こまち (列車)

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こまち
E3系電車「こまち」(2008年3月5日 雫石駅)
E3系電車「こまち
(2008年3月5日 雫石駅)
運行鉄道事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
列車種別 特急列車
運転区間 東京駅仙台駅 - 秋田駅
経由線区 東北新幹線田沢湖線奥羽本線秋田新幹線
使用車両
(所属区所)
E3系電車秋田車両センター
運転開始日 1997年3月23日
備考 2009年10月現在のデータ

こまちは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が東京駅 - 秋田駅間を東北新幹線秋田新幹線田沢湖線奥羽本線)を経由して運行している特急列車である。

本項では、秋田新幹線開業以前に田沢湖線で運転されていた「たざわ」についても記述する。

目次

[編集] こまち

[編集] 概要

「こまち」は、山形新幹線つばさ」に次ぐミニ新幹線を走る列車として、1997年3月に秋田新幹線の開業によって運転を開始した。東京都秋田県を結ぶ役割を担っている。

なお、営業上は在来線である盛岡駅 - 秋田駅間は在来線特急の扱いを受ける。

[編集] 列車名の由来

列車名は、公募の結果1位であった「こまち」が採用された(2位は「おばこ」・3位は「たざわ」であった)。秋田県湯沢市小野出身とされる小野小町が由来とされている。「こまち」の名称は秋田支社のジョイフルトレインが使用していたが、こちらは「おばこ」に改名した。

「こまち」の名称が決定した頃、秋田県内では「新幹線という超高速列車の名前としてふさわしくないので『しらかみ』に改称してほしい」という意見もあった。

[編集] 運行概況

2005年12月改正ダイヤでは1日16往復運転されており、うち1往復は仙台駅 - 秋田駅間で運転されている。東京駅 - 秋田駅間を最短3時間49分で結ぶ。

東京駅 - 盛岡駅間は、新青森駅発着の「はやて」と併結し、東北新幹線上を最高275km/hで走行する。盛岡駅で増解結し、在来線である田沢湖線奥羽本線上を最高130km/hで走行する。2010年3月13日ダイヤ改正時点では、例外的に仙台で併結する列車も存在したが、2010年12月4日ダイヤ改正以降、一部の臨時列車を除いて仙台で併合する「こまち」は運転されていない。仙台で併合する列車は、盛岡駅 - 仙台駅間を単独で最高275km/hで走行する。

運転当初は東京駅 - 盛岡駅間を「やまびこ」と併結していた。ただし3往復は上野駅・大宮駅・宇都宮駅郡山駅福島駅の順に停まり、仙台駅で分割併合を行ったが、「やまびこ」は仙台駅 - 盛岡駅間各駅停車、「こまち」は仙台駅 - 盛岡駅間ノンストップという運行形態を採ったことにより東京方面から盛岡までの客が「こまち」に集中して混雑するという問題があった。

大幅なダイヤ乱れが発生した場合は遅れ状況や運用の都合等に応じて以下のような対応を行う。

  • 東京駅 - 盛岡駅間もしくは盛岡駅 - 秋田駅間で区間運休を行う
  • 通常連結する「はやて」とは別の「はやて」(例えば「こまち」16号が「はやて」18号)と連結して運転
  • 東京駅 - 盛岡駅間の「はやて」併結を取りやめ(特発の臨時列車として)同区間で単独運転を行い直通運転する

なお、2013年春以降はE3系0番台をE6系に置き換え、東北新幹線上はE5系と併結して最高320km/hで走行する予定である(在来線上は従来通り最高130km/h)。

[編集] 停車駅

2011年3月5日現在
号数 運行本数\駅 東京駅 上野駅 大宮駅 仙台駅 古川駅 くりこま高原駅 一ノ関駅 水沢江刺駅 北上駅 新花巻駅 盛岡駅 雫石駅 田沢湖駅 角館駅 大曲駅 秋田駅 備考
12 - 42号[1]
71 - 92号◆
101 - 112号◆
下り1本/上り1本
下り9本/上り10本
下り4本/上り4本
下り1本/上り0本 上りは不定期列車のみ
下り0本 不定期列車のみ
95・98号 下り1本/上り1本      
  • ●:停車
  • -:通過
  • ◆:不定期列車

[編集] 使用車両・編成

2010年3月13日現在の編成図
こまち
← 東京・秋田
大曲 →
11 12 13 14 15 16
G
  • 全車禁煙
  • 大曲駅 - 秋田駅間逆向き
凡例
G=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
4列のE3系グリーン車
4列のE3系普通車

E3系0番台(R編成)により運転されている。在来線区間を走ることから車体は通常の新幹線より幅が小さいが、高さでは併結相手のE2系よりも高くなっている。なお、E3系は一部の「やまびこ」「なすの」「はやて」でも運用されている。

グリーン車は1両のみ連結されており、東京駅側(東京駅 - 大曲駅間)先頭車両11号車に連結されている。座席は、1列2+2となっている。フル規格の新幹線のグリーン席と違い横幅が狭いため、簡易スリッパがウェルカムドリンクとともにサービスされている。

普通車は全席座席指定席自由席はない。普通車のシートも2+2の構成になっている。しかし当初自由席であった15・16号車は全席指定化の際にシート交換を行わなかったため、シートピッチが狭くなっている。

この列車は仙台駅以北運転の区間列車であっても、全国花火競技大会時の臨時列車で秋田駅 - 大曲駅間のみ運転の時でさえも自由席は一切設けず、全列車例外なく全車指定席である。しかし、東北地方太平洋沖地震後の在来線区間での運行再開時には全車自由席での運行が行われている(グリーン車は締め切り扱い)。

なお、盛岡駅 - 秋田駅間の相互間では特定特急券で普通車の空いている席を利用できる。ただし座席指定券を持っている乗客が来た場合は席を譲る必要がある[2]ため、自由席の復活を要望する声も多々ある。

なお大曲駅では路線の構造上スイッチバックをするため、大曲駅 - 秋田駅間は進行方向が逆となる。よって秋田駅発のこまちの座席は最初から進行方向逆向きにセットされている(全国花火競技大会臨時運転時は除く)。座席の向きに関しては開業前に盛岡支社秋田支社との協議が行われ、座席は秋田駅の段階での進行方向にするべきと秋田支社は要望したが結果的に盛岡支社が主張した進行方向逆向きとなった。

[編集] 臨時列車

毎年8月第4土曜日に秋田県大仙市で行われる全国花火競技大会では多数の臨時列車が運転されている。このとき、定期列車では運転されていない大曲駅発着の列車も運転されることがある。全国花火競技大会の際には、以下のように大曲駅を発着する運転が行われる。

  • 秋田駅 - 大曲駅間
    • 停車駅は設定せず、通常の「こまち」と同様無停車となる。列車号数は2007年までは850 - 860番台が、2008年は350 - 360番台がつけられる(列車番号とは別につけられている)。
  • 仙台駅・盛岡駅 - 大曲駅間
    • 列車号数は、2007年まで主に270番台が、2008年は盛岡止が360 - 370(下りの一部が310)番台、仙台行きが220番台をつけられることが多い。上りは、田沢湖駅・角館駅を通過する列車が多い。盛岡駅発着列車については、田沢湖線ホームを使用している。また、大曲駅を深夜に発車する列車は、角館駅・田沢湖駅を通過する。

[編集] 沿革

  • 1997年(平成9年)3月22日:「こまち」の運転を開始。当初の運行形態は、従来の特急「たざわ」のダイヤを踏襲した形で設定される。
  • 1998年(平成10年)
    • 10月26日:1両(14号車)増結し、順次6両編成化。増結編成は12月7日まで自由席であった。
    • 12月8日:6両編成化が完了し、増結編成を指定席に変更。1往復増発。仙台駅での分割併合をいったん廃止し、全列車東京駅 - 盛岡駅間を「やまびこ」と併結となる。
  • 1999年(平成11年)12月4日:全列車併結相手の「やまびこ」号が全てE2系化したことにより、宇都宮駅 - 盛岡駅間は全て最高速度が275km/hとなった。
  • 2001年(平成13年)12月1日:半室喫煙できたグリーン車を全面禁煙化。
  • 2002年(平成14年)12月1日:東北新幹線盛岡駅 - 八戸駅間開業に伴い、以下のように変更。
    1. 東京駅 - 盛岡駅間は「はやて」と併結。ただし、臨時列車の場合には「やまびこ」との併結もあった。
    2. 2両あった自由席を廃止し全車座席指定席に変更。
    3. 宇都宮駅・郡山駅・福島駅の各駅にそれぞれ1往復ずつ停車していたが、「はやて」に併結相手を変更したことにより、定期列車は全て通過。
  • 2005年(平成17年)12月10日:臨時「やまびこ」併結列車を「はやて」との併結に変更し、1往復を定期列車に変更して増発。
  • 2006年(平成18年)
  • 2007年(平成19年)
    • 3月18日:全車両禁煙化。
    • 4月30日5月6日:「こまち」26号が全国花火競技大会以外では初となる、大曲駅始発で運転(大曲発15:50 → 東京着19:36)
  • 2008年(平成20年)3月31日:13号車に設置されていた列車内飲料自動販売機の営業を終了(撤去)。
  • 2009年(平成21年)3月14日:秋田発東京行きの始発列車である 「こまち」2号が大宮駅停車開始。これにより「こまち」は全列車が大宮駅停車になる。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月東日本大震災の影響により、東京 - 盛岡間が運休。盛岡 - 秋田間に於いて、普通車全車自由席(グリーン車は指定席)で運転。
    • 4月29日:東京 - 秋田間の全線で臨時ダイヤで運転再開。東京 - 秋田間13往復、仙台 - 秋田間1往復[3]
  • 2012年度(平成24年度)末:E3系の後継車であるE6系が運転開始予定[4]

[編集] たざわ

[編集] 概要

特急「たざわ」は、田沢湖線の開業により運転を開始した急行「南八幡平」から名称を変更したもので、盛岡駅 - 秋田駅間で運転を開始した。1982年11月東北新幹線開業にともなって特急列車となり、エル特急に指定された。1985年には青森駅まで運転区間が延長されている。

しかし、1996年3月には秋田新幹線建設工事のため田沢湖線全線が一時運休となったため、運転区間を秋田駅 - 青森駅間に変更し、1997年3月の秋田新幹線開業によって「たざわ」は、「かもしか」に改称されて、廃止された。

[編集] 運行概況

[編集] 停車駅

盛岡駅 -(小岩井駅)-(雫石駅) - 田沢湖駅 - 角館駅 - 大曲駅 - (刈和野駅)- 秋田駅 - 〔土崎駅〕 - 〔追分駅〕 - 〔大久保駅〕 - 八郎潟駅 - 森岳駅 - 東能代駅 - 二ツ井駅 - 鷹ノ巣駅 - (早口駅) - 大館駅 - 碇ヶ関駅 - 大鰐温泉駅 - 弘前駅 - 川部駅 - 浪岡駅 - 青森駅

  • ( )は、一部の列車が停車。また小岩井駅と刈和野駅については、一部期間のみ数本臨時停車。
  • 〔 〕は、東能代駅発着列車のみ停車。
  • 急行「たざわ」時代は小岩井駅羽後長野駅にも全列車停車していた。

[編集] 新幹線接続特急「秋田リレー」

特急「秋田リレー」(1997年2月 北上駅)

暫定的に運転された列車ではあるが、1996年3月から1997年3月まで特急「秋田リレー」が北上駅 - 秋田駅間で北上線を経由して運行された。これは、秋田新幹線の建設工事により田沢湖線全線を約1年間運休することにより、「たざわ」が運転できないための代替措置として運行されたものであった。この列車がJR東日本で最後に新設されたエル特急となった。また2010年現在、JR東日本自社の気動車で定期運行された唯一の特急列車でもある。

停車駅は、北上駅・ほっとゆだ駅(一部列車のみ)・横手駅・大曲駅・秋田駅で、列車番号も「たざわ」の3000番台に列車号数を充て、気動車であるDを末尾に付していた。

車両は、キハ110系300番台が使用された。暫定運転であったことから、普通車のみで、3 - 4両編成(北上駅発最終のみ7両編成)で運転された。1997年3月の秋田新幹線開業に伴って本列車が廃止された後、余剰となったキハ110系300番台は、座席配置を変更し、他線区に転用された。

[編集] 沿革

特急「たざわ」(1992年11月 盛岡駅)
  • 1966年昭和41年):田沢湖線開業により、盛岡駅 - 秋田駅間を結ぶ急行列車として「南八幡平」(みなみはちまんたい)が設定される。設定当初は2往復。
  • 1968年(昭和43年):「南八幡平」の名称を「たざわ」に変更。この際、仙台駅発着の列車を1往復設定。
  • 1982年(昭和57年)11月15日:東北新幹線開業に伴い、「たざわ」は盛岡駅 - 秋田駅間を結ぶ特急列車(エル特急)とに変更し、新幹線連絡特急の役割を担う。運転本数も6往復に増加。なお、車両に関しては485系1000番台が使用された。
  • 1985年(昭和60年):「たざわ」の2往復を青森駅まで運転区間を延長。
  • 1986年(昭和61年):先頭車を半室グリーン車化改造。「たざわ」は9往復に増発し、このうち3往復が青森駅発着。
  • 1988年(昭和63年):「たざわ」が13往復に増発。このうち1往復が東能代駅まで延長。
  • 1989年平成元年):「たざわ」が14往復に増発。
  • 1996年(平成8年)3月30日:秋田新幹線建設工事による田沢湖線全線運休のため、次のように変更。
    1. 「たざわ」の運転区間を、秋田駅 - 青森駅間に変更し、2往復運転。
    2. 北上駅 - 秋田駅間で特急「秋田リレー」が運転開始。
  • 1997年(平成9年)3月22日:秋田新幹線開業により「秋田リレー」廃止。「たざわ」を「かもしか」に統合し、廃止。

[編集] 脚注

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  1. ^ 定期列車は12・13号と15 - 42号。11・14号は臨時列車となる。
  2. ^ 当然ではあるが、満席の場合には立席となる。
  3. ^ 4月29日以降の運転計画について (PDF)”. 東日本旅客鉄道株式会社秋田支社 (2011年4月29日). 2011年5月9日閲覧。
  4. ^ 新型高速新幹線(E6 系)量産先行車について (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2010年2月3日

[編集] 関連項目


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