる。非常ブレーキはすべての動力車両が回生失効になっても210km/hから停止できる性能を有している。
[編集] 1000番台
主変圧器(TM210)は強制風冷式を採用し、2,900kVAの容量を備える[4]。
制御素子は、東芝製・日立製・三菱製のIGBT素子を搭載する。三菱IGBT車は、前者と後者で世代が違うため、非同期領域の磁励音などが異なる。
東北新幹線「はやて」での使用が主であるので、周波数切替え装置が省略された。編成中に4台搭載された補助電源(単相交流50Hz 440V)は、主変圧器から直接給電することにより、機器の簡素化と軽量化を図っている[6]。また、基本的に各ユニットごとに独立しており、故障などの異常時のみ隣のユニットから給電するようにしている[6]。ただし、この場合は負荷軽減のため冷房装置などが一部カットされる[6]。
[編集] 台車
ボルスタレス台車で軸箱支持方式はゴム併用支持板方式を採用し高速直進安定性の為ヨーダンパーを装備する[1]。車輪径は200系,E1系から縮小され、300系、400系と同じく860mmとなった[1]。
試作車はDT206(電動車)、TR7004(付随車)を採用するが、0番台量産車では一部仕様が見直されてDT206A(電動車)、TR7004A(付随車)となった。1000番台は、0番台(3次車)のものをベースに台車枠の強化、部品の変更などがおこなったため、DT206C(電動車)、TR7004B(付随車)である[7]。
[編集] 集電装置
4号車と6号車に搭載されているが0番台車両と1000番台車両では形状が全く異なる。
0番台車両には200系と似た形の下枠交差形パンタグラフ (PS205) と大型パンタカバーを組み合わせている。
1000番台車両は、E3系で採用されたシングルアーム式 (PS206) をベースに作動機構を小型カバーで覆い、それを支持する碍子を翼断面形状にし、パンタグラフカバーを廃したPS207を採用している。このパンタグラフはJR東日本と東洋電機製造が共同開発したものであり[8]、九州新幹線の800系にもPS207Kとして採用された。
これらの改良により、走行時の消費電力を200系比約70パーセントにまで減少させることが可能になった[1]。
[編集] 最高速度
東北新幹線の盛岡駅 - 八戸駅 - 新青森駅間の最高速度を現行の260km/h以上に向上することができない背景には、騒音対策と高速化の費用対効果に加えて、JR東日本が線路保有者の鉄道建設・運輸施設整備支援機構に支払う「貸付料」の額を、高速化が左右しかねないという整備新幹線ならではの事情がある[9]。なお長野新幹線用のE2系N編成は、その動力車の一部がJ編成に編入され東北新幹線で275km/hで走行しており、N編成に車両性能上の制約があるわけではない。
長野新幹線では軽井沢駅 - 佐久平駅間で50/60Hzの周波数切替があるため、営業列車ではN編成が使われる。なお、お召し列車では1000番台以外のJ編成を使用する場合がある。
[編集] 内装・設備
グリーン車は、シートピッチが1,160 mm間隔であり、通路を挟んで左右に2列ずつ座席が配置される。長野・新青森寄り車端の1か所に客用扉・デッキを設ける。
普通車は、シートピッチが980 mm間隔であり、通路を挟んで左右に2列+3列に座席が配置される。車端2か所に客用扉・デッキを設ける。
便所は2両に1箇所(奇数号車の長野・新青森寄り)に設置されており、大便所2箇所(洋式便器2箇所)と小便所1箇所、洗面所2箇所という構成である。ただし、グリーン車であるE215形は、多目的室を併設するため洗面所が1箇所になっている。
[編集] 形式および車種
2010年10月1日現在[10]、本系列に属する各形式名とその車種は以下のとおり。
基本的に電動車は奇数形式(M1車)と偶数形式(M2車)でペアを組み、両端の付随車をあわせて編成を構成する。
- E2系 編成表
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← 東京
新青森・長野 →
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|||||||||||
| 号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| N編成 | 形式 | E223形 (T1c) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1k) |
E226形 (M2) |
E215形 (M1s) |
E224形 (T2c) |
||
| ユニット | 1ユニット | 2ユニット | 3ユニット | ||||||||
| J編成 | 形式 | E223形 (T1c) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1k) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1) |
E226形 (M2) |
E215形 (M1s) |
E224形 (T2c) |
| ユニット | 1ユニット | 2ユニット | 3ユニット | 4ユニット | |||||||
[編集] 新製車両
- E215形 (M1s)
- グリーン席を備える中間電動車。N編成7号車、J編成9号車として使用。東京寄りに車掌室、新青森・長野寄りに車椅子対応設備、多目的室、べビーベッドを備え、主変換装置、空気圧縮機などを搭載する。
-
- 0番台
- N・J編成1号車として使用。東京向き運転台、便所、洗面所を備え、空気圧縮機、LCXアンテナなどを搭載する。
- 1000番台
- J編成1号車として使用。東京向き運転台、便所、洗面所を備え、空気圧縮機、LCXアンテナなどを搭載する。車椅子スペースを設けたため、0番台よりも座席数が1名分少ない。
- 1100番台
- J51編成1号車として使用。東京向き運転台、分割併合装置、便所、洗面所を備え、空気圧縮機、LCXアンテナなどを搭載する。車椅子スペースを設けたため、0番台よりも座席数が1名分少ない。
- E224形 (T2c)
- 普通席を備える制御付随車。
-
- 0番台
- N編成8号車として使用。新青森・長野向き運転台、車椅子対応座席、公衆電話を備える。
- 100,1100番台
- N21編成8号車、J編成10号車として使用。新青森・長野向き運転台、分割併合装置、車椅子対応座席、公衆電話を備える(J編成は後に撤去)。
- E225形
- 普通席を備える中間電動車。
- 0番台 (M1)
- N・J編成3号車として使用。便所、洗面所、自動販売機(現在使用停止)を備え、主変換装置、空気圧縮機などを搭載する。
- 100番台 (M1)
- J編成7号車として使用。便所、洗面所、業務用室、多目的室、自動販売機(現在使用停止)を備え、主変換装置、空気圧縮機などを搭載する。
- 400番台 (M1k)
- N・J編成5号車として使用。便所、洗面所、車内販売準備室を備え、主変換装置、空気圧縮機などを搭載する。
- E226形 (M2)
- 普通席を備える中間電動車。
- 100番台
- N・J編成2号車として使用。公衆電話(撤去済)を備え、主変圧器、主変換装置などを搭載する。
- 200番台
- N・J編成4号車として使用。公衆電話を備え、集電装置、主変圧器、主変換装置などを搭載する。
- 300番台
- N・J編成6号車として使用。公衆電話(撤去済)を備え、集電装置、主変圧器、主変換装置などを搭載する。
- 400番台
- J編成8号車として使用。公衆電話を備え、主変圧器、主変換装置などを搭載する。
| 形式 | 車両番号 | 定員 | 製造数 | 総数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|
| E215 | 1 - 28 | 51名 | 28両 | 49両 | |
| 1001 - 1025 | 25両 | ||||
| E223 | 1 - 28 | 55名 | 28両 | 49両 | |
| 1101 | 54名 | 1両 | 大窓、分割併合装置を備える | ||
| 1002 - 1025 | 24両 | 大窓 | |||
| E224 | 7 - 19 | 64名 | 13両 | 49両 | |
| 101 - 106 120 - 128 |
15両 | 分割併合装置を備える | |||
| 1101 - 1125 | 25両 | 大窓、分割併合装置を備える | |||
| E225 | 1 - 28 | 85名 | 28両 | 147両 | |
| 101 - 128 | 28両 | 大窓 | |||
| 401 - 428 | 75名 | 28両 | 車販準備室付き | ||
| 1001 - 1025 | 85名 | 25両 | 大窓 | ||
| 1101 - 1125 | 25両 | 大窓 | |||
| 1401 - 1425 | 75名 | 25両 | 大窓、車販準備室付き | ||
| E226 | 101 - 128 | 100名 | 28両 | 196両 | |
| 201 - 228 | 28両 | ||||
| 301 - 328 | 28両 | ||||
| 401 - 428 | 28両 | 大窓 | |||
| 1101 - 1125 | 25両 | 大窓 | |||
| 1201 - 1225 | 25両 | 大窓 | |||
| 1301 - 1325 | 25両 | 大窓 | |||
| 1401 - 1425 | 25両 | 大窓 |
[編集] 相違点
[編集] 0番台と1000番台
1000番台車は外観上は0番台車両にくらべ、普通車の窓の寸法が座席2列分と広くなると同時に、プラグドアが従来の引き戸方式に変更されたほか、パンタグラフがシングルアーム式となり、カバーが廃止された程度である。ただし車体はアルミニウム合金製であることは変わりないが、中空トラス断面大型形材を使用したダブルスキン構造となり、製造の簡易化、遮音性の向上などが図られている。また交流周波数切り替え装置も省略され、50Hz専用となった。乗り心地の改善のため、前述したが先頭車両およびグリーン車に空気アクチュエータ式フルアクティブサスペンション、その他の車両に減衰力調整式のセミアクティブサスペンションが装備されている。また、J編成0番台の車両にも後付の形で装備された。車内は大きく変化し、普通車の座席形状はE4系のモケット違いとなり、車内照明の形状も変化し、側壁の一部には木目調が用いられた。
なお、従来のJ編成も2両増結(7・8号車)し10両編成とされた。この結果「あさま」の運用はN編成に統一された。車体塗装も一部見直され帯の色をピンク(つつじ色)に変更し、リンゴのエンブレムが施され、N編成との差別化が図られている。
普通車のモケットも0番台と1000番台では異なり、奇数号車はオレンジ系、偶数号車はパープル系である。J編成の増結車(7,8号車)のモケットは1000番台に合わせている。
| 号車 | シートカラー | 備考 |
|---|---|---|
| 1・3・5・7 | オレンジ | 0番台は7号車のみ |
| 2・4・6・8・10 | パープル | 0番台は8号車のみ |
[編集] 編成
- N編成…8両14本112両(N1 - N13およびN21)
- J編成…10両39本390両(0番台J2 - J15、1000番台J51 - J75)
[編集] N編成
長野新幹線「あさま」専用であり、全編成が長野新幹線車両センターに所属する。J編成とは外観上帯色とロゴマークが異なるほか、内装も客室仕切りと窓下側壁がクロス張りとなっており若干雰囲気が異なる。N21編成はJ1編成から編入されたため、分割併合装置を長野・新潟寄り先頭車(8号車)に備える。
[編集] 増備概況
1995年6月にN編成の試作車としてS6編成が落成した[11]。1997年3月から9月にかけて、1次車となるN2 - N13編成が落成した[11]。S6編成は1998年12月に車両番号等の変更を、1997年9月に量産化改造を行い、N1編成を名乗る[11]。
その後しばらくは編成内での変化は見られなかったが、2002年8月から9月にかけて、N5・N10・N12編成の電動車両(2 - 7号車)がJ7・J9・J10編成の電動車両(8両編成時の2 - 7号車)と交換された[11]。そのため、編成内で内装の違いがみられるようになった[12]。さらに、同年10月にはJ1編成がN21編成として編入された[11]。N21編成は、同時にDS-ATCの取り付けも行っている[11]。他編成は2005年9月から2006年6月にかけて取り付けられた[11]。
N21編成に関しては、1 - 2号車間に軌道検測車E926-3 (13) を組み込んで検測を行うことが可能である。E926形が検査などで使用できないときにN21編成による検測を見ることがある[13]。
[編集] 特殊な運用
- N2編成:2009年9月のトキめき新潟国体・開会式の際のお召し列車運用に使用。
- N6編成:1997年9月7日に長野新幹線試乗列車(上野発軽井沢行き、列車番号9651E)として使用。
- N8編成:1997年10月1日に長野新幹線が開業した時の下り初列車に充当。
- N12編成:長野新幹線開業時上り初列車に充当。
- N13編成:お召し列車運用に充当されたことがある。
- E2系N編成 編成表
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← 東京
長野 →
|
|||||||||
| 号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 編成番号 | E223形 (T1c) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1k) |
E226形 (M2) |
E215形 (M1s) |
E224形 (T2c) |
|
| 座席 | 普通車 | グリーン車 | 普通車 | ||||||
| 編成 | N1 - N13 | (0番台) | (100番台) | (0番台) | (200番台) | (400番台) | (300番台) | (0番台) | (0番台) |
| N21 | 1 | 101 | 1 | 201 | 401 | 301 | 1 | 101 | |
2011年4月29日より、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の復興支援スローガンである「がんばろう日本! がんばろう東北!」(8号車)「つなげよう日本」(1号車)のステッカーが貼られた。
[編集] J編成
東北新幹線で運用されており、全編成が新幹線総合車両センターに所属する。分割併合装置を新青森・新潟寄り先頭車(10号車)に備え、E3系と併結運転を行っている。山形新幹線「つばさ」用の400系およびE3系1000番台(L編成)の緊急時連結救援が可能であるが、制御システム上常時の併合運転はできない[14]。
当初は長野新幹線「あさま」や上越新幹線「あさひ」などでも運用されていたが[15]、現在は東北新幹線区間のみの運用となっている。鉄道雑誌などではJ編成を「E2'(E2ダッシュ)系」と呼称することもあったが、2001年に1000番台車の量産先行車が製造されたこともあり、2010年現在はこの呼称はほとんど使われていない。
[編集] 増備概況
1995年4月にJ編成の試作車としてS7編成が落成した[16]。1997年3月から9月にかけて1次車となるJ2 - J6編成が落成した[17]。1998年10月から12月にかけて2次車となるJ7 - J10編成が落成した[17]。1次車からの変更点は、東京寄り先頭車両に分割併合装置準備工事が施されている。1999年9月から11月にかけて3次車となるJ11 - J15編成が落成した[17]。S6編成は1998年12月に車両番号等の変更を、1997年7月に量産化改造を行い、J1編成を名乗った[16]。
この増備によって「こまち」を連結する「やまびこ」はすべてJ編成に置き換えられた。東北新幹線で最高速度275km/hで走行可能である(8両時はN編成の上位互換)。
2002年8月から9月にかけて、N5・N10・N12編成の電動車両(2 - 7号車)がJ7・J9・J10編成の電動車両(8両編成時の2 - 7号車)と交換された[17][16]。さらに、同年10月にはJ1編成がN21編成として転出した[16]。
2001年1月には東北新幹線八戸開業用として1000番台車の量産先行車であるJ51編成が8両編成で落成した[17]。このJ51編成は編成の前後に分割併合装置を持ち、E4系のように8両編成2本併結の16両編成での営業運転も想定されていたが、2002年の八戸開業にあわせ設定される「はやて」は全車指定席とすることとなり座席定員確保のため、量産車からは10両編成となった。
1000番台(J52編成以降)の増備とともにJ編成10両化が行われた。10両化に伴い増備され、7・8号車に組み込まれたE225形100番台、E226形400番台は外観と車内は1000番台と同様であるが、制御機器などの基本仕様は0番台と共通となっており50/60Hz対応である。また、客用ドアの開閉時には告知アナウンスが流れるなど、他の号車とは異なる部分がある。
2005年のJ69編成を最後に増備が一旦終了していたが、東北新幹線の新青森駅延伸開業を控えた2010年に再開され、J70 - J75編成が製造された[18][10]。
なお、J編成は0番台と1000番台で大きく仕様が異なるが、0番台と1000番台それぞれの中においても仕様が異なる。0番台においてはJ2 - J6編成の東京寄り先頭車E223形に分割併合装置はないが、J7 - J15編成では準備工事としてあるので前頭カバーの形状が異なる。またJ2 - J10編成とJ11 - J15編成で台車など足回りが異なる。1000番台においては、J51編成のみ、両先頭車に分割併合装置が搭載されている。J51 - J53編成ではユニット間の特高圧渡りに直線ジョイントを採用しているが、J54編成以降は4 - 5号車間に傾斜ケーブルヘッドが設置され、緊急時に特高圧引通し回路を切断することが容易になっている。さらに、J70編成以降は車内案内表示器の大型フルカラーLED化、グリーン車の全席と普通車の窓際・最前・最後部に電源コンセントを設置、最前・最後部のテーブルを拡大、読書灯の設置、防犯カメラの設置、車掌と通話可能な非常通報装置の導入、ドア開閉表示灯の点滅機能の追加など、E3系2000番台やE5系に準じた設備に変更されている。
- E2系J編成 編成表[10]
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← 東京
新青森 →
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|||||||||||
| 号車 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 編成番号 | E223形 (T1c) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1k) |
E226形 (M2) |
E225形 (M1) |
E226形 (M2) |
E215形 (M1s) |
E224形 (T2c) |
|
| 座席 | 普通車 | グリーン車 | 普通車 | ||||||||
| 編成 | J2 - J15 | (0番台) | (100番台) | (0番台) | (200番台) | (400番台) | (300番台) | (100番台) | (400番台) | (0番台) | (0番台) |
| J51 | 1101 | 1101 | 1001 | 1201 | 1401 | 1301 | 1101 | 1401 | 1001 | 1101 | |
| J52 | 1002 | 1102 | 1002 | 1202 | 1402 | 1302 | 1102 | 1402 | 1002 | 1102 | |
| : | : | : | : | : | : | : | : | : | : | ||
| J74 | 1024 | 1124 | 1024 | 1224 | 1424 | 1324 | 1124 | 1424 | 1024 | 1124 | |
| J75 | 1025 | 1125 | 1025 | 1225 | 1425 | 1325 | 1125 | 1425 | 1025 | 1125 | |
2011年4月29日より、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の復興支援スローガンである「がんばろう日本! がんばろう東北!」(10号車)「つなげよう日本」(1号車)のステッカーが貼られた。
[編集] 特徴など
- J51編成:東京寄り先頭車にも自動分割併合装置を装備する。2002年12月1日の東北新幹線八戸開業時の仙台発八戸行き「はやて」下り初列車に充当された。
- J52編成:八戸開業時の東京発八戸行き「はやて」下り初列車に充当された。
- J53編成:八戸開業時に「はやて」上り2番列車に充当された。
- J55編成:八戸開業時に「はやて」上り初列車に充当された。
- J56編成:上越新幹線での高速試験の際、新潟県内で362km/hを達成した。
- J69編成:新潟県中越地震での脱線事故により200系K25編成が廃車されたため、車両数の不足を補うため製造された。
- J70編成 : 電気系統のトラブルで走行不能となったE926形(East i)を救援[19]。
- J74編成:新青森開業時の東京発新青森行き「はやて」下り初列車に充当された。
- J75編成:新青森開業時の新青森発東京行き「はやて」上り初列車に充当された。
[編集] 速度試験
2003年3月19日から4月5日のうちの9日間、上越新幹線の浦佐駅 - 新潟駅間で実施された[20]。車両にはJ56編成が充当され、高速走行を行うための改造(歯車比の変更やATCの変更など)の他に、新型パンタグラフカバーや吸音型台車カバーなどの効果測定も行われた。最終的に最高速度362km/hを記録し、この試験を終了した。
同年5月には、東北新幹線の盛岡駅 - 八戸駅間で最高速度320km/hでの高速走行試験が1000番台車両で行われた[21]。この試験では高速走行を行うための改造は特に行われなかった[21]。
[編集] 上越新幹線(高崎駅以北)における運用
1998年12月から2004年3月までは上越新幹線にもE2系が投入されており、そのうち2002年12月以前はN編成8両編成またはJ編成8両編成(「あさま型車両」で運転と案内)が、その後はJ編成10両編成が使用された。運転を開始したころはE2系は「ニューあさひ」とも呼ばれ、速達タイプの「あさひ」→「とき」を中心に「たにがわ」にも使用されていた。当時の上越新幹線は環境対策の関係で高崎駅以北で最高速度210km/h以上で運転できる列車の本数に制限があったため、その性能を生かしきれないダイヤで運転される列車にも使用された。
上越新幹線ではE2系が投入される以前、高崎駅以北においても200系高速対応車(F90 - F93編成)が速達「あさひ」下り列車の上毛高原駅 - 浦佐駅間の下り勾配区間で275km/h運転を実施していたが、E2系は全速度域での加減速性能が200系より優れるため、最高速度240km/hであっても東京駅 - 新潟駅間の所要時間は200系高速対応車より若干短縮された。
JR東日本は新幹線の線区別に使用車両を統一する方針であり、少数のE2系を投入することで運用が複雑になることから2004年3月をもって高崎駅以北での運用を終了した。
なおJR東日本では、2011年(平成23年)春から東北新幹線にE5系が順次導入されることに伴い、東北新幹線で余剰となるE2系を上越新幹線で用いることが検討されている。
[編集] 東北新幹線における高速化実施について
JR東日本では、2010年末までにE954形「FASTECH 360 S」をベースに設計した本系列の次世代車両(E5系)[22]を導入し、東北新幹線大宮駅 - 宇都宮駅間の最高速度を240km/hから275km/hに、宇都宮駅 - 盛岡駅間の最高速度を275km/hから300km/hに向上させることを2007年11月6日に発表した[23]。そして、2012年末にはE955形「FASTECH 360 Z」をベースに設計したE3系の次世代車両 E6系も加わり320km/hを目指すことになる。東京駅 - 新青森駅間の所要時間は3時間5分 - 10分となる予定である。この高速化に合わせて2011年春以降200系、E1系を廃車、E2系はE4系とともに上越新幹線へ転出され、在来線直通を除く東北新幹線の全車両がE5系に統一されることが報じられた[24]。
[編集] E2系ベースの車両の中国進出
詳細は「中国高速鉄道CRH2型電車」を参照
2004年、中華人民共和国鉄道部は第6次在来線スピードアップで最高速度200km/hで運用する車両として、フランスのアルストム社からのペンドリーノベースの車両 (CRH5) とカナダのボンバルディア社からの車両 (CRH1) のほか、日本の川崎重工業など6社による企業連合からE2系ベースの車両を60編成(うち完成品3編成、部品6編成分と一部精密部品。残りは現地生産)を納入することを決定した。300km/h走行対応準備車。中国向けのE2系は、CRH2と呼称されている。
日本の新幹線ベースの車両の国外進出としては、台湾高速鉄道の700T型に次ぐものである。
2006年3月1日に、第一陣となる車両が神戸港から輸出された。2006年7月31日より青島の四方機車車輛にて国産化が開始された。なお中国国内で生産された物については中国にて国家科学技術進歩一等賞を受賞している[25]。
[編集] 脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l 『高速鉄道物語 -その技術を追う-』 日本機械学会、成山堂書店、1999年、p.57。ISBN 4-425-92321-9。
- ^ 『鉄道ジャーナル1995年8月号』 東日本旅客鉄道運輸車両部車両課、鉄道ジャーナル社、1995年、p.76。
- ^ 『新幹線テクノロジー -0系から800系九州新幹線の高速車両技術-』 佐藤芳彦、山海堂、2004年、pp.189 - 190。ISBN 9784381088277。
- ^ a b 車両システム・推進制御システム・主変圧器--製品紹介--三菱電機 車両システム
- ^ 『新幹線テクノロジー -0系から800系九州新幹線の高速車両技術-』 佐藤芳彦、山海堂、2004年、p.133。ISBN 9784381088277。
- ^ a b c d e 『新幹線テクノロジー -0系から800系九州新幹線の高速車両技術-』 佐藤芳彦、山海堂、2004年、p.134。ISBN 9784381088277。
- ^ 『鉄道ファン2001年4月号』 交友社、2001年、p.67。
- ^ E2形1000番代新幹線車両用パンタグラフ (PDF)東洋電機製造技報第108号
- ^ 盛岡以北「260キロ」のまま/東北新幹線 2007年11月7日東奥日報[リンク切れ]
- ^ a b c d 『JR電車編成表 2011冬』 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2010年、pp.10, 11。ISBN 9784330184104。
- ^ a b c d e f g 『JR電車編成表 2011冬』 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2010年、p.11。ISBN 9784330184104。
- ^ 元N編成の車両は1次車、元J編成の車両は2次車であるため、ロールカーテンの取っ手形状が異なる。
- ^ E2系N21編成+E926-13が走る - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年7月18日
- ^ ただし、E3系1000番台は最高速度が275km/hに引き上げられたため、本系列との併結運転は可能である。
- ^ 『鉄道ダイヤ情報2000年4月号』 交通新聞社、2000年、p.23。
- ^ a b c d 『JR電車編成表 2011夏』 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2011年、p.13。ISBN 9784330212111。
- ^ a b c d e 『JR電車編成表 2011夏』 ジェー・アール・アール、交通新聞社、2011年、p.12。ISBN 9784330212111。
- ^ 『鉄道ファン2010年7月号付録「車両のデータバンク」』 交友社、2010年、p.36。
- ^ E2系1000番台がE926形「East i」を救援 - 鉄道ファン-railf.jp(交友社) 2010年4月21日付
- ^ 「世界一の新幹線」に向けて高速走行試験を実施します (PDF)(JR東日本プレスリリース)
- ^ a b 新幹線高速試験電車の製作について (PDF)(JR東日本プレスリリース)
- ^ グループ経営ビジョン2020-挑む- JR東日本 2008.04.01 (PDF)
- ^ 東北新幹線における高速化の実施について〜 新青森開業後における段階的な高速化 〜 JR東日本 2007.11.06 (PDF)
- ^ 青森延伸で東北新幹線刷新 新型E5系に統一、2階建て「MAX」姿消す 産経新聞 2009年2月12日[リンク切れ]
- ^ 南車青島四方股份高速転向架項目獲国家科技進歩一等賞 人民網、2010年01月13日 (簡体字中国語)
[編集] 関連項目
- 中国高速鉄道CRH2型電車
- 新幹線800系電車
- 新幹線952形・953形電車(STAR21)
[編集] 外部リンク
- JR東日本 車両図鑑 - 新幹線E2系 (0番代)
- JR東日本 車両図鑑 - 新幹線 E2系 (1000番代)
- JR東日本E2系新幹線 - 日本車輌製造
- JR東日本E2系電車 - 川崎重工 車輌カンパニー
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