中国高速鉄道CRH2型電車

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中国鉄道部CRH2形電車
CRH2型電車先頭車両
CRH2型電車先頭車両
営業最高速度 (2001-2060編成 別称CRH2A)250km/h
(2061-2070編成 別称CRH2C、CRH2-300)350km/h
設計最高速度 (2001-2060編成 別称CRH2A)315km/h
(2061-2070編成 別称CRH2C、CRH2-300)超350km/h
編成定員 610人
軌間 1,435mm
電気方式 交流25,000V 50Hz
編成出力 4,800 kW(2001-2060編成)
7,200 kW(2061-2070編成)
制御装置 VVVFインバータ制御IGBT
ブレーキ方式 回生併用電気指令式空気ブレーキ(応荷重装置付)
製造メーカー 川崎重工業
四方機車車輌

CRH2型電車とは、中華人民共和国鉄道部が第6次在来線スピードアップのために日本川崎重工業から購入した高速鉄道車両である。愛称は子弾頭(子弾=弾丸の意)。なお、全てのCRH車両は「和諧号」(和諧=調和の意)と呼ばれている。

目次

[編集] 概要

CRH2型電車は日本のE2系1000番台新幹線電車がベースになっている。新幹線車両の日本国外への輸出は台湾高速鉄道700T型に次ぐものである。CRH2A型のモーターはE2系1000番台と同一であるが、電動車 (M) と付随車 (T) の構成(MT比)は4M4Tであることから、営業運転での最高速度はE2系1000番台 (8M2T) の最高速度275km/h(設計最高速度315km/h)より低い250km/hとなっていた。その後北京・天津高速鉄道の開通に合わせて投入されたCRH2C型は、6M2TにMT比を変更し、シーメンスICE3ベースのCRH3型電車とともに2008年8月1日より世界最速の350km/h営業運転を開始した。

台湾では新幹線電車が完成した時に式典が行われたが、当時の日中間の政治的対立が影響したため中国では式典を挙げることはなかった。また車両を引き渡す際も中国ではあまり報道されなかった。

中国側が契約した新幹線電車の編成数は60本である。そのうち3本は日本で製造され、完全な形で中国に引き渡された。また6本は組み立ては中国側とし、部品の状態で中国側に引き渡された。残りの51本は中国の四方機車工場がライセンス製造する。この契約内容は、他の国へ発注したCRH135型と同様である。また一部の高度な技術を要する部品については日本から輸出している。最初の車両は2006年3月8日に中国に引き渡された。

営業初日に放送されたNHKの報道によると、乗客には中国の鉄道ではあまり見られなかった回転式座席などが好評。

[編集] CRH2のE2系との違い

  • 5号車に食堂車があり、軽食等を販売している。
  • 各先頭車の屋根上には、中国仕様の無線機器が取り付けられている。
  • 中国の架線の高さに合わせ大型のパンタグラフ(DSA250)を装備する。
  • 営業運転の最高速度が350km/h(2061)(世界最速)、250km/h(2060)である。
  • 白地に青の線がはいる東海道新幹線の配色に近い。運転席窓の下を青で塗り、窓を大きく見せスマートなイメージも出している。
  • 2061では運転席の前方につり目調のライトを装備。
  • 2061一等車には通路上方に液晶TVを装備。

[編集] 「中国の技術」としている点について

中国側は、この車両が前述のとおりE2系新幹線電車がベースになっているものの、中国製の高速鉄道車両としてアピールしていくと発表した。これは、中国側の車両購入条件として“中国へのブラックボックスのない完全な技術供与”があり、その技術も含めた購入のため、「中国の技術」と言えてしまうからである。

この車両販売に際しては、

  • 中国へ全ての技術供与をしなければならない→中国への技術流出が懸念される
  • 技術供与により次回受注が発生しない可能性がある→日本への継続的な利益が見込めない
  • 本来、新幹線とは地上設備等も含めた総合システムであるが、そのうちの車両のみを販売しなければならない→安全の保証が出来ない

等を問題として、台湾高速鉄道の受注を行った東海旅客鉄道(JR東海)が参加を見送り、逆に積極的であった東日本旅客鉄道(JR東日本)のE2系ベースの車両が納入された経緯がある。

中国側はまた、日本を含む各国に対して、大連ハルビン間の高速鉄道新線用の高速鉄道車両の開発の打診をしているという。これによると、当地の冬季における運用が氷点下40°Cという過酷な環境になり、このような極限下において定期運行できる電車を自主開発するのが困難なためであるという。なお、日本の新幹線も氷点下25°Cまでは品質保証がなされているが、それ以下の気温となると新たなる技術開発が必要であるという(日本経済新聞2007年2月26日)。

中国国鉄第6次スピートアップの前、少なくとも37編成のCRH2を完成した[1]

2007年12月には、CRH2の派生型のCRH2Cが登場した。先頭車のライトやパンタグラフカバーなどが増設され、内装も変更されている。また2008年8月には、北京オリンピックに合わせて北京・天津高速鉄道に投入されたCRH2-300がICE3ベースのCRH3とともに最高速度350km(世界最高営業運転速度で)にて営業運転を開始した。鉄道省は「海外の先進技術を手本にしたが、中国の国情に合わせて70%以上の国産化を達成した」としている[2]

[編集] 運用

先頭車両と先頭車両の連結

この車両は、2007年1月28日から滬杭と滬寧在来線で運用が開始された。初日は上海南駅-杭州駅 (171km) 間を5往復半、上海駅-南京駅 (303km) 間を2往復運行されたが、試運転も兼ねているため最高時速は160km/hであった。

[編集] 配備状況

2006年11月時点で、車両は1編成ごとに済南武漢北京鄭州、上海、および南昌の各鉄道局に分配された。編成番号は順に001, 002 , 011, 012, 016, 017と付与されている。

2007年4月時点では済南、武漢、北京、鄭州、上海、南昌、西安の各局に配備されており、上海局の割合が最も高い。

2008年8月1日、北京・天津高速鉄道に350km/hに対応したCRH2-300型車両30編成が投入されたが、JR東日本の協力範囲を超えた速度であることと川重の設計上の最高速度を大幅に超えていることから、両者が中国側に抗議し「責任は求めない」という念書を取った。このため、2009年2月からこの路線はすべてCRH3型を使用し、それまでにこれらの車両は最高時速250km/hの他線区に転属することとなった。[3]

[編集] 編成

CRH2型電車は8両編成で組成され、1両目から次のように番号が振られる。

  • ZE 20xx01 - ZE 20xx02 - ZE 20xx03 - ZE 20xx04 - ZEC 20xx05 - ZE 20xx06 - ZY 20xx07 - ZE 20xx00
    • xx: 編成の番号 (01-60)
    • ZY: 一等車
    • ZE: 二等車
    • ZEC: 二等車/食堂車

うち00と01号車は先頭車で、車外に「CRH2-0xxA」と記載されている。04と06号車はパンタグラフを搭載する。

二つの編成を連結し、16両編成にすることも可能であり、実際に上海-南京間では、16両編成での運転が常態化している。

検測機能付きの編成や一等車の両数が多い編成もある。

CRH2の編成番号と内訳

編成番号の01~60がCRH2A型で

  • 01~03:日本製
  • 04~09:日本製部品を中国にて組み立て
  • 10:中国製検測車
  • 11~60:中国製

という内訳となっている。

また、編成番号61~120はCRH2C型とCRH2B型である。

[編集] 備考

中国国家郵政局(現在中国の郵政事業は中国郵政集団公司に分離)が2006年12月28日に発行した「第6次在来線スピードアップ」の郵便切手シリーズのうち、額面6人民元の小型シートにCRH2が描かれている。

[編集] 脚注

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[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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