水戸線

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JR東日本 水戸線
水戸線を走るE501系電車(笠間駅 - 宍戸駅間)
水戸線を走るE501系電車
(笠間駅 - 宍戸駅間)
水戸線の路線図
路線総延長 50.2 km
軌間 1067 mm
電圧 小山駅付近:
1,500 V(直流
電圧 小山駅 - 友部駅間:
20,000 V・50 Hz(交流
注:上の路線図では赤線が本来の水戸線、青線は常磐線への乗り入れ区間である。

水戸線(みとせん)は、栃木県小山市小山駅茨城県笠間市友部駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の鉄道路線幹線)である。

目次

[編集] 概要

東北本線宇都宮線)と常磐線を結び、北関東を横断する路線の一つ。小山駅構内以外は、常磐線と同様に交流電化されているが、小山駅構内では直流電化である。このため、運用される車両は交流・直流の両電源に対応した車両に限られている。

全区間が旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「東京近郊区間」、およびIC乗車カードSuica」の首都圏エリアに含まれている。

[編集] 路線データ

小山駅はJR東日本大宮支社、小田林駅 - 友部駅間は同社水戸支社の管轄であり、小山駅 - 小田林駅間(小山駅起点3.1km地点、県道33号線交差付近)に支社境界がある。

[編集] 運行形態

すべて普通列車で、1時間あたり1 - 2本程度の運行である。大半は小山駅 - 友部駅間の線内折り返しと常磐線水戸駅勝田駅発着の列車で、朝と夜を中心に小山駅 - 下館駅間の区間運転と勝田駅→下館駅間の最終が設定されている。一部列車は常磐線高萩駅いわき駅発着である。1998年ごろまでは一部の列車が小山駅から両毛線桐生駅まで乗り入れていた[2]

列車は2007年3月17日までは朝夕の一部に7両編成で運転されていた列車があったが、翌18日のダイヤ改正後は4・5両編成で運転されている。また、早朝・夜間の一部普通列車は小田林駅東結城駅を通過する。

日本国有鉄道(国鉄)時代は1985年3月13日まで急行(1966年3月以前は準急)「つくばね」が上野駅 - 水戸駅・勝田駅および真岡線真岡駅茂木駅間を水戸線経由で運行されていた。「つくばね」の真岡線乗り入れは1968年の電車化時に廃止されたが、真岡線普通列車の下館駅 - 小山駅間への乗り入れは1987年の分割民営化時まで存続した。

[編集] 臨時列車

笠間deおさんぽ号
笠間市で開催される焼き物市などのために上野駅から常磐線友部駅経由で笠間駅まで運転される臨時快速列車。詳細は列車記事を参照されたい。
お座敷ときわ路号
大宮発・いわき行きの臨時列車。485系改造のジョイフルトレインリゾートエクスプレスゆう」で運転される。以前は浦和駅始発で運転されていた。
ぶらり日光号・日光おさんぽ号
いわき発・日光行きの臨時列車。には「日光おさんぽ号」が、には「ぶらり日光号」がそれぞれJR東日本水戸支社の特急用485系6両を使って運転される。座席は全車指定席。しかし、2008年7月5日・7月12日は「日光おさんぽ号」ではなく「ぶらり日光号」で運転された。
ぶらりお座敷日光号
いわき発・日光行きの臨時列車。485系「リゾートエクスプレスゆう」で運転される。
足利大藤まつり号
いわき発桐生行きの臨時列車でJR東日本水戸支社の特急用485系6両を使って運転される。以前は大津港駅高萩駅始発で運転されていた。
ぶらり那須高原号
いわき発黒磯行きの臨時列車でJR東日本水戸支社の特急用485系4両を使って運転される。座席は全車指定席。
ぶらり桐生号
いわき発桐生行きの臨時列車。JR東日本水戸支社の特急用485系6両で運転される。以前は「ぶらり両毛号」や佐野プレミアム・アウトレットの買い物客向けの「佐野アウトレット号」として運転されていた。座席は全車指定席。

[編集] 使用車両

勝田車両センターに配置されている車両で運用され、常磐線普通列車と共通で使用される。

2006年8月26日から2007年3月17日までは、E531系5両編成が暫定運用として1日上下合わせて12本運転されていた。翌18日のダイヤ改正からは415系1500番台E501系による運転とされた。E501系はダイヤ改正前の2007年2月27日から運用が開始された。

[編集] 現在の使用車両

すべて電車で運転されている。

  • 415系1500番台
    • ステンレス製車体、4両編成。常磐線普通列車の特殊な事情の都合で前面の列車種別表示器に「普通」の表示はしない。「中距離電車」を参照されたい。
  • E501系
    • 2007年2月27日から運用開始し、付属5両編成のみ入線する。
  • E531系
    • 付属5両編成のみ入線する。2007年3月18日以降は同線での定期運用はないが、415系1500番台・E501系が検査などで運用できない際に代走として入線することがある。

[編集] 過去の使用車両

かつて使用されていた415系鋼製車

[編集] 歴史

水戸線は、1889年(明治22年)に水戸鉄道(初代)により小山駅 - 水戸駅間が開業した。水戸に到達した最初の鉄道である。水戸鉄道は1892年(明治25年)に日本鉄道に買収されて同社の支線となったが、1895年(明治28年)に土浦から友部に海岸線(現在の常磐線)が延伸され、友部駅 - 水戸駅間は実質的にその一部となった。

日本鉄道は、1906年(明治39年)に鉄道国有法によって買収・国有化され、旧水戸鉄道区間も官設鉄道に編入された。1909年(明治42年)の線路名称制定時に旧水戸鉄道区間のうち友部駅 - 水戸駅間が常磐線に編入され、小山駅 - 友部駅間が水戸線となった。以来、水戸線は区間の表示及び線名の変更などが一切行われていないという希少な例となっている。同様の例は日光線西日本旅客鉄道(JR西日本)の草津線桜井線があるのみである。水戸線の名称は水戸鉄道の路線だったことに由来するが、これにより水戸線と称しながら水戸駅及び水戸市域を通らない路線となった[3]

小山駅は、上野方面から水戸線へ入るにはスイッチバックしなければならない配線となっているが、これでは貨物列車の直通に支障があるため、1950年(昭和25年)に東北本線の間々田駅方面から小山駅を経由せずに水戸線結城方面に直通可能な短絡線(小山駅の構内扱い)が新設された。この短絡線は貨物列車ばかりでなく、上野方面から水戸線経由で水戸方面へ運転される急行「つくばね」などの運転に活用されていた。短絡線の東方にはデッドセクションも設けられていたため、東急車輛で新製された交直流用車両の交直切替のための試運転も当短絡線で行われていたこともあった。1986年(昭和61年)11月のダイヤ改正後は実質的に廃止状態となり、2006年(平成18年)2月頃から短絡線の撤去工事が始まった。同年5月の時点で踏切架線の撤去が完了しており、同年12月にはレール枕木バラストも撤去された。跡地には小山市が公園を建設する予定である。

[編集] 年表

  1. ^ a b c d 1909年10月12日の路線名称設定後は常磐線の駅になっている。

[編集] 駅一覧

  • 駅名 … ◆・◇:貨物取扱駅(◇は定期貨物列車の発着なし)
  • 線路(全線単線) … ◇・∨:列車交換可、|:列車交換不可
  • 全列車普通列車。基本的に全駅に停車するが、一部列車は▽印の駅を通過する
電化方式 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ 接続路線 線路 所在地
直流 小山駅 - 0.0 東日本旅客鉄道東北新幹線東北本線宇都宮線[* 1])・両毛線 栃木県
小山市
交流 小田林駅 4.9 4.9   茨城県 結城市
結城駅 1.7 6.6  
東結城駅 1.7 8.3  
川島駅 2.1 10.4   筑西市
玉戸駅 2.1 12.5  
下館駅 3.7 16.2 真岡鐵道真岡線
関東鉄道常総線
新治駅 6.1 22.3  
大和駅 3.6 25.9   桜川市
岩瀬駅 3.7 29.6  
羽黒駅 3.2 32.8  
福原駅 4.2 37.0   笠間市
稲田駅 3.1 40.1  
笠間駅 3.2 43.3  
宍戸駅 5.2 48.5  
友部駅 1.7 50.2 東日本旅客鉄道:常磐線水戸方面へ直通あり)
  1. ^ 湘南新宿ラインを含む。

[編集] 過去の接続路線

[編集] 乗車人員

JR東日本:各駅の乗車人員より

順位 2010年度 2009年度 2008年度 2007年度 2006年度
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
1 小山駅 20,854人 小山駅 20,952人 小山駅 21,449人 小山駅 21,440人 小山駅 21,326人
2 友部駅 3,501人 友部駅 3,573人 友部駅 3,705人 下館駅 3,727人 下館駅 3,737人
3 下館駅 3,450人 下館駅 3,548人 下館駅 3,686人 友部駅 3,658人 友部駅 3,569人
4 結城駅 2,189人 結城駅 2,219人 結城駅 2,333人 結城駅 2,371人 結城駅 2,424人
5 笠間駅 1,406人 笠間駅 1,474人 笠間駅 1,547人 笠間駅 1,566人 笠間駅 1,642人
6 岩瀬駅 1,075人 岩瀬駅 1,071人 岩瀬駅 1,112人 岩瀬駅 1,153人 岩瀬駅 1,189人
7 川島駅 832人 川島駅 886人 川島駅 970人 川島駅 966人 川島駅 996人
8 玉戸駅 770人 玉戸駅 811人 玉戸駅 816人 玉戸駅 837人 玉戸駅 838人
9 羽黒駅 755人 羽黒駅 709人 新治駅 793人 羽黒駅 788人 羽黒駅 824人
10 新治駅 672人 新治駅 698人 羽黒駅 765人 新治駅 785人 新治駅 803人
11 宍戸駅 501人 宍戸駅 513人 宍戸駅 522人 宍戸駅 529人 宍戸駅 567人
12 稲田駅 232人 稲田駅 252人 稲田駅 269人 稲田駅 250人 稲田駅 259人
13 福原駅 173人 福原駅 181人 福原駅 176人 福原駅 174人 福原駅 195人
順位 2005年度 2004年度 2003年度 2002年度 2001年度 2000年度
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
駅名 一日平均
乗車人員
1 小山駅 21,375人 小山駅 21,458人 小山駅 21,625人 小山駅 21,713人 小山駅 22,189人 小山駅 22,310人
2 下館駅 3,928人 下館駅 4,027人 下館駅 4,129人 下館駅 4,261人 下館駅 4,450人 下館駅 4,530人
3 友部駅 3,615人 友部駅 3,614人 友部駅 3,578人 友部駅 3,649人 友部駅 3,781人 友部駅 3,903人
4 結城駅 2,483人 結城駅 2,527人 結城駅 2,635人 結城駅 2,782人 結城駅 2,947人 結城駅 3,022人
5 笠間駅 1,644人 笠間駅 1,718人 笠間駅 1,754人 笠間駅 1,845人 笠間駅 1,907人 笠間駅 1,894人
6 岩瀬駅 1,281人 岩瀬駅 1,317人 岩瀬駅 1,327人 岩瀬駅 1,308人 岩瀬駅 1,412人 岩瀬駅 1,448人
7 川島駅 987人 川島駅 1,008人 川島駅 1,017人 川島駅 1,066人 川島駅 1,151人 川島駅 1,235人
8 玉戸駅 851人 新治駅 882人 新治駅 925人 新治駅 970人 新治駅 1,052人 新治駅 1,066人
9 新治駅 837人 玉戸駅 865人 玉戸駅 853人 玉戸駅 874人 玉戸駅 869人 玉戸駅 877人
10 羽黒駅 820人 羽黒駅 819人 羽黒駅 818人 羽黒駅 798人 羽黒駅 822人 羽黒駅 815人
11 宍戸駅 585人 宍戸駅 582人 宍戸駅 599人 宍戸駅 621人 宍戸駅 643人 宍戸駅 686人
12 稲田駅 271人 稲田駅 275人 稲田駅 282人 稲田駅 284人 稲田駅 302人
13 福原駅 198人 福原駅 212人 福原駅 229人 福原駅 239人 福原駅 261人

[編集] 脚注

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  1. ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年 ISBN 978-4533029806
  2. ^ 『JTB時刻表』1998年7月号には当該の両毛線直通列車あり、1999年6月号には両毛線直通列車なし。
  3. ^ 類似のケースにJR西日本の奈良線があり、木津駅 - 奈良駅間は関西本線に入るため、奈良県を走行しない。こちらも名称は前身が奈良鉄道の路線だったことに由来している。
  4. ^ 交通新聞 2009年1月23日
  5. ^ 水戸線が運転再開、常磐線も高萩まで - 茨城新聞 2011年4月8日

[編集] 関連項目

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