山崎製パン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
山崎製パン株式会社
Yamazaki Baking Company, Limited
Yamazaki Hybrid.JPG
山崎製パンの配送トラック(日野・デュトロハイブリッド) 
Yamazaki Baking.jpg
本社(ヤマザキ岩本町ビル)
種類 株式会社 (日本)
市場情報
東証1部 2212 1966年11月上場
大証1部 2212 1966年12月上場
略称 山崎、ヤマザキ、ヤマザキパン、山パン
本社所在地 日本の旗 日本
101-8585
東京都千代田区岩本町三丁目10番1号
設立 1948年6月21日
業種 食料品
事業内容 パン菓子・米飯類等の製造・販売など
代表者 代表取締役社長 飯島延浩
資本金 110億1,414万3千円
(2009年12月31日現在)
売上高 単体:6,153億円
連結:8,856億円
(2009年12月期)
純資産 単体:2,173億円
連結:2,353億円
(2009年12月31日現在)
総資産 単体:4,462億円
連結:6,097億円
(2009年12月31日現在)
従業員数 単体:1万6,060人
連結:2万2,879人
(2009年12月31日現在)
決算期 12月31日
主要株主 飯島興産株式会社6.8%
財団法人飯島記念食品科学振興財団5.6%
主要子会社 ヤマザキナビスコ(株) 80.0%
(株)不二家 51.0%
(株)東ハト 95.19%
(株)ヴィ・ド・フランス 100%
(株)デイリーヤマザキ 100%
関係する人物 飯島藤十郎(創業者、初代社長)
飯島一郎(第2代社長)
飯島延浩(第3代社長)
外部リンク http://www.yamazakipan.co.jp/
テンプレートを表示

山崎製パン株式会社(やまざきせいパン)は、東京都千代田区に本社を置く、日本最大手の製パン業者である。略称は「ヤマザキパン」・「山パン」。

目次

概要 [編集]

経営者一族の飯島だが、社名は山崎が入っている。創業当時食糧管理制度の下、製パン業は厳しく規制されており、創業者の飯島藤十郎は別の団体でパン製造に関わっていたことから飯島名義では許可が下りなかった。そこで彼の義弟だった山崎の名義を借りて許可をとり、そのまま現在に至る社名となった。

自家用トラックを保有し、自社で輸送網を築いている。 現在は、物流の半数を物流子会社である「(株)ヤマザキ物流」に委託している。しかし、長時間労働などの問題から新潟工場では協力会社の労働組合から補償等を求められている。 また、以前から正社員(セールス)などに対しての長時間拘束などの労働問題がある。

自社トラックは白ナンバーのため、車体裾には「製パン業」という表記もなされている。このトラックの車体に描かれ、シンボルとして知られる子供は実在の人物で、「スージーちゃん」という女の子である。1966年に登場し、当時東京在住で3歳だったという[1]

青森県では工藤パン秋田県ではたけや製パンに一部商品を製造・販売を委託しているため、両県ではそれぞれ地元メーカーの商品として扱われる。ただし、青森県にも山崎製パンの十和田工場もあることから、ヤマザキブランドの商品も存在し、全国向けのCMも放送されている。なお、十和田工場は山崎製パンが地元製パン会社「栄作堂」を吸収合併したため、栄作堂の工場を十和田工場として稼動したものである。四国地方では一部商品の製造を子会社の「高知ヤマザキ」(高知県高知市)に委託している。沖縄県には工場がなく、輸送コストもかかるためスイスロールなど一部商品を除き販売していない。

パン製造工場のアルバイトや、コンビニなど小売店の従業員には、「山パン」と呼ばれることが多く、東南アジア諸国では、惣菜パンの代名詞として「ヤマザキ」と呼ぶ。

企業スローガンは、『おいしさと品質で毎日を応援します。』。

沿革 [編集]

個人経営のヤマザキ取扱店舗・1970年代に展開していた提携ショップの一例

千葉県船橋市本町(現、三菱東京UFJ銀行船橋支店)のマツマル製パン(創業者 出浦正之助 出浦退蔵)で修行し1948年千葉県市川市飯島藤十郎が前身となる「山崎製パン所」を開設した。

当時は配給小麦をパンに加工して加工賃をもらう委託加工を中心に展開した。委託加工はコッペパンに始まり、ロシアパンなどの菓子パンも製造された。

1949年から一般消費者に向けた和菓子洋菓子の製造を開始。1955年には、ナイロンで包装したスライス食パンを商品化した。

その後1970年10月にはアメリカ合衆国ナビスコ社(現・クラフトフーヅ ただし同社との提携は現在解消)、日本の商社・日綿実業(ニチメン=現在の双日)と合弁でスナック菓子会社「ヤマザキナビスコ」を設立。

1977年にはコンビニエンスストアーの直営店「サンエブリー」(その後「ヤマザキデイリーストアー」と統合し、現在の「デイリーヤマザキ」となる)を設立し、パン以外の多角的経営も行なう。この頃(昭和)に武蔵野工場で小規模な火災があった。

2007年2月5日には消費期限切れ原料に使用した製品の出荷発覚後、生産活動が停止している不二家への救済の一環として、衛生管理などの業務支援を行うことが、正式に発表された[2]。 その後、不二家との資本提携を行い、2007年4月に関連会社化し、2008年11月に連結子会社化した。

主な商品 [編集]

食パン [編集]

  • ヤマザキ食パン
  • サンロイヤル
  • 芳醇
  • 超芳醇
  • ダブルソフト
  • ふんわり食パン

調理・菓子パン [編集]

キャラクターパン [編集]

菓子類・その他 [編集]

パン類では一部プライベートブランド(「セブンプレミアム」など)の生産も受託しており、また、大手スーパーでの特売用の商品として、表面に何も書かれていない(裏側にJANコードや、商品種別、原材料、消費期限、山崎製パンの社名・製造所固有記号、本社の住所など法令記載事項のみ書かれている。)透明な袋に入っているか、あるいは完全に工場出荷時の社名入りコンテナ(通箱)に入った裸の状態での各種菓子パンやパイ、ケーキなど(店では「バラパン」と称される。通例、数量割引が行われている)が売られる場合がある。

臭素酸カリウム問題 [編集]

1992年国際連合食糧農業機関FAOと世界保健機関WHOの合同委員会であるコーデックス委員会(CODEX ALIMENTARIUS COMMISSION)が臭素酸カリウム発癌性(イニシエーターおよびプロモーター)を発表したことを受け、厚生省は山崎製パンの商品に臭素酸カリウム溶液を用いることを控えるよう要請し、同社はこれに従って使用を自粛した。

その後、2003年に厚生労働省による臭素酸カリウムの分析精度が向上したことに伴い、正常の製パン工程を遵守した場合に、加熱後のパンから測定限界で臭素酸カリウムの「残存が検出されない」(「残存ゼロ」とは表記しない)ことを理由に、翌2004年より一部商品の製造に臭素酸カリウム溶液を用いたものを販売再開した。詳細は山崎製パン公式サイトの記述[3]を参照。

一方で、FAO/WHO合同食品添加物専門家会議「FAO/WHO Joint Expert Committee on Food Additives (JECFA)」は、山崎製パンが臭素酸カリウムの使用を発表した後も「(臭素酸カリウムの)使用は適切でない」という評価を変えていない。これは、JECFA指定添加物評価表[4]を参照。これは、臭素酸カリウムの100%除去が保証できない以上、製造工程での使用も認められないという意味である。

製造所固有記号 [編集]

山崎製パンは国内に25箇所の工場を持ち、各製品の製造工場は、商品パッケージの表面に製造所固有記号として消費期限と並列記載されている。

横浜第一工場(横浜市戸塚区柏尾町)

広報活動 [編集]

テレビ・ラジオ提供番組 [編集]

放送時間はJST表記。

テレビ [編集]

テレビ(過去) [編集]

ラジオ [編集]

※ラジオCMでは最後にサウンドロゴが流れるが、かつてはJFN系列の時報CMで流れていたこともあった。2012年10月現在、ニッポン放送で平日14時の時報CM[5]を流している。

ラジオ(過去) [編集]

この節は執筆の途中です この節は執筆中です。加筆、訂正して下さる協力者を求めています

歴代CM出演タレント [編集]

春のパンまつり [編集]

1981年より開始し、「白いお皿のキャンペーン」として例年2月〜3月頃より開催される。季節感を考慮し、北海道地区は1月ほど遅れて開始することもある。対象の製品にはシールを添付。一定枚数を集めると、ヤマザキ製品取扱店にてプレゼントと交換することができる。

例年プレゼントはフランスのアルク・インターナショナル社製の白いガラス製の皿となっている。この皿は全面物理強化ガラスでオパール加工[8]と呼ばれる加工技術により通常のガラスに比べ3〜5倍の強度を持ち、電子レンジでの調理も可能である特徴を持つ。ただしオーブン・直火での使用はできない。また、年によってオーバルプレートや小鉢など形状は異なっており、それぞれに愛称が付与されている。

2007年以降のキャンペーンの概要は以下の通り(2011年は後述の事情で中断。再開後のキャンペーン期間も含む)。

開催年 点数シール添付期間
()内は北海道地区
プレゼント商品名
()内は形状
2007年 2月1日〜4月30日(3月15日〜5月31日) 白いスクエアプレート(長方形平皿)
2008年 3月1日〜5月15日 白いおしゃれ小鉢(小鉢)
2009年 3月1日〜5月10日 白いおしゃれ小鉢(小鉢)
2010年 2月1日〜4月30日(3月1日〜5月31日) 白いオーバルディッシュ(楕円形平皿)
2011年 2月1日〜3月18日(3月1日〜3月18日)
4月25日〜6月7日(4月25日〜7月8日)
白いスマイルディッシュ(円形平皿)
2012年 2月1日〜4月30日(3月1日〜5月31日) 白いモーニングボウル(円形深皿)

2011年の春のパンまつりは当初4月30日(北海道地区は5月31日)までであったが、東日本大震災の影響により3月18日より震災の影響が緩和されるまでの間休止されることになった[9]。 その後、4月25日から6月7日(北海道地区は7月8日)の期間に「『白いお皿プレゼント』キャンペーン」として再開が決定した。このキャンペーンでは、同年の春のパンまつりの点数シールおよびシール台紙を継続して使用することができる[10]

その他 [編集]

関連会社 [編集]

グループ会社(五十音順) [編集]

ほか

協力会社 [編集]

ほか

脚注 [編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 山崎製パン | 商品に関するお問合せ その他の質問 2項目目
  2. ^ 山崎製パン株式会社からの食品安全衛生管理体制の整備の支援等について 株式会社不二家ニュースリリース 2007年2月5日[リンク切れ]
    株式会社不二家に対する食品安全衛生管理体制の整備の支援等について 山崎製パン株式会社ニュースリリース 2007年2月5日
  3. ^ [1](リンク切れのため、InternetArchive内のキャッシュをリンク)
  4. ^ [2](リンク切れのため、InternetArchive内のキャッシュをリンク)
  5. ^ 製造工場の従業員や社員がお薦め商品やキャンペーン等の告知後「ヤマザキパンが2時をお知らせします」と言い、時報が流れる。
  6. ^ 2012年9月までは「上柳昌彦・山瀬まみ ごごばん!フライデースペシャル」内
  7. ^ 以前は月曜日 - 金曜日の14:50頃の放送だった。
  8. ^ オパールガラスのことであり、繊維の加工法であるオパール加工とは異なる。
  9. ^ 平成23年度ヤマザキ「春のパンまつり」一時休止に関するお詫びとお知らせ 2011年3月17日
  10. ^ 2011年 白いお皿プレゼントキャンペーン 2011年4月25日

関連項目 [編集]

スポンサー
コラボレーション
人物・その他
  • 山本浩二 - 「エイトドーナツ」の袋にかかれている野球選手のモデル。
  • 芦田豊雄 - アニメーター。高校卒業後に、宣伝部員として入社したが、やがて退社した。
  • 鳥肌実 - 演説家。演説のネタの中で、かつて同社の「高井戸工場」に契約社員として勤務しアメリカンフットボール部部長、クォーターバックであったと話している。
  • 渡部陽一 - 上記食パン「ダブルソフト」を現地協力者への土産として必ず持参する。この商品は取材地域で、その風味食感が非常に人気があるということ。
  • いちかわエフエム - スポットCMを放送。

外部リンク [編集]