古河市
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古河市(こがし)は、関東地方のほぼ中央、茨城県の西端に位置する都市である。2005年9月12日に城下町である旧古河市、猿島郡総和町、猿島郡三和町の1市2町の新設合併により誕生した。人口約15万人。
目次 |
[編集] 概要
「古河」は、古く「許我」と表記され、『万葉集』に当時の情景が二首詠まれている。古くから渡良瀬や思川沿い中心にひらけていた地域である。作者不明の万葉の歌碑が渡良瀬川の堤防上にある。
- “まくらがの 許我の渡りのからかじの音高しもな寝なへ児ゆえに”
- “逢はずして行かば惜しけむ まくらがの許我こぐ船に君も逢はぬかも”
の二首である。すでに奈良時代から渡良瀬川の渡し場として賑わっていたことが伺える。
室町時代には古河公方の本拠地として、江戸時代には古河藩の城下町、日光街道の宿場町・古河宿として盛えた。古河藩は下総国であったため、現在でも旧常陸国が大半を占める茨城県の中では歴史的・文化的に特異な部分が多い。
江戸時代の曲亭馬琴(滝沢馬琴)作の読本南総里見八犬伝の芳流閣とは、古河城といわれている。遺構として、城門(古河市の文化財)古河城文庫蔵、乾蔵が移築現存しており、国の登録有形文化財に登録されているが、城跡は渡良瀬川の改修でほとんどない。
明治期に入ると製糸産業が発達し人口が急増、一時期は茨城県内で二番目の人口となっていた時期もあった。1958年(昭和33年)に東北本線が電化され、上野まで約一時間で結ばれるようになってからは、東京のベッドタウンの役割を加わって発展し、合併前には人口密度で県内第1位となった。現在は都心回帰の影響で東京のベッドタウンとしての役割は薄れたが、人口では、土浦市に次いで茨城県内第6位である。
行政上では茨城県に属しており、自動車ナンバープレートはつくばナンバー(2007年2月12日までは土浦)である。しかし、国道4号(日光街道)や宇都宮線(東北本線)の沿線であることから、経済や教育の面で栃木県、埼玉県とのつながりが強く、東京都ともつながりがある(古河市は県西地域で唯一東京大都市圏に属している)。
さらに、JRバス南筑波線の短縮後は茨城県内の他地域と直接結ぶ公共交通機関が季節運転の高速バスを除き失われてしまったことから、つくば市などのつくばエクスプレス沿線、水戸市や土浦市などの常磐線沿線とのつながりが薄く、栃木県もしくは埼玉県にあると誤認されることがある。栃木県や埼玉県とのつながりを示す一例として、電話の単位料金区域 (MA) が挙げられる。当市は坂東市の一部(旧・猿島郡猿島町)・猿島郡境町・猿島郡五霞町・栃木県下都賀郡野木町・埼玉県北埼玉郡北川辺町とともに古河MAに属するが、古河MAは茨城県内を管轄するNTT茨城支店の管轄ではなく栃木支店の管轄内である。そのため、茨城県内他地域への通話は県間通話扱いとなる。
なお、同じ読みの都市名で、福岡県古賀市(こがし)がある。また、地元以外の人からは、古河財閥などと混同し、「古河」を「ふるかわ」と誤読されることもある。
[編集] 地理
関東平野のほぼ中央に位置する。利根川沿いに位置し、北関東3県および埼玉県との接点となっている。
[編集] 市勢
- 面積:123.58km²
- 人口:146,406人
- 男性:73,413人
- 女性:72,993人
- 世帯数:52,139
(2006年12月1日)
[編集] 人口
| 古河市と全国の年齢別人口分布図(比較) | 古河市の年齢・男女別人口分布図 | ||||||||||||||||||
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■紫色は古河市
■緑色は日本全国 |
■青色は男性
■赤色は女性 |
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| 総務省統計局 / 国勢調査(2005年) | |||||||||||||||||||
[編集] 行政
[編集] 市役所各庁舎(本庁舎を除く)
- 古河庁舎(旧古河市役所)
306-8601 茨城県古河市長谷町38-18
電話番号: 0280-22-5111(代表) - 三和庁舎(旧三和町役場)
306-0198 茨城県古河市仁連2065
電話番号: 0280-76-1511(代表)
[編集] 歴史
[編集] 江戸時代まで
- 平安時代:下河辺行平(小山氏の一族)が市内の立崎(竜崎)に館を築いた。
- 室町時代:古河公方の本拠地となり、関東の中心として発展する。
- 江戸時代:古河藩の城下町となり、城下に日光街道の宿場、古河宿が置かれた。また、市内の中田にも日光街道の宿場、中田宿が置かれた。
- 1832年:古河藩第十一代藩主である土井大炊頭利位(どいおおいのかみとしつら)が、日本初の雪の結晶に関する観察図鑑『雪華図説』を出版した。
[編集] 近代以後
- 1885年(明治18年)7月16日:東北本線古河駅開業。
- 1889年(明治22年)4月1日:西葛飾郡古河町・原町・悪土新田が合併し、西葛飾郡古河町となる。
- 1896年(明治29年)3月29日:西葛飾郡が廃止され、古河町・新郷村・岡郷村・水海村・勝鹿村・桜井村は猿島郡に編入される。
- 1932年(昭和7年)7月1日:新郷村大字伊賀袋および立崎の一部が、埼玉県北埼玉郡川辺村(現在の北埼玉郡北川辺町)に編入される。
- 第二次世界大戦後
- 1950年(昭和25年)8月1日:猿島郡古河町が市制を施行し、古河市となる。(茨城県下4番目)
- 1955年(昭和30年)3月15日:古河市が、猿島郡新郷村を編入する。
- 2005年(平成17年)9月12日:古河市と猿島郡総和町、猿島郡三和町が合併(新設合併)し、新たに古河市となる。市役所本庁は、旧総和町役場があてられた(後に分庁舎方式に移行、市議会は旧・古河市役所に移転した)。
[編集] 姉妹都市・交流都市
- 国内の姉妹都市
- 海外の国際交流都市
[編集] 主な学校
[編集] 高等学校
- 茨城県立古河第一高等学校(定時制併設)
- 茨城県立古河第二高等学校
- 茨城県立古河第三高等学校
[編集] 中学校
- 古河市立古河第一中学校
- 古河市立古河第二中学校
- 古河市立古河第三中学校
- 古河市立総和中学校
- 古河市立総和北中学校
- 古河市立総和南中学校
- 古河市立三和中学校
- 古河市立三和北中学校
- 古河市立三和東中学校
[編集] 小学校
- 古河市立古河第一小学校
- 古河市立古河第二小学校
- 古河市立古河第三小学校
- 古河市立古河第四小学校
- 古河市立古河第五小学校
- 古河市立古河第六小学校
- 古河市立古河第七小学校
- 古河市立釈迦小学校
- 古河市立下大野小学校
- 古河市立上辺見小学校
- 古河市立小堤小学校
- 古河市立上大野小学校
- 古河市立駒羽根小学校
- 古河市立西牛谷小学校
- 古河市立水海小学校
- 古河市立下辺見小学校
- 古河市立中央小学校
- 古河市立諸川小学校
- 古河市立駒込小学校
- 古河市立大和田小学校
- 古河市立八俣小学校
- 古河市立名崎小学校
- 古河市立仁連小学校
[編集] 産業
[編集] 農業
旧総和町、旧三和町を中心とした典型的な近郊農業が発達している。
[編集] 工業
旧総和町の工業団地(丘里工業団地、配電盤工業団地、北利根工業団地)を中心に工業が発達している。
特徴的なのは、食品製造業、殊に製菓業が多いことで、トモヱ乳業、山崎製パンの工場があるほか、ジャパンフリトレー(本社も併設)、ヤマザキナビスコ、ギンビスの製菓業3社の唯一の工場を有している。
また、北利根工業団地には、積水ハウス関東工場がある。その他にも、東セロ茨城工場や積水化成工業の工場がある。
[編集] 商業
旧古河市を中心に中規模ショッピングセンターがあり、国道125号沿線ではジョイフル本田ほかロードサイド型店舗が林立している。また、他の地域同様、中心市街地の商店街の衰退問題を抱えている。
当市内には家電量販店売上ベスト5の店が3つ存在する(ヤマダ電機・コジマ・ケーズデンキ)。
[編集] 交通
[編集] 鉄道
- 東北本線(宇都宮線):古河駅
- 当市内を東北新幹線が通過するが駅を設置する見込みはない。
- 東武日光線の新古河駅は、渡良瀬川対岸の埼玉県北埼玉郡北川辺町にある。かつて東武鉄道が茨城県内に古河から水戸に至る広大なバス路線網を有していた時代には、新古河駅にも茨城県内各地から多数のバスが乗り入れ、名実共に東武線の茨城へのターミナルであった。
[編集] 路線バス
[編集] 道路
- 高速道路
- 一般国道
- 都道府県道
[編集] 観光
- 観光地
- 古河公方館跡
- 古河歴史博物館
- 古河文学館
- 永井路子旧宅(古河文学館の別館)
- 鷹見泉石記念館
- 篆刻美術館(日本で唯一の篆刻(てんこく)の美術館)
- 古河街角美術館
- 古河総合公園(桃林)
- 雀神社
- 長谷観音
- ネーブルパーク
- ネーブルパークポニー牧場
- 特産・地酒
- ほおずき
- しらたま(和菓子)
- 御慶事(日本酒)
- 祭事
- 古河桃まつり(3月〜4月)
- 古河熱気球大会(3月)
- 古河神輿まつり(7月)
- 古河花火大会(8月)
- 関東ド・マンナカ祭り(10月)
- 古河提灯竿もみまつり(12月)
[編集] 古河市出身の有名人
- 歴史上の人物
- 政官界
- 神風英男(衆議院議員・民主党)
- 小久保喜七(元衆議院、貴族院議員・民権運動家を経て立憲政友会)
- 永岡洋治(元衆議院議員・自由民主党)
- 塚田義一(茨城県議会議員)(古河第一自動車学校創業者)
- 青木来三郎(茨城県議会議員・自由民主党)
- 佐藤洋之助(元衆議院議員)
- 永岡桂子(衆議院議員・自由民主党・農林水産大臣政務官)
- 学界
- 芸術
- 文化
- 芸能界
- 渡辺徹(俳優、生まれは栃木県小山市)
- 井上高志(俳優)
- 武田和歌子(朝日放送アナウンサー)
- 樋口真嗣(映画監督、主な監督作品に『ローレライ』『日本沈没』がある。生まれは東京都)
- 綾部祐二(タレント、ピースのメンバー、旧・総和町出身)
- あおきさやか(旧名:青木静香・声優・生まれは秋田県)
- 北島瞳(モデル)
- 大野智子(福島中央テレビアナウンサー)
- スポーツ
- 仁志敏久(プロ野球選手・横浜ベイスターズ)
- 大道広幸(プロサッカー選手・鹿島アントラーズ)
- 須田興輔(プロサッカー選手・元・モンテディオ山形)
- 黒津勝(プロサッカー選手・川崎フロンターレ)
- 高橋昌大(プロサッカー選手・水戸ホーリーホック)
- 木澤正徳(元プロサッカー選手・現・水戸ホーリーホックコーチ)
- 桜花由美(プロレスラー)
- 松永智充(プロレスラー)
[編集] その他
- 市外局番(0280・古河MA)や通話料金区域では栃木県扱いである。
- ナンバープレートは「つくばナンバー」である。ご当地ナンバーとして新設され、2007年2月13日から導入された。
- 古河倫理法人会は、埼玉県倫理法人会に属している。
- 古河温泉「古河市老人福祉センター・ふれあいの湯」と、少し離れたところに温泉スタンドがある。
- 日本放送協会 (NHK) のラジオ国際放送NHKワールド・ラジオ日本の送信所が八俣にある(送信所の所有者はKDDI)。
- 茨城県でありながら、国道4号沿線にあるため、群馬県の東北自動車道沿線にある館林市・邑楽郡板倉町・邑楽郡明和町と同様に、日本通運の宅配便では16佐野ターミナル(栃木県佐野市)管轄である。
- 当市内の国道4号は、結城市内の国道50号などと共に宇都宮国道事務所の管轄である。
- 前述の通り、JRバス南筑波線の短縮後、古河駅発着の路線バスは全てフィーダー路線となって都市間路線は消滅し、水戸はもちろん、同じ県西地域でも常総線沿線や、つくばや土浦等県南地域の中央部へ直接向かうことはできなくなった。つくば・土浦へは栗橋・春日部・流山おおたかの森経由または小山・下館・下妻経由、水戸へは小山経由となり、いずれも他県を経由しなくてはならない。ただし、季節運転で高速バス急行わかば号が古河駅東口から水戸運転免許センターまでの間を1日1往復、常磐自動車道・北関東自動車道経由で約2時間20分で結び[1]、古河と水戸を直接連絡する唯一の公共交通機関となっている。
- 茨城県庁では、上記のような状況を県土の一体性を損なうものと認識しており、地域格差を解消するための施策として、2006年から2010年度までの5ヶ年計画で、鹿行・県南・県西の各地域を「南部広域連携圏」とし、首都圏との更なる連携を強める交通インフラに重点を置いた地域造りを目指しており、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の開通に合わせた高速バスの設定などが考えられている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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