国際放送
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国際放送(こくさいほうそう、英語:International broadcasting)とは、国外の受信者に向けて行う放送を言い、殆どの場合、短波によるラジオ放送(近隣国に向けては中波も)が用いられる。
他国の人々へ自国の概要や立場などを説明したり、海外居住の国民向けの情報伝達手段として利用されており、殆どの国では国が直接・間接に経営する国営放送(公共放送)局が行っている。
日本では、国際放送を放送法第二条二号に於いて「外国において受信されることを目的とする放送であつて、中継国際放送及び受託協会国際放送以外のもの」と定義しており、日本放送協会 (NHK) の行う国際放送であるNHKワールドが22ヶ国語による海外向け放送、および在留日本人向けの日本語放送(NHKワールド・ラジオ日本)を行っている。また、放送局としての認可は受けていないが、特定失踪者問題調査会が広報業務を目的とする特別業務の局として「しおかぜ」を開設し、北朝鮮に拉致され抑留中とみられる日本人及び北朝鮮国内向けに日・中・朝3ヵ国語で宣伝放送を行っている。
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[編集] BCLブーム
欧米では大人の趣味であるBCLは、日本では1970年代に若年層を中心にブームとなった。日本向け国際短波放送を聞くことが流行し、BCLラジオが盛んに発売され、関連雑誌だけではなく国内民放ラジオ局ではBCL関連番組も現れた。同時に日本向け国際短波放送そのものも盛んになった。詳細についてはBCLを参照されたい。
[編集] 今後の展望について
従来、国際放送の大半は、短波を使用するものが多かった為、「国際放送」と「短波放送」は殆ど同義であった。短波による放送は、出力の小さな放送局でも国際放送の開局を可能とする為、好んで実施された。しかし、短波は中波や長波と比較すると、フェージングによる伝播障害を受け易いため、安定した受信が困難な傾向がある。この為、1970~80年代のBCLブームが1990年代に入り下火になると、海外からの日本向けの短波放送、とりわけ日本語放送は大幅に縮小されてしまった。日本国内向け短波放送である日経ラジオ社(ラジオNIKKEI、旧日本短波放送=ラジオたんぱ)も、全盛期の1970~80年代に比べ、大幅に内容が縮小されてしまった。
今日ではインターネット(特にADSLやFTTHといった、ブロードバンドインターネット接続)が、先進国を中心に広く普及したこともあり、多くの放送局が番組(コンテンツ)をインターネットで同時配信するようになりつつある。また、衛星テレビ放送による国際放送も、欧米の放送局を中心に実施するようになってきた。一方で、従来の短波による国際ラジオ放送は、世界的に縮小傾向にあり、日本のNHKワールド・ラジオ日本も、2007年10月より放送規模が大幅に縮小された。
しかし、現実にはアフリカやアジアの広範な地域において、ラジオが人々の唯一の情報源であることが珍しくない。インターネットは言うに及ばず、テレビさえ視聴不可能な地域が未だに多く存在している。よって、短波ラジオ放送による国際放送は、将来も引続き重要な役割を果たすことになると考えられる。
[編集] 日本語放送
[編集] 日本語放送を行っている国・地域 (2007年3月現在)
- アルゼンチン(RAE)
- イラン(イラン・イスラム共和国放送)
- インドネシア(インドネシアの声)
- 大韓民国(KBSワールドラジオ)
- 大韓民国(HLAZ - FEBC)
- 北朝鮮(朝鮮の声放送)
- 中国(CRI中国国際放送)
- タイ(ラジオ・タイランド)
- 台湾(RTI台湾国際放送)
- ベトナム(ベトナムの声)
- モンゴル(モンゴルの声)
- ロシア(ロシアの声)
- グアム(KSDA - 希望の声=アドベンチスト・ワールド・ラジオ)
- ハワイ(KWHR)
- アメリカ(ファミリーラジオ)
- イギリス(Bible Voice Broadcasting)
- オーストラリア(HCJB)
[編集] 日本語放送を行っていた局 (過去)
- アフガニスタン(ラジオ・アフガニスタン)
- イギリス(BBC)
- イタリア(RAIインターナショナル)
- フランス(ラジオ・フランス・インターナショナル)
- ドイツ(ドイチェ・ヴェレ)
- ロシア(オウム真理教放送)
- エクアドル(HCJB - アンデスの声)→ 2006年6月3日、オーストラリアから送信することによって復活した。
- マルタ(VOM - 地中海の声)
- バチカン(バチカン放送)
- オーストラリア(ラジオ・オーストラリア)
- サイパン(スーパーロックKYOI、英語版)
- サイパン(FEBC-KFBS「コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック・ステーション」)
- パラオ(Voice of Hope)
- フィリピン(ラジオ・フィリピン)
- フィリピン(FEBCマニラコーリング)
- フィリピン(ラジオ・ベリタス・アジア)
- アメリカ合衆国(ボイス・オブ・アメリカ (VOA))
- アメリカ合衆国(FEBC-KGEI - 友情の声) ※FEBC-友情の声となる前、第二次世界大戦中にも日本語放送を実施し、文献には「サンフランシスコ放送」と記録されているが、実際の局名アナウンスは不明。
- アメリカ合衆国・アラスカ(KNLS-New Life Station)
- ニュージーランド(ラジオ・ニュージーランド・インターナショナル)
- スリランカ (スリランカ放送協会)
- カナダ (カナダ放送協会・ラジオ・カナダ・インターナショナル)スタート時はラジオNIKKEIで週1回番組提供。その後連日放送となる。
- 国際連合(国連放送)
- メキシコ(ラジオ・メキシコ)
- ポルトガル (IBRA)
- アメリカ(Voice of Joy)
- グアム(KATB)
- グアム(KTWR - 太平洋の声=トランス・ワールド・ラジオ)
第二次世界大戦中に実施していた局を除くと、多くは予算削減を理由に日本語放送を廃止している(放送への予算が減ると、一般的でない言語のプログラム、或いはいわゆる先進国向けの放送にしわ寄せが及ぶことが多い)。
[編集] 国際放送を運営する放送局一覧 (日本語を含む全言語)
[編集] ラジオ
[編集] ヨーロッパ
[編集] 南北アメリカ
| 国名 | 放送局名 | ウェブ |
|---|---|---|
| ラジオ・カナダ・インターナショナル | [33] | |
| CBC-SRC ラジオ 1 | [34] | |
| ボイス・オブ・アメリカ (VOA) | [35] | |
| ラジオ・ハバナ・キューバ | [36] | |
| ラジオ・ナショナル・ド・ブラジル | [37] | |
| ラジオ・ナショナル・ド・ベネズエラ | ||
| RAE | [39] |
- カナダに隣接するアメリカ地域向け
[編集] アジアおよび南アジア
| 国名 | 放送局名 | ウェブ |
|---|---|---|
| イラン・イスラム共和国放送 | [40] | |
| ラジオ・パキスタン | [41] | |
| 全インド放送 | [42] | |
| スリランカ放送協会 | [43] | |
| ラジオ・クウェート | [44] | |
| ミャンマー放送局 | ||
| モンゴルの声 | [45] | |
| 中国国際放送 | [46] | |
| 台湾国際放送 | [47] | |
| ラジオ・タイランド | ||
| KBSワールドラジオ | [48] | |
| 自由北朝鮮放送 | [49] | |
| 朝鮮の声放送 | ||
| NHKワールド・ラジオ日本 | [50] | |
| しおかぜ | [51] | |
| ふるさとの風 | [52] | |
| ラジオ・シンガポール・インターナショナル | [53] | |
| ベトナムの声 | [54] | |
| インドネシアの声 | [55] | |
| ラジオ・ヨルダン | ||
| 独立局 (ただしボイス・オブ・アメリカ と深い関係があるもの) | ラジオ・フリー・アジア | [56] |
| 過去に存在した局 | ||
| オウム真理教放送 | ||
| ラジオ・タシケント |
[編集] オセアニア
| 国名 | 放送局名 | ウェブ |
|---|---|---|
| ラジオ・オーストラリア | [57] | |
| ラジオ・ニュージーランド・インターナショナル | [58] |
[編集] アフリカ
| 国名 | 放送局名 | ウェブ |
|---|---|---|
| MEDI 1 (ラジオ・地中海・インターナショナル) | [59] | |
| ラジオ・チュニス | [60] | |
| ラジオ・アルジェリア | ||
| アフリカの声 | [61] | |
| ナイジェリアの声 | [62] | |
| チャンネル・アフリカ | [63] |
[編集] その他
- TV5: フランス・ベルギー・スイス・カナダ・ケベック州の放送局が合同で設立した、フランス語圏を対象とした国際放送局。ニュースだけではなく、映画や文化面でのコンテンツの放送に力を入れている。
- 国連放送:国際連合の運営する国際放送局。現在の活動や総会の議題を紹介する広報的色彩が強い。


