ひたち (列車)

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スーパーひたち
フレッシュひたち
「スーパーひたち」「フレッシュひたち」に使用されるE657系電車
「スーパーひたち」「フレッシュひたち」
に使用されるE657系電車
運行事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
列車種別 特急列車
運行区間 上野駅 - 土浦駅勝田駅高萩駅いわき駅
経由線区 常磐線
使用車両
(所属区所)
E657系電車勝田車両センター
651系電車(勝田車両センター)
運行開始日 1989年3月11日(スーパーひたち)
1997年10月1日(フレッシュひたち)
備考 2013年10月1日現在のデータ

スーパーひたちおよびフレッシュひたちは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が主に上野駅 - 勝田駅いわき駅間を常磐線経由で運行している特急列車である。

本項では、常磐線内で運転されていた優等列車の沿革についても記述する。

概要[編集]

「ひたち」は1969年(昭和44年)10月に上野駅 - 平駅(現在のいわき駅)間を運転する季節特急列車として運転を開始した。季節列車扱いであったのは当時同列車に使用されていたキハ80系気動車が「いなほ」の間合い運用であったためである[1]1971年4月には上り列車のみ東京駅に乗り入れている。

1972年(昭和47年)7月には臨時列車の「ひたち」51・52号に485系電車がはじめて充当され、同年10月には定期列車にも485系電車が投入され運転区間を拡大、エル特急に指定された。

1989年(平成元年)3月に651系電車を投入して「スーパーひたち」とし、さらに1997年(平成9年)10月にはE653系電車による「フレッシュひたち」が運転を開始した。1998年(平成10年)12月には全列車が651系またはE653系に統一され、485系電車による「ひたち」の運転を終了した。651系導入以来、車両によってほぼ系統が区別されていたが、2012年(平成24年)3月には、651系・E653系の置き換え用としてE657系電車が導入され、2013年(平成25年)3月16日のダイヤ改正で全ての定期特急列車がE657系による運転に統一された。ただし、E657系の改造工事に伴い、2013年10月1日から2015年3月までの間、「フレッシュひたち」1往復に限り、651系の運用が復活している[2]

東日本大震災の影響と系統分離[編集]

2010年12月6日のJR東日本プレスリリースにて、2012年春以降新型車両のE657系を導入して651系を置き換え、常磐線の特急列車の運行形態を見直して上野駅 - いわき駅間[3]と、いわき駅 - 仙台駅間(E653系で運行)に分割すると発表した[4]

いわき駅 - 仙台駅間で運行される特急の名称については、2011年2月にJR東日本水戸支社で募集を行い、同年4月上旬以降に発表される予定であった[5]。これに対し相双地域からは直通特急の運行継続を求める声も上がっていた。しかし、そのような中、2011年3月に東北地方太平洋沖地震東日本大震災)および東京電力福島第一原子力発電所での事故による影響により、常磐線は広範囲での運転見合わせを余儀なくされ、その後運転が徐々に再開されるも、「スーパーひたち」の運行は上野駅 - いわき駅間に限られることになった。

震災後、2012年3月17日のダイヤ改正[6]では、当時(上野駅 - いわき駅運行)のダイヤ全体の4割をE657系に置き換えた。当初の予定では輸送体系の見直しを実施し、E653系はいわき駅 - 仙台駅間の特急に充当し、上野駅 - 土浦駅・勝田駅・高萩駅・いわき駅間の系統はE657系と651系のみの運転となる予定であったが、上野駅 - いわき駅間における輸送体系に大幅な変化はなく、E653系も引き続き「フレッシュひたち」で使用されることになった。また、E657系の導入完了時期も、「2012年秋」から「2012年度中」に変更となった[7]。改正後は以下のような運用となっている。

  • 「スーパーひたち」 - E657系:20本、651系:10本
  • 「フレッシュひたち」 - E657系:9本、E653系:30本、651系:2本

さらにこのダイヤ改正により、東日本大震災以降「当面の間運休」とされていたいわき駅 - 仙台駅間は「スーパーひたち」の運行区間から正式に外れ、「スーパーひたち」は全列車が上野駅 - いわき駅間の運転となった[8]。このため、いわき発仙台行きの「スーパーひたち1号」の運行は打ち切りとなり、下り列車は「1号」を欠番として「スーパーひたち3号」からはじまることになる。

そして、2012年度末となる2013年3月16日のダイヤ改正で「スーパーひたち」「フレッシュひたち」は全列車がE657系での運行に統一された(2013年10月1日に651系が復活したため、未統一に戻る)。なお、運行体系については計3本の増発や停車駅見直しは行われるものの、ほぼ2012年のダイヤ改正当時と変更はない。列車名も「スーパーひたち」「フレッシュひたち」のまま変更はなく、「1号」の欠番もそのままである[9]。E653系については定期列車からは運用離脱となるが、臨時の「フレッシュひたち」などではE653系が引き続き使用される[10]。なお、E657系がいわき駅以北に乗り入れないのは当初からの計画通りである。

列車名の由来[編集]

茨城県(西南部を除く)の旧国名「常陸」による。気動車時代のヘッドマークには小さくこの二文字が添えられていた。

「ひたち」の列車愛称には「スーパー」・「フレッシュ」という冠文字が付されており、基本的に上野駅 - いわき駅間の系統は「スーパーひたち」、水戸駅・勝田駅・高萩駅発着の系統は「フレッシュひたち」となっている。ただし、いわき駅発着の「フレッシュひたち」も1往復設定されている。「ひたち」単独での愛称は、1998年12月7日の改正で485系電車による運転終了とともに消滅した。

運行概況[編集]

全列車が上野駅発着で運転されている。列車番号は「スーパーひたち」が号数+M、「フレッシュひたち」が号数+1000Mである。「フレッシュひたち」については、2013年3月までは651系・E657系充当列車(グリーン車連結)が号数+2000M、E653系充当列車(グリーン車なし)が号数+1000Mと区別されていたが、使用車両がE657系に統一されたことで解消された。なお、2013年10月より、651系が再び運用に就いているが、列車番号は変化していない。

「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」では、特に上野駅 - 水戸駅間で停車駅の多さが異なる。ダイヤにより若干異なる場合があるが、日中に運転される列車については概ね以下のパターンになっている。

  • 「スーパーひたち」:上野 - 水戸間はほとんどの列車が途中駅無停車。上りの朝と下りの夕方以降は、これに土浦駅が加わる。
  • 「フレッシュひたち」:上野 - 水戸間では柏駅・土浦駅・石岡駅友部駅が基本停車駅となっている。上りの朝と下りの夕方以降は、これに佐貫駅牛久駅が加わる。
    柏駅については、朝の上り(柏駅の平日の通勤ラッシュと重なる時間帯)のみ通過する。
    上りの早朝帯と下りの夕方以降の「フレッシュひたち」は、茨城県南地域対東京方面への通勤輸送の側面がある。特急でありながら、上り2本[11]・下り6本は佐貫駅 - 土浦駅間は各駅に停車する[12]など、ホームライナー(かつての「ホームライナー土浦」「おはようライナー土浦」など)に近いような性質である。ただし、あくまで「停車駅が各駅」であり、普通列車扱いではない(当該区間のみの乗車でも、特急料金が必要)[13]

なお、水戸駅・勝田駅で当日中に改札を出ずに特急列車に乗り継ぐ場合は、特急料金は乗車駅からの通算で計算される。

下り列車は、上野発7時から21時までの毎時00分発は「スーパーひたち」、7時から22時までの毎時30分発と18時から22時までの15分発、22時・ 23時の00分発は「フレッシュひたち」であり、23時00分発の「フレッシュひたち」77号が最終である。

上り列車は発駅が違うためまちまちではあるが、勝田駅 - 上野駅間では最初の「スーパーひたち」(14号)以降は「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」が交互に運転する。上野駅では下り列車が発車してから約5分後に次の上り列車となる列車が入線する。水戸駅では、9時 - 21時台の「フレッシュひたち」が52分発、10 - 21時台の「スーパーひたち」が27分発に統一されている。水戸発の最終は21時52分発の「フレッシュひたち」72号である。

2011年3月11日の東日本大震災発生前は、上野駅 - 原ノ町駅・仙台駅間の系統も運行されていた。上野駅・仙台駅は正式には東北本線の駅であり、寝台特急臨時特急などに東北本線経由の列車があることから、上野発仙台行き・仙台発上野行きの行先表示器の字幕表示は下部に小さく「常磐線経由」と表記されていた。また、朝にはいわき発仙台行きが1本(「スーパーひたち」1号・いわき駅7時31分始発)設定され、夜間は7両編成が原ノ町駅で留置されていた。上野駅 - 仙台駅間の所要時間は約4時間12分 - 4時間23分 (362.9km)であった。

主要駅間の所要時間(スーパーひたち)
上野駅 - 土浦駅間:約38分 - 49分 (66.0km)
上野駅 - 水戸駅間:約1時間05分 - 1時間18分 (117.5km)
上野駅 - いわき駅間:約2時間07分 - 2時間28分 (211.6km)

常磐線の特急の表定速度は約90km/h強である。これはJR在来線特急としては速い部類である。「スーパーひたち」の上野駅 - 水戸駅間ではほとんどの列車が表定速度100km/h強である。

停車駅[編集]

2013年3月ダイヤ改正時点での、定期列車での停車駅を記載している。

スーパーひたち
上野駅 - 〈松戸駅〉 - 〔柏駅〕 - (土浦駅) - (石岡駅) - (友部駅) - 水戸駅 - 勝田駅 - (東海駅) - (大甕駅) - (常陸多賀駅) - 日立駅 - (高萩駅) - (磯原駅) - (大津港駅) - (勿来駅) - (植田駅) - 泉駅 - 湯本駅 - いわき駅
フレッシュひたち
上野駅 - 〔日暮里駅〕 - (柏駅) - (取手駅) - (藤代駅) - (佐貫駅) - (牛久駅) - (ひたち野うしく駅) - (荒川沖駅) - 土浦駅 - (神立駅) - 石岡駅 - 友部駅 - (赤塚駅) - 水戸駅 - 勝田駅 - (東海駅) - 大甕駅 - 常陸多賀駅 - 日立駅 - (十王駅) - 高萩駅 - 〔植田駅〕 - 泉駅 - 湯本駅 - いわき駅
  • ( )は一部の列車が停車、〔 〕は上りの一部が停車、〈 〉は下りの一部が停車
  • かつては北千住駅我孫子駅に「ひたち」等の特急が停車していたこともあったが、現在では両駅に停車する列車はなくなっている(ただし、2013年10月20日に、日暮里駅のホーム拡幅工事のため、およそ20年ぶりに北千住駅に停車した[14])。また、かつて松戸駅にも北千住駅・我孫子駅同様に数往復「ひたち」などの特急が停車していたが、現在は「スーパーひたち」下り1本のみである[15]。これらは後述するが、朝の上り列車を除く「フレッシュひたち」の千葉県内の途中停車駅を柏駅に統一したことによるものである。
  • 偕楽園の観梅期間(概ね2月下旬 - 3月下旬の土曜・休日、9時頃 - 15時10分頃)は、下り「スーパーひたち」・「フレッシュひたち」が偕楽園駅に臨時停車する。
  • 「スーパーひたち」では、観光シーズンやイベントにあわせて、以下のような臨時停車例がある。
  • 「フレッシュひたち」では、大規模なイベントに合わせて臨時列車が運転されることがあり、その際に石岡駅・友部駅に停車しない列車がある他、松戸駅に停車する場合がある。また、定期列車でも近隣駅に臨時停車することがある。

使用車両・編成[編集]

現在の車両[編集]

2014年7月1日付の編成図
スーパーひたち
← 上野
いわき →
E657系
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
G
  • 全車禁煙
フレッシュひたち
← 上野
土浦・勝田・高萩・いわき →
E657系
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
G
651系
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
G
  • 全車禁煙
  • 一部列車は指定席の設定が上図と異なる場合がある。

凡例(共通)
G=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席

2013年10月1日現在、定期列車は、「スーパーひたち」が全列車E657系(10両編成・グリーン車連結)、「フレッシュひたち」がE657系(10両編成・グリーン車連結)および651系電車(11両編成・グリーン車連結)により運転されている。2012年3月17日から2013年3月15日までは、E657系で運転する列車には「新型車両で運転」との注記がなされていた。

E657系が使用されている「スーパーひたち」と「フレッシュひたち」では、基本的な席種配置が異なる。「スーパーひたち」は8号車から10号車、「フレッシュひたち」は7号車から10号車が自由席で、他が指定席である。ただし、「フレッシュひたち」の一部に限り、1号車、または1号車と2号車も自由席となる列車がある。651系が使用されている「フレッシュひたち」では、5号車から9号車が自由席となっている。

2013年3月16日のダイヤ改正で一旦E657系に統一されたが、E657系が改造工事を行うことになったため、2013年10月1日から「フレッシュひたち」1往復のみ651系が運用に就いている。これはE657系が編成不足となるための措置であり、2015年3月まで運用される予定である[2]

過去の車両[編集]

  • キハ80系気動車:1969年10月 - 1972年10月
    先頭車はボンネット型のキハ81形で「電化区間のみを走る気動車特急[17]」という異色さや「はつかり」電車化以来1年ぶりの常磐線での運用も注目された。
  • 483・485系電車:1972年7月・10月 - 1998年12月
    1972年夏の「ひたち」51・52号が483・485系電車にて運転されたのを機に同年10月から全列車に投入された。1985年3月のダイヤ改正では九州地区からボンネット形のクハ481形0番台が勝田電車区に多数転入し、全編成とも先頭車をボンネット形とした11両編成に統一[18]
  • E653系電車:1997年3月 - 2013年3月
    E657系投入前まで、「フレッシュひたち」の大半の列車で使用されていた。全車普通車グリーン車は連結されていない。2013年3月16日のダイヤ改正前までは、勝田駅で増解結を行う列車が設定されていた(14両・11両→7両)。
    多客期に増発される臨時「フレッシュひたち」や臨時急行・快速列車では、改正以降も引き続き使用される。

車内販売[編集]

車内販売日本レストランエンタプライズ(NRE)が担当している。ただし、早朝の上り「フレッシュひたち」2号・4号、下りでは土浦駅終着の「フレッシュひたち」(49号・55号・67号)及び上野駅を22時以降に発車する下り「フレッシュひたち」(71号・73号・75号・77号)では車内販売を行っていない(2013年3月16日時点)[19]

特定特急料金・特別企画乗車券[編集]

特定特急料金[編集]

水戸駅 - 原ノ町駅間で101km以上となる区間の自由席特急料金は1,260円となっている(現在は東日本大震災の影響で、適用区間なし[20])。

特別企画乗車券[編集]

常磐自動車道を経由する高速バス(「みと号」・「ひたち号」・「いわき号」など)や自家用車との競合があり、通常より割安にした特別企画乗車券が多く設定されている。一部を除き、利用期間の制限もないものが多い。高速バスと競合する区間で、通年で発売されているものでは、以下のものがある。

  • ひたち東京週末フリーきっぷ(大人・学生・小人) ※ 2013年9月30日を以って販売終了[21]
  • ひたち往復きっぷ ※ 2013年9月30日を以って販売終了
  • ひたち回数券
  • フレッシュひたち料金回数券
  • ひたち東京フリーきっぷ ※ 2013年9月30日を以って販売終了
  • 定期券用月間料金券 ※ 2013年8月31日を以って一部の区間の販売終了

常磐線昼行優等列車の沿革[編集]

東北急行群としての再開[編集]

  • 1947年昭和22年)6月:上野駅 - 青森駅間を、常磐線・東北本線経由で走る急行207・208列車が運転開始。1944年(昭和19年)12月に戦前の急行列車が全廃になって以来、2年半ぶりに同線に優等列車が登場した。
  • 1950年(昭和25年)11月:上野駅 - 青森駅間を常磐線・東北本線経由で運行していた急行201・202列車に「みちのく」と命名。同線初の「列車愛称」となった。(「つがる」の項も参照)
  • 1954年(昭和29年)10月:上野駅 - 青森駅間を常磐線経由で運転していた、元連合軍専用列車であり、1952年(昭和27年)から「特殊列車」と称する一部のみ日本人にも開放されていた列車が、完全に日本人に開放され、ただの急行列車となった。同時に、同列車には「十和田」と命名された。

線内準急「ときわ」とその周辺列車群[編集]

  • 1955年(昭和30年):上野駅 - 水戸駅間を運行する快速列車、「ときわ」・「つくばね」が運転開始。
  • 1958年(昭和33年)
    • 6月:「つくばね」は名称を「ときわ」に統合し、「ときわ」は準急列車に昇格。同時に平駅(現在のいわき駅)まで運転区間を延長。
    • 10月:上野駅 - 青森駅間を常磐線・東北本線経由で運行する特急列車「はつかり」が運転開始。
  • 1959年(昭和34年)9月:上野駅 - 仙台駅間を常磐線経由で運行する気動車急行「みやぎの」が運転開始。
  • 1960年(昭和35年)
    • 6月:水戸駅 - 仙台駅間を運行する準急「そうま」が運行開始。
    • 12月:特急「はつかり」はキハ80系気動車を使用し、初の気動による特急列車となった。
  • 1963年(昭和38年)10月:上野駅 - 平駅間を運行する全席座席指定制の電車準急列車として、「ひたち」が運転開始。
  • 1965年(昭和40年)10月:「みちのく」が東北各地への多層立て気動車急行として1往復増発され2往復となる。
  • 1966年(昭和41年)3月:「ときわ」「ひたち」「そうま」が急行列車に昇格。
  • 1967年(昭和42年)10月:「ひたち」が「ときわ」に統合。また「ときわ」の一部列車を東京駅乗り入れ開始。
  • 1968年(昭和43年)10月:「そうま」の上り列車を上野駅まで乗り入れ。「ときわ」の1往復を仙台発着の「そうま」に組み入れる。また特急「はつかり」は電車化され、東北本線経由(黒磯駅経由)に変更される。「みちのく」の1往復(客車列車)を、急行「十和田」に統合、「みちのく」は気動車急行のみとなる。

線内特急「ひたち」の運転開始[編集]

ひたち
485系電車「ひたち」(1985年)
485系電車「ひたち」(1985年)
運行事業者 日本国有鉄道(国鉄)
東日本旅客鉄道(JR東日本)
列車種別 特急列車エル特急
運行区間 東京駅上野駅 - いわき駅原ノ町駅仙台駅
経由線区 常磐線
使用車両
(所属区所)
キハ80系気動車(秋田機関区)
485系電車(勝田電車区)
運行開始日 1969年10月1日
運行終了日 1998年11月30日
  • 1969年(昭和44年)10月:上野駅 - 平駅間を運行する季節特急列車として、「ひたち」運転開始(列車番号:6001D・6002D)。
  • 1970年
    • 7月(昭和45年):特急「ひたち」に、上野発着の特急として初めて自由席2両を設置。
      • 登場時は全席指定だったが、短距離の利用者が多い点を考慮したため。
    • 10月:特急「ひたち」定期列車化。急行「みちのく」廃止。
  • 1971年(昭和46年)4月:「ひたち」の上り列車のみ東京駅に乗り入れ。
  • 1972年(昭和47年)
    • 3月:「そうま」の2往復を盛岡駅まで延長し、「もりおか」と名称を変更。急行「十和田」昼行1往復の格上げで上野駅 - 青森駅間に、特急「みちのく」が1往復運転開始。
      なお、この格上げした「十和田(下り)・(上り)1号」は1968年10月まで客車急行「みちのく」を名乗っていた。
    • 7月:「ひたち」51・52号が485・489系電車を使用して運転。
    • 10月:「ひたち」に485系電車を使用開始。電車特急となる。また、「ひたち」5往復に増発し、運転区間を東京駅・上野駅 - 平駅・原ノ町駅・仙台駅間に拡大。なお、平駅・原ノ町駅発着各2往復、仙台発着1往復。同時にエル特急に指定。
  • 1973年(昭和48年)
    • 4月:「ひたち」の上り1号のみ実施されていた、東京駅乗り入れを中止。
    • 10月:「ひたち」を6往復に増発。
  • 1975年(昭和50年)3月:「ひたち」を8往復に増発。
  • 1978年(昭和53年)10月:「ひたち」を11往復に増発。また急行「そうま」は「ときわ」に編入され、愛称消滅。
    クハ481 300番台「ひたち」

常磐線優等列車としての「ひたち」と派生列車群[編集]

  • 1982年(昭和57年)11月:東北新幹線本格開業[22]により、仙台駅以北を結ぶ特急「みちのく」急行「もりおか」などの昼行特急列車・急行列車を全廃。急行「十和田」は夜行のみ存続。これにより、常磐線を運行する列車名は特急「ひたち」、急行「ときわ」の2種類のみとなった。また、「みちのく」「もりおか」廃止を補完する形で、仙台発着の「ひたち」1往復、「ときわ」2往復を増発。
  • 1985年(昭和60年)3月:急行「ときわ」が特急「ひたち」に統合されて定期列車の運転を終了、「ひたち」は下り24本、上り23本に増発し国鉄在来線特急列車での運行本数最多となった。急行「十和田」を臨時列車に格下げ。
  • 1986年(昭和61年)11月1日:特急「ひたち」が26.5往復に増発[23]。編成は485系9両編成に統一。
    • この増発で、号数が下り53号、上り52号までに達する。それまで50番台の号数は在来線列車の場合、臨時列車に与えるのが国鉄の慣例になっていたが、定期列車で初めて号数が50番台に達したため、国鉄最後となったこの改正より、臨時列車には(ほかの列車名を含め全て)80番台の号数を与えるように改めることとなった。
    • 車両についてはクハ481形300番台(非貫通形)が再度配置され、臨時の「鳥海」と共通運用となったほか、普通車座席を従来の回転クロスシート・簡易リクライニングシートから、フリーストップ式リクライニングシートへの交換がこれ以降進捗する。
    • 列車により停車駅は異なるものの、上野駅 - 土浦駅間で停車駅が追加され、新たに北千住駅・松戸駅・柏駅に停車するようになった[24]
  • 1989年(平成元年)3月11日:この改正で、以下のように変更。
    1. 651系電車を投入。愛称を「スーパーひたち」として運転開始。
      • 当初は1日7往復。
      • なお、指定券発売時の区別等のため、485系の「ひたち」は号数が100番台に変更された。
    2. ホームライナー土浦」が485系で運転開始。
  • 1990年(平成2年)3月10日:「ホームタウンひたち」、および「おはようライナー土浦」運転開始。
    • 「おはようフレッシュひたち」等といった列車を運行する基礎となる。また、651系の増備によりこの改正で「スーパーひたち」は15往復へ倍増、ほぼ1時間毎の運転となり、仙台駅まで運用区間を拡大した。なお、この改正により北千住駅停車が終了する。
    • その一方485系「ひたち」は平駅以北の運転がなくなり、同時にグリーン車の連結も中止されて7両編成に短縮された。モノクラス化とボンネット型クハの老朽置き換えのため、サロ481形等を改造したサハ481形300番台(8両)及びクハ481形1100番台(8両)が編成に組み込まれた。
  • 1992年(平成4年)
    • 3月:上野駅 - 会津若松駅間の特急「あいづ」の受け持ちが秋田から勝田に移管となったため、「あいづ」への送り込みの列車に限り、485系「ひたち」のグリーン車が復活。
    • 月日不明:「ひたち」用485系に新色(濃淡のグレーに薄緑の帯)の車両が登場。
  • 1993年(平成5年)12月1日:「あいづ」廃止により再び485系「ひたち」のグリーン車の連結は廃止された。
  • 1994年(平成6年)12月3日:臨時急行「十和田」廃止。
  • 1997年(平成9年)10月1日:E653系電車による「フレッシュひたち」が運転開始。
    • 「フレッシュひたち」には当初より、定義が曖昧になっていた「エル特急」の呼称は与えられなかった。
    • また、この改正より号数の100番台使用を取りやめ、「スーパーひたち」「フレッシュひたち」「ひたち」をすべて合わせ、1号から順の付番に戻された。
  • 1998年(平成10年)12月1日:485系電車の全車が、651系電車・E653系電車へ置き換えられたのに伴い、「ひたち」「さわやかひたち」「ホームタウンひたち」は名称上消滅。ホームライナー・おはようライナー土浦を「フレッシュひたち」へ格上げ。この結果、常磐線の特急列車は「スーパーひたち」「フレッシュひたち」の2系統となる。
  • 2002年(平成14年)12月1日:勝田駅発着の「スーパーひたち」は、名称を「フレッシュひたち」に変更。「スーパーひたち」を含め、JR東日本はこの改正で「エル特急」の呼称を全て廃止。
    「ウィークエンドフレッシュひたち」
    「おはようフレッシュひたち」
  • 2005年(平成17年)7月9日:首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス線の開業を翌月に控え、競合を織り込んでのダイヤ改正に伴い、列車の増発や停車駅の整理等を行う。
    • 我孫子駅・柏駅・松戸駅に分散されていた千葉県内の「フレッシュひたち」停車駅を柏駅に統一[15]。「おはようフレッシュひたち」、下り「ウィークエンドフレッシュひたち」が定期列車化。上り「ウィークエンドフレッシュひたち」が廃止。
  • 2006年(平成18年)3月18日:上り「フレッシュひたち」1本、下り「フレッシュひたち」2本増発(土浦行き)および最終下り「フレッシュひたち」を勝田行きに変更。なお、朝の一部上り「フレッシュひたち」は時刻が繰り上がった。
  • 2007年(平成19年)3月18日:全列車全車禁煙になる。
  • 2011年(平成23年)
    震災の影響で原ノ町駅に留置されたままの651系(K202編成)
    • 3月11日:東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生による影響で全区間で運休。いわき駅 - 仙台駅間はこの日をもって運休→2012年に当該区間の運行が打ち切りとなった(後述)ため、「スーパーひたち」として最終運行となった。
      2011年3月11日の東日本大震災前のいわき駅 - 仙台駅間での停車駅(スーパーひたち)
      いわき駅 - 〔四ツ倉駅〕 -(広野駅) - 富岡駅 - (大野駅) - (双葉駅) - 浪江駅 - (小高駅) - 原ノ町駅 - 相馬駅 - (亘理駅) - (岩沼駅) - 仙台駅
      ( )は一部の列車が停車、〔 〕は上りの一部が停車
    • 4月17日:上野駅 - 勝田駅間で運転再開。
    • 4月28日:勝田駅 - いわき駅間で運転再開。この区間ではダイヤを変更しての運行。
    • 5月31日:上野駅 - いわき駅間において震災前の本数に戻る。高萩駅 - いわき駅間では減速運転[25]
    • 7月1日:上野駅 - いわき駅間のダイヤが震災前に戻る。
  • 2012年(平成24年)3月17日:ダイヤ改正により、以下のとおり変更となった。
    • 一部列車にE657系を導入。[26]
    • いわき発仙台行きの「スーパーひたち1号」の全区間を含む「スーパーひたち」のいわき駅 - 仙台駅間の運行を正式に打ち切ることを発表[27]
  • 2013年(平成25年)
    • 3月16日:ダイヤ改正により、以下のとおり変更された[9]
      • 全列車をE657系での運行に統一し、「ひたち」系統からE653系の定期運用離脱。651系についても定期運用離脱で、当時は今後一切定期運用で使用されない予定であった(ただし、後に復活する)。
      • 「フレッシュひたち」を、早朝上り2本・夜間下り1本増発。
      • 18時以降に上野駅を発車する下り「スーパーひたち」はすべて土浦駅停車とする[28]
    • 10月1日:E657系の改造工事に伴い、「フレッシュひたち」1往復を651系での運用に変更し、およそ半年ぶりに651系の定期運用が復活した[2]
    • 10月20日:日暮里駅のホーム拡幅工事に伴い、当日の「ひたち」系統は早朝の運休・夜間の平常運転を除き北千住駅発着となる[14]
  • 2015年(平成27年)3月:ダイヤの大幅改正により651系の運用を完全に廃止する予定[2]

列車名の由来[編集]

  • ときわ」:茨城県中北部の旧国名である「常陸」と福島県の旧国名である「磐城」の合成地名である「常磐」(じょうばん)の訓読みである「ときわ」から。

脚注[編集]

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  1. ^ 「いなほ」が雪などで遅れた場合には、代替車両として本来急行形車両である451系・453系電車による運転も行われた
  2. ^ a b c d 常磐線特急ひたち号の編成変更について (PDF) - 東日本旅客鉄道水戸支社、2013年8月8日。
  3. ^ 原則としてE657系で運行し、置き換えが完了する2012年秋までは一部列車において651系を使用。
  4. ^ 常磐線特急に新型車両を導入! (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース 2010年12月6日
  5. ^ 常磐線いわき〜仙台間 E653系特急列車の愛称名募集について (PDF) - 東日本旅客鉄道水戸支社プレスリリース 2011年1月28日
  6. ^ 2012年3月ダイヤ改正について (PDF) 東日本旅客鉄道株式会社 2011年12月16日
  7. ^ 14年ぶりに新型特急導入 JR常磐線で試乗会 - 2012年2月10日 MSN産経ニュース
  8. ^ JR時刻表 2012年2月号. 交通新聞社.  JTB時刻表 2012年2月号. JTBパブリッシング. 
  9. ^ a b 2013年3月ダイヤ改正について (PDF) 東日本旅客鉄道株式会社水戸支社 2012年12月21日
  10. ^ 春の臨時列車のお知らせ (PDF) 東日本旅客鉄道株式会社水戸支社 2013年1月24日
  11. ^ 内1本は、藤代駅にも停車するため、土浦駅 - 藤代駅間各駅停車である。
  12. ^ 例外として、藤代駅 - 土浦駅間でひたち野うしく駅以外の各駅に停車する列車も1本ある(71号)。
  13. ^ 同じ千葉県・茨城県内を運行するさざなみわかしおしおさいあやめの場合、各駅に停車する区間は普通列車となり、特急料金不要である。
  14. ^ a b 常磐線日暮里駅ホーム拡幅工事に伴う列車の運休について (PDF) 東日本旅客鉄道株式会社水戸支社 2013年8月9日
  15. ^ a b ただし、「スーパーひたち7号」(上野駅8時00分発、松戸駅8時20分発)の松戸駅停車は、2005年7月のダイヤ改正後も継続。
  16. ^ 東日本大震災後も観光キャンペーン自体は行われているが、柏駅の臨時停車は行われていない。
  17. ^ 上野 - 秋田間を上越・羽越本線経由で運転する「いなほ」の間合い運用で設定。
  18. ^ 先頭車化改造により短編成化された九州特急での定員確保の観点から200・300番台を充当し、長編成で定員に余裕のある「ひたち」に定員の少ないボンネット車を充当したため。
  19. ^ 特急列車車内販売のご案内 - 東日本旅客鉄道
  20. ^ 震災後、営業している区間内で最長区間は水戸駅 - いわき駅間となるが、営業距離が94.1kmのため該当しない。
  21. ^ 常磐線の特別企画乗車券の発売終了および「えきねっとトクだ値(乗車券つき)」の設定追加について (PDF)
  22. ^ 開業は同年6月だが、暫定的なものだった。
  23. ^ 0.5往復分は、下りが1本多いためで、平駅発仙台駅行きの「ひたち1号」(後に2011年3月まで運行された「スーパーひたち1号」)の分である。
  24. ^ 北千住・松戸・柏・我孫子・取手のうち2駅に停車する列車の場合、基本は北千住と柏に停車するパターンと、松戸と我孫子に停車するパターンに分かれている。1駅だけなら柏のみ・我孫子のみ・取手のみ停車する列車はあったが、逆に3駅以上に停車する列車は設定されていなかった。
  25. ^ 5月31日(火)からの常磐線特急列車(上野〜いわき間)運転時刻表 (PDF)
  26. ^ 2012年3月ダイヤ改正について (PDF) 東日本旅客鉄道水戸支社 2011年12月16日
  27. ^ これにより下りは1本減少し、「ひたち」系統全体として「1号」は欠番となる。
  28. ^ 例外として、土浦駅以外にも石岡駅、友部駅の停車駅追加を実施(53号)。

関連項目[編集]